【R18】電子書籍から淫魔男子を召喚したアラサー女子がおいしく食べられて溺愛されて幸せになる話

なかむ楽

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01.電子書籍だとっ?

 ❦・06-06・❦ 

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「喉、乾いた?」
  
 前戯で声が枯れるほど喘がされ、顔もどこもぐちゃぐちゃになったのは初めてだ。夢の内容がエグい。
 ウェインは指をぱちんっと鳴らす。すると、空中からミネラルウォーターのペットボトルが降ってきた──のを、彼がキャッチする。
 夢のなかだからなんでもアリなのか。
 千綾はまだ快感で震える指先の手でペットボトルに手を伸ばす。が、ウェインが蓋を開けて、ぐびっと喉仏を上下させる。
 あれだけぐちゃどろに体液を舐められたが、間接キスを意識してしまい、ちょうだいと言えなかった。
 ひとりっ子のくせに甘え下手。歴代のカレシにも友達にもうまく甘えられない。
  
「……ん」
  
 ウェインがキスをしてきた。唇の隙間から清涼なミネラルウォーターがするすると流れ、千綾の喉を潤して落ちていく。
  
「おかわり、ほしい?」
  
 千綾は頷く。照れ混じりに。
  
「ふふっ。恥じらってかわいい。待っててね」
  
 ウェインが飲ませてくれるから、千綾もウェインにミネラルウォーターを飲ませる。そして、互いの腔内を舌でまさぐり合い、絡め合う。
  
「脱いでもいい?」
  
「どうして聞くの?」
  
「世の中には着衣セックスが一番好きな人もいるからね。俺は気持ちよくさせてあげられるなら、どっちでもいいんだ」
  
 言いながらウェインはジャケットを脱ぎ捨て、ベストも脱ぎ捨てる。プロポーションがよく見えるように作られたようなワイシャツ、彼をいまめるネクタイ。そのネクタイを緩める男性的な手。首の周りを湿らせていた汗。男性の色香、というものにあてられて、千綾は軽く興奮していた。
  
「脱がせてくれる? それとも、キスしてくれるの?」
  
 見すぎていたと思ったのは後の祭り。
  
「……両方は、だめ?」
  
 千綾はセックスにおいて受け身がちで、恋人の服を脱がせる経験などないに等しい。
  
「大歓迎だよ」
  
 キスをしながら脱ぐのを手伝う。ネクタイをしゅるりと抜き取り、ワイシャツのボタンをはずしながら、見えてきた彼の素肌にキスをし、舌を這わせる。
 夢のなかだから、かってないほど大胆になっている。彼が千綾をそうさせる色気を放っているせいだ。これまでの連続絶頂をして、酔っているのも理由のひとつになっている
 。
 引き締まった身体の筋肉は適度に隆起しており、男らしい陰影を作っている。腹筋を指や爪でくすぐり、男の乳首をちゅっちゅっと啄む。
  
「は……。千綾がしてくれるから、イきそ……。超興奮してる、俺」
  
「うれし」
  
 ウェインがそう言うから、もっとよくしてあげたくなる。男性の奉仕の仕方などもほとんど経験がない。えろまんがで、白抜きや海貼りされた勃起男性器を舐めて咥える描写をよく読み、若気の至りと興味本位でそういう動画を見てえた知識しかない。
 彼のベルトをはずした、千綾の破廉恥な手がスラックス突き破らんばかりにテントを貼っている上からたどたどしく撫でる。
  
「……すごい、ね」
  
「ずっと我慢してたんだよ。千綾の反応がたまらなくかわいかったから」
  
「……うん」
  
 さすさす、スリスリ。かちかちのそこをたどたどしく擦りながら、首を上に向けてキスをする。と、ウェインの手がスラックスを寛がせた。ぷるんっ! 飛び出してきた元気な雄肉が千綾の手のひらに当たった。
  
「ね、見て。千綾。こんなにおっきくなってるんだよ」
  
 千綾は首を動かしてそれを見てしまった。
 トップモデルのように引き締まった美しい筋肉に似つかわしくない、ガチガチに勃起した巨大で太ましい雄の肉。
 マンガで海苔貼りされていた男性器は、とんでもなく大きく太かった。
 実物の海苔ナシのガチガチに硬くて、ぐいんっと上を天を向く逞しい亀頭。その傘の卑猥なくびれ。肉棒はただの円錐型でなくら稲妻のように血管が走っていて、グロテスクで、いやらしいなかたちだ。
 2.5次元的美男子でも、勃起した男性器は凶暴だった。
  
(巨根すぎない? でかっ。おっきいにもほどがある。怒張……ってこういうの、なの? というか、えっちマンガサイズ……)
  
「そんなの、入らない」
  
「大丈夫だよ。こわくないこわくない」
  
 ウェインに優しく導かれ、千綾はベッドに横たわる。すると、彼が千綾の下腹部を手で擦り、つと指を動かして、腹の上から子宮のあたりをやんわりと撫でる。
  
「ここ。ここまでちゃんと埋めてあげるね。さっき、腟内なかをうんと柔らかくしたし、俺の唾液には催淫効果も治癒効果もあるから、絶対に痛くないし、傷つかない。傷つけないよ、千綾のこと」
  
 とんとんとリズミカルに指が腹の上から子宮を揺さぶられた。ふるふると響く微かな快感がこれからされることを想像させる。でも、ウェインのそれでどうなってしまうのか、わからない。
  
「ウェイン……」
  
「ね、信じて」
  
 膝を割った彼が、怯える千綾の腹に雄肉をにゅこにゅこ擦りつける。先走り汁で臍がぬるぬるしていて、淫らな気分が勝ってきた。
 ウェインが覆いかぶさり、千綾にキスをする。啄むキスは懇願されているみたいで、彼を受け入れたくなる。
  
「千綾はドスケベだから、きっと気に入ると思うな」
  
 ドスケベじゃないし。いや、性欲を持て余しているが。だからといって、体内に収まりようのない長さと太さのそれは入らない。
  
「あふっ」
  
 ようやく甘い痺れが取れた秘所と元に戻りつつあった陰核を、灼熱の雄肉が行き来する。
  
「ローションいらないね。千綾のえっちな蜜と俺の先走り汁でぬるぬるになるから」
  
 とくに、嵩張り硬い亀頭で陰核をぐちゅぐちゅに擦り押されるのがたまらない。
  
「クリ、俺のモノでグリグリされるの好きだよね? クリイキだぁい好きだもんね、千綾」
  
「んっ♡ んっ♡ はぁ……、もぉ、い……」
  
 挿入れてほしい。ずっと満たされなかった場所を満たしてほしい。疼いてしたがない子宮を、興奮をしずめてほしい。
  
「挿入れるね」
  
「そ、んな……、おっ……きいの、挿入いん、ないってぇ」
  
 ずちゅ。ぐぷぷ……っ。あまりの質量が内臓を圧迫してくる。息を深く吸い込んで吐き出したいのに、浅くしか呼吸ができない。
  
「は…………ぁ、あ……、す……ごぉ、いっ♡」
  
「千綾。力を抜いて。……はぁ。あれだけ、柔らかくしたのに、キツ……。痛いくらい」
  
「むり、むり……っ♡」
  
 蜜口どころか膣内もみちみちでもう拡がりようがない。痛みはないが処女にでも戻った気分だ。だけど、いやではない。
 さわさわと太腿を撫でられ、キスをされるのが見えると、身体の力が抜けていくようだった。が、代わりに結合部の熱を否応なしに意識してしまう。
 ぐいぐいと内臓を押し上げて進んでは、気遣うように引いて、奥を目指していく、それ。
  
「いたくない、でしょ?」
  
「ん……、はぁ……、ウェインの、おっきい、もん。硬くて、熱くて……ん♡ ぁ、ふっ♡ すご……ぉ、い♡」
  
「千綾がかわいかったし、かわいいから。おいしかったしね。期待するよ。えっちなのに、絶頂経験してないんだよね。ほんとにかわいい。俺が全部教えてあげる。千綾の気持ちいいの、全部」
  
 誰にも言ってなかった千綾の悩み。セックスでの絶頂経験がないこと。なぜ、彼が知っているのか。夢だからだ。寝ているときに見ている都合のいい夢。
  
「ふふ。ナカイキ処女、もらっちゃうね」
  
 奥だと思っていた場所をやすやすと超えて、ウェインの熱がトンとついた。ぶわっと汗が吹き出す。
  
「あっ♡ あっ♡ あっ♡」
  
(いくっ。いくいくっ。だめ。もぉ、むりぃ)
  
 目をチカチカさせている千綾は、ウェインが舌なめずりしているのがわからないでいた。淫魔の本領発揮はここからであることを。

「ゼロ距離、だね。抱きしめていい?」
  
「ん……、ぎゅって、して♡」
  
「かわいい。そんなにかわいいと、もっと気に入っちゃうよ?」
  


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