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ユレネ編
25.セナの行く道は!?※R18描写なし
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道はいくつもある。手を差し伸べてくれる人もいる。日本で暮らしていた時には、なかったことだ。ないと思い込んでいただけかもしれないが、少なくともセナに気づく余裕はなかった。だが今は、気付く余裕がある。待ってくれる人もいる。
暮らしていて頭を過るのは、ステータスアップの体液スキルを持った他の転移者たちがこの世界でどう暮らしているのかという事だ。最初は自分が生きていくために、先人を参考にするために欲した知識だった。けれどスキルについて知る度、転移者がこの世界ですぐに命を落としてしまっている事実を知る度、思う事がある。
この世界に転移しなければ、命を落とした転移者たちはもっと長生きができたのではないか。日本で、彼ら自身の望む幸せな生活もあったのではないか。スキルのせいで短命になってしまうのは、問答無用で転移させられた人が余りに可哀想なのではないか。
セナは日本での生活に飽き飽きしていた。膿んでいた。日常の忙しさに押し流されて、そこから逃れようと足掻くこともできずに溺れかけていた。あのまま過ごしていたら、そう遠くない内に潰れていたかもしれない。だから、セナはこの世界の暮らしに希望を見出している。日本とはそれなりに常識が違い、命の危険がいつもすぐそばにあるが、それでもだ。
そして自分は、幸いにも他の転移者よりも簡単に魔力の回復ができる。過剰供給により魔素酔いの心配もない。ある意味でSSRだ。でも他の転移者は過剰に魔素を取り込めば死ぬ、けれど常に魔力を消費しているから回復が遅くても死ぬ。転移者だということが露呈すれば、非情な人間に利用されて死ぬより辛い目に遭う危険性だってある。
そういう、異世界転移をしたことによる不遇を避けるためには、転移者には圧倒的に知識が足りない。転移して初めて会った人間が善人でなければ、その時点で詰みとなる。異世界転移者の情報も、ギルドや国家それぞれで秘匿されがちで情報共有もできない。これは異世界転移者スキルの有益性のみを考えているのが原因で、きっと転移者の安全を保障するためではない。
せっかく異世界転移者を集めた村があるというのに場所が公開されていないため、困窮した転移者が自主的にそこへ向かうことが難しい現状だ。
冒険者ギルドにある、セナもお世話になっているガイドというシステムも、冒険者ギルド独自の物だ。ならその土地を統治する国単位ではどうなっているのか、その他に何かサポートを行う制度があるのかどうか。果たしてそれは異世界転移者が安心して受けられるものなのか、落とし穴のような対価を払うことにはならないか
知りたいと思うことが、この街では留まらなくなっている。より多くの情報を集めるためには、もっと人の多い場所へ向かう必要があると感じていた。
「なあグロウ」
「ん?」
「俺がこの街を出るって言ったら、反対する?」
夜、ベッドに横になったセナの隣に潜り込んできたグロウに問いかけると、グロウは枕をポンポンと叩いてから頭を乗せて言う。
「別に。魔物は棲家を持たず転々とする。ダンジョン内の魔物は大体そこで死ぬけど、出ない訳じゃない」
「そうなの?繁殖は?子育てとか」
「少なくとも植物系は種から育つ。他は分からない」
魔物や魔人の生態も良く分かっていないと言われている。それぞれの個体を研究するだけの設備がないのか、研究はしているが広く情報が知られていないだけなのか。
「セナどこ行っても俺が一緒だから大丈夫」
「そうだな……」
手を伸ばしてランプの明かりを落とすと、部屋の中は自分の手の先すら霞むほど暗くなる。月明りも、窓の木戸を閉じているため入ってはこない。その中で、薄っすらと輝きを湛えているのはグロウの目だけだ。魔人の目は暗闇で薄く光るなんて、ずっと町の中に引きこもって簡単なクエストばかりをこなしていたら、こんなことも知らないままだっただろう。
「もう寝ようか、おやすみ」
「うん、おやすみ。セナ」
グロウの目が閉じられるのを、セナはぼんやり眺めていた。
次の日、セナは朝一番に市場へ向かった。買い物を済ませ、グロウに荷物を持ってもらう。雑貨屋の店主が興味深そうにグロウを見ていたが、特に何か言われることもなかった。
買い物の内容は主に旅支度だ。数日間の保存食料と薬、それを運ぶための革の背負いカバン。木で作られた脚車付きの小さな荷台も一応買っておいた。
自宅に荷物を置き昼食をとってから冒険者ギルドへ赴くと、扉を開けて中に入った瞬間にその場にいるすべての冒険者からの視線が突き刺さった。
「え……?」
静まり返ったギルド内を見渡して、セナとグロウはカウンターへ向かう。ギルド職員はプロらしくセナを露骨に見つめたりはしないが、チラチラこちらに視線をやっているのは分かった。突き刺さるいくつもの視線に身を竦めながら、いつもクエスト受注や報告を受けてくれる受付嬢に声をかける。
「おはようございます」
「おはようございます、セナさん」
「あの、ゼガイさんは今お話しできますか」
「はい、勿論です」
こちらへ、と指示された職員用の入り口からカウンター奥へ入るまで、冒険者たちの視線は途切れなかった。
「今日の朝早く、マスターから発表があったんですよ。セナさんが、ダンジョンに発生した魔人をテイムしたって」
「あー……だから」
受付嬢が、ゼガイの部屋へ向かうまでの間にそう言ったのでようやく視線の意味が分かった。魔物の上位である魔人であり、ダンジョンマスターがテイムされるのは珍しい。そしてそれをテイムしたのがEランクの冒険者ということもあって、注目を集めていたわけだ。
合点がいって頷いていると、受付嬢はゼガイの部屋の扉をノックした。
「はい?」
「セナさんがいらっしゃってます」
「ああ、入ってもらってかまわない」
「セナさん、どうぞ」
受付嬢に頭を下げてから、開かれた扉をくぐる。ゼガイは執務机で何やら書類に色々書きつけていたようだったが、手を止めてこちらを見ていた。手前にあるソファではミルラが本を読んでいた。
「おはようございます」
「おはよう、まあ座れ」
ミルラの正面のソファに座ると、彼はテーブルの上の数冊の本を自分が座っているソファに移動させた。見られては不味い物らしく、セナは敢えてそこから目を反らした。
「あの、昨日の件なんですけど」
「あぁ。一晩考えたか」
「はい。それで、あの、俺やっぱりもう少し詳しく異世界転移について知りたいと思いまして」
「では、ギルド本部へ行きますか?」
ミルラの問いかけに、セナは頷く。
まずはギルド本部で外に出せない資料を見せてもらいたい。ステータスアップの体液と始めとするセナの持つスキルがどういった習熟度を辿るのかも知りたいし、何より実際に自分以外の異世界転移者と話してみたい。
「クロエネダの皆さんと行くんですか?」
「あー、彼らの行く先が同じであれば同行してもらおうかと思います。でも、確かケイロンに行くかもしれないと言っていたので」
「ああ。そうですか、ならお一人で」
テイムした魔人は、多分人数には換算されないのだろう。本来人型になれる魔物のテイムの方が珍しいということらしいので、引っかかったもののあまり気にしないように努める。
「はい、グロウと一緒に行こうと思います。それと、途中でユンイン国にも少し滞在したいと思ってまして……」
「そこでは何を?」
「あの、米を手に入れたいんです」
「ああ、それでユンインに」
「ユンインは異世界転移者と何か関連の深い国ですか?」
「……いえ、特にそう言ったことは聞きませんが。ゼガイさん何か知ってます?」
ゼガイも良くは知らないようだった。だがシルビオが所持していた米や梅干しは、明らかに日本の物だった。刀も、鞘や鍔の部分の形状は少し違っていたが、刃の所はセナも見たことがある形をしていた。
「お米もそうなんですけど、梅干しとか刀とか、とにかく日本に関連することが多そうだったので」
「誰から聞きました?」
「シルビオさんです。シルビオさんもお米が好きで、刀を持ってました。その辺りも確認したくて、しばらくユンインで暮らそうと思います」
「なら比較的大きなギルドのある街に紹介状を書いてやる。そっちのギルドマスターに見せれば、良くしてくれるはずだ」
「ありがとうございます」
ミルラが棚から持ってきた地図を広げ、ユレネから国境沿いの村を経由してユンイン国に入り、ゼガイが紹介状を書いてくれるらしい中央付近の街の場所を教えてくれる。地図で見る限り、国境沿いの村は既にユンイン国となるらしい。ここから草原を馬車で2日ほど行ったところにある。
「乗合馬車はユレネから国境のデジャ村までです。そこで乗り換えて、半日ほどでメルムスタの街に着きます。ユンイン国では大きな街で、治安も悪くないです。私もギルド本部へ行くときはメルムスタに立ち寄ることが多いですね」
治安が良いのは有難い。いくらグロウがいたとしても、無益な争いは避けたいのが本音だ。安全なはずの街中で警戒しっぱなしなのも、疲れる。
「デジャ村からの馬車は少ないですので、もしかしたら何日か泊まることになるかも知れません。しっかり準備してくださいね」
「はい」
「いつ頃出発するんですか?」
この時のセナは単純に、ギルドの人間として聞いているのだと思っていた。ギルド所属の冒険者が国を移動するのだから、何か処理があるのではないかと考えていた。
「クロエネダの皆さんに挨拶をして、準備を整えてからなので明日明後日には」
「そうですか。では出発前にギルドに寄ってください」
だからミルラがなぜギルドに立ち寄るように言ったのか、その意味も深くは考えていなかった。
暮らしていて頭を過るのは、ステータスアップの体液スキルを持った他の転移者たちがこの世界でどう暮らしているのかという事だ。最初は自分が生きていくために、先人を参考にするために欲した知識だった。けれどスキルについて知る度、転移者がこの世界ですぐに命を落としてしまっている事実を知る度、思う事がある。
この世界に転移しなければ、命を落とした転移者たちはもっと長生きができたのではないか。日本で、彼ら自身の望む幸せな生活もあったのではないか。スキルのせいで短命になってしまうのは、問答無用で転移させられた人が余りに可哀想なのではないか。
セナは日本での生活に飽き飽きしていた。膿んでいた。日常の忙しさに押し流されて、そこから逃れようと足掻くこともできずに溺れかけていた。あのまま過ごしていたら、そう遠くない内に潰れていたかもしれない。だから、セナはこの世界の暮らしに希望を見出している。日本とはそれなりに常識が違い、命の危険がいつもすぐそばにあるが、それでもだ。
そして自分は、幸いにも他の転移者よりも簡単に魔力の回復ができる。過剰供給により魔素酔いの心配もない。ある意味でSSRだ。でも他の転移者は過剰に魔素を取り込めば死ぬ、けれど常に魔力を消費しているから回復が遅くても死ぬ。転移者だということが露呈すれば、非情な人間に利用されて死ぬより辛い目に遭う危険性だってある。
そういう、異世界転移をしたことによる不遇を避けるためには、転移者には圧倒的に知識が足りない。転移して初めて会った人間が善人でなければ、その時点で詰みとなる。異世界転移者の情報も、ギルドや国家それぞれで秘匿されがちで情報共有もできない。これは異世界転移者スキルの有益性のみを考えているのが原因で、きっと転移者の安全を保障するためではない。
せっかく異世界転移者を集めた村があるというのに場所が公開されていないため、困窮した転移者が自主的にそこへ向かうことが難しい現状だ。
冒険者ギルドにある、セナもお世話になっているガイドというシステムも、冒険者ギルド独自の物だ。ならその土地を統治する国単位ではどうなっているのか、その他に何かサポートを行う制度があるのかどうか。果たしてそれは異世界転移者が安心して受けられるものなのか、落とし穴のような対価を払うことにはならないか
知りたいと思うことが、この街では留まらなくなっている。より多くの情報を集めるためには、もっと人の多い場所へ向かう必要があると感じていた。
「なあグロウ」
「ん?」
「俺がこの街を出るって言ったら、反対する?」
夜、ベッドに横になったセナの隣に潜り込んできたグロウに問いかけると、グロウは枕をポンポンと叩いてから頭を乗せて言う。
「別に。魔物は棲家を持たず転々とする。ダンジョン内の魔物は大体そこで死ぬけど、出ない訳じゃない」
「そうなの?繁殖は?子育てとか」
「少なくとも植物系は種から育つ。他は分からない」
魔物や魔人の生態も良く分かっていないと言われている。それぞれの個体を研究するだけの設備がないのか、研究はしているが広く情報が知られていないだけなのか。
「セナどこ行っても俺が一緒だから大丈夫」
「そうだな……」
手を伸ばしてランプの明かりを落とすと、部屋の中は自分の手の先すら霞むほど暗くなる。月明りも、窓の木戸を閉じているため入ってはこない。その中で、薄っすらと輝きを湛えているのはグロウの目だけだ。魔人の目は暗闇で薄く光るなんて、ずっと町の中に引きこもって簡単なクエストばかりをこなしていたら、こんなことも知らないままだっただろう。
「もう寝ようか、おやすみ」
「うん、おやすみ。セナ」
グロウの目が閉じられるのを、セナはぼんやり眺めていた。
次の日、セナは朝一番に市場へ向かった。買い物を済ませ、グロウに荷物を持ってもらう。雑貨屋の店主が興味深そうにグロウを見ていたが、特に何か言われることもなかった。
買い物の内容は主に旅支度だ。数日間の保存食料と薬、それを運ぶための革の背負いカバン。木で作られた脚車付きの小さな荷台も一応買っておいた。
自宅に荷物を置き昼食をとってから冒険者ギルドへ赴くと、扉を開けて中に入った瞬間にその場にいるすべての冒険者からの視線が突き刺さった。
「え……?」
静まり返ったギルド内を見渡して、セナとグロウはカウンターへ向かう。ギルド職員はプロらしくセナを露骨に見つめたりはしないが、チラチラこちらに視線をやっているのは分かった。突き刺さるいくつもの視線に身を竦めながら、いつもクエスト受注や報告を受けてくれる受付嬢に声をかける。
「おはようございます」
「おはようございます、セナさん」
「あの、ゼガイさんは今お話しできますか」
「はい、勿論です」
こちらへ、と指示された職員用の入り口からカウンター奥へ入るまで、冒険者たちの視線は途切れなかった。
「今日の朝早く、マスターから発表があったんですよ。セナさんが、ダンジョンに発生した魔人をテイムしたって」
「あー……だから」
受付嬢が、ゼガイの部屋へ向かうまでの間にそう言ったのでようやく視線の意味が分かった。魔物の上位である魔人であり、ダンジョンマスターがテイムされるのは珍しい。そしてそれをテイムしたのがEランクの冒険者ということもあって、注目を集めていたわけだ。
合点がいって頷いていると、受付嬢はゼガイの部屋の扉をノックした。
「はい?」
「セナさんがいらっしゃってます」
「ああ、入ってもらってかまわない」
「セナさん、どうぞ」
受付嬢に頭を下げてから、開かれた扉をくぐる。ゼガイは執務机で何やら書類に色々書きつけていたようだったが、手を止めてこちらを見ていた。手前にあるソファではミルラが本を読んでいた。
「おはようございます」
「おはよう、まあ座れ」
ミルラの正面のソファに座ると、彼はテーブルの上の数冊の本を自分が座っているソファに移動させた。見られては不味い物らしく、セナは敢えてそこから目を反らした。
「あの、昨日の件なんですけど」
「あぁ。一晩考えたか」
「はい。それで、あの、俺やっぱりもう少し詳しく異世界転移について知りたいと思いまして」
「では、ギルド本部へ行きますか?」
ミルラの問いかけに、セナは頷く。
まずはギルド本部で外に出せない資料を見せてもらいたい。ステータスアップの体液と始めとするセナの持つスキルがどういった習熟度を辿るのかも知りたいし、何より実際に自分以外の異世界転移者と話してみたい。
「クロエネダの皆さんと行くんですか?」
「あー、彼らの行く先が同じであれば同行してもらおうかと思います。でも、確かケイロンに行くかもしれないと言っていたので」
「ああ。そうですか、ならお一人で」
テイムした魔人は、多分人数には換算されないのだろう。本来人型になれる魔物のテイムの方が珍しいということらしいので、引っかかったもののあまり気にしないように努める。
「はい、グロウと一緒に行こうと思います。それと、途中でユンイン国にも少し滞在したいと思ってまして……」
「そこでは何を?」
「あの、米を手に入れたいんです」
「ああ、それでユンインに」
「ユンインは異世界転移者と何か関連の深い国ですか?」
「……いえ、特にそう言ったことは聞きませんが。ゼガイさん何か知ってます?」
ゼガイも良くは知らないようだった。だがシルビオが所持していた米や梅干しは、明らかに日本の物だった。刀も、鞘や鍔の部分の形状は少し違っていたが、刃の所はセナも見たことがある形をしていた。
「お米もそうなんですけど、梅干しとか刀とか、とにかく日本に関連することが多そうだったので」
「誰から聞きました?」
「シルビオさんです。シルビオさんもお米が好きで、刀を持ってました。その辺りも確認したくて、しばらくユンインで暮らそうと思います」
「なら比較的大きなギルドのある街に紹介状を書いてやる。そっちのギルドマスターに見せれば、良くしてくれるはずだ」
「ありがとうございます」
ミルラが棚から持ってきた地図を広げ、ユレネから国境沿いの村を経由してユンイン国に入り、ゼガイが紹介状を書いてくれるらしい中央付近の街の場所を教えてくれる。地図で見る限り、国境沿いの村は既にユンイン国となるらしい。ここから草原を馬車で2日ほど行ったところにある。
「乗合馬車はユレネから国境のデジャ村までです。そこで乗り換えて、半日ほどでメルムスタの街に着きます。ユンイン国では大きな街で、治安も悪くないです。私もギルド本部へ行くときはメルムスタに立ち寄ることが多いですね」
治安が良いのは有難い。いくらグロウがいたとしても、無益な争いは避けたいのが本音だ。安全なはずの街中で警戒しっぱなしなのも、疲れる。
「デジャ村からの馬車は少ないですので、もしかしたら何日か泊まることになるかも知れません。しっかり準備してくださいね」
「はい」
「いつ頃出発するんですか?」
この時のセナは単純に、ギルドの人間として聞いているのだと思っていた。ギルド所属の冒険者が国を移動するのだから、何か処理があるのではないかと考えていた。
「クロエネダの皆さんに挨拶をして、準備を整えてからなので明日明後日には」
「そうですか。では出発前にギルドに寄ってください」
だからミルラがなぜギルドに立ち寄るように言ったのか、その意味も深くは考えていなかった。
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