69 / 71
15.終幕ロゼッタと恋人たちのキス
69.-4-
しおりを挟むお姫さまのように横抱きでベッドルームへ連れて行かれ、それこそロゼッタはマシューの宝物になった錯覚をするキスと愛撫を注がれた。
執拗に胸を責められながら、蜜をたっぷりと滴らせる秘所を指で念入りに嬲られて、ロゼッタは何度目かの絶頂を味わい、彼がよこす快感の虜になっていた。
くたりとシーツに横たわるロゼッタの膝を裸のマシューが割って入る。ぐっと大きく足を広げられた羞恥に駆られたが、それよりも秘所をぬちぬちゅと卑猥な音を立てて往復する灼熱の肉棒が、ロゼッタをあられもない声を上げさせて悦ばせる。
切なくきゅううんと締まるお腹の奥が彼を待っている。
「ロゼッタ……、大切にする」
「……はい。わたしもマシューさんが……大切です」
くちゅり、小さな処女の蜜口に熱くて硬いものをあてがわれ、身体が小さく緊張した。だけど、ロゼッタも一緒になれるのを心待ちにしていた。
「抱きたいがために、今日強引に引っ掻き回したのは謝らない。俺なりの誠意だ」
わかってます。そう言いかけて、蜜口に侵入してきたもののとんでもない熱さのせいで言葉を呑み込んだ。
「あ、あぁ……っ! あつ、い」
「まだ序の口だぞ」
濡れそぼった処女の隘路をみちみちと、巨大な焼きごてが入ってくる。それは進んでは戻り、ゆっくりとロゼッタの再奥を目指している。
「ま、しゅ……さぁん……っ」
今日まで指で慣らされていたせいで痛みは少ないが、内臓を圧迫する大きな楔が苦しませる。指とは比べものにならなくて、ロゼッタは息を大きく乱す。
だけど、眉根を寄せているマシューのほころびつつある目元と口元のセクシーなほくろを見つめていると、なんだって我慢できた。
「上手だ、ロゼッタ……、まだ、狭いな」
「マシューさんは……、んん……、気持ちいいんですか?」
「もちろんだ。力を制御するのが難しいくらいにな」
「はぁ……、んぅう……っ。よかったぁ。もっと、きもちよく、なって……あぁ」
彼がよくなってくれるなら、どんな苦痛でも苦難でも耐えられる。
「煽ってくれるね」
ぐうっと一気に入ってこられ、大きな圧迫感がロゼッタを襲う。でも、苦しさよりも心の奥底から湧いてくるマシューへの愛が大きい。
「ロゼッタ……」
ようやく最後まで入ったのか、マシューが抱きしめて何度も頭を撫でてくれる。
少し動くとお腹の中にとても硬い灼熱の棒があるのがわかる。それでも、マシューとつながれた喜びが痛みを和らげ、緊張を解いた。
やってくるのは、大きな愛しさと切なさだ。胸の奥底でこんこんと湧いては、涙になって溢れていく。
「好きです、マシューさん。手が……届かなくても、ずっと、ずっと好きです」
彼の筋肉質でしなやかな背中に腕を回して、サラサラの長い髪を手ぐしでたどたどしく梳く。
満足した深い溜め息を吐くと、身体の中にあるマシューがびくんと大きく跳ねた。暴れた灼熱は、ロゼッタの肩を跳ね上がらせる。
「あんんっ」
「堪えてるときにおまえさんは……」
「あ、……ひゃ、あっ」
「届かない? 届いてるだろ」
少し下がった彼の熱は、狭窄だがしとどに濡れた膣を押し上げて戻って奥をみちみちに満たす。無意識的にロゼッタは掴んでいたシーツをたぐり寄せる。自分のなかでなにかが変わってしまうような予感がして怖かった。
「ロゼッタを手に入れるためなら俺はなんでもする。そう決めたんだ。やすやすと届かないところに行かせると、思うなよ」
マシューは幾度も愛しさを刻むようにゆっくり抽挿を繰り返す。
「は、ぁ、ぁ……あんん」
彼の熱が寄こす淡い快感のさざ波でロゼッタは溺れそうになった。現に、溺れたような喘ぐ声が呼吸の代わりに口の端から洩れている。
「好きだよ、俺の、ロゼッタ」
その一言がロゼッタから痛みを取り除いた。いや、マシューが寄こすものはすべて愛しさに変わった。
「ん……はぁ、わたしも、すきです、すき……。ましゅーさん」
狭い膣をぐりぐりと拡げる熱が幾度となく抽送を繰り返してロゼッタを高みへ連れていこうとする。
初めては痛いだけだと本で読んだが、嘘みたいに大きな快感の荒波がロゼッタを襲う。
指で植え付けられた弱いポイントをぐりぐり擦られると、怖いぐらいの快感が押し寄せてくる。全身がこわばり、シーツを掴む手に力がこもる。
「もっと俺を求めろ、ロゼッタ」
「あ……はぁ、ましゅーさん、ましゅー……さぁんっ」
隘路に熱を移す抽挿が激しさを増す。これ以上の快感が恐ろしくて、ロゼッタはシーツを手放して身を捩ろうとする。しかし、マシューががっちり腰を掴んでいるから逃げられない。
「ふぁっ……あ、ああっ!」
玉の汗が浮かぶ背中が弓なりに反った。マシューは遠慮なく深く入り、恥骨をくっつけて敏感な女芯を下生えでぐりぐりと擦りながら、どこよりも熱い最奥を大きく掻き混ぜる。
ぱたぱた落ちてくるマシューの汗も、さらさら落ちてくる琥珀色の長い髪でさえ、火照りきったロゼッタの素肌を感じさせる。
「あ、ふぁあっ。おく、ぁあ」
夕焼け色の髪を振り乱して、とっくに迎えた絶頂のなかで絶頂を繰り返す。
「教え甲斐が、あったな」
「ま、しゅ……さぁんっ。やぁ……、こわ、れ……ちゃい、ますうぅ」
初めての経験で壊れてしまったらどうなるのか。そんな心配を真っ白になりつつある頭の片隅で思う。
マシューも徐々に余裕をなくしたのか、馬に乗っているみたいに髪を振り乱し、汗を飛ばす。
「ロゼッタ……、は……、出すぞ」
マシューも荒い息と激しい抽挿を繰り返して、ロゼッタをこれ以上なく追いつめ──、無垢だった最奥に雄の飛沫を勢いよく放った。
「あ、あああ……──」
愛の印を受け止めたロゼッタは、荒い息のままうっとりとしているいる。マシューもすぐに離れないで、恍惚のなかをたゆたっている恋人にキスを繰り返す。
辛抱が長くて、やりすぎてしまったとマシューは少し反省したが、後悔はない。
「これで子供ができれば結婚はすぐだな」
とはいえ、順序立てなければ、ボールドウィンが烈火の如く怒り狂うのが見えていた。確率の低い避妊法にしようと、マシューが考えていることなど、逞しい胸の上で夢見心地の中に逞しい胸の上で夢見心地の中にいるロゼッタは知る由もなかった。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
皇帝陛下は皇妃を可愛がる~俺の可愛いお嫁さん、今日もいっぱい乱れてね?~
一ノ瀬 彩音
恋愛
ある国の皇帝である主人公は、とある理由から妻となったヒロインに毎日のように夜伽を命じる。
だが、彼女は恥ずかしいのか、いつも顔を真っ赤にして拒むのだ。
そんなある日、彼女はついに自分から求めるようになるのだが……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
天然王妃は国王陛下に溺愛される~甘く淫らに啼く様~
一ノ瀬 彩音
恋愛
クレイアは天然の王妃であった。
無邪気な笑顔で、その豊満過ぎる胸を押し付けてくるクレイアが可愛くて仕方がない国王。
そんな二人の間に二人の側室が邪魔をする!
果たして国王と王妃は結ばれることが出来るのか!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる