話し相手

糸子(イトコ)

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処方

描いたような事

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「あの!お…お医者様てましょうか!」」
「ええそうです。何用ですか?」
「む…娘が!娘が!」
「落ち着いて!…そっち行きますから、場所と症状を!」

異食症
「えっと…」
「…」
「大丈夫そうですね…」
「ええ…でも…」
「まぁ、一応検査はしないとね。」
「………」
「すごい集中力だ。この子はなにを?」
「漫画家です。幼いながら、才能があって、試しに私が何かしらのコンクールに送れば最優秀。でも…最近…さっきわかったことがあって…」
「異食症ね。」
「はい。ストレスが加わると…ペン…はないですが、鉛筆を噛みちぎって飲み込むんです…」
「…なんと危ないことか…今までこんな事ありました?」
「見てはないですが、そういえば漫画家になってからよく体調を崩していて、相当なストレスがと思ったんてすが、多分…」
「ええ。鉛筆でしょうね。」
「終わったー!」
「あら…終わった?」
「うん。!誰?!」
「お医者様よ。」
「なんで?!」
「あなたが鉛筆を…かじってたから…」
「あ?あぁ。これか。」
「ちょっと口開けて見せてくれない?」
「…わかった。」

「ん~…口の切り傷…というか刺さったかのような切り傷…炭素もついてる。確実だし、危険だ。」
「どうすれば…」
「この消しゴム飲んで。」
「え?」
「な…なぜ?」
「この消しゴムは木と炭を吸収するいわば鉛筆用磁石。名付けて「筆吸」」
((ちょっとダサい…))
「くっそまずいから一気に飲んで。」
「う…ん!」
「よし。引き上げるまじで痛いから覚悟して。吐く時はこのビニールにね。」
「ん!」
「は!」
「んぐ!えほ!えほ!えほ!おえ…」
「ん。鉛筆は1回取り除けた。が、問題はここからな。」
「鉛筆、美味しんだけどな~…」
「食っちゃいけんから。多分異食症。異食症は治す手段がないから、普段の生活で心がけるしかないね。」
「そんな…」
「私はいいけどね。あー」
「め!」
「あ!」
「ストレスがかかると食べるってことだろ?じゃあストレスを別の方法で解決すればいい。ということで一応持ってきた。木の香り、木の味炭素の風味を閉じ込めた噛む用の板。ストレス溜まったらそれをかじれ。絶対割れないから。」
「え?」
「ちなみに鉛筆バージョンもある。」
「買います。」
「440円だよ。」
「それで異食症が少し治まるなら…いいような…悪いような。」
「いや異食症が治るわけじゃない。これはただ、被害がなくなるようにしたまでだ。まぁ、この板うまいからもう鉛筆には興味なくなるだろ。」
「わかり…ました…」
「なんというか…」
「早く終わった?」
「というか、なんか腑に落ちない。」
「うんだとしても終わり。じゃあね。鉛筆はもう食うなよ。」
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