65 / 101
ままごと
あのくま
しおりを挟む
「新しい子、作っちゃった!」
「店長がまたなんか作ったそうだぜ。」
「何かしら何かしら~!」
黄色いくま
「こ…こんにちは…」
「しってる~!」
「「知ってる~!」」
「うぅ…」
「こらこら。この子が怖がってる。急な合唱はやめてくれ。」
「でもよ、こいつ、くまのプーだろ。興奮するぜ。」
「でもなんか性格違くないか?」
「おっとりしてるし、こんなもんだろ。」
「そんなザックリした解釈だから、お前バカって呼ばれてんだよ。」
「「「アハハハハハ!」」」
「この子をおいて話さない!なんのために前に出したと思ってるの?」
「慣れさせるためだろ?"あの部屋"には極力行かせたくなくて。」
「そうだ。わかってるだったら…ん~…」
「…」
「まず、自己紹介からにしようか。」
「はい、ぼ…ぼく、くまのプーさん。よろしくね。動ける型にはしてもらったよ。元のお話をよく知らないけど、教えてほしいな。」
「おぉ…かわいいやつだぜ~。」
「「私達が教えてあげるのん!」」
「おっ、チルドベアーズ!君たちなら頼めそうだよ!」
「任せて!」「任せて!」「任せて!」
「くまの子がこれで四匹目になるなら、とっても心強いの!」
「オスのくまってのもポイントたか~い!」
「遠慮なくね!」
「よ…よろしく…です。」
「あれ?ちょっと苦手かな?」
「キラキラ…してて…」
「意外とシャイだな。店の右奥端の大人しいグループに入れるのはどうだ?」
「あぁ!確かに。君たち、いいかい?」
「俺達は構わねぇ。無口なやつが時々話す程度だ。」
「じゃあ、お願いするよ。」
「わ…わかった。あそこ、行けばいいんだよね?」
「そう。ある程度お話して、自分を作り上げていって欲しいんだ。なにかあったら、店長ー!って叫んでね。」
「わかった。」
「んん。やっぱりいいね。自立型は。」
…
「「「…」」」
(ん?静かだな。)
「「「ZZZzzzz…」」」
「!?」
「…おしまい。」
「え?なに?何が起きてたの?なんでプーだけ店のど真ん中で本読んでるの?」
「店長さん。みんなからお話聞いてると、読みたくなって。読んでたらいつの間にか…」
「そういうことか。まぁいいか。にしてもプー、教えてもないのに字なんてよく読めたね。」
「知ってた何人かに教えてもらったんだ。」
「ほう。良かったね。みんな寝ちゃってるし、プーも寝てしまったほうがいいんじゃない?」
「わかった。」
…
(少しまずいな。いい奴らではあるが、知恵がつきすぎているかもしれん。動けるタイプを作るのは、もうやめたほうがいいのか?)
~~~~!~~~~!
「電話………」
「もしもし?」
~「もしもし?面白いもの見つけたからちょっと相談。みんな集まるから。」~
「え?」
…途切れた
「店長がまたなんか作ったそうだぜ。」
「何かしら何かしら~!」
黄色いくま
「こ…こんにちは…」
「しってる~!」
「「知ってる~!」」
「うぅ…」
「こらこら。この子が怖がってる。急な合唱はやめてくれ。」
「でもよ、こいつ、くまのプーだろ。興奮するぜ。」
「でもなんか性格違くないか?」
「おっとりしてるし、こんなもんだろ。」
「そんなザックリした解釈だから、お前バカって呼ばれてんだよ。」
「「「アハハハハハ!」」」
「この子をおいて話さない!なんのために前に出したと思ってるの?」
「慣れさせるためだろ?"あの部屋"には極力行かせたくなくて。」
「そうだ。わかってるだったら…ん~…」
「…」
「まず、自己紹介からにしようか。」
「はい、ぼ…ぼく、くまのプーさん。よろしくね。動ける型にはしてもらったよ。元のお話をよく知らないけど、教えてほしいな。」
「おぉ…かわいいやつだぜ~。」
「「私達が教えてあげるのん!」」
「おっ、チルドベアーズ!君たちなら頼めそうだよ!」
「任せて!」「任せて!」「任せて!」
「くまの子がこれで四匹目になるなら、とっても心強いの!」
「オスのくまってのもポイントたか~い!」
「遠慮なくね!」
「よ…よろしく…です。」
「あれ?ちょっと苦手かな?」
「キラキラ…してて…」
「意外とシャイだな。店の右奥端の大人しいグループに入れるのはどうだ?」
「あぁ!確かに。君たち、いいかい?」
「俺達は構わねぇ。無口なやつが時々話す程度だ。」
「じゃあ、お願いするよ。」
「わ…わかった。あそこ、行けばいいんだよね?」
「そう。ある程度お話して、自分を作り上げていって欲しいんだ。なにかあったら、店長ー!って叫んでね。」
「わかった。」
「んん。やっぱりいいね。自立型は。」
…
「「「…」」」
(ん?静かだな。)
「「「ZZZzzzz…」」」
「!?」
「…おしまい。」
「え?なに?何が起きてたの?なんでプーだけ店のど真ん中で本読んでるの?」
「店長さん。みんなからお話聞いてると、読みたくなって。読んでたらいつの間にか…」
「そういうことか。まぁいいか。にしてもプー、教えてもないのに字なんてよく読めたね。」
「知ってた何人かに教えてもらったんだ。」
「ほう。良かったね。みんな寝ちゃってるし、プーも寝てしまったほうがいいんじゃない?」
「わかった。」
…
(少しまずいな。いい奴らではあるが、知恵がつきすぎているかもしれん。動けるタイプを作るのは、もうやめたほうがいいのか?)
~~~~!~~~~!
「電話………」
「もしもし?」
~「もしもし?面白いもの見つけたからちょっと相談。みんな集まるから。」~
「え?」
…途切れた
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
クエスチョントーク
流音あい
大衆娯楽
『クエスチョントーク』というラジオ番組に呼ばれた人たちが、トークテーマとして出されるお題について話します。
「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」
「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」
「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」
「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」
トークテーマが違うだけなのでどこからでも読めます。会話形式です。
赤毛の行商人
ひぐらしゆうき
大衆娯楽
赤茶の髪をした散切り頭、珍品を集めて回る行商人カミノマ。かつて父の持ち帰った幻の一品「虚空の器」を求めて国中を巡り回る。
現実とは少し異なる19世紀末の日本を舞台とした冒険物語。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる