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03.あんしんモードでまったりと
❦・06-22・❦ 〈続〉
しおりを挟む後ろの陰核になってしまった尾てい骨の淫紋を執念深く舐め続けられる。強弱をつけて吸われたタイミングで──
「ぃ────~~~~っ♡♡♡」
瞼の裏をチカチカさせながら、全身をわななかせ、絶頂した。
ぴゅっぴゅぅっ! 潮を吹かせる腰は千綾の意志とは関係なく、かくかく動く。
「ちい、そんなにいいの?」
落ちそうな腰を抱きとめたウェインの声が耳のそばで聞こえる。
長身の彼は千綾の上にのしかかっても、腰だけじゃなくて膝も曲げている。
「すご、かった……」
二つの鋭敏な場所を責められる。普通の人間にはできない体験だ。
「挿入れていい?」
「え? ここで?」
「がまんできない。ちいの匂いが甘くて。強くて。お腹が減ったし、破裂しそうなくらい痛いんだ。いいよね?」
千綾が返事をする前に、ウェインの熱くて硬い巨根がお尻の谷間に当たっている。いつの間に出した?
上着もブラもたくし上げられ、重力に逆らわない乳房の先ばかりをいじめ抜かれる。
「んっ♡ ぁぅっ♡」
尾てい骨の淫紋に亀頭が当たると、喜ぶ犬みたいにお尻が揺れてしまう。
(こんなの、わたし、じゃないっ)
「尻ズリはまた今度」
彼は屹立を手で持ち、千綾の足のあわいに差し込んだ。ウェインの勃起した巨根は若い男のように、ぴたんと腹筋にくっつくほどそそり立つから、手で押さえなければ、インサートがスムーズにできない。
かっちんこっちんに反り返るそれも千綾のお気に入りだ。当たる場所が、ものすごいから。
「まって。ベッドに……────っっっ♡」
ずぷぷ……ぅッ♡ 逞しい肉棒を愛蜜まみれにする素股もなく、声かけもなく、いきなり挿入されてしまった。
さっき達したばかりの千綾は、それだけで背中を反らし、壁にもたれながら絶頂した。
彼に埋められたかったのもあったし、暴力的な快感に酔っていたのもあったが、ウェインが強引だったから、いとも簡単に達してしまった。
強引になるくらい、彼も興奮している。
「すご……。ん。ちいの腟内、いつもより、締まってる。は……。痛いくらい。うねうねして。絡んできて、吸いつく。えろいね」
柔らかな腟とはいえ、指で拡げられていない状態でウェインの長大で太ましい雄肉を迎えてしまった。内臓を圧迫する感じが新鮮で甘く苦しく感じる。ウェインとのセックスをはじめた当初みたいだ。
甘く、苦しい、悦。
ゆっくりと腟内の濡れ襞をすべてめくるように突き進む、それをやたらと意識してしまう。
「ぃゎなぃ……で……んっ、はぁっ♡」
実況プレイも恥ずかしい。彼がどう感じてくれているのかわかりやすいが、慣れない。
「ちいの小さな膣口がけなげに拡がって、俺のモノ呑み込んでる。かわいい。でも、まだ全部入ってないからね」
ぐうっとお腹の奥にウェインの熱が広がる。ウェインに開発されてしまった場所が刺激されて、溶けてしまいそうだ。が、喘ぐわけにいかない。まだその理性は残っている。
でも、尾てい骨の淫紋を触られると、感じすぎて、なにもかも忘れそうになる。口を片手で押さえて、片手は壁に。もたれていないと立っていられない。
ぱちゅぱちゅと肌と肌のぶつかるリズミカルな音に混じって、大量に溢れる愛蜜が卑猥な音を立て飛び散る。
(声……、がまん、むりぃ……。きもちいい。きもちいいっ。また、いくっ。いくっ♡)
「ぁ♡ は♡ んん♡♡ ぅ、ふ♡」
ぶるぶる震える。ウェインが最奥を嬉々と穿ち、浅い場所を心から楽しむように亀頭でぐりぐり刺激する。そして、尾てい骨の淫紋を指で強弱をつけて押したり擦ったりする。
そこには、千綾に対する気遣いがない。強引さと雄の強さを見せつけられて、胸がきゅうんきゅうん締めつけられる。
千綾は顔を壁にくっつけて後ろを向く。ウェインは美貌をすっかり興奮させて、淫紋と結合部に釘付けになっている。いつの間にか、乱れる金髪の頭には黒いツノがあった。
(ウェイン、感じてるんだ)
「ウェインっ。もっと、夢中になって。遠慮、しない、で」
言うと、ウェインと視線が絡んだ。彼は艶やかに笑う。これまで見てきたなかで、最上の艶やかさ。千綾の心を鷲掴みにする、笑顔だった。
「そんなこと、言うと、ひどいことしちゃうよ?」
「いいの。して。強引さも、身勝手さも、ちょうだい」
「千綾は強欲だね」
がつんっと奥を穿たれ、目の前に星が飛び散る。
「好きにさせてもらうよ。イきまくってる千綾に合わせてあげないで、腟内射精いっぱいするからね。玄関で」
しまった! ここは玄関だ!
「実は、そろそろ、射精したかったんだ」
激しくなる抽挿。千綾は口を押さえて声を抑えるけれど、それでも漏れ出てしまう。口を塞ぎたいのに、ウェインが背後から腕を引っ張っているから、その限界も近い。
「ふ、ぁ♡ ぃ……ィ……♡ は……♡♡」
(もう、限界っ♡ すごい♡ ウェインのも、腰使いも♡ 強引なのも♡ 好き♡ 全部好き♡ いくっ♡ すごいの、きちゃうぅぅ♡ きもち、いい♡♡♡)
「──────~~~~ッッッッ♡♡♡」
「ふっ。……うっ」
ご。最奥に感じるウェインの愛。
最奥を小刻みに動く怒張が無許可で勢いよく腟内に精液をぶちまける。
「……は、はぁっ。射精てる、すご……♡ んぅ。……おなか、あつい……♡」
(いつものウェインなら、気持ちいい、イきそうとか、射精すよって言うのに……♡ 無許可腟内射精する、なんて……♡ えっち♡)
彼を夢中にさせて興奮させたことが嬉しい。
萎えていない大きな雄肉があっさりと出ていく。いつもなら、彼は精液を腟内に擦り付け、キスをたくさんし合ってから、名残惜しんで抜く。
ぽっかり空いた蜜口が元の小ささに縮んでいきながら、ウェインが吐き出した白濁液を赤い秘裂に流れ、粘度の低いふたりの体液がぽたぽたと床に落ちていく。
「ど……えろ」
千綾もまだ息が整っていないが、ウェインもまだ息が荒い。彼は千綾の秘所を流れ落ちた精液と愛蜜に興奮しているようで、ツノが大きくなっている。
千綾の足が限界を迎えて、かくんと折れてしまい、座り込んだ。秘所と太腿が冷たい床に着いて、ぬるっとした。
「ちい。無理させてごめんね」
背後からウェインに抱きしめられた。いたわるような力加減。首筋に流れる汗をぺろぺろ舐めている。
千綾は腰を捻りキスをねだる。触れ合うキスではなく、舌を絡ませ合う恋人同士のキス。ウェインは千綾の唾液を啜る。淫魔の彼は千綾の体液がなによりの好物だ。
「いいの。ウェインが気持ちよさそうだったから……。だから……たまには、その、こういうのも、いいかなって……」
いつものウェインと真逆な感じにときめいていたし、強引に挿入された感じがウェインとの初めてを思わせて、よかった。
「その……。ウェインの違った面も、淫魔っぽさも、好きだから」
やっぱり面と向かってストレートに好きと言葉にするのは照れてしまう。
「ちい。心が広いにもほどがあるよ。嫌われるかと思ってた」
「嫌わないよ。だから……、ね、次はベッドがいいな」
初めての前と後ろのクリトリスを嬲らる刺激とウェインの強引さに何度も絶頂したのに。まだ求めてしまう。そう、千綾は性欲が強い。ウェインと身体を重ねるごとに彼とのセックスに貪欲になる。
愛の確認なら言葉と態度とキスで充分。だけど、本能を満たしたいし、満たしてほしい。
「お姫さまのご命令とあらば」
お姫さま抱っこでベッドルームに運ばれた千綾は、再びウェインと激しく求めあったのだった。
・・・✦・✧︎・✦・・・
体調不良だと嘘をついて会社を初めて休んでしまった。社会人として失格だ。良心が小さく痛む。
深夜遅くまで何度もしていたけど、朝いつものように起きれたし、淫魔の体液効果で疲れも痛みもない。
だからこそ、ウェインと話をきちんとしたい。
伯爵。ウェイン・セルヴァンス。そう名乗って数百年。と言っていた。
魔界うんぬんはよくわからないけれど、彼は長い時間を人間の世界ですごしている。
お金持ちであるようだが、スマホは知らない。
朝食中に会社を休んだとウェインに告げた。「ウェインのことが知りたいから」と。
彼は食後のコーヒーを飲んでひと息。
「千綾の家って落ち着くよね」
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「どこかの森林かな? おおげさだよ。普通の、家だよ。……でも、寛いでくれるのは嬉しいな」
でも、引っ越すんだよね? という言葉は、飲み込んだ。
ウェインを知りたい。
それに、ウェインなら頻繁に会いに来てくれるし、千綾もウェインに会いにいく。
「ウェインは、どんな家で生まれたの?」
「うーん。なにから話そうかな」
・・・✦・✧︎・✦・・・
〈続〉
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