11 / 22
第十一話 狂犬vs大男
しおりを挟む
ボッツを配下に加えるべく勧誘をし始めたところに戦闘を終え合流してきたルディが怒鳴り声をあげる。
なんとも間の悪い時に合流してきたものだ。
「このボッツを配下にすることがそんなに不満か?」
「あぁ。大いに不満有りだな!こいつはアッシュとエマを連れ去りやがった。そんなやつと同じ配下として過ごすなんざ、まっぴらごめんだ!お前こそ何考えてやがる。頭がイカれちまったのか?」
ボッツを配下に加えようというのは思いつきではあるが、全く考えなしに動いている訳ではない。
このままルディを無視して押し通してもいいが、それでは遺恨が残りそうだ。ルディが怒る気持ちも分からないではないためにさて、どうしたものか。
「――では、ルディ。こうしよう。私には私の考えがある。だが、お前にも譲れない思いがあるだろう。自らの思いを貫きたいならばそれを力で持って押し通せ。このボッツと戦い、お前が勝ったらならば私は諦めよう。お前の好きに処罰すればいい。……だが、もしボッツが勝ったならばこの件は納得せよ。どうだ?」
「あぁ?カイル!てめー本気でいってんのか?そこまでしてコイツを配下にしたいってのかよ!」
「あぁ。私は本気だ」
まるでごろつきの如く睨みを利かせるルディと一歩も引かない子龍が睨み合う。
「おいおいおい、俺の気持ちは無視かよ!俺はまだ配下になるなんて一言も言ってねーぞ」
自分の事で揉めていることもあり、ボッツも目の前の状況に困惑しながらも間に割って入ろうとする。
「「お前は黙ってろ!!」」
二人はほぼ同時にボッツに向かって怒鳴り声をあげた。それを受けたボッツは下を向きわなわなと震えだす。
「なんだと、この野郎っ!大人しく聞いていたら調子に乗りやがって!やってやんぞ、こらぁぁ!」
「あぁ?やんのか、てめぇぇ!!」
今度はルディとボッツが睨み合う形になった。もはや一触即発。
混沌と化したこの状況において一番困惑していたのはブルブルと震えているアッシュとエマである。
「では、決まりだ。ルディとボッツ二人で決着をつけるがいい。それでいいな!ルディ、ボッツ!」
「あぁ、それでいい。最初からこいつはぶっ飛すつもりだった。泣きべそかいても許してやらねーからなぁ!」
「おいおいおい、ただのガキが舐めた口利いてんじゃねーぞ。そんな棒っきれで俺に敵うと思うなよ!こらぁ」
まずは喧嘩の挨拶とばかりに互いを挑発し合う二人。子龍は立会役として腕を組み、二人を見つめている。
「では、一旦距離をとれ。合図の後にはじめるのだ!」
なんだかんだと文句を言い合いながらも、子龍の言葉に素直に従う二人。二人は一定の距離を取り、始まりの合図を待っている。
「――はじめっ!!」
子龍が開始の合図を叫ぶ。
「オラァァァァ!!」
先に動き出したのはルディ。木刀片手に真っ直ぐにボッツに向かい突っ込んでいく。
「ふんっ!来いよっ!」
ボッツは拳を身体の前でガツンと合わせると構えをとり、臨戦体制をとっている。
「死ねやぁぁぁ!!」
怒りの形相で袈裟斬りにルディの剛剣が振り下ろされる。それは山賊の手下達を一発で沈めてきたルディの必殺の一撃だ。
その気迫と勢いに怯んでしまえばもはや避けることも難しい。
「んんーっ!!」
ボッツが身体に力を込めると筋肉が一回り膨れ上がった。
ルディの一撃はその肉壁によって阻まれピタリと止まってしまう。それはまるで肉の防具といったところだ。
「だから、効かねーって言ってんだろっ!」
そのままボッツの反撃がルディを襲う。この反撃は初見で避けるのはほぼ不可能といえる。
現に子龍も腹部に食らってしまったボッツの得意とする形である。
「うるせぇぇぇ!!」
ルディはボッツの放った左拳に頭突きをぶつけて相殺しにいった。額と拳がぶつかり合い激しい激突音が響き渡る。なんという石頭だろうか。
しかし、ボッツの怪力はそこから更に腕を振り切りに行く。グイッと頭を後方に持っていかれ、そのまま吹き飛ばされるルディ。
子龍はその攻防を黙ったまま見つめていた。ボッツ、やはりこの男は強い。多少馬鹿だがその強さは本物だ。
「でぇへっへっ!どうしたよ!威勢の割にそんなもんかぁ?」
嘲笑うようにボッツがルディを挑発する。
「てめぇ!調子にのるんじゃねぇぞ!」
すぐに立ち上がりボッツを睨みつけるルディ。鼻からは血が垂れてきており、それに気づくと片鼻を抑え地面にブンッと血を吹き飛ばした。
ルディは考えている。さっき自分がうったのは本気の一撃だった。それをまるでものともせず、こいつは反撃を放ってきた。
また同じことをしても同様に反撃が飛んでくるだけだ。もはやルディも闇雲に戦いを挑んでいたスラム時代とは違っている。怒る心の中にも冷静さは残していた。
「あぁ?びびっちまったのか?んんー?」
殴ってみろと言わんばかりに頬を突き出し、ルディを煽るボッツ。
それを見ていた子龍はあまりに腹の立つ挑発に自分が殴ってやろうかと考え始めていた。
この場においては血の気が少ないのはアッシュとエマしかいなかった。
「あんまり調子乗ってんじゃねーぞ!ハゲ頭が!」
覚悟を決めたルディが叫び走り出した。それを見てボッツはすぐに反撃の構えをとる。
さぁ、来やがれ。これで終わりにしてやる。ボッツはほくそ笑んでいた。
コイツに俺を止める攻撃は無い。戦いの中でそう見切っている。
「オラァァァァ!」
不意にルディは木刀をボッツに向かって投げつける。これには虚をつかれたボッツだったが、すぐに手を払い木刀を払い除ける。
「武器を捨てるなんて馬鹿じゃねーのか?!」
そう笑うボッツだったが、目の前には既に飛び上がっているルディがいた。ルディの飛び膝蹴りがボッツの顔面に炸裂する。
ボッツにとって予想外だったのは木刀を投げたことよりも、ルディの膝蹴りの威力が想定よりも高かったことだった。
その威力に思わず仰け反ってしまったが歯を食いしばり体勢を戻すと執拗に殴りかかってくるルディを振り払うように投げ飛ばした。
投げられたルディだが、すぐに起き上がると再び走り出す。そのあまりの勢いにボッツは若干気圧されていた。
「オラァァァァ!!」
顔面目掛けていくつもの拳撃を繰り出すルディ。だが、ボッツもやられてばかりではない。
「痛ぇなぁ!ゴラァ!」
それに耐えながら重い一撃をルディにぶち込んだ。
「ぐはぁ!!」
ルディの身体が大きく仰反った。しかし、ルディは倒れない。脚はしっかりと大地を踏みしめ重力に反発する。
「……うらあぁぁぁ!!」
鬼の形相のルディが身体を起こし再び襲い掛かる。手数のルディと重い一撃のボッツ。
頑強さが取り柄のボッツであったが、ルディの拳はその一発一発が思いの外ズシリと来るものがあった。
耐えられない訳ではないが、こうも連続して食らうのもそれはそれできつかった。
何度も何度も全力で殴り返しているが、ルディはその度に起き上がってくる。
そのうちに、ボッツはルディの気迫に圧倒され弱気になりそうになっていた。
「こ、こいつ!いい加減、寝てやがれっ!」
ボッツの一撃が再びルディを吹き飛ばした。しかし、ルディは未だ倒れない。
顔は血だらけになり、頬も腫れ上がっているがその目は戦意をむき出しにしたままだ。
「ボッツ!――貴様、分かっているのか!お前は負けたらそこで終わりだぞ!」
二人の戦いを見つめていた子龍が叫んだ。それを聞いたボッツはハッとする。
そうだった。熱くなってただ喧嘩が始まっただけの気分でいた。俺は負けたら、最悪この男に殺される可能性すらあることをボッツは改めて認識する。
両手で思い切り頬を叩き、ボッツは覚悟を決める。そうしてボッツとルディの激しい戦いは最後の攻防が始まろうとしていた。
「オラァァァァ!!」
再び走り出したルディ。そして大きく腕を振りかぶり、全体重を乗せた渾身の一撃が放たれた。
「ぐぬっ!!……おおおおお!!」
その一撃を頬に食いながらもボッツは怯むことなく前に一歩踏み出すとルディの顔を掴み、そのまま地面へと叩きつける。ボゴンッという音と共にルディの身体が地面へとめり込んだ。
「はぁ……はぁ……はぁ。俺の勝ちだ」
ボッツがそう呟いた。ルディは気を失っている。二人の戦いは終結を迎えた。それを見た子龍はボッツの元へ近づき、肩を叩く。
「見事なり、ボッツよ。――今一度問う。このルディと共に私の配下として仕える気はないか。相応の報酬は与えよう。さて、どうする?」
まだ肩で息をしているボッツは、ルディを抱き抱えるとそのまま子龍に片膝をつき答える。
「俺はあんたの配下になる。このアジトはこれで解散だ。これから宜しく頼むわ。大将」
それを受け、子龍はうむとだけ返事をした。その後はアジトにあった傷薬でルディを介抱し、ボッツは手下を集めて解散することを宣言した。その手下達に向けて最後に子龍は告げた。
いつか隣国が攻めてきた際に行き場に困ったら我が元に参集せよ。出来るならばその道を改め精進せよと。
こうして、新たな配下ボッツと共に一同は城に向けて帰路についたのであった。
なんとも間の悪い時に合流してきたものだ。
「このボッツを配下にすることがそんなに不満か?」
「あぁ。大いに不満有りだな!こいつはアッシュとエマを連れ去りやがった。そんなやつと同じ配下として過ごすなんざ、まっぴらごめんだ!お前こそ何考えてやがる。頭がイカれちまったのか?」
ボッツを配下に加えようというのは思いつきではあるが、全く考えなしに動いている訳ではない。
このままルディを無視して押し通してもいいが、それでは遺恨が残りそうだ。ルディが怒る気持ちも分からないではないためにさて、どうしたものか。
「――では、ルディ。こうしよう。私には私の考えがある。だが、お前にも譲れない思いがあるだろう。自らの思いを貫きたいならばそれを力で持って押し通せ。このボッツと戦い、お前が勝ったらならば私は諦めよう。お前の好きに処罰すればいい。……だが、もしボッツが勝ったならばこの件は納得せよ。どうだ?」
「あぁ?カイル!てめー本気でいってんのか?そこまでしてコイツを配下にしたいってのかよ!」
「あぁ。私は本気だ」
まるでごろつきの如く睨みを利かせるルディと一歩も引かない子龍が睨み合う。
「おいおいおい、俺の気持ちは無視かよ!俺はまだ配下になるなんて一言も言ってねーぞ」
自分の事で揉めていることもあり、ボッツも目の前の状況に困惑しながらも間に割って入ろうとする。
「「お前は黙ってろ!!」」
二人はほぼ同時にボッツに向かって怒鳴り声をあげた。それを受けたボッツは下を向きわなわなと震えだす。
「なんだと、この野郎っ!大人しく聞いていたら調子に乗りやがって!やってやんぞ、こらぁぁ!」
「あぁ?やんのか、てめぇぇ!!」
今度はルディとボッツが睨み合う形になった。もはや一触即発。
混沌と化したこの状況において一番困惑していたのはブルブルと震えているアッシュとエマである。
「では、決まりだ。ルディとボッツ二人で決着をつけるがいい。それでいいな!ルディ、ボッツ!」
「あぁ、それでいい。最初からこいつはぶっ飛すつもりだった。泣きべそかいても許してやらねーからなぁ!」
「おいおいおい、ただのガキが舐めた口利いてんじゃねーぞ。そんな棒っきれで俺に敵うと思うなよ!こらぁ」
まずは喧嘩の挨拶とばかりに互いを挑発し合う二人。子龍は立会役として腕を組み、二人を見つめている。
「では、一旦距離をとれ。合図の後にはじめるのだ!」
なんだかんだと文句を言い合いながらも、子龍の言葉に素直に従う二人。二人は一定の距離を取り、始まりの合図を待っている。
「――はじめっ!!」
子龍が開始の合図を叫ぶ。
「オラァァァァ!!」
先に動き出したのはルディ。木刀片手に真っ直ぐにボッツに向かい突っ込んでいく。
「ふんっ!来いよっ!」
ボッツは拳を身体の前でガツンと合わせると構えをとり、臨戦体制をとっている。
「死ねやぁぁぁ!!」
怒りの形相で袈裟斬りにルディの剛剣が振り下ろされる。それは山賊の手下達を一発で沈めてきたルディの必殺の一撃だ。
その気迫と勢いに怯んでしまえばもはや避けることも難しい。
「んんーっ!!」
ボッツが身体に力を込めると筋肉が一回り膨れ上がった。
ルディの一撃はその肉壁によって阻まれピタリと止まってしまう。それはまるで肉の防具といったところだ。
「だから、効かねーって言ってんだろっ!」
そのままボッツの反撃がルディを襲う。この反撃は初見で避けるのはほぼ不可能といえる。
現に子龍も腹部に食らってしまったボッツの得意とする形である。
「うるせぇぇぇ!!」
ルディはボッツの放った左拳に頭突きをぶつけて相殺しにいった。額と拳がぶつかり合い激しい激突音が響き渡る。なんという石頭だろうか。
しかし、ボッツの怪力はそこから更に腕を振り切りに行く。グイッと頭を後方に持っていかれ、そのまま吹き飛ばされるルディ。
子龍はその攻防を黙ったまま見つめていた。ボッツ、やはりこの男は強い。多少馬鹿だがその強さは本物だ。
「でぇへっへっ!どうしたよ!威勢の割にそんなもんかぁ?」
嘲笑うようにボッツがルディを挑発する。
「てめぇ!調子にのるんじゃねぇぞ!」
すぐに立ち上がりボッツを睨みつけるルディ。鼻からは血が垂れてきており、それに気づくと片鼻を抑え地面にブンッと血を吹き飛ばした。
ルディは考えている。さっき自分がうったのは本気の一撃だった。それをまるでものともせず、こいつは反撃を放ってきた。
また同じことをしても同様に反撃が飛んでくるだけだ。もはやルディも闇雲に戦いを挑んでいたスラム時代とは違っている。怒る心の中にも冷静さは残していた。
「あぁ?びびっちまったのか?んんー?」
殴ってみろと言わんばかりに頬を突き出し、ルディを煽るボッツ。
それを見ていた子龍はあまりに腹の立つ挑発に自分が殴ってやろうかと考え始めていた。
この場においては血の気が少ないのはアッシュとエマしかいなかった。
「あんまり調子乗ってんじゃねーぞ!ハゲ頭が!」
覚悟を決めたルディが叫び走り出した。それを見てボッツはすぐに反撃の構えをとる。
さぁ、来やがれ。これで終わりにしてやる。ボッツはほくそ笑んでいた。
コイツに俺を止める攻撃は無い。戦いの中でそう見切っている。
「オラァァァァ!」
不意にルディは木刀をボッツに向かって投げつける。これには虚をつかれたボッツだったが、すぐに手を払い木刀を払い除ける。
「武器を捨てるなんて馬鹿じゃねーのか?!」
そう笑うボッツだったが、目の前には既に飛び上がっているルディがいた。ルディの飛び膝蹴りがボッツの顔面に炸裂する。
ボッツにとって予想外だったのは木刀を投げたことよりも、ルディの膝蹴りの威力が想定よりも高かったことだった。
その威力に思わず仰け反ってしまったが歯を食いしばり体勢を戻すと執拗に殴りかかってくるルディを振り払うように投げ飛ばした。
投げられたルディだが、すぐに起き上がると再び走り出す。そのあまりの勢いにボッツは若干気圧されていた。
「オラァァァァ!!」
顔面目掛けていくつもの拳撃を繰り出すルディ。だが、ボッツもやられてばかりではない。
「痛ぇなぁ!ゴラァ!」
それに耐えながら重い一撃をルディにぶち込んだ。
「ぐはぁ!!」
ルディの身体が大きく仰反った。しかし、ルディは倒れない。脚はしっかりと大地を踏みしめ重力に反発する。
「……うらあぁぁぁ!!」
鬼の形相のルディが身体を起こし再び襲い掛かる。手数のルディと重い一撃のボッツ。
頑強さが取り柄のボッツであったが、ルディの拳はその一発一発が思いの外ズシリと来るものがあった。
耐えられない訳ではないが、こうも連続して食らうのもそれはそれできつかった。
何度も何度も全力で殴り返しているが、ルディはその度に起き上がってくる。
そのうちに、ボッツはルディの気迫に圧倒され弱気になりそうになっていた。
「こ、こいつ!いい加減、寝てやがれっ!」
ボッツの一撃が再びルディを吹き飛ばした。しかし、ルディは未だ倒れない。
顔は血だらけになり、頬も腫れ上がっているがその目は戦意をむき出しにしたままだ。
「ボッツ!――貴様、分かっているのか!お前は負けたらそこで終わりだぞ!」
二人の戦いを見つめていた子龍が叫んだ。それを聞いたボッツはハッとする。
そうだった。熱くなってただ喧嘩が始まっただけの気分でいた。俺は負けたら、最悪この男に殺される可能性すらあることをボッツは改めて認識する。
両手で思い切り頬を叩き、ボッツは覚悟を決める。そうしてボッツとルディの激しい戦いは最後の攻防が始まろうとしていた。
「オラァァァァ!!」
再び走り出したルディ。そして大きく腕を振りかぶり、全体重を乗せた渾身の一撃が放たれた。
「ぐぬっ!!……おおおおお!!」
その一撃を頬に食いながらもボッツは怯むことなく前に一歩踏み出すとルディの顔を掴み、そのまま地面へと叩きつける。ボゴンッという音と共にルディの身体が地面へとめり込んだ。
「はぁ……はぁ……はぁ。俺の勝ちだ」
ボッツがそう呟いた。ルディは気を失っている。二人の戦いは終結を迎えた。それを見た子龍はボッツの元へ近づき、肩を叩く。
「見事なり、ボッツよ。――今一度問う。このルディと共に私の配下として仕える気はないか。相応の報酬は与えよう。さて、どうする?」
まだ肩で息をしているボッツは、ルディを抱き抱えるとそのまま子龍に片膝をつき答える。
「俺はあんたの配下になる。このアジトはこれで解散だ。これから宜しく頼むわ。大将」
それを受け、子龍はうむとだけ返事をした。その後はアジトにあった傷薬でルディを介抱し、ボッツは手下を集めて解散することを宣言した。その手下達に向けて最後に子龍は告げた。
いつか隣国が攻めてきた際に行き場に困ったら我が元に参集せよ。出来るならばその道を改め精進せよと。
こうして、新たな配下ボッツと共に一同は城に向けて帰路についたのであった。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

武士が異世界に転生する
希望
ファンタジー
我は島津家の一族で武将として、義弘様に従って、豊臣軍と戦っていた。九州のため我らは負けるわけにはいかなかった。九州の覇者は島津家以外認めない。
「名門島津家以外にこの土地を好きにはさせない」
「秀吉様以外の天下人など不要!天下は豊臣家にある。それ以外は邪道だ」
我は敵の武将を何人も撃ち取った。だが俺の部下のものは多くが撃ち取られて、他の足軽は逃げていて、多勢に無勢状態だ。
「ふっ敵ながら天晴れだ。自分の主君のために負けると分かっていても、主君に忠誠を誓って、戦うとは」
我は薩摩に伝わる剣術で何人も首を取り一騎当千したが、さすがに疲れてきたのか、動きが鈍くなって攻撃を受けて、体が悲鳴をあげてるのが分かる。そんなときに石田三成が来たのだから、こいつを最後に撃ち取って、儚く散ろうと思った。
「我島津秋成なり、石田三成貴殿の首を撃ち取りに参った」
「その勝負受けよう。お前らこれは我々の一対一の勝負だから、邪魔をするなよ」
すると石田三成の部下達は離れていく。我は今持てる全力を出して、戦ったが、やはり怪我の影響を受けてか、心臓に刀が刺さり、俺は倒れた。
ああ、義弘様。どうか島津家を頼みます。そうだんだん意識が消えていくなか、そう思っていた。
「大丈夫ですか?」
なぜか戦場に似つかわしくない、可愛い少女の声がする。手当てでもされてるのか?でも我は確実に逝ったはずだ。致命傷をおっていたし。
俺は目を開けると、そこには薩摩にもいないほどの美少女がいた。
「お主は?」
「私はアリア.スカーレットといいます。貴方の名は?」
「島津秋成、島津家のものだ」
この出会いがやがて奇跡といわれる出会いとなる。そう武術を極めた武将と家族を魔族によって失った魔法師との出会いである。やがてこの二人が出会って、伝説の旅路が始まるー

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

倒した魔物が消えるのは、僕だけのスキルらしいです
桐山じゃろ
ファンタジー
日常のなんでもないタイミングで右眼の色だけ変わってしまうという特異体質のディールは、魔物に止めを刺すだけで魔物の死骸を消してしまえる能力を持っていた。世間では魔物を消せるのは聖女の魔滅魔法のみ。聖女に疎まれてパーティを追い出され、今度は魔滅魔法の使えない聖女とパーティを組むことに。瞳の力は魔物を消すだけではないことを知る頃には、ディールは世界の命運に巻き込まれていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる