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第4章

第94話

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「わーい! トロイメンカッツェ! 大勝利~!」
 ユリンさんが、大盛《おおも》り上《あが》がりで勝利を喜ぶ。


「へっ……多少《たしょう》歯《は》ごたえはあったが、オレたちトロイメンカッツェは、そうそう新興《しんこう》のTSトレジャースティーラーチームなんかにゃ負けてやれねぇってな!」
 ケビンさんも笑顔で言う。


「これで、少しは恩が返せました。」
 トニーさんも、笑顔を見せる。


「まあ、今回は損傷が少なくて、メカニックとしては助かるところですね。」
 と、マカロニさんが、メガネを中指でクイッと上げながら言う。




「あ…危なかったけど、何とかデッドループせずに生き延びれたっス……。」
 皆さんと違って這々ほうほうの体《てい》のオイラ。


「急に降って湧いた様に売られたケンカやったけど、こんなおもろそうなモンが手に入ったんは、良い収穫やったね。」
 と、顔をほころばせるミケさん。


「ほな、散乱したゲズとジーナのスクラップの部分パーツと、このスカーレットいうGギアをソルファージュの中に回収や!」




「了解だ、姐《あね》さん!」


「OK、リーダー!」


「分りました、ミケさん!」


「了解です、ミケさん!」


「了解っス、ミケさん!」
 ミケさんの号令一下《ごうれいいっか》、レッドバイソンのスクラップの部分パーツ拾《ひろ》いが始《はじ》まった。
































 天国の父さん、母さん。

 まさかのGジェネラル²ギアとの戦闘でしたが、ギリギリ何とかなりました。

 オイラも、少しは役に立った模様です。


 なので、たまには、御褒美に、ミケさんの魅惑の無い胸バディーに埋もれたりしたいですが、やると、多分、張り倒されそうなので、自制します。


 いつか、オイラが、大活躍して、誰はばかる事なく、そんな御褒美を貰える様になるよう、天国から見守っていて下さい!
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