2週間と200余年と。出会って変わったふたりの始まり。~ハロウィンダンションで

なかむ楽

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08.ヤればヤれる子②

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「フィーリーは僕に我慢しろってよく言いますよね」

 くちゅりと蜜口に指を突き立てられ、くっと腹筋に力が入った。小さなショーツのクロッチはほぼ紐だ。おかげで、着たままセムの上に乗れていた。

「我慢してくださいね?」

「むり。だめ。早く指入れて」

「態度がなってないんじゃないですか? 可愛くおねだりしてくださいよ~」

 あのセムが。堕天使だというのにのほほん男が。つい10日前まで童貞だった男が。あんあん言うセムが。雄の顔をしている。
 ぐ。好みだ。
 しかし、イニシアチブは譲れない。

「はぁ? 女の期待を叶えるのが男の甲斐性でしょが」

 指はぬるんっと蜜口をすぎて、小さなパンツの上から秘粒を軽く押す。ふっくらとした恥丘が零れそうで、濡れた青い和毛がパンツから出ている。

「ん、んんっ」

「いけないなぁ。いんらんえっちえち牝犬らしく素直になって、フィーリー」

(言葉責めが……こう、中途半端というか。語彙力が乏しいというか。…………セムだから許す!)

 秘所に顔を近づけたセムが、愛蜜で濡れたそこに舌を伸ばす。

「……えっ?」

 背中の翼が黒くなっているではないか。

「セム! 翼が。翼の色が!」

 頭を押して異変を伝えたいのに。セムの舌が足の付け根に辿り着いて、フィーリーの力が抜けた。

「ひゃうっ」

「ああ、別に。それが?」

 ちゅっ、ちゅばっ、ちゅうっとリズミカルに足の付け根から秘所をくちづけられ、フィーリーは喘ぐ。
 ぺろぺろと丁寧に、無遠慮に愛蜜を舐められて、たまらなく気持ちがいい。舐められれば舐められるほど愛蜜が溢れていく。

「あ、ふぅ。あ、いいっ♡」

 えっちな触手みたいにぬるぬる舌を動かされ、腰がくねる。教えた場所だけでなく、セムのオリジナルの舐め方が、とってもいやらしくて、とっても気持ちがいい。

「んっ、そこ……♡ 舐めて♡」

 ぴんぴんに勃った秘粒に舌が突き立てられた。布越しでもいいから、早く舐めろ。

「じゃあ、舐めてあげません」

「は?」

 そんな殺生な。と、思ったのは一瞬。セムは指でショーツで隠れている秘粒をピンッと弾いた。

「ひんっ♡」

「えっちえちの牝犬なんだから、ここは嬲らくてもいいですよね」

「やだ! さわってよ!」

「僕も我慢してるんですよ」

 くつろがせたトラウザースの下着をぐいーと押しているモノに目がいく。
 顔に似合わずセムは大きい。巨根と言ってもいい。張形のように固くてカサがくっきりしていて、血管がバッキバキだ。おスケベなマツタケになっている。どちらかといえばタケノコ派だが、今はキノコしか勝たん。
 勃ちつつあるモノから扱いて舐めて大きく育てるのもいいが、収穫寸前まで大きく育ったモノを早くねじ込みたい。
 ああ、胸とあそこがキュンキュンする。

「我慢しなくっていいから、ぶち込め。ねじ込めこのやろー。ズコズコしろよ」

「……残念な言い方をしちゃだめですって」

 セムはフィーリーの胸の上に乗り、下着をずらすとブルンッと飛び出した立派なモノが乳首を叩いた。ビリビリッとした快感と期待が胸から全身に駆けた。
 ちんぽビンタなんて高等な技をどこで覚えた、この天使(堕天使?)。

「む、無理やり口にねじ込んで犯すつもりだな? それともパイズリか? あんたも好きね?」

「期待でキラキラした目で言われると、したくなくなるのが人情ですよね」

 ニッコリと笑ったセムの頭から、黒い天使の輪が輝く。黒い光輪と黒い翼──まるで堕天使だ。どうして? セムはヘタレの天使のはず。

「よいしょーぉ」

「おわっ」

 脇に手を入れられ、ずるりと上半身を引っ張りあげられた。せっかくフェラをしようと意気込んでいたのに。

「キス、まだでしたね」

 セムと唇が重なる。初めてのキスを奪った時にも、これまでのセックスで思ったのだが。セムの唇はやたら心地いい。天使なだけにどこもパーフェクトなのか。それとも相性か?
 すでに唾液で濡れている唇をセムの舌がぬるりと侵入して、敏感な舌の裏をくすぐり唾液を出させる。

「ん、んぅ」

 腹筋に当たっている熱い雄が器用に足のあいだに滑り込む。ぐちゅっと秘粒を押されて、フィーリーは深い溜め息とともに声を出す。
 堕ちかけていたが、好みのキスに染め上げられて、快楽堕ち確定だ。あーん、どうなっちゃうの~?

「ぁあ♡ んぅ♡」

 声を出せば、セムの舌が口内を蹂躙する。教えた以上のことをされて、フィーリーはひどく興奮した。
 舌を吸われ、唾液を飲み込まされ、唇を甘く噛まれる。ペットのワンコが野生を取り返した狼になったみたい。荒々しくて、獰猛だ。
 唇の粘膜同士を擦り合わせるのも、とても気持ちがいい。同時に潜り込もうとする逞しい雄肉が期待を大きく膨らませる。
 早く欲しくて、腰をくねらせ尻を振る。こんなに雌になったのも初めてのような気がする。だいたい、フィーリーは自分が攻めていたし、攻めるのが大好きだ。男の言いなりになるセックスより、フィーリーだけが気持ちがいいセックスがいい。──はずだった。

 ヘタレ天使のセムの雄を見せつけられ、簡単に屈服した。10日前まで童貞で、これまでフィーリーに気持ちいいかどうか、いちいち確認をしていたヘタレだったのに。
 夢見心地にさせるちょっぴり強引さが好みのキス。おっぱいをめちゃくちゃに揉みしだかれ悶えているなか、今まさにセムが挿入しようとしている。
 ヒクヒクしているドスケベな蜜口に、くっついている熱い亀頭がフィーリーの身体を焼こうとしている。
 銀の糸を垂らしながら淫らなキスが止む。すると、セムがフィーリーをころりと転がして俯かせる。
 えっ? と、思っていると、フィーリーの拘束された手首を木にくっつけて、固定した。
 中腰のままセムに尻を突き出しているのは、さすがに恥ずかしい。かぁっと一段と身体が熱くなる。
 見せるのと、見られるのでは、違うのだ。

「この姿勢はやめない? ちょーっと恥ずかしいっていうかさ」

「いい眺めですよ」

 にこっと微笑むセムの歯に牙のような八重歯がキラッとした。

(悪魔じゃん)

「ん、はぁ、ぁ─……っ」

 尻の柔肉をぎゅうっと掴まれて拡げられると、くぱぁと開いた場所からたらたらと愛蜜が太腿をつたい、あるいはぽたぽたと地面を濡らす。
 羞恥心が体温をメルトダウン寸前まで高くさせる。だから、この体勢はやめろと、言おうとした。

「セ──……っ、あああああ~~っ♡♡」

 ズンッ! 役に立っていない下着をずらして、挿入れられた。まぁるい先っちょとキノコ傘で、ごりゅごりゅごりゅんと肉襞を擦られ、一気に絶頂してしまう。10日前まで童貞だったヘタレ天使にイかされてしまった。

「いい眺め♠」

「はぁ♡ セムっ♡ くふっ♡」

 背中の汗をべろりと舐められ、ぞわっとしたのも気持ちがいい。

「やっぱり、ドMえっちえちじゃない、ですか」

 パンパン肌を打たれ、快感で全身が強く痺れる。立ってられなくて、足がガクガクするのに、拘束されているからガクガクさせっぱなしだ。生まれたての馬かっての。



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