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2-05.恋と愛の解釈の一致 ②
しおりを挟む「あ……、ふっ」
きゅっと、ショーツを上にあげられると、彩葉が興奮している証拠の部分が刺激された。
「ショーツからでもクリ勃起してるのわかるんだね」
「くりぼ……っ!? そんな言葉使うんですかっ!?」
七瀬が言わなさそうな言葉ランキングがあれば上位に食い込むであろう、ドスケベワードだ。
「彩葉にだけね。通じるし」
それはそう。エロ同人誌は成年向けからBLを嗜む女だと既に知られている。七瀬はエロゲはしていなかったと思うが。そんなこと言わないか、など考える。
「彩葉は久しぶり?」
「な、なにが……、あ、ん」
ショーツの上からぬるぬるの中心を、長い指でスリスリされて、心地良さが大きく膨らむ。勃っているクリトリスがヒクンヒクンしているのも、彩葉自身にもわかってしまう。
「ひとりえっちとか」
「なんで、ひとりえっちの、こと……、ぁ、ふ」
刺激がもどかしくて腰が揺れてしまうし、七瀬に触ってもらいやすいように腰が浮く。
「激しいエロ同人誌書いてるから。ほかのエロ同人誌も読んで触ってるのかなって」
「……そ、れ……は……ぁ」
当たっているけど、答えられない。恥ずかしすぎる。
「興奮して濡らして、クリ触って、指で弄るの? それとも、大人の玩具使ったりしてる? 玩具プレイの話もあったよね?」
二次創作の参考ついでに大人の玩具も持っている。が、書いた同人誌の内容の玩具とは違い、初心者向けの大人の玩具だ。いかにもコイツがそうです! というのを自分に入れるのは怖かった。
「教えてくれたら、彩葉の好きなことしてあげる」
なんという天秤か。羞恥心と七瀬に触ってもらうこと。どうあがいても、それは七瀬に傾く。
「さわっ、てました。……恥ずかし……」
「玩具は?」
「……ぅう。……使うことも、あり、ました。もう、勘弁してください~っ」
「そうだね。恥ずかしがる彩葉を小出しにしたい」
どんな性的嗜好してるんだー! と思うもの、大好きな人だから、たとえド変態でも大丈夫。平気。彩葉も相当なスケベだから。
七瀬は言葉どおり、彩葉が好きなことをしてくれる。が、ショーツの上から。だけど、優しくしつこくネチョネチョといじめられ、簡単に絶頂感が込み上げてくる。
「あ、ぁ、……ふっ。ゃぁ……あ、また、イ……っ」
ショーツの上から中心を摩られ続け、ショーツの上からでもくっきり主張しているクリトリスをトントントンとごく軽くリズミカルに叩き続けられ、再び達してしまった。のに、七瀬はやめようとしない。
「やぁっ、イ……、んんんんっ」
「まだまだでしょ。自制心あるんだから平気平気」
きゅっとクリトリスをつままれ、彩葉は背と首をそらして達する。
「あ……♡ あぁ♡」
「かわいい。彩葉」
七瀬にキスをされながら、愛液でぬとぬとになったショーツを脱がされる。
くぱぁっと拡げられた蕩けた場所からとぷとぷと本気汁が流れて、シーツまで濡らした。
「あたし、その、初めてじゃ、なくて……」
「年齢的に考えればおかしくないし、彩葉は魅力的だから惹かれる男も多かったと思う。でも、今それを言うのは、嫉妬させたいの?」
「そうじゃなくて……、ガッカリさせるかもって」
「そんなことでガッカリしないよ。俺が童貞じゃないって打ち明けたら彩葉はガッカリする?」
彩葉は首を横に振り、ううんと否定しつつ、七瀬の過去の恋人に少し悋気を覚える。
「ごめんね、嫌な気持ちにさせて」
「嫌ではないかな。負けず嫌いに火がついた感じ」
背後から七瀬が動いたので、彩葉はベッドに手をついた。隣で膝立ちになった七瀬がパジャマの上を脱ぐ。薄明るいなかでもわかる、引き締まった男らしい身体つき。脱いだらすごいんです、というのは七瀬のための言葉では? と思っているなか、彼はズボンとパンツを下ろした。
そして、ビンッ! と勢いよく飛び出した屹立を彩葉に見せつけた。
彩葉の目は生々しい男性器に目が釘付けになっていた。
(ご立派! ご立派すぎて、エロ同人誌やエロBLのバキバキtnkみたいだよ! まさに怒張じゃん! 入るの? これが?)
膝を割られ、熱くぬかるんだそこを彼の指が何往復もする。そのたび、腰が勝手に動いてしまう。ドスケベ女だと思われたら……、と心配したが、ドスケベ女だと知ってるか、と、開き直った。
「彩葉は小柄だからここも小さいね」
つぷっ。人差し指が入ってくるのがわかるし、見えている。
「でも、彩葉の指を呑むくらいには拡がるんだよな」
彩葉は真っ赤な顔でこくりと頷く。
「中指も入れるよ……。せま……、キツキツ。でも、拡がってるの、見えるのがいいな」
(えっちー! 七瀬先輩のえっちーー!! 好きっ!)
「あ、んっっ、や、あ、そこ……、だめぇ」
「好きなんでしょ。好きって言ってよ」
「んんっ、七瀬先輩、好き。そこも、すき……っ、ぁっ、ふ、ぁぁっ」
ぐちゅぐちゅと浅い場所ばかり狙う指が執拗に媚肉を圧し上げる。そうしながら、七瀬が彩葉の太腿にキスをする。
「俺も好きだよ。でも、聞いたのは、ここがってこと。煽るなよ」
「ひゃぁんんんんっ、きも、ちぃ……っ!」
ぢゅこぢゅこと指の抽挿に加えて、敏感なクリトリスもいじられて、彩葉はまたたく間にまたまた達してしまった。このままイきすぎたら頭がおかしくなるのでは? と、荒い息を繰り返しながらぼんやり思う。
達し続けているのに、七瀬はクリ攻めも狭窄な膣拡張もやめてくれない。彩葉の指では届かない場所までしっかり拡げられ、解される。理由はわかる。先走り汁をタラタラ零すバキバキの屹立を挿入するためだ。
だけど、絶頂に絶頂を繰り返され続けているのはなぜ?
指だけでくったくたになった彩葉は、シーツに沈む。ゴムのパッケージを手に取って、器用にそれに装着していく。そんなデカいモノに入るゴムなんてあるんだ、などと思ってしまった。
「彩葉、いい?」
いいもなにも、七瀬はとろんとろんになった秘所に反り返っているモノをグリグリ当てている。この男、三十代にもかかわらず、反り返りの角度が高い。そのため、肌と肌が密着する。彩葉は幸せだった。
(大好きな七瀬先輩と密着らぶえっち♡ うれしいっ)
「あ、ちょ……、七瀬、先輩っ!」
七瀬は挿入しようとせずに、ご立派な剛直でぬるぬるの秘裂を行き交い、クリトリスを押し潰す。
「名前で呼ぶまで挿入れてあげない」
(素股フェチかと思っ……、きもちいいよぉっ。でも、お腹の奥が……子宮が……キュンキュンする)
それよりも──
「七瀬、くんっ。……は、はぁっ。結ばれたいの……、だから……、挿入れ、て」
彩葉は半分泣いていた。早く結ばれたい気持ちと素股の心地良さで。
「だから、煽るなって」
ぷちゅりと灼熱がくっついた場所から、七瀬が侵入してくる。ゆっくりと、彩葉の膣襞を味わうようで、気遣って進んでは戻る、巨大な肉棒。
内臓がぐいーっと圧迫される感じがとてつもない。
「ね……、全部、ちょうだい……あぁ……」
「今日は根元までは無理かな」
「ん……くっ。せまい?」
「ううん。想像以上に、気持ちいい。ごめん。俺ばっかり気持ちよくて」
「あたしも、七瀬くんの、きもち、いいよぉ」
初めて。初めて腟内が気持ちいいと思った。七瀬だから。
お腹の奥にズンッと熱いモノが到達した。それだけで目の前に星がまたたく。
「彩葉の腟内ってすごく、えろい」
「ななせくん……っ、はぁっ。すき。すき……」
「俺も好きだよ。だから、動くね」
「動いて。いっぱい、して。気持ちよくなって」
「ありがと。彩葉もいっぱい気持ちよくなってよ」
「あ♡ ん♡ もぉ……、なって、る♡」
未踏の奥をグリグリされると快感の高波が彩葉を襲う。襲って、さらって、七瀬に染め上げられていく。
彩葉が何度か達したあと、ずるんっとまだまだ元気なモノが引き抜かれて、彩葉はころりとうつ伏せにされた。
(バック? 七瀬くんのでバックでしたら壊れちゃうよぉ♡)
のし。七瀬が彩葉の小尻の上に乗った。
「ふぇ?」
「これならいいかなって」
「ね、寝バック?」
お尻の谷間からぬぐっと、さらに元気を増したような剛直が蜜口を狙い、挿入ってくる。
きっと、このために正常位で腟内を拡げられたのだ。
「あ──♡ ぁ、あ、アっ♡」
反り返り角度のエグい肉棒が、よく解された濡れ襞をすべて捲るよう穿いてくる。しかも、彩葉は後背位に弱い。
ぱちゅんっ。尻に七瀬の根元と腰が打ちつけられた。彩葉の子宮口付近に逞しい亀頭が存在る。身体を駆け巡る快感の出口が声だけになってしまった。
ぱちゅん、ばちゅん、打ちつける強さも七瀬のペースになりつつある。それが彩葉を虜にして、発情した雌猫のような声をあげさせる。
(もー、いく、いってる♡)
「彩葉」
荒い息とともに七瀬の声が頭の近くでする。くいっと顎を持ち上げられ、キスをされた。身長差があるので、とくに苦しい体勢ではないが、七瀬が動くたびに声があげられなくて、苦しい。それもいい。
「ななせ、くん、腕……ひっ、ぱてい……よ。好き、でしょ?」
「わかった?」
ここまでやられても七瀬が達するに至らない理由。優しいから。きっと、彼は激しいセックスを好むタイプなんだと考察する。
彩葉は、七瀬の激しいセックスに興味が湧いた。そして、七瀬が好むように作り替えられたいとも願った。
「して♡ ななせくんの、すきなの、あたしに、して♡」
「この、煽り上手」
腕を引っ張られると上体が浮いた。そして、無遠慮にばちばち穿たれる。
「は♡ ぁあ♡ すご……♡ イ……ッくぅ♡」
「ん……。彩葉の腟内、すご……締まるッ。感じすぎ」
「くぅぅ……ぅんんん♡♡ らっ、てぇ、こんな、しゅ……ごぃ……♡ あ、ぁ、ぁ♡ おく、ごりゅごりゅ、ら、めぇ♡」
落下する。絶頂のいちばん高いところから、落ちていく。七瀬を受け入れるために。どろどろに蕩けて。
初めての激しくも強い快感に、彩葉は酔いしれている。体位がいつの間にか添い寝バッグになっていて、キスをし合っているのにもわかっていない。
かろうじて、七瀬が果てるときに耳のそばで唸っていたのは覚えている。
カラカラの喉には、ビタミンウォーターが合う。甘く痺れきって、指先まで重たいし、エアコンで暖かな部屋で激しく求め合ったため、汗を大量にかいていたから。
シャワーを浴びる前に、汗と体液と隠微な香りのあるふたりは抱き合いながら、キスをし合い、足を絡め合う。
「大丈夫?」
「ん……。だいじょぶ。七瀬くん」
「はい。なんでしょうか」
「あたし、七瀬くんの、えっちも……好き、だから」
「ありがと。根元まで挿入できるように拡張していく所存」
「あーん、あたし、どーなっちゃうの!?」
「俺たちの戦いはこれからだ──」
ふたりでクスクス笑って、幸せな性なる夜が明けていった。
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