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01.電子書籍だとっ?

 ❦・05-05・ ❦ 

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「ひ……ぅ、だ、めっ♡」
  
 出てしまう。なにかが。止められない。気持ちよくて止められない。目の前に星がちかちかまたたく。ぶるぶる身体が震えて、強い気持ちよさの虜になっていると、パンパンに膨れた感情とそこからぴゅっ、ぷしゅぅっ。勢いよくなにかが少し飛び出して彼の手を濡らしてしまった。
 とんでもない開放感と頭がクラッとする酩酊感に襲われているのに、粗相をしてしまった理性が勝った。
  
「やだぁっ! ごめんなさいっ!」
  
「じょうずに女の子の射精できたね。千綾。すごいな」
  
「だから、もぉ、や、めてぇ……ああ♡」
  
「まだ柔らかくなってないよ。指で届く範囲はよーくほぐほぐマッサージしようね。そしたら、腟内なかも敏感になるから」
  
 違う。もう腟内なかと子宮が──身体がほしがっている。女を埋めてほしいと切なくて苦しい。
  
「ゆび、じゃ、なくて……ぇ」
  
 こんなことをおねだりするのが初めてで、どう言えば伝わるのかわからない。これまでは、濡れたら入れて、男が出しておしまいだった。
  
「指じゃだめ?」
  
 ウェインはびしょ濡れになった指を舐める。さも、おいしそうに。目元を上気させて、興奮気味に。
 2.5次元的イケメンが、そんな、えろマンガにありそうなことを。実際にやられると、申し訳ないような、言葉にできないくらいの恥ずかしさが込み上げてきた。
  
「それ……なめ……、どうし、て……」
  
 行為の最中に目の前が恥ずかしさでぐるぐるしてしまうのは初めてだ。
 粗相(?)で濡らした、整った手と指。恥ずかしい愛蜜でてらりとしているのも。千綾を多方面から煽る。
  
「おいしーよ。すごーくおいしい。千綾の味。……潮のこと、おしっこだと思ってる? あれは女の子の射精みたいなものだよ。男だって潮吹きするよ」
  
「へぇ、そうなんだ……って、なにしてるのっ!?」
  
 ウェインがまたぐらを覗いている。乳暈を舐め弄んだように、大きく舌を出して。
  
「指、だめなんだよね? 舌ならいいよね」
  
 そうじゃない、違う違う。疼いている場所を埋めてほしいのだ。まだ感じさせ、喘がせるつもりか。それに、クンニなどされたことがなくて、戸惑うし、恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだ。

「は、恥ずかし……ぃ」
  
「初めてじゃないでしょ」
  
「は、初めて、だか、ら」
  
「えー? 千綾のエロいココにれろちゅーしなかった男どもは莫迦だね。たっぷりのスケベえっちな密をぺろぺろしながら、きれいなココをぢゅるぢゅるしないなんてさ」
  
「やー! もー! 変なふうに言わないで!」
  
「きもちよーく蕩けてもらいたいな。得意だから任せてよ」
  
 舐めようと近づくウェインの頭を引き剥がそうと腕で押すが、ビクともしない。腰を抱えている腕から逃げられない。
  
(わ。ツノ! 黒いツノを触っちゃった。作り物? 夢? 淫魔の、夢だもんね。ツノくらいあるよね? 触られてるのも、触ってるのも、リアルなんですけど?)
  
「ん。千綾は俺の大切なツノをしこしこしてよ」
  
 ウェインはちょっと興奮気味だ。
  
「気持ちいいの?」
  
「えっちな気分のときはどこ触られても気持ちいーよ。俺は淫魔だから、ツノしこしこされるのも超好き。それに、千綾の手、好きだな。荒れたところがなくて、ちゃんとクリームを塗ってる手だ。そんなきれいな手でツノシコされたら射精ちゃうかも」
  
「う、うん……」
  
 おずおずとごつごつとしたツノを撫でる。
 ウェインは嬉しそうに目を細めた。イケメンの笑顔の破壊力のすごさに千綾の胸がずどんと打たれる。
  
「初めてのクンニもらうね。めちゃくちゃ気持ちよくとろとろにさせてあげるね」
  
「そんな……ところ、きたな、い」
  
「汚くないよ。すごくいい匂いがする。俺たち淫魔にとって、最上級の牝の匂いがしておいしそう。安心して。ね? 千綾はよくなることと俺のことだけを考えて。ついでにツノシコしてくれたらいいから」
  
 れろんっと、愛蜜まみれの柔らかな場所を肉厚な舌が這う。えっちなマンガによくある触手プレイをされたら、こんな感じかもしれない。そう思わせるくらい、ウェインの舌技は巧みだった。
 周囲から攻められ、陰唇を丹念に舐められ、秘裂をべろべろベチャベチャ舌先や舌全体を使われ舐められる。彼の舌のざらりとしたところが、ひくひくする蜜口に擦られるたび、今まで感じたことのない悦の波が押し寄せてくる。
  
「ふぁぁ……っ。やぁ……、ぁんっ。すご……♡ なにこれぇ♡」
  
 過敏な秘所を這い回る快感が腟内と子宮をずくんずくん疼かせる。
 あんなイケメンが、こんな淫らなことをしているのか。さすが夢のなか。夢のなかなのに蕩けそうなくらい気持ちがいい。いいや、とろとろに蕩けている。
  
「千綾の陰毛は元から薄いのかな? 舐めやすくて、かわいいね。でも、いつか剃っちゃいたいな」
  
「かわ、いくな、ぁ、あぁ……っ♡ ぃ……っちゃ、いそ……ぉ♡」
  
 舐めていた舌が蜜口に侵入して、愛蜜をもっとよこせとばかりに出たり入ったりを繰り返す。
  
(そんなところまで、舌がっ。恥ずかしい! でも、気持ちいいよぉ……っ。腰が、動い、ちゃうっ)
  
 ペロぺ舐められ軽く達し、ぢゅるるっと愛蜜を強めに吸われてまた達してしまった。すると、お腹の奥がずくんずくんと脈打つ。
  
「ふ、ぅ、ぅ……ンンン♡」
  
「千綾のえっちな蜜、濃厚で、おいしい。召喚者が千綾でよかった。すごく、おいしい。勃起クリもかわいいね。剥いちゃおうか。ちゅるんって、食べてあげる」
  
「ひ……ぁあっ♡」
  
 さっきから彼の鼻が当たってくすぐったかった陰核に、ふっと息を吹きかけられた。そして、ウェインがぱくりと食べてしまう。
 彼の腔内に迎えられ、ウェインの体温で陰核が熱くてたまらない。卑猥に動く舌が陰核をくちゅくちゅ扱き、また千綾を絶頂に導く。
 背中をのけぞらせて、腹筋をビクンビクン跳ねさせて猛烈な快感に支配される。
  
「……ィ……────~~~~♡」
  
「クリイキ、とっても好きなんだね。可愛いな。こんな簡単にイっちゃって」
  
「や♡ も、だめ♡ しないでぇ♡」
  
 頭がおかしくなりそうだ。自分でするなら止めどきがわかるのに、ウェインは止めてくれない。
 彼は、勃っている陰核を舌だけで器用に包皮をちゅるんと剥いて、舌先でチロチロ舐め、小刻みなバイブレーションを与えてくる。
  
「ひぅ♡ ……はぁ、っ♡ あ♡ こんなの、はじ、めてぇ♡」
  
「クセになるでしょ? えっちのたびにしてあげるね。腟内も指で可愛がってあげる。一石二鳥だね」
  
 彼の唇で敏感な陰核を扱かれ嬲られ、暴力的な快感のうねりに呑み込まれて、絶頂しっぱなしだ。腟内もさっきより激しく抽挿されていても痛くない。むしろ、絶妙な力加減でむずむず気持ちいい。とくに、浅い場所が善くてたまらない。
  
「────あ♡ ああ♡ また、いっちゃ、ぅ♡ いっちゃうの♡」
  
 首をそらし、背中をこれ以上なくしならせる。毛穴という毛穴からぶわっと汗が吹き出した。
  
「とってもいい反応。舐めても舐めてもえっちな蜜が溢れてくるね。指でいっぱいぐちょぐちょにしてあげるから、好きなだけイってよ。千綾」
  
 ほしい。きもちいい。埋めてほしい。やめてほしくない。やめて。きもちいい。おかしくなりそう。
 昂りと興奮と止められない感情が千綾から涙を流させる。
 これ以上ない快感の高い波が感情もなにもかも流し、さらっていく。
  
「や────ぁ……~~~~♡♡」
  
 また、ぷしゅしゅっ! なにかを出してしまった。
 ウェインの美貌を汚してしまったからやめてほしいと訴えているのに、彼は嬉しいとばかりに舐めるのも指での抽挿も続けられる。千綾は泣きながら何度も何度も絶頂を繰り返した。



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