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第三幕 急転
25 堤大ニと時津と桜子
しおりを挟む「なぜ、大二がここ……に?」
桜子は、ふらつく身体を新伍に支えられながら立ち上がる。
それを、大二が引き取り、両側から脇を支えられるようにして、洞穴から這い出た。
大二は、桜子の背を支える新伍を一瞥してから、
「………私は、流しの車夫で…」
「僕が、攫われた桜子さんを追って通りに出たら、たまたま堤さんが走っていたので、乗せてもらったんですよ。」
「桜子さまが誘拐されたと聞いて、驚きました。」
桜子は大ニの言葉に驚いて、後ろを振り返った。
「五島さん、大二のこと、ご存知だったんですか?」
「……イツさんが写真を持っていて、見せてもらったことがあるんです。」
「写真?……あぁ、そういえば、母さまが亡くなる少し前に、撮った覚えがあるわ。」
父が、写真技師を家に連れてきたのだ。そのときに、試し撮りだと、人力車の前で撮った。
「でも、大二は後ろのほうに小さく写っていただけだったような……よく、それで大二がわかったわね。」
「人の顔を覚えるのは、得意なんです。それに、堤さんは、身体がかなり大きいですからね。人力車との対比で覚えました。」
新伍と大ニは、可能な限り人力車で追跡し、街を抜けたところで、人力車を置いて、徒歩で追尾を続けたという。
「人通りが少ないと、人力車では目立ちすぎますからね。隠れ家の目処がついたところで、堤さんとは別れました。」
新伍と別れ、来た道を引き返した大二は、最寄りの警察署に駆け込み、東京警視庁に電話をかけてもらった。そうして、湖城の家に知らせが届いた、というわけだ。
「それにしても、堤さんが戻ってくるのが、思った以上に早くて、驚きました。」
「足には自信があるんでね。車を引いてなきゃ、倍の速さで走れる。」
大二が、股引に覆われた硬い太ももをパンッと叩いた。
「警官隊が麓で待機しています。私と数名の警官が捜索に山に入りました。私は滑落の跡を見つけて降りてきたのですが、崖の上には、時津さんもいますよ。」
「堤さんなら、きっと見つけてくれると思いましたよ。」
「もし暗い夜道を走って逃げることになったら、足を滑らせて道を踏み外す可能性がある、と事前に聞いていましたからね。」
桜子は新伍を見た。
「五島さんって、つくづく………」
すごいわね、という言葉は口に出すまでもなかった。
こんなに恐ろしい目にあったのに、飄々としている新伍に、何だか腹が立った。
「さぁ、お嬢さま。行きましょう。」
大ニは、背に桜子を負い、紐で襷がけに括った。
崖の下まで来ると、「登りますよ。」と言うが早いか、木の根や岩の凹凸を利用して、どんどん登っていく。あっという間に登り切ると、そこには、青ざめた顔の時津がいた。
「お嬢さまッ!!」
大二が襷の紐を緩めると、奪いとるように桜子を受け取り、ギュッと抱きしめられた。幼い頃に何度もしてもらったように。
ここ最近は、こんなことも、めっきりなかったから、なんだか懐かしい。
「お嬢さま、怪我は……身体は、大丈夫ですか?」
「大丈夫。足を挫いているだけよ。」
「少し熱い気がします。」
そういえば、新伍も熱があるかもしれないと言っていた。
「医者を同行しております。麓の家を間借りして、待たせておりますので。」
「分かった。そこまで頑張って歩くわね。」
「いえ!」
立ち上がろうとする桜子を、時津が引き止めた。
「私が桜子さまをお連れします。」
「時津が?」
時津は、左手を脇の下に通し、右手で桜子の膝を抱えて横抱きに抱え、立ち上がった。新伍より背が高い。だが、腕は細い。
「俺が背負う。」
大二が、歩き出そうとした時津の肩に手をかけて、止めた。
「いえ、結構です。」
桜子を抱える時津の手に、力が入るのが分かった。
「私が連れていきますから。」
「俺が背負って駆けたほうが早い。」
言い返した大二を、時津が睨む。
「落ち着け、時津。桜子さまは、ちゃんと戻ってきた。」
正式に家令となって以来、「時津さん」と呼んでいた大二が、久しぶりに「時津」と、呼び捨てにするのを聞いた。
「ちゃんと……無事に戻って来たじゃないか。」
桜子を挟んで、大二と時津が睨み合う。
冷静になれ、と言われた時津の肩から、スゥッと力が抜けるのを感じた。
「お願い………します。」
時津は、桜子を地面に下ろすと、俯いたまま言った。
「桜子さまを、一刻も早く……」
「分かってる。」
再び、大二の広い背中の上にペタリと乗った。
広くて、安定感のある、優しい背中だった。大ニが歩きだそうとしたので、「待って!」と止める。
「時津………」
桜子は、大二の肩越しに手を差し出した。
「これ、お願い………」
「なん……ですか、これは?」
「ハンカチーフなの。」
トワから渡された、ナデシコ柄のハンカチーフ。
「そこに書いてある住所に行ってほしいの。何があるのかは、分からないんだけど………」
時津は、一瞬、困惑顔をしたが、すぐに「わかりました。」と頷いた。
「早急に対応するので、お嬢さまは、安心して治療に専念してください。」
「ありがとう。」
時津に見送られ、大二が小走りに駆け出した。走りながら、
「時津さんは、相変わらずですね。」
「相変わらず……って?」
「お嬢さまが、一番大事ってことですよ。あのとき、約束したとおり。」
大二は走りながら話しているせいで、少しだけ息が乱れていた。
「あぁ、そういえば、あのとき、大二がいたものね。」
「懐かしいですね。」
桜子は、大ニの背に負われ、あの日のことを思い出していた。
あれは、母をなくして1年近くが過ぎた頃だった。
桜子が、大ニの人力車に乗ってでかけていたとき、ふと目に止まった、路地裏から這い出してきたかのように倒れていた青年。
その見るからに貧困層のような装いに、道行く人々は、関わり合いになりたくないとばかりに避けている。
「止まって!」
流れていく景色の中に、その光景が映った瞬間、桜子は大二に叫んでいた。驚いて足を止めた大ニに頼んで、時津のもとに引き返してもらう。
桜子は人力車から下ろしてもらうと、男のもとに駆け寄った。
桜子が男の前にしゃがみ込んだとき、男の目は空疎な闇の中を彷徨っていた。
「おやおや、これはお嬢さんが、こんなところで市井を見物ですか? 死にゆく哀れな貧民を見て、学ぶところでも?」
随分と悪趣味なお勉強だ、と皮肉な笑みを浮かべるように、唇を歪ませた。
どうしてそんなところに倒れているのか、と問う桜子に、男は事の経緯を極めて簡単に語った。
曰く、たちの悪い輩の縄張りに手を出したから、こっぴどく殴られ、死にかけているのだ、と。
よく見たら、お腹から血が流れている。
「大ニッ!」
桜子に呼ばれ、大ニがひざ掛けを持ってきた。
「これはいけねぇ。あんた、まだ流血の真っ最中じゃないか!?」
大ニがひざ掛けで傷を抑えた。
「大丈夫なの?」
大ニが、「分かりません」と首を横に振る。
「とりあえず、傷口を強く圧迫しているが……結構、深そうなので、止まるかどうか。」
悲観的な見立て。桜子は、男に向かって、
「ねぇ、あなた。そんなところにいたら、本当に死んでしまうわ。」
すると男は、倒れた姿勢のまま、吐き捨てるように言った。
「別にね、いいんですよ。死んでも。」
「ダメッ!!」
青年の言葉に強く被せるように言うと、男は、やや鬱陶しそうに眉を顰めた。
「どうして、死んでもいいなんて言うの?」
「特に、死んでも困ることがないからです。悲しむ人もいませんしね。ただ、俺の人生が終わるだけ。」
すべてを投げ捨てるような言い方に、心臓がギュッと痛くなった。
何も映らない。光もない。ただ、死を待つ人の目。
桜子の母は、長きに渡る闘病をしていたが、それでも瞳にはずっと生気があった。生きてやるのだ、という気持ちがあった。
その母が、最期の最期……気を失う直前に、「ありがとう」と全てを悟ったように言った。その直後に見せた、巨大な虚のような瞳。
男の目は、それと似ていた。それが桜子には、恐ろしかった。
「私は大事な人を亡くしたことがあるの。でも、貴方は大事な人がいないのね。」
「いませんね。失うものもありません。」
「………失うのは悲しいわ。」
「でしょうね。俺には、よくわかりませんけど。」
さっさとアッチに行けと訴えかける男の目を、桜子はジッと見つめた。
「あなたに提案があるわ。」
男は何を言い出すんだと怪訝な顔をした。一瞬だけ、目に光が戻った気がした。
「私が、あなたを大切にするわ。代わりに、あなたも私を大事にしてくださる?」
たぶん、桜子が何を言いたいのか、分からなかったのだろう。
たっぷり間をとってから、男は短く
「……………は?」
と言った。
「私があなたを連れて帰るのよ。そして、あなたをとても大切な友人……いえ、家族として扱うわ。」
桜子の母は、生きたいと願っていたけど、生きられなかった。だから桜子は、幼いながらに、目の前の青年が、簡単に命を放り出そうとしていることが、許せなかったのだと思う。
「いや、あんた……何言って………」
ごちゃごちゃと言う男を、桜子は大二に頼んで、半ば無理矢理、人力車に押し込んだ。
桜子の話で、大ニもその時のことを、思い出したらしく、
「あのときは、驚きましたよ。」
背中越しに、低く優しく響く大二の声。
「ふふふ。あのとき、一緒に歩いたのは失敗だったわね。かえって大変だったでしょう?」
人力車に乗れと言われたにも関わらず、大ニが重いだろうからと遠慮して、横を歩いた。そのせいで、大二も、桜子の歩幅にあわせてゆっくり歩く羽目になったのだ。今、考えれば、人力車を引きながら歩くのは、走るより大変だっただろう。
「でも、あの時、お嬢さまは横を歩きながら、時津さんの手を何度も擦り、私が必ず助けるから、と励ましていらっしゃいましたね。」
「そう……だったかしら? よく覚えていないわ。」
そう言われれば、そうだったかもしれない。
「せっかく連れ帰ったのに、時津さん、最初は全然、話しませんでしたね。」
「えぇ。ぶすっとしていたわ。」
連れ帰った男の名は、「トキツ」だという。
ただ、トキツというのが、姓なのか名なのか、判然としない。実際のところ本人にも、いまいちわかっていないようで、仕方がないので、トキツは姓だということにして、「時津」と字を充てた。
名前がないと不便なので、ついでに桜子が、「一」とつけた。読み方はハジメ。
「一番のイチ。簡単でしょう?」
時津は、字が書けなかったから、簡単なのがいいと思った。それに、何もないというなら、ここで一から始めればいい、と願ってつけた。
けれど、皆が「時津さん」と呼ぶせいか、結局、ハジメよりも時津のほうが、しっくりくる。
何度も話しかけているうちに、時津は、ポツリポツリと話すようになった。
時津は、物心ついたときから孤児だった。生きるためには、何でもやったという。盗むことも、人を傷つけることも、躊躇しない。そういう日々を送っていた。
穏やかに、そう話す時津とは、あまりに結びつかなくて、桜子には、まるで遠い世界の話に聞こえた。
桜子は、単純な善意で時津に構っていたわけではない。
母を亡くしてから、どこか寂しさを埋めきれなかった桜子もまた、気を紛らすための何かが欲しかった。
最初のうちは、桜子が「勉強を教えてあげるわ。」と、小学校の宿題や家庭教師からの課題を一緒にやっていた。
すると、来たときには、読み書きさえも覚束なかったはずの時津は、あっという間に、知識を吸収し、いつの間にか、父から、難しい本を借りて読むようになったのだ。
父の書斎に出入りする許可を得るころから、次第に、父も目をかけるようになっていったようだ。
ある日、庭の木の根元に、二人並んで腰掛けているときだった。
「時津、また新しい本を読んでいるの?」
時津の手に、臙脂色のぶ厚い本。
「旦那さまの書斎から借りてきた。」
「面白い?」
「まぁまぁ、ね。」
時津は、本を読みかけのまま、伏せて膝に置いた。
「本を読んでいると、自分がいかに、狭い世界で生きていたのかって実感する。どうして俺は、あそこから出ようとしなかったのかって………」
時津が、遠い空の向こうを見た。そこには何が映っているのだろう。
「………昨日、旦那さまから、このまま、ここで働かないかって言われた。」
「ホント?!」
それは、桜子にとって喜ばしい報告だった。あの、死にそうな目をしていた時津が、生きるために一歩を踏み出しているのだ。
「俺、この先もずっと、ここに……桜子の側にいていいかな?」
長い指を持て余し気味に交差させながら、尋ねる時津。膝の本の上には、木漏れ日がゆらゆらと差している。
「私は、時津がいてくれたら、嬉しい!!」
桜子は時津に飛びついた。
「きっと時津なら、お父様の力になるはずよ! 誰よりも強い、お父様の味方になれるわ。」
時津は、しがみつく桜子の頭を撫でて、小さな声で呟いた。
「俺は、誰よりも強い桜子の味方になりたいんだけどね。」
その翌日、時津は家令見習いとなった。それを境に、一人称が「俺」から「私」になり、桜子のことを「お嬢さま」と、呼ぶようになった。
大ニも、「本当に、あの男には驚かされた。」と懐かしそうに言った。
「あっという間に、使用人からも頼られる家令になりましたからね。」
時津は今や、父の仕事と家のことを全て把握している。さらに桜子のことも。
「でも時津、時々、過保護だよね。」
「時津さんにとって、桜子さまを守ることは、生きる意味……みたいなもんですからね。」
「生きる……意味……?」
その言葉の重さを、桜子はイマイチ実感していなかった。
「なんだか、よく分からないわ。」
別に自分にとっても時津は大切な家族みたいなものだし、時津にとっても、そうだと思う。それなのに、大ニは、随分と大袈裟なことを言うな、と思う。
大ニは、桜子の呟きには答えず、黙って駆けていた。
大ニの背中は大きくて、温かくて、安心する。
時津だけじゃない。大ニも、ずっと家族みたいなものだったのだ。
だから、突然辞めたときさ驚いたし、寂しかった。
「……ねぇ、大二。」
桜子は、大ニの首に回した腕に、ギュッと力を込めた。
「あなたは…どうして出ていったの?」
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