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09.ヤればヤれる子③
しおりを挟む「ね、小悪魔フィーリー」
「あふっ♡ おく♡ あんま……ひ、しな、いれ♡♡」
ぐりゅぐりゅと子宮付近を責められるとなにも考えられなくなる。
「あ────♡ あ────♡♡ ん、ぅ、ひもひい~~♡♡」
「フィーリー。ああ、好き。好きが、止まらない」
耳のそばで低い声が鼓膜も犯す。
ふるんふるん揺れている下がったおっぱいを揉まれて、再び絶頂する。
「んんん──~~♡♡」
「乳搾りしたら出ますか?」
クスクス笑う男は、ぎゅうぎゅうと乳首をつまんできゅっきゅとリズミカルに扱く。不器用だったセムはここにいない。魅了のせいなのか、翼が黒くなっているからか、わからない。
「イってるからぁ♡ イってるからぁ、やめ……ああっ♡ おっきいのくるっ♡ くりゅっ♡♡」
質量あるモノで容赦なく打ちつけられ、襞という襞が歓喜でわななく。
バチバチあちこちが爆ぜて、たまらない。大きく膨らんだ期待も、気持ちもとっくに破裂している。
「あは♡ ぁぁああんっ♡ も、だめぇ♡♡ くる、くるっ♡♡ あ、ひ、ひぅ♡♡ しゅご……ぁぁ♡♡」
「はぁっ。僕も、射精しますよ。ん、射精るっ、あ、ああ」
「セム♡ ら、めぇ♡ ああ────♡♡」
ぷしゃっ! フィーリーが潮を噴きながら、セムが噴出する精液を奥深くで受け取る。
「あああああ──ァァ──~~♡♡♡」
びくびくと身体を跳ねさせるが、拘束されていてままならない。受け流せなかった快感が身体の中で渦を巻いている。こんなセックス初めてだ。こんな、ヘタレ男に、いいようにされてドスケベ淫乱牝犬になってしまった。ショックだけれど、たまにはいいかと思う自分もいる。
ずるりと萎えきらないモノを抜かれて、フィーリーの下半身がようやく沈んだ。とぷとぷと蜜口から精液が零れて、愛蜜とともに太腿を濡らす。
セムは背中と黒い翼を震わせてびゅっびゅっとまだ出ている精液がフィーリーの白い背中を汚す。
「ドMえちえちフィーリー。かわいい」
「……あ、……はぁっ、はぁ、……ん、ふぅ……」
息が整わない。ふわふわとした強い酩酊感に襲われたまま。
すべての拘束を解かれ、白いタキシード姿のセムに腕に抱かれる。何度見ても黒い光輪と黒い翼だった。
「まさか、低級モンスターの魅了で変身が解けるとは思いませんでした」
「……天使、じゃなかったんだ」
天使なら闇魔法が使えないのではないか。人に嘘をついてここまで来ない。人を欺かない。考えればおかしいことが多かった。
でも、なぜ天使の姿をしていた?
「堕天使になったばっかりだったんです」
ちゅっちゅっとフィーリーの顔のあちこちにキスをしながらセムが告白する。
「フィーリーは美人だし。美しい青い髪も気になっていたんです。フィールド・ベータですれ違ったの、気づかなかったでしょ?
どうやって取り入ろうかと考えていて。フィーリーからきっかけをくれて、嬉しかったんですよ。優しい人」
「ああ、そう」
どうでもいい。もうどうでもいい。どうだっていい。嘘を吐かれていようが、なんだろうが。下心があってもなくても。セムがなんだって、どうでもいい。セムはセムだ。
「堕天使だから、あなたを好きになっていいですよね?」
天使は人を愛すると堕天使になると聞く。神は、神を愛さない天使を許さないというのか。
「んー。それは考えとく」
それよりも、足のあいだで鎌首をもたげているモノがほしい。もう、ほしくなっている。あれだけの強烈な快感を味わって、手足の関節はギクシャクとしているのに。
「挿入れていいよ。セム」
「好きだって言ってくれたら」
「……セムのおち〇ぽは好き。超絶好み。いっぱい突いて。たくさんイかせてよ。そしたら、そのうち好きっていうんじゃない?」
「それ、適当なうわ言じゃないですか。せ、せいきのこと好きなんでしょ。身体目当てだったのね、ひどい」
愛蜜と精液でぐじゅぐじゅのそこに再び反り返ったモノをあてがわれる。抱き合ったまま。セムの膝の上で。
「……対面座位って初めてかも」
さっきみたいな無理やり犯されるような後背位も初めてだが。騎乗位が好きだったし、好きなのは変わらない。男が喘ぎ快感で歪む表情が見たいし、なにより最高に身体が満たされる。
それに。対面座位は。なんか不思議と照れる。
「いっぱいキスできそうな体位ですよね。フィーリーの顔が近いのが気に入りました。身体もすべすべすけべ。ちゅーしましょう? ちゅー♡」
「んー、ちょっと恥ずかしいかな? その言い方もどうかと思うな?」
と言いつつ、キスをしながら挿入されると、全身の熱が暴れているのに、狂おしいほどではない。優しく蕩けるような快感。
唇と口の中の粘膜を擦り合い、舌を絡ませ合う。ぬるま湯に浸かっているみたいなぬくもりが、フィーリーをふんわりと包む。もっとあたたかさを感じたくて、セムのタキシードを脱がす。見えた肌にくっつくと、汗で冷えた胸と腹があたたかい。
じんわりと広がる波紋。初めて知る、優しい快楽。幸福とはこういうものだろうか?
「ん♡ セム、あったかいっ♡ ぁ、はぁっ♡ ちゅーしてぇ♡ いっぱぁい、ちゅー♡」
「ちゅーしてるじゃないですか、はぁっ、ん、舌を出して、えっちえちなフィーリー」
フィーリーの腰の動きとセムの打ち上げる腰の動きがぴったり合って、快感を倍増しているのに、さっきみたいな強烈な絶頂はやって来ない。代わりに、胸の奥底からなにかが湧いてくる。
どきどき。どきどき。鼓動の鳴り方が、変だ。
「フィーリー。フィーリー。好き。好きです」
「ん♡ セム♡ もっと♡ もっとして♡」
フィーリーはセムの背中に手を回し、黒い翼の付け根をいやらしく撫で回す。
「あ、フィーリーっ、そこは、ヤバ……ああ♡」
むくっとなかのモノが大きくなった気がする。黒い羽根を撫でて、金髪を掻き回す。黒い光輪がゆらゆら揺らいでいる。
「フィーリーぃ。はぁ、ぁ、ぁ」
真っ赤になった顔。潤んだ瞳。セックス中のいつものセムだけど、違う。
(なに、このかわいい生き物)
「は……♡ セム……来て」
フィーリーは手を地面について、ゆっくりと寝転がる。セムがその細腰を掴んでグイッとねじ込む。上の気持ちいいところを抉られて、フィーリーは青い髪を乱した。
「あ……っ、く♡ ん、はぁっ♡ つよ、ぃいぃ♡ しゅきぃ♡」
「くぅ、なんて、甘美なんだ」
「んっ♡ あふぅ♡ セムの、イイっ♡ おちんぽ……しゅき♡ きもち、い……ぃん♡♡」
「僕を、好きって、言ってくださいっ、て、は……ぁ」
セムはムキになって腰を動かす。とっても良さそに腰をくねらせるフィーリーは、夢中になってセムの雄肉を味わう。
「ん──っ♡ すご……♡ あぁ♡ おっきいの、くるっ♡ おっきいの♡ くるぅ♡♡」
セムが勝手に動くのがいい。予想もつかない場所をごりゅごりゅ穿たれるのも、たまらない快感が込み上げる場所をぱちゅんぱちゅん穿たれるのも。
「あ、あは♡ んんんんん♡ く────ふ、ああああ……~~ぅ♡♡」
「あ、あぁ、射精しますよっ。フィーリー、好き。好きですっ」
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