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18.ハピパピ♡ハロウィン①
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翌年の10月朔日。
フィーリーは、出現を待ってハロウィン限定特別フィールドに足を運んだ。最近ようやく完成した星降る大剣を背負って。
今年も限定フィールド初日はウンザリするほど人が多い。祭りなのだから、人混みゴミしているとは思っていたが、こんなにも人で溢れているとは。
「青髪のデストロイヤー・フィーリーお姉さま。うちのパーティに入ってくれませんか?」
単独行動を悟った年下らしき槍術士に声をかけられた。スカウトはこれで4回目。断る言葉ももちろん4回目。
だって、ここに来たのには、個人的な目的があるからだ。その目的遂行の確約はない。だけど、予感がする。とってもいい予感。かたち無き天啓。ここじゃなきゃ、だめだ。
「悪いけど、先約があるんだ」
そして、大勢が行き交う入り口にいる、黒い翼を背負った執事服の金髪男を目掛けて走る。息も心も弾ませて、彼に飛びつく──と、強く抱きしめられた。
待ち望んだ抱擁。お互いちからの限り抱きしめ合って、存在を確認する。夢じゃない。
会いたくて、会いたくて、会いたくてたまらなかった人。
「セム!」
「会いたかった! フィーリー」
フィーリーの濡れた頬をセムが優しく拭ってくれる。そのまま見つめ合いながらキスをする。
周囲なんて目に入らないし、気にしている余裕はない。
「目的。叶ったんだ?」
「……叶ってませんよ。童貞じゃないから、天使失格だそうです」
泣き虫セム。きれいな青い目にいっぱい涙を溜めて、幸せそうに笑う。もちろん、フィーリーも同じだ。
「なるほど。で、今は?」
「特別フィールド出現中に愛する人と巡りあって、神の御名の前で永遠を誓うキスをすると」
「すると?」
「天使か人間かになれるそうです」
「そうなんだ。てことは、堕天使?」
「堕天使(仮)です。証明書、見ます?」
「今はいいや。どうせすぐに天使か人間になるんだしさ。その前に」
「その前に?」
「わたしと組んで、ハロウィン限定特別フィールド、攻略しない? どこかの誰かのおかげで神聖魔法も闇魔法も使えるようになったスーパー魔法剣士だよ」
そう。セムに力を注いでもらったその日から、神聖魔法も闇魔法も使えて、魔力量が底知らずになった。だから、いつものパーティメンバーから重宝されているし、この若さでSS級の金バッジ冒険者に推薦されている。もちろん、金バッジを取得するつもりだ。
「無敵じゃないですか」
「でもさ。ひとりだと瀕死になったらヤバいし」
「ふたりならフォローできますね」
「もうヘタ打たないでよ。拾い食いも禁止」
「採取で現地調達してるだけですよ」
涙を拭きあって、笑って話しながらフィールド・アルファにある妖精の村の宿屋に向かう。そして、笑い合いながら食事を楽しんで──。
…✮…♱…✮…
「ん……はぁっ」
一糸まとわぬふたりはベッドで抱き合った。お互いの素肌に触れていない場所はない。会えなかった分求めたいのに、これ以上の愛の確認ができないのがもどかしい。
さっきはフィーリーのペースでセムが抱かれた。だから、今度はセムの番だ。
「乗って、フィーリー」
フィーリーの熱い秘所から、先程セムが2度も放った白濁が溢れて太腿と尻を濡らしていた。
つとつとと垂れる愛蜜は、衰え知らずのセムの雄肉と太腿を濡らしている。
「フィーリーの匂いと体温……」
「うん」
ここにいるよ。と、フィーリーは金の髪をくしゃくしゃにかき混ぜて、しっかりとした首に抱きつく。
セムは、掴んでいるフィーリーの尻の柔肉をそそり立つ怒張にくっつけて、ゆっくりと下ろす。でこぼこの肉襞が吸い付いて絡み、隙間なくみちみちに満たす雄肉を悦んでいる。
「あ……っ、はぁ、ぁんっ」
2度目でも入り口はキツくて痛いくらいだったが、入ってしまえば、どこまでも柔らかく、且つ心地よい力加減で包む腟内がセムをうっとりさせる。愛液と精液でまみれた2回目の腟内は特に。でこぼこしているのに、とろんとろん。ガチガチに固い雄肉が蕩けてしまいそう。
「は……。フィーリーのなか、とろとろ。きもち、い」
「ん♡ おくに、あた……る♡ んん……、イイ♡」
「浅いところも好きでしょう?」
「うん。好き。セム。セムが好き。わたし、セムが好きだよ♡」
「……今、言います?」
思わず、グッと突き上げすぎて、フィーリーが「あふぅっ♡」と喘いで達してしまった。ぎちぎちに締めつけられて、射精を促される。が、2度も吐精したから、暴発はない。
セムだってこの1年、ポケポケぽやぽやしていたわけじゃない。悪魔を狩り続ける合間に、毎日<By my selfおちんちん>で射精管理しつつ、持続力の修行をしていた。もちろん、フィーリーを思い浮かべて。
仲間の堕天使に<By my selfおちんちん>のことを自慰と呼び、天使はしないことを教わった。天使がしたら堕天するらしい。判定が厳しすぎる。その堕天使仲間から、えっちな魔導具の作り方を教わり、作ってみた。詳細な使用感は割愛するが、フィーリー以上ではなかった。
「フィーリー。僕も好きですよ。大好きです」
ぎゅうぎゅう締めつけるなかを雄肉であちこちに擦り付ける。余裕があったはずなのに、フィーリーが「好き」だと繰り返すせいで、暴発してしまいそうだ。
さっきは「会いたかった」を繰り返し、繰り返されて、あっという間にセムは2回も濃いものを射精してしまった。
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