8 / 22
08.ヤればヤれる子②
しおりを挟む「フィーリーは僕に我慢しろってよく言いますよね」
くちゅりと蜜口に指を突き立てられ、くっと腹筋に力が入った。小さなショーツのクロッチはほぼ紐だ。おかげで、着たままセムの上に乗れていた。
「我慢してくださいね?」
「むり。だめ。早く指入れて」
「態度がなってないんじゃないですか? 可愛くおねだりしてくださいよ~」
あのセムが。堕天使だというのにのほほん男が。つい10日前まで童貞だった男が。あんあん言うセムが。雄の顔をしている。
ぐ。好みだ。
しかし、イニシアチブは譲れない。
「はぁ? 女の期待を叶えるのが男の甲斐性でしょが」
指はぬるんっと蜜口をすぎて、小さなパンツの上から秘粒を軽く押す。ふっくらとした恥丘が零れそうで、濡れた青い和毛がパンツから出ている。
「ん、んんっ」
「いけないなぁ。いんらんえっちえち牝犬らしく素直になって、フィーリー」
(言葉責めが……こう、中途半端というか。語彙力が乏しいというか。…………セムだから許す!)
秘所に顔を近づけたセムが、愛蜜で濡れたそこに舌を伸ばす。
「……えっ?」
背中の翼が黒くなっているではないか。
「セム! 翼が。翼の色が!」
頭を押して異変を伝えたいのに。セムの舌が足の付け根に辿り着いて、フィーリーの力が抜けた。
「ひゃうっ」
「ああ、別に。それが?」
ちゅっ、ちゅばっ、ちゅうっとリズミカルに足の付け根から秘所をくちづけられ、フィーリーは喘ぐ。
ぺろぺろと丁寧に、無遠慮に愛蜜を舐められて、たまらなく気持ちがいい。舐められれば舐められるほど愛蜜が溢れていく。
「あ、ふぅ。あ、いいっ♡」
えっちな触手みたいにぬるぬる舌を動かされ、腰がくねる。教えた場所だけでなく、セムのオリジナルの舐め方が、とってもいやらしくて、とっても気持ちがいい。
「んっ、そこ……♡ 舐めて♡」
ぴんぴんに勃った秘粒に舌が突き立てられた。布越しでもいいから、早く舐めろ。
「じゃあ、舐めてあげません」
「は?」
そんな殺生な。と、思ったのは一瞬。セムは指でショーツで隠れている秘粒をピンッと弾いた。
「ひんっ♡」
「えっちえちの牝犬なんだから、ここは嬲らくてもいいですよね」
「やだ! さわってよ!」
「僕も我慢してるんですよ」
くつろがせたトラウザースの下着をぐいーと押しているモノに目がいく。
顔に似合わずセムは大きい。巨根と言ってもいい。張形のように固くてカサがくっきりしていて、血管がバッキバキだ。おスケベなマツタケになっている。どちらかといえばタケノコ派だが、今はキノコしか勝たん。
勃ちつつあるモノから扱いて舐めて大きく育てるのもいいが、収穫寸前まで大きく育ったモノを早くねじ込みたい。
ああ、胸とあそこがキュンキュンする。
「我慢しなくっていいから、ぶち込め。ねじ込めこのやろー。ズコズコしろよ」
「……残念な言い方をしちゃだめですって」
セムはフィーリーの胸の上に乗り、下着をずらすとブルンッと飛び出した立派なモノが乳首を叩いた。ビリビリッとした快感と期待が胸から全身に駆けた。
ちんぽビンタなんて高等な技をどこで覚えた、この天使(堕天使?)。
「む、無理やり口にねじ込んで犯すつもりだな? それともパイズリか? あんたも好きね?」
「期待でキラキラした目で言われると、したくなくなるのが人情ですよね」
ニッコリと笑ったセムの頭から、黒い天使の輪が輝く。黒い光輪と黒い翼──まるで堕天使だ。どうして? セムはヘタレの天使のはず。
「よいしょーぉ」
「おわっ」
脇に手を入れられ、ずるりと上半身を引っ張りあげられた。せっかくフェラをしようと意気込んでいたのに。
「キス、まだでしたね」
セムと唇が重なる。初めてのキスを奪った時にも、これまでのセックスで思ったのだが。セムの唇はやたら心地いい。天使なだけにどこもパーフェクトなのか。それとも相性か?
すでに唾液で濡れている唇をセムの舌がぬるりと侵入して、敏感な舌の裏をくすぐり唾液を出させる。
「ん、んぅ」
腹筋に当たっている熱い雄が器用に足のあいだに滑り込む。ぐちゅっと秘粒を押されて、フィーリーは深い溜め息とともに声を出す。
堕ちかけていたが、好みのキスに染め上げられて、快楽堕ち確定だ。あーん、どうなっちゃうの~?
「ぁあ♡ んぅ♡」
声を出せば、セムの舌が口内を蹂躙する。教えた以上のことをされて、フィーリーはひどく興奮した。
舌を吸われ、唾液を飲み込まされ、唇を甘く噛まれる。ペットのワンコが野生を取り返した狼になったみたい。荒々しくて、獰猛だ。
唇の粘膜同士を擦り合わせるのも、とても気持ちがいい。同時に潜り込もうとする逞しい雄肉が期待を大きく膨らませる。
早く欲しくて、腰をくねらせ尻を振る。こんなに雌になったのも初めてのような気がする。だいたい、フィーリーは自分が攻めていたし、攻めるのが大好きだ。男の言いなりになるセックスより、フィーリーだけが気持ちがいいセックスがいい。──はずだった。
ヘタレ天使のセムの雄を見せつけられ、簡単に屈服した。10日前まで童貞で、これまでフィーリーに気持ちいいかどうか、いちいち確認をしていたヘタレだったのに。
夢見心地にさせるちょっぴり強引さが好みのキス。おっぱいをめちゃくちゃに揉みしだかれ悶えているなか、今まさにセムが挿入しようとしている。
ヒクヒクしているドスケベな蜜口に、くっついている熱い亀頭がフィーリーの身体を焼こうとしている。
銀の糸を垂らしながら淫らなキスが止む。すると、セムがフィーリーをころりと転がして俯かせる。
えっ? と、思っていると、フィーリーの拘束された手首を木にくっつけて、固定した。
中腰のままセムに尻を突き出しているのは、さすがに恥ずかしい。かぁっと一段と身体が熱くなる。
見せるのと、見られるのでは、違うのだ。
「この姿勢はやめない? ちょーっと恥ずかしいっていうかさ」
「いい眺めですよ」
にこっと微笑むセムの歯に牙のような八重歯がキラッとした。
(悪魔じゃん)
「ん、はぁ、ぁ─……っ」
尻の柔肉をぎゅうっと掴まれて拡げられると、くぱぁと開いた場所からたらたらと愛蜜が太腿をつたい、あるいはぽたぽたと地面を濡らす。
羞恥心が体温をメルトダウン寸前まで高くさせる。だから、この体勢はやめろと、言おうとした。
「セ──……っ、あああああ~~っ♡♡」
ズンッ! 役に立っていない下着をずらして、挿入れられた。まぁるい先っちょとキノコ傘で、ごりゅごりゅごりゅんと肉襞を擦られ、一気に絶頂してしまう。10日前まで童貞だったヘタレ天使にイかされてしまった。
「いい眺め♠」
「はぁ♡ セムっ♡ くふっ♡」
背中の汗をべろりと舐められ、ぞわっとしたのも気持ちがいい。
「やっぱり、ドMえっちえちじゃない、ですか」
パンパン肌を打たれ、快感で全身が強く痺れる。立ってられなくて、足がガクガクするのに、拘束されているからガクガクさせっぱなしだ。生まれたての馬かっての。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
エリート課長の脳内は想像の斜め上をいっていた
ピロ子
恋愛
飲み会に参加した後、酔い潰れていた私を押し倒していたのは社内の女子社員が憧れるエリート課長でした。
普段は冷静沈着な課長の脳内は、私には斜め上過ぎて理解不能です。
※課長の脳内は変態です。
なとみさん主催、「#足フェチ祭り」参加作品です。完結しました。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

後妻の条件を出したら……
しゃーりん
恋愛
妻と離婚した伯爵令息アークライトは、友人に聞かれて自分が後妻に望む条件をいくつか挙げた。
格上の貴族から厄介な女性を押しつけられることを危惧し、友人の勧めで伯爵令嬢マデリーンと結婚することになった。
だがこのマデリーン、アークライトの出した条件にそれほどズレてはいないが、貴族令嬢としての教育を受けていないという驚きの事実が発覚したのだ。
しかし、明るく真面目なマデリーンをアークライトはすぐに好きになるというお話です。

選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる