話し相手

糸子(イトコ)

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妖精の小話

ヂャイナとハスビノとグノプス

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「なぁ。最近このへんでも多いよな。」
「なにが?」
「急な天候変化だよ、予報に無い雨が降る。」
「確かに。あれやめてほしいよな~。植物に水をやりすぎるのもいけない。」
「上司が天候管理所に乗り込んだらしいけど、私たち知らないって言われたらしい。」
「なにそれ怖!」
「そして、天で謎にエネルギーが減っていたらしい。」
「ってことは…」
「あぁ。謎のエネルギーがこの地に何かをしている可能性があるってことだ。」
「…考えすぎか?それともマジか?」
「わからない。だが、妖精の多くが不審に思ってるのは確かだ。」
「…」
「たっだいまー!」
「おかえりー!ヂャイナー!」
「今日は品質チェックでいそがしかったよ~!」
「よく頑張ったな。」
「最近急な雨多くて困っちゃうな~」
「ちょうどその話をしていた。」
「え!そうなの?」
「天から謎のエネルギー出て行ってんだって。」
「それ!聞いた!大農園さんから!怖いよね~」
「第二次天底戦争…」
「「…」」
「やめてよ…グノプス…」
「飯食うぞ。今日はシチューだ。」
「うん…」
「ごめんな。」
「いいよ。もう。」
「…だが、まぁ、グノプスが言ったような、"最悪の事態"は想定しておいて損はない。」
「でも…」
「実際に起きてる。他人事じゃない。」
「…」
「…」
「ペット飼いたい…」
「ダメだ。」
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