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店長の休憩
好きな人報告
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「て…店長…さん…」
「…ん…ん?」
「何でも話を聞いてくれるって、噂で。ご相談、よろしいでしょうか?」
「はぁ~…このための看板じゃ…まぁいいよ。なに?」
唐揚げ定食
少女が、唐揚げ定食の乗ったお盆を持ってやってきた。
「唐揚げ…」
「元気、つけようと思って。」
少し抑え気味に髪をどかしながら言った。
「何か落ち込んでる?いや、悩んでるか。」
「はい…」
少女は大きな唐揚げを軽く一口。小さな口で食べた。
「…おいひぃ…」
「そりゃ、特製ダレに漬け込んだ肉を使ってるからな。」
一口ごとにカリカリした音がする。
「カイカイ~…(カリカリ~…)」
「言ってくれると励みになるよ。」
「ほれで…それで、悩みっていうのが、好きな人が…できまして…」
「ふふっ…それ、初対面にできる話かい?」
「いえ。でも、弟がたまにお世話になってて、信頼できるかなって。」
「弟…」
…
「今日はおにぎり3つだよ。これ!豪華だから買った。えへへ///」
…
「あの~いつも一人で来る子?」
「ほれへふ。(それです。)」
「あの子の…」
「…それで…その…相談…」
「好きな子ができたってね。」
「…はい…」
「心配なの?」
「そ!そりゃ!もう…」
「学校のこ~?バイトとか?たまたま見た人?」
「い…いほこのほもはち…(いとこの友達)」
「そんな同人誌みたいな話ほんとにあるんだ。」
「…や、やめてください!」
「ふふ。ごめんね。おっと、鼻血出てきた。」
「え?!大丈夫ですか!」
「大丈夫。テーブルに落ちなくてよかった。」
(そういえば血がテーブルにつく直前にティッシュで取った?)
「話、続けてもらっていいよ。すぐ治るし。」
「え…えと…どお告白したものか…」
「あっ…」
「え?」
「いや、なんでもない。」
「最近…はなふひかいがふえてひて(話す機会が増えてきて)…あふっ!(熱!)…」
「ゆっくりね。」
「…とりあえず当たって砕けろ精神で…」
「大人しく見えて大胆ね。」
「そうでもしないと!」
「いとことは仲いいの?」
「結構いいかと。」
「そのいとことあなたの好きな人は仲いいの?」
「結構いいはずです。」
「ここにみんな集めてたみたら?夏の始まりとして冷やし中華安くしてあげる。」
「ええ!いいんてすか!」
「ええ。友達とかも呼んでみたら?どさくさに紛れて話しなさい。まぁ、あなたにそれができる勇気があるかどうかだけど。」
「…やってみます!」
「その意気だよ。…」
「ほ…ほんとに大丈夫ですか?フラフラしてますけど…」
「…あっいや…それより、味噌汁、冷めちゃってるよ。」
「ああ!………生暖かいのもいい…」
「よかった。」
「いろいろ、考えてみます!…………………」
「…勢い、すごいな…やっぱり育ち盛りは違うね。そのへんのおっさんおばさんより。」
「誰がババアだ!」
「うるせぇババア。」
「あのはたは?(あの方は?)」
「近所の農家のババア。」
「仲いいんでふね。」
「まさか。そんなわけない。」
「ふふ。今日はありがとうございました。また来ます。」
「うん。またいらっしゃい。」
「…ん…ん?」
「何でも話を聞いてくれるって、噂で。ご相談、よろしいでしょうか?」
「はぁ~…このための看板じゃ…まぁいいよ。なに?」
唐揚げ定食
少女が、唐揚げ定食の乗ったお盆を持ってやってきた。
「唐揚げ…」
「元気、つけようと思って。」
少し抑え気味に髪をどかしながら言った。
「何か落ち込んでる?いや、悩んでるか。」
「はい…」
少女は大きな唐揚げを軽く一口。小さな口で食べた。
「…おいひぃ…」
「そりゃ、特製ダレに漬け込んだ肉を使ってるからな。」
一口ごとにカリカリした音がする。
「カイカイ~…(カリカリ~…)」
「言ってくれると励みになるよ。」
「ほれで…それで、悩みっていうのが、好きな人が…できまして…」
「ふふっ…それ、初対面にできる話かい?」
「いえ。でも、弟がたまにお世話になってて、信頼できるかなって。」
「弟…」
…
「今日はおにぎり3つだよ。これ!豪華だから買った。えへへ///」
…
「あの~いつも一人で来る子?」
「ほれへふ。(それです。)」
「あの子の…」
「…それで…その…相談…」
「好きな子ができたってね。」
「…はい…」
「心配なの?」
「そ!そりゃ!もう…」
「学校のこ~?バイトとか?たまたま見た人?」
「い…いほこのほもはち…(いとこの友達)」
「そんな同人誌みたいな話ほんとにあるんだ。」
「…や、やめてください!」
「ふふ。ごめんね。おっと、鼻血出てきた。」
「え?!大丈夫ですか!」
「大丈夫。テーブルに落ちなくてよかった。」
(そういえば血がテーブルにつく直前にティッシュで取った?)
「話、続けてもらっていいよ。すぐ治るし。」
「え…えと…どお告白したものか…」
「あっ…」
「え?」
「いや、なんでもない。」
「最近…はなふひかいがふえてひて(話す機会が増えてきて)…あふっ!(熱!)…」
「ゆっくりね。」
「…とりあえず当たって砕けろ精神で…」
「大人しく見えて大胆ね。」
「そうでもしないと!」
「いとことは仲いいの?」
「結構いいかと。」
「そのいとことあなたの好きな人は仲いいの?」
「結構いいはずです。」
「ここにみんな集めてたみたら?夏の始まりとして冷やし中華安くしてあげる。」
「ええ!いいんてすか!」
「ええ。友達とかも呼んでみたら?どさくさに紛れて話しなさい。まぁ、あなたにそれができる勇気があるかどうかだけど。」
「…やってみます!」
「その意気だよ。…」
「ほ…ほんとに大丈夫ですか?フラフラしてますけど…」
「…あっいや…それより、味噌汁、冷めちゃってるよ。」
「ああ!………生暖かいのもいい…」
「よかった。」
「いろいろ、考えてみます!…………………」
「…勢い、すごいな…やっぱり育ち盛りは違うね。そのへんのおっさんおばさんより。」
「誰がババアだ!」
「うるせぇババア。」
「あのはたは?(あの方は?)」
「近所の農家のババア。」
「仲いいんでふね。」
「まさか。そんなわけない。」
「ふふ。今日はありがとうございました。また来ます。」
「うん。またいらっしゃい。」
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