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3 嫌厭ってキツくないですか?敬遠がよくない?
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とってもよく見かける誤用、「正:敬遠」「誤:けんえん」
もう突っ込む気力もないのが、嫌煙、犬猿。
そして、間違いではないけど、多分それじゃないのが、嫌厭、倦厭。
音が「けいえん」「けんえん」と似ているので、間違いやすいのでしょう。
おそらく最もよく使われる(ラノベでなく、ちゃんとした?文章で)のは、「敬遠」でしょう。
でも、野球用語だけだと誤解されるのか、正しく使われているのは、ラノベでは滅多にみません。
では、順に説明していきましょう。
① 敬遠 けいえん
これは、もとは中国の古典からきているらしく、敬い遠ざけて汚さないというのが最初の意味らしいんですが(さっき調べた^^;)
多分、今使われるのは、以下の意味。
字からそのまま「敬して遠ざける」
つまり、あからさまに嫌ったり、避けたりはしないが、失礼にならない態度で、そーっと避ける。
苦手な上司なんかに有効な態度ですねw
慇懃無礼にならない程度ってとこでしょうか。
貴族とか、まっとうな社会人なら、嫌いな人相手でもあからさまに失礼な態度は避けるのが当然ですね。でないと、自分の方が無礼者と思われますからね。
なので、ラノベでも、これを使うのが一番あうと思われる場面は多いのですが、そこで見かける以下の表現。
① 犬猿 けんえん
これは、「犬猿の仲」という、仲の悪い関係を示す言葉のせいで誤用されるのでしょう。
でも、これは文字通り犬と猿ということで、「犬猿する」のような動詞にはなりません。そもそも意味が通じません。
割と恥ずかしい間違い方なので、誤変換に注意しましょう。
② 嫌煙 けんえん
これも犬猿並みに恥ずかしい誤用ですね。
読んで字の如く「煙を嫌う」つまりタバコNGって意味です。
もう人間関係、何も関係ありません。
③ 倦厭 けんえん
倦、これは倦きる、倦むなどと読みます。あきる、飽き飽き、うんざりって意味ですね。
厭は、厭うで、嫌う、嫌がるなどの意味。
合わせて最初は嫌いじゃなかったけど、段々飽きてきて嫌いになったという言葉です。
人間関係なら、「あの人、ちょっと話を合わせたら、毎日毎日電話してきてうんざり」なんて時にあう意味だと思いますが、割に難しげな言葉なので、状況はあっていても、使いにくそうです。
私もラノベの誤用?以外では、あまり見たことないです。
④ 嫌厭 けんえん
これが、唯一間違いとは言えない言葉です。
なぜなら、嫌っていやがるという意味なので、意図的に敬遠でなく、嫌厭を使ってるのかなとも思えるからです。
では、敬遠と嫌厭の違いは?
それは、嫌いは嫌いでも、一見して分からないよう、失礼にならないよう遠回しに避けるのが敬遠。あからさまに嫌いという態度丸出しなのが嫌厭です。
敬遠なら「ごめん、今日バイトなんだー、また誘ってねー(棒)」とそそくさ帰っちゃう感じ。
嫌厭なら「え?なんでわたしが行かなきゃいけないの?話しかけないでくれる?」って睨む感じ。まぁ、そこまでではなくても、嫌ってるのを隠さない感じですね。
なので、ラノベの貴族でも、高慢な高位貴族が下位の者に対してならアリかなという態度です。だから誤用とは言い切れません。
しかしながら、ニュアンスは結構違うので、前後の文脈やキャラの関係から、多分「敬遠」だろうなーと感じることが多いです。
このようにバリエーション豊かな誤用を楽しめる「敬遠」
皆様も見かけたら、ニヤリとしましょうw
もう突っ込む気力もないのが、嫌煙、犬猿。
そして、間違いではないけど、多分それじゃないのが、嫌厭、倦厭。
音が「けいえん」「けんえん」と似ているので、間違いやすいのでしょう。
おそらく最もよく使われる(ラノベでなく、ちゃんとした?文章で)のは、「敬遠」でしょう。
でも、野球用語だけだと誤解されるのか、正しく使われているのは、ラノベでは滅多にみません。
では、順に説明していきましょう。
① 敬遠 けいえん
これは、もとは中国の古典からきているらしく、敬い遠ざけて汚さないというのが最初の意味らしいんですが(さっき調べた^^;)
多分、今使われるのは、以下の意味。
字からそのまま「敬して遠ざける」
つまり、あからさまに嫌ったり、避けたりはしないが、失礼にならない態度で、そーっと避ける。
苦手な上司なんかに有効な態度ですねw
慇懃無礼にならない程度ってとこでしょうか。
貴族とか、まっとうな社会人なら、嫌いな人相手でもあからさまに失礼な態度は避けるのが当然ですね。でないと、自分の方が無礼者と思われますからね。
なので、ラノベでも、これを使うのが一番あうと思われる場面は多いのですが、そこで見かける以下の表現。
① 犬猿 けんえん
これは、「犬猿の仲」という、仲の悪い関係を示す言葉のせいで誤用されるのでしょう。
でも、これは文字通り犬と猿ということで、「犬猿する」のような動詞にはなりません。そもそも意味が通じません。
割と恥ずかしい間違い方なので、誤変換に注意しましょう。
② 嫌煙 けんえん
これも犬猿並みに恥ずかしい誤用ですね。
読んで字の如く「煙を嫌う」つまりタバコNGって意味です。
もう人間関係、何も関係ありません。
③ 倦厭 けんえん
倦、これは倦きる、倦むなどと読みます。あきる、飽き飽き、うんざりって意味ですね。
厭は、厭うで、嫌う、嫌がるなどの意味。
合わせて最初は嫌いじゃなかったけど、段々飽きてきて嫌いになったという言葉です。
人間関係なら、「あの人、ちょっと話を合わせたら、毎日毎日電話してきてうんざり」なんて時にあう意味だと思いますが、割に難しげな言葉なので、状況はあっていても、使いにくそうです。
私もラノベの誤用?以外では、あまり見たことないです。
④ 嫌厭 けんえん
これが、唯一間違いとは言えない言葉です。
なぜなら、嫌っていやがるという意味なので、意図的に敬遠でなく、嫌厭を使ってるのかなとも思えるからです。
では、敬遠と嫌厭の違いは?
それは、嫌いは嫌いでも、一見して分からないよう、失礼にならないよう遠回しに避けるのが敬遠。あからさまに嫌いという態度丸出しなのが嫌厭です。
敬遠なら「ごめん、今日バイトなんだー、また誘ってねー(棒)」とそそくさ帰っちゃう感じ。
嫌厭なら「え?なんでわたしが行かなきゃいけないの?話しかけないでくれる?」って睨む感じ。まぁ、そこまでではなくても、嫌ってるのを隠さない感じですね。
なので、ラノベの貴族でも、高慢な高位貴族が下位の者に対してならアリかなという態度です。だから誤用とは言い切れません。
しかしながら、ニュアンスは結構違うので、前後の文脈やキャラの関係から、多分「敬遠」だろうなーと感じることが多いです。
このようにバリエーション豊かな誤用を楽しめる「敬遠」
皆様も見かけたら、ニヤリとしましょうw
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