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第十九話 不敵で怖いもの知らず
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子龍との面談にて不適な態度をとり、あろうことか攻撃まで仕掛けてきたアゼル。だが、アゼルからは殺気は感じられずそれがただの脅しである事を見抜いた子龍はアゼルを懲らしめてやると宣言したのだった。
「へぇ、俺を懲らしめるってのか。えらい自信があるんだな。そんなに俺は弱そうに見えるかい?」
アゼルはゆっくり立ち上がると余裕のある顔つきで子龍を眺めている。その佇まいは隙だらけのように見えて、相手を誘う罠であるかのようにも見える。
たまにこういう手合いの者がいる。定石に則らず、天性の感覚で戦う人種だろう。
「まぁ、お前はそれなりに強いのだろう。だが、私には及ばんよ。今度はそのナイフを本当に刺すつもりでかかってくるがいい」
子龍は表情を変えず、そして構えをとる訳でもなくアゼルが仕掛けてくるのを待っている。
「ふ~ん……」
ナイフをクルクルと回転させながら、ポンポンと遊ぶように軽く上に投げては掴みを繰り返しつつも、アゼルの目はずっと子龍を捉えている。
次の瞬間、アゼルが突如動き出す。ナイフを子龍目掛けて投げつけた。――子龍はそのナイフを見つめたまま微動だにしない。
そのナイフはそのまま子龍の右頬を掠めていき、小屋の壁に突き刺さる。
これもただの脅し。刺さる軌道ではない。そう見切ったからこそ掴むこともせず動かなかった。ただ子龍が動かなかったのはそれだけが理由ではない。
アゼルの次の行動を予測していたからだ。――そして、案の定アゼルはナイフを投げたと同時に仕掛けてきていた。
蹴り上げられた机が宙を舞い、子龍とアゼルの間に割り込まれている。アゼルの姿が見えなくなってしまっている。
だが、それも何てことはない。落ち着いて足元を見れば左右どちらに移動したかなど見抜くのは造作もないこと。
しかし、見つめているアゼルの足は左右のどちらにも動く気配がない。それどころか不意に足が見えなくなった。飛んだのか?――まずいっ。
何かを察知した子龍は手の甲を前に添えながら、一歩横に躱すように芯をずらした。
そして、机が勢いよく子龍の居た場所目掛けて飛んでくる。机ごと両脚で蹴り飛ばすつもりだったようだ。
その机は子龍が添えていた手には当たったものの、芯をずらしていたおかげで、そのまま横に回転しながら小屋の壁にぶち当たる。
そして、子龍はアゼルの姿を視認する。やはり空中で机を蹴った体勢になっている。
すかさず子龍は一歩踏み込むと、着地しようとしているアゼルの顔面目掛けて拳を叩き込みにいく。
「――カイル様っ!」
そんな中、慌てた様子でロブが小屋に入ってきた。そのロブの声に反応して子龍の拳はアゼルの顔面スレスレでピタリと止まった。
「――まじかよ。やるねぇ」
流石に冷や汗をかくアゼル。だが、その表情はどこか笑っているようにも見える。一方の子龍の方は案外腕が痛かったために腹が立ったのか鬼の形相になっていた。
そんな子龍とアゼルの様子を見て、すぐにただ事ではないと判断したロブ。
「――警備兵、何をしておる。早くあやつを捕まえるのだ」
「やべっ!」
すぐに警備兵を呼ぶロブであったが、その事に流石にまずいと感じたアゼルは即座に小屋から飛び出すとそのまま走り去って行く。その判断は驚くほど早かった。なんとも逃げ足の素早いことだろうか。
「大丈夫でしたか?カイル様」
心配そうな様子でこちらを見るロブ。
「あぁ、すまないな。――ロブ、あの男はあれ以上追わなくていいぞ」
腕を払うように振りながら子龍は席に戻ると、ロブにそう告げる。やはり腕は痛かったようだ。
「――畏まりました」
ロブもそれ以上追求することはなく、もう大丈夫そうだと判断し小屋を後にした。
やれやれ、面白そうなやつではあったがとんだじゃじゃ馬だ。あれは飼い慣らそうとすればするほど逃げるだろうな。――子龍はアゼルに興味こそ持ったものの無理に追うことはやめておこうとそう決めたのだった。
▽ ▲ ▽
翌日の早朝。
稽古場に行くと、なんとそこにアゼルの姿がある。まさか、こんなに直ぐにまた会うことになろうとは。これには子龍も驚きを隠せなかった。
「カイルっ!!――すまねぇ!」
開口一番、土下座をするように謝ってきたのはルディだ。
「おいっ、よせ。お前が謝ることではないだろう」
すぐに子龍はルディを嗜めたが、ルディは自分に責任を感じているようだ。そして、当のアゼルは無理矢理ルディに連れ出されてきたのかバツが悪そうな顔をしている。
「こいつは俺がガキの頃から一緒につるんでたやつだ。旅に出るって言ったっきり音沙汰無かったくせにふらっと帰って来やがった」
なるほど。ルディとアゼルは幼馴染みたいなものらしい。そして子龍が一度も見かけなかったのは最近帰って来たからだったということか。
「俺がカイルの配下になったって話をしたら興味を持っちまったみたいで……まさか、カイルに手を出すなんて予想もつかなかったんだ。すまねぇ、こいつを許してやってくれぇ!――おいっ、アゼル!テメーも謝りやがれっ!」
「す、すまねぇ。調子にのりすぎちまった」
必死に弁明するルディ。そしてルディに怒鳴られ仕方なく謝ってくるアゼル。必死なルディの様子を見ていると怒る気にもならなくなってくる。
「アゼルは追う必要はないと昨日の時点で話してある。警備兵が捕まえにくるなんてことはないから安心しろ」
その言葉を聞いたルディは心底安心したといった様子であった。どうやらアゼルから話を聞いたルディの方が肝を冷やしたみたいだ。
「アゼル、昨日の事は水に流そう。――それで今日はこのまま帰るのか?どうせなら一緒に鍛錬でもしていくがいい」
そう言いながら子龍は木刀をアゼルに投げ渡す。それを片手で受け取ると、初めて見る木刀が珍しかったのか色んな角度から眺めている。
「ふーん。よくわかんねーけど、ルディがうるせーからやっとくか」
特段乗り気ではないらしいが一応はやるみたいだ。だが、そのアゼルの相変わらずの態度に珍しくここまで静かだったあの男が我慢の限界を迎えたようであった。
「カイル。こいつの態度ムカつくんだが、ぶちのめしていいか?」
アゼルを指差し、そう言ってきたのはもちろんボッツである。
「あぁ?――なんだこのデカブツが。この俺とやろうってのか?」
早速、ボッツに対して反応し言いかえすアゼル。どこかでみたようなやりとり。またこれか。まったく、なぜこうも同じような輩ばかりが集まるのだろうか。
「ボッツ、いい機会だ。戦ってみるがいい。アゼルもいいか?」
子龍も実は二人の戦いに若干興味が湧いていた。
「別に構わねーよ。ぶちのめすのは俺だから」
「へへへ。そうこなくっちゃな」
やる気満々のアゼルとボッツ。その横には気が気じゃない様子でルディが一人焦っている。
「おいおいおい、なんでこうなっちまうんだよ……」
普段威勢のいいルディであったが、今回ばかりはもう問題を起こしてくれるなとアゼルとボッツを祈るような目で見守るのだった。
「へぇ、俺を懲らしめるってのか。えらい自信があるんだな。そんなに俺は弱そうに見えるかい?」
アゼルはゆっくり立ち上がると余裕のある顔つきで子龍を眺めている。その佇まいは隙だらけのように見えて、相手を誘う罠であるかのようにも見える。
たまにこういう手合いの者がいる。定石に則らず、天性の感覚で戦う人種だろう。
「まぁ、お前はそれなりに強いのだろう。だが、私には及ばんよ。今度はそのナイフを本当に刺すつもりでかかってくるがいい」
子龍は表情を変えず、そして構えをとる訳でもなくアゼルが仕掛けてくるのを待っている。
「ふ~ん……」
ナイフをクルクルと回転させながら、ポンポンと遊ぶように軽く上に投げては掴みを繰り返しつつも、アゼルの目はずっと子龍を捉えている。
次の瞬間、アゼルが突如動き出す。ナイフを子龍目掛けて投げつけた。――子龍はそのナイフを見つめたまま微動だにしない。
そのナイフはそのまま子龍の右頬を掠めていき、小屋の壁に突き刺さる。
これもただの脅し。刺さる軌道ではない。そう見切ったからこそ掴むこともせず動かなかった。ただ子龍が動かなかったのはそれだけが理由ではない。
アゼルの次の行動を予測していたからだ。――そして、案の定アゼルはナイフを投げたと同時に仕掛けてきていた。
蹴り上げられた机が宙を舞い、子龍とアゼルの間に割り込まれている。アゼルの姿が見えなくなってしまっている。
だが、それも何てことはない。落ち着いて足元を見れば左右どちらに移動したかなど見抜くのは造作もないこと。
しかし、見つめているアゼルの足は左右のどちらにも動く気配がない。それどころか不意に足が見えなくなった。飛んだのか?――まずいっ。
何かを察知した子龍は手の甲を前に添えながら、一歩横に躱すように芯をずらした。
そして、机が勢いよく子龍の居た場所目掛けて飛んでくる。机ごと両脚で蹴り飛ばすつもりだったようだ。
その机は子龍が添えていた手には当たったものの、芯をずらしていたおかげで、そのまま横に回転しながら小屋の壁にぶち当たる。
そして、子龍はアゼルの姿を視認する。やはり空中で机を蹴った体勢になっている。
すかさず子龍は一歩踏み込むと、着地しようとしているアゼルの顔面目掛けて拳を叩き込みにいく。
「――カイル様っ!」
そんな中、慌てた様子でロブが小屋に入ってきた。そのロブの声に反応して子龍の拳はアゼルの顔面スレスレでピタリと止まった。
「――まじかよ。やるねぇ」
流石に冷や汗をかくアゼル。だが、その表情はどこか笑っているようにも見える。一方の子龍の方は案外腕が痛かったために腹が立ったのか鬼の形相になっていた。
そんな子龍とアゼルの様子を見て、すぐにただ事ではないと判断したロブ。
「――警備兵、何をしておる。早くあやつを捕まえるのだ」
「やべっ!」
すぐに警備兵を呼ぶロブであったが、その事に流石にまずいと感じたアゼルは即座に小屋から飛び出すとそのまま走り去って行く。その判断は驚くほど早かった。なんとも逃げ足の素早いことだろうか。
「大丈夫でしたか?カイル様」
心配そうな様子でこちらを見るロブ。
「あぁ、すまないな。――ロブ、あの男はあれ以上追わなくていいぞ」
腕を払うように振りながら子龍は席に戻ると、ロブにそう告げる。やはり腕は痛かったようだ。
「――畏まりました」
ロブもそれ以上追求することはなく、もう大丈夫そうだと判断し小屋を後にした。
やれやれ、面白そうなやつではあったがとんだじゃじゃ馬だ。あれは飼い慣らそうとすればするほど逃げるだろうな。――子龍はアゼルに興味こそ持ったものの無理に追うことはやめておこうとそう決めたのだった。
▽ ▲ ▽
翌日の早朝。
稽古場に行くと、なんとそこにアゼルの姿がある。まさか、こんなに直ぐにまた会うことになろうとは。これには子龍も驚きを隠せなかった。
「カイルっ!!――すまねぇ!」
開口一番、土下座をするように謝ってきたのはルディだ。
「おいっ、よせ。お前が謝ることではないだろう」
すぐに子龍はルディを嗜めたが、ルディは自分に責任を感じているようだ。そして、当のアゼルは無理矢理ルディに連れ出されてきたのかバツが悪そうな顔をしている。
「こいつは俺がガキの頃から一緒につるんでたやつだ。旅に出るって言ったっきり音沙汰無かったくせにふらっと帰って来やがった」
なるほど。ルディとアゼルは幼馴染みたいなものらしい。そして子龍が一度も見かけなかったのは最近帰って来たからだったということか。
「俺がカイルの配下になったって話をしたら興味を持っちまったみたいで……まさか、カイルに手を出すなんて予想もつかなかったんだ。すまねぇ、こいつを許してやってくれぇ!――おいっ、アゼル!テメーも謝りやがれっ!」
「す、すまねぇ。調子にのりすぎちまった」
必死に弁明するルディ。そしてルディに怒鳴られ仕方なく謝ってくるアゼル。必死なルディの様子を見ていると怒る気にもならなくなってくる。
「アゼルは追う必要はないと昨日の時点で話してある。警備兵が捕まえにくるなんてことはないから安心しろ」
その言葉を聞いたルディは心底安心したといった様子であった。どうやらアゼルから話を聞いたルディの方が肝を冷やしたみたいだ。
「アゼル、昨日の事は水に流そう。――それで今日はこのまま帰るのか?どうせなら一緒に鍛錬でもしていくがいい」
そう言いながら子龍は木刀をアゼルに投げ渡す。それを片手で受け取ると、初めて見る木刀が珍しかったのか色んな角度から眺めている。
「ふーん。よくわかんねーけど、ルディがうるせーからやっとくか」
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子龍も実は二人の戦いに若干興味が湧いていた。
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