27 / 45
3章.嘘つきたちの思惑。
07.やつは無慈悲な夜の王
しおりを挟む☽・:*
人権を無視するなと言ったのはわたしだ。
だが、わたしはセキが寄越してくる快楽にてんで弱い。軽く肌を撫でられただけで、スカートの奥。タイツとショーツの中心はドロドロの愛液をしたたらせる。
愛撫を気持ちよーく受け入れているあいだに、毛玉ができにくい愛用のタイツは破かれていて、ショーツは中途半端に引き下げられていた。
くちゅくちっと、粘着質な音を立てて男の指が、すぼまった後ろの穴を指で押し始めた。ぞぞぞっと熱が腰に溜まり、ぶわり総毛立つ。
「あっ、ぁ……、く……ぃっ、や……。お尻はやだぁ」
明日はみっちり授業を受けた後、バイトを入れてある。お尻の穴まで攻められたら、わたしの身体は1日役に立たない。
ローション塗れのそこをセキは指で念入りにほぐしながら、ささやかに揺れる胸の先を絶妙な強さで甘噛みを続ける。
「気持ちいいんでしょ?」
「きもち、よくなるから、だめなんだって……ぇ、は、あ、ぁ──っ」
ぐっぽり入っていた指を抜かれただけで、わたしは軽くイってしまった。
「お尻に挿入るよ」
はぁぁ……と息を吐きながら、ゆっくり埋められる球体の異物感を身体中ゾクゾクとさせて、味わう。ぬちゅっとビーズが挿入るたび、排泄器官からぞわぞわとした感覚が背筋を駆け昇る。
「あ……ひぅぅっ」
「きゆのお尻、かわいい。こんなにも正直なドスケベに育ってよかったね」
こんなのになる前はドスケベでも淫乱でもなかった! 言いたい文句は、次々に入ってくる球体のせいで飲み込んでしまう。
入れられる時よりも抜かれる時の期待感が高くて、なにも入れてもらってない腟内が切ないし、蜜口もヒクヒク過剰に動いてしまう。
「あ、ふぅぅ……セキ……挿入れてぇ」
しばらくぶりのお尻からの快感のせいで、早々に根を上げてしまった。
「だめ。こっちはこれを挿入れてあげるから」
ごんぶとバイブを見せつけられて、お腹の奥とお尻の奥がきゅぅんっと締まった。でも、無機質な玩具よりセキのがいい。
「お尻も上手に飲み込んだね。じゃあ、こっちにバイブ挿入るよ。上手に飲み込もうね?」
冷たいものをあてがわれた刹那、身体がこわばる。期待して。こんなものでもいいんだって。だって、セキがくれるから。
「セキ、のが……あっあっ、や、うごかさ、ない……ぃいっ」
ずっぽり咥えているアナルバイブがお腹をかき混ぜるようにぐいんぐいん動く。たまらなくて、首をそらして快感を受け流そうとする。でも、セキは容赦なくなかにごんぶとバイブを挿入ていく。
「あ、あ、あ、いっ、ぁ……──っ」
薄い肉襞の壁を隔て、それらが無慈悲に動き、別々に振動する。根元まで埋められたバイブの付属品が、ちょうどいい具合にピンピンに勃った小さなソコにあたって、暴力的な快感を与えてくる。あたまが、おかしくなりそう。
「はい、きゆはこっち」
ばかみたいに喘いでいるわたしの胸に跨ったセキは、ガチガチにそそり立った雄の肉を、小さめの胸に擦りつける。マーキングしてるみたいだと、ぼんやりと思う。
「ぷくぷくの乳首にあてられるのもいいんだね」
「……っ、もう、わか……ぁ、ないっ……ああ」
「俺は気持ちいいよ。きゆ、口を開けて。あーん」
開けるなにも、喘ぎ声を出しっぱなしでヨダレまみれの口はゆるゆるだ。そこに、むっとする雄の……セキの男のフェロモンの塊を近づけられる。
わたしは唾液をトロトロ分泌させながら、舌を伸ばして雄のまぁるい先をチロチロ舐める。顎から首に流れる自分の唾液がたらたらと首からシーツへ落ちていく。それも熱くなりすぎた身体は、快感に変えてしまう。
「おいしそうに舐めてくれるんだね」
わたしをうっとりと見下ろすセキ。その手がなにを持っているのかも考えないで、大きく口を開けて鼻先を掠める雄の肉を追う。
「しゃぶりながら、うんと気持ちよくなって」
下半身を痺れられせているバイブが激しくのたうつ。ゴリゴリといい所をふたつの穴に責められ、頭の中が真っ白になった。
「ア、……ん、む、……ふぅ、ん、あ゙……ぁ」
口の中はセキの味でいっぱい。上顎をぐりっと擦り、じゅぼっと出ていく。決して喉奥をつかないように。喉の奥まで犯されてもいいんだけど。
下半身を犯す玩具と口を犯すセキの匂いと熱で、わたしは満足に喘げずにはーはーヨダレ混じりで息をする。……でも、きもちいい。ああ。ばかになる。ばかになってる。こんなことされて気持ちいいんだもん。
「きゆ、えっちな顔。……は。もっと見せて」
「あ、……ぐっ。は、あ、い……いくぅっ! ……は、う、ぅ、いくっ! いくってる……っ。あ、ああ、しんじゃうっ」
果たしてこれが人語としてセキの耳に届いたかは分からない。目をチカチカさせて、身体のあちこちをビクビクさせて、わたしは暴力的な快感とそのさらに上の気持ちよさに喘ぐばかり。
あたまぱーぷーになる。でも、気持ちよすぎて。でも、顎が痛い。
「……ん、きゆ。は……ぁっ。俺も、出そう……」
きれいなセキが切なそうに眉を寄せる姿が涙で滲んで見えない。気に入っている表情が見たかった。
今は、それよりも、バイブのスイッチを止めてほしい! もう、おかしくなるっ!
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
【完結】Mにされた女はドS上司セックスに翻弄される
Lynx🐈⬛
恋愛
OLの小山内羽美は26歳の平凡な女だった。恋愛も多くはないが人並に経験を重ね、そろそろ落ち着きたいと思い始めた頃、支社から異動して来た森本律也と出会った。
律也は、支社での営業成績が良く、本社勤務に抜擢され係長として赴任して来た期待された逸材だった。そんな将来性のある律也を狙うOLは後を絶たない。羽美もその律也へ思いを寄せていたのだが………。
✱♡はHシーンです。
✱続編とは違いますが(主人公変わるので)、次回作にこの話のキャラ達を出す予定です。
✱これはシリーズ化してますが、他を読んでなくても分かる様には書いてあると思います。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R18】青き竜の溺愛花嫁 ー竜族に生贄として捧げられたと思っていたのに、旦那様が甘すぎるー
夕月
恋愛
聖女の力を持たずに生まれてきたシェイラは、竜族の生贄となるべく育てられた。
成人を迎えたその日、生贄として捧げられたシェイラの前にあらわれたのは、大きく美しい青い竜。
そのまま喰われると思っていたのに、彼は人の姿となり、シェイラを花嫁だと言った――。
虐げられていたヒロイン(本人に自覚無し)が、竜族の国で本当の幸せを掴むまで。
ヒーローは竜の姿になることもありますが、Rシーンは人型のみです。
大人描写のある回には★をつけます。
ドS彼氏と上手にお付き合いする方法
イセヤ レキ
恋愛
釣った魚はドS彼氏でした──。
女子高生の梶谷蘭(かじやらん)は、兄の結婚式で出会った兄の親友、凱逘(かいじ)に交際を申し込まれるが、その場ではお断りをする。
その凱逘との出会いから付き合いはじめるまで、付き合いはじめてから明らかになった、彼の性癖に翻弄される蘭のお話。
全6話完結済み。
ギャグ /ほのぼの /女主人公 /現代/ 日常/ スライム/ハッピーエンド/ 溺愛 /ヤンデレ /ドS /緊縛 /ローター/ ノーパン /目隠し/ 猿ぐつわ /バイブ
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる