100年幽閉された死にたい聖女は、隣国の王太子に誘拐される。


「この国に聖女は二人もいらない。姉のお前は、死ぬまで東の塔に幽閉する!」

自分だけが真の聖女だと主張する妹の策略にはまり、ミレーユは東の塔に幽閉されることになった。
それから長い時間をたった一人で過ごしたミレーユは、いい加減死んでしまいたいと願うようになる。しかし、聖女の魔力が彼女を守り、16歳の若くて健康な体のまま生き永らえさせ続けていた。

塔に閉じ込められてからちょうど100年経ったその日、隣国の王子アルベルトが現れ、鎖を解いてこう言った。

「ミレーユ、お前をさらっていいだろうか?」

これは二人が、100年分の幸せを取り戻すお話。

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