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相談
生き物の会
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「最近肩重いな~…なんか見られてる感じもするし…なんなら声聞こえるし…家でもクラップ音なるし…御祓い行ったほうがいいかな~…お、バーじゃん!ちょっと飲も♪」
祓い酒
「いらっ」
ガチャン!
マスターは思わず意味もなく拭いているグラスを落としてしまった。
「あら!大丈夫?マスター?」
「あぁ…いえ大丈夫です…逆に…あなたのほうが大丈夫でしょうか…」
「私はちょっと体調悪いくらいかな~。ってか私初めてだけどいいよね?」
「え…ええ。よろしいですとも…おっとすいません。少し電話が…」
「待っとく~!」
マスターはすぐに裏に行き、ある人に電話した。
「あの…エンシさん?」
「「ん?どおした?」」
「あの…御祓いってできます?」
「「専門外ではあるができるぞ。」」
「頼んでもよろしいでしょうか?」
「「お前できねーの?」」
「いえ、一体程度ならいいんですが…」
「「何体?」」
「16体くらい…」
「「…あー…他最低2人は呼んで。できれば取り憑かれてるやつ寝かせといて。」」
「わかりました。」
マスターは電話を切り、2人にかけた。
「すいませんね。少し長引いてしまっ…て…」
「あ…うん…大丈…夫…」
マスターは3人に連絡した。
(だいぶ早めに頼みます。)
…
「ちゃんと座れますか?」
「え…ええ…なんだか体が重くて…」
(そりゃ両肩にカマイタチとハクビシン乗っかってて頭に鷹と鷲と鳶乗っかっててさらに両腕に狐と狸、両足に子豚と子羊、胸と背中にチワワついてたらそりゃ…周りに烏、鳩、鵞鳥にフラミンゴも飛んでますし…なぜか背後に2mはある蛸いますし…)
「なんでだろ~…」
「な…なにか心霊スポット的なところとか行きました?」
「いったいった!猿斬トンネル!」
(日司随一の心霊スポット!)
「そこでおやつのカリカリ食べながら写真撮ってた。」
(…っ…なにしてんねん!もう!訳わからん!)
「き…肝座ってますね~…」
「まぁそんな怖くはなかったね。なんか、ふわふわしてた気がするし。」
(蛸以外モッフモフだよ!…いやよく見たらなんか蛸も毛生えてるし!)
「そ…そうなんですね…」
「そういやなんかお酒ないの~?」
「あっとそうでした…お勧めでいいですか?」
「うん。」
「これを…これは、「祓いの酒」といいます。神話とかで、妖怪や鬼を酔わせるやつです。まぁその酒の…人用といった感じです。」
「そんなのあんの!いっただき~!」
(やばい…やばい…この妖怪たち…めっちゃこれ飲んでる…胸についてるチワワとかギリギリ飲めなくて可哀想なくらい目を輝かせてる…)
「うは!これおいしー!そりゃ妖怪も酔うわけだ!」
「楽しそうで何よりです。」
「気分いぐ~…」
(寝た!)
「お~いマスター。お邪魔するよ~。」
(来た!)
…
「これはひどい。研究対象にしたいくらいだ。」
「うん。レストラン任せて来てよかった。」
「店員ちゃんには見せられないわ。可愛くて。」
「なんとかなりませんか?この間、他のお客さんも入れれませんし…」
「とりあえず全部剥がすぞ。」
「シャー!」「ワン!」「キョアー!」
…
「あなたたちの未練はな~に?」
「ワン!ワンワン!ワン!ワォーン!」
「「「ウンウン」」」
「ワワン!ワンワン!ワンワウォーン!」
「「「ウンウン」」」
「どうやら猿斬トンネルに捨てられて、またご主人に会いたかったという願望があったけど、カリカリくれたのが嬉しかったらしいくてついてきたらしい。」
「この蛸も?」
「うん。」
「カリカリ…食うんだ…」
「じゃあ全員ついてきな。私が面倒見る。」
「あの病院は動物もやってるの?」
「一応。まぁこいつら妖怪の類だから違うし患者としてじゃないからあれだけど。研究対象だけど。」
「そうしましょう。それが一番安全よ。彼女のもとについていきなさい。」
「ワンワン!」
「わかった。だって。」
「よし!解決!」
「良かった…」
祓い酒
「いらっ」
ガチャン!
マスターは思わず意味もなく拭いているグラスを落としてしまった。
「あら!大丈夫?マスター?」
「あぁ…いえ大丈夫です…逆に…あなたのほうが大丈夫でしょうか…」
「私はちょっと体調悪いくらいかな~。ってか私初めてだけどいいよね?」
「え…ええ。よろしいですとも…おっとすいません。少し電話が…」
「待っとく~!」
マスターはすぐに裏に行き、ある人に電話した。
「あの…エンシさん?」
「「ん?どおした?」」
「あの…御祓いってできます?」
「「専門外ではあるができるぞ。」」
「頼んでもよろしいでしょうか?」
「「お前できねーの?」」
「いえ、一体程度ならいいんですが…」
「「何体?」」
「16体くらい…」
「「…あー…他最低2人は呼んで。できれば取り憑かれてるやつ寝かせといて。」」
「わかりました。」
マスターは電話を切り、2人にかけた。
「すいませんね。少し長引いてしまっ…て…」
「あ…うん…大丈…夫…」
マスターは3人に連絡した。
(だいぶ早めに頼みます。)
…
「ちゃんと座れますか?」
「え…ええ…なんだか体が重くて…」
(そりゃ両肩にカマイタチとハクビシン乗っかってて頭に鷹と鷲と鳶乗っかっててさらに両腕に狐と狸、両足に子豚と子羊、胸と背中にチワワついてたらそりゃ…周りに烏、鳩、鵞鳥にフラミンゴも飛んでますし…なぜか背後に2mはある蛸いますし…)
「なんでだろ~…」
「な…なにか心霊スポット的なところとか行きました?」
「いったいった!猿斬トンネル!」
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「そこでおやつのカリカリ食べながら写真撮ってた。」
(…っ…なにしてんねん!もう!訳わからん!)
「き…肝座ってますね~…」
「まぁそんな怖くはなかったね。なんか、ふわふわしてた気がするし。」
(蛸以外モッフモフだよ!…いやよく見たらなんか蛸も毛生えてるし!)
「そ…そうなんですね…」
「そういやなんかお酒ないの~?」
「あっとそうでした…お勧めでいいですか?」
「うん。」
「これを…これは、「祓いの酒」といいます。神話とかで、妖怪や鬼を酔わせるやつです。まぁその酒の…人用といった感じです。」
「そんなのあんの!いっただき~!」
(やばい…やばい…この妖怪たち…めっちゃこれ飲んでる…胸についてるチワワとかギリギリ飲めなくて可哀想なくらい目を輝かせてる…)
「うは!これおいしー!そりゃ妖怪も酔うわけだ!」
「楽しそうで何よりです。」
「気分いぐ~…」
(寝た!)
「お~いマスター。お邪魔するよ~。」
(来た!)
…
「これはひどい。研究対象にしたいくらいだ。」
「うん。レストラン任せて来てよかった。」
「店員ちゃんには見せられないわ。可愛くて。」
「なんとかなりませんか?この間、他のお客さんも入れれませんし…」
「とりあえず全部剥がすぞ。」
「シャー!」「ワン!」「キョアー!」
…
「あなたたちの未練はな~に?」
「ワン!ワンワン!ワン!ワォーン!」
「「「ウンウン」」」
「ワワン!ワンワン!ワンワウォーン!」
「「「ウンウン」」」
「どうやら猿斬トンネルに捨てられて、またご主人に会いたかったという願望があったけど、カリカリくれたのが嬉しかったらしいくてついてきたらしい。」
「この蛸も?」
「うん。」
「カリカリ…食うんだ…」
「じゃあ全員ついてきな。私が面倒見る。」
「あの病院は動物もやってるの?」
「一応。まぁこいつら妖怪の類だから違うし患者としてじゃないからあれだけど。研究対象だけど。」
「そうしましょう。それが一番安全よ。彼女のもとについていきなさい。」
「ワンワン!」
「わかった。だって。」
「よし!解決!」
「良かった…」
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