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異世界から君を持ち帰る
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「そんなものか? アマネ」
王子は勝ちを確信したような笑みを浮かべそう言った。
「まだまだこれからですよ」
俺は刀を構え直す。
王子はもう一度魔剣に炎を纏わせ、俺の方に剣先を向けた。
その瞬間───
先端から俺の方に向かって火柱が放たれた。
俺は横に飛び、それを避ける。
地面を蹴り、王子向かって斬りかかった。
王子は当然のようにその斬撃を防ぐ。
俺は剣がぶつかり合った瞬間。
姿勢を低くし、刀をしまった。
「っ!!」
王子は突然の事で剣と共に体が前に傾いた。
俺は拳に漆黒の炎を拳に巻き付け、王子の腹を殴った。
「グハッ……………」
王子は苦しそうな表情を浮かべた。
俺は畳み掛けるように、もう一方の拳を振るいあげた。
「炎烈神閃《エンレツカセン》…………」
王子はそう言って剣を地面に向かって振り下ろした。
巻きついていた炎が膨張を始める。
俺は咄嗟に後ろに飛んだ。
炎が王子を包み込み、小さな爆発が起きた。
炎が沈んだ先には余裕がなくなったのか、真剣な顔付きになっている王子が見えた。
「ハンドガン」
俺は容赦なく、遠距離から攻撃をする。
王子は弾を弾くことに気を取られ、攻撃に転じることが出来ないようだ。
「君もなかなか汚い手を使うな」
「あなたにも言えることです」
「こんな方法で勝って、恥ずかしいとは思わんのか?」
「リーシャを連れて帰るためなら格好なんて気にしませんよ」
俺は引き金を引く速度を上げる。
王子は魔剣に炎をため、放ってくる。
もう剣での殴り合いなどには収まっていない。
戦いを見に来ていた者達は危険を感じたのか、去っていった。
ハンドガンでは王子に傷を付けられないと判断した俺は少しずつ、刀の間合いまで近づいていった。
間合いに入った瞬間───俺は刀に持ちかえ、切り上げた。
王子はギリギリのところで俺の刀を自身の魔剣で受け流した。
俺は止めることなく、刀を振るい続ける。
「炎烈神閃《エンレツカセン》」
王子が魔剣から炎を放つ。
「それはもう慣れた!」
俺の刀からも漆黒の炎を放ち、相殺した。
「くっ───」
王子に焦りの表情が見え始めた。
俺は全体重を乗せ、刀を押し込む。
王子は俺の刀に押され、体制を崩しそうになっていた。
「リーシャは私のものだ! そなたに渡す訳にはいかない!」
そう言って王子は今までに無いほどの力で、俺の刀を跳ね返してきた。
これが愛の力なのかと俺は思った。
だが、俺は一瞬の隙も生ませなかった。
いや、生まれるはずがなかった。偽物の愛の力などに負けるほど、俺の愛は弱くない。
またしても刀と魔剣のぶつかり合いが始まる。
「偽物の愛のくせして良くそこまで言えるな」
俺は怒りを込めて刀を振るう。
「偽物だと? この感情は本物だ! でなければ、こんな決闘に付き合ってなどいない!」
「ああ、そうかもな。あなたからしたら本物なのかもしれない。だが、俺からしたら偽物以外の何物でもないんだよ!」
俺は刀を切り上げ、渾身の力で魔剣を弾いた。
「なに!?」
王子はその勢いに負け、刀の軌道に流されるように剣を上に上げた。
「マルクス王子。こっちが本物だ」
俺は剥き出しになった胸に向かって、刀を振るった。
その斬撃は今までになく完璧だった。
だからこそ、誰にも止められるはずがなかった。
人の肉を裂く感覚が俺の手に鮮明に伝わってきた。
死なない程度の深さであるのは分かっているが、ここまでしっかりと人に刃を振るったのは初めての事だったので、少しの罪悪感が残った。
王子が魔剣を落とし、その場に倒れ込む。
腹を抑え、悔しそうな表情を浮かべていた。
「…………私の負けか………だが、おかしいな。自分でも、不思議なくらい、負けを認められずにいる…………。これが、愛というものなのか?」
「ああ、偽物のな」
「ハハハ、そなたは、容赦がないな………」
「勝者───アマネ・シュン!」
俺の勝利で決闘は終わった。
「はぁ~~良かった…………」
俺は安心し、胸を撫で下ろした。
周りの兵士が倒れた王子を担架に乗せる。
「アマネよ。リーシャを泣かすでないぞ」
「お言葉ですが、マルクス王子よりは泣かせない自身があります」
俺がそう言うと、少しの間が空き、王子が笑った。おそらく今までの自分の行いを思い出してのことだろう。
「………それもそうだな」
王子は城内へと運ばれて行った。
※
俺はリーシャの休んでいる部屋に向かった。
部屋の中にはベットに座るリーシャの姿しか無く、体調はさっきより良くなっているように思えた。
おそらく一人になったことで秩序の影響が無くなり、回復したのだろう。
部屋に入ってきた俺を見て、リーシャは嬉しそうな笑みを浮かべた。
「アマネさん、勝ったんですね!」
「ああ、勝ったぞ。リーシャ」
するとリーシャは俺の胸に飛び込んできた。
「急にどうしたんだ?」
「一人で不安だったので、アマネさんが来てくれて嬉しいんです」
リーシャは今までに無いほど、ぎゅっと俺に抱きついてきた。
「ちょっと汗臭いですね」
「………まあ色んな意味で熱い戦いだったからな」
「そうですか。でも悪い気はしませんよ」
リーシャはさらに強く俺を抱きしめる。少し苦しいと思ってしまうくらいだ。
でも悪い気はしなかった。
彼女が俺を好きでいることが肌で感じれるから、愛の強さが身に染みてくるから。
だから、俺も同じくらい───いや、それ以上のお返しをする必要があると思った。
だって俺も、リーシャのことが大好きなのだから。
「リーシャ、愛してる」
俺はそう言ってリーシャの顔を見ると、幸せそうな笑みを浮かべていた。
俺は何だか嬉しくなり、リーシャを強く抱きしめる。
「私も───」
そこでリーシャの言葉は途切れた。
また言葉を詰まらせているんじゃないかと、俺は彼女に心配の目を向けた。
するとそこには引っかかったと言わんばかりの意地悪な笑みを浮かべたリーシャがいた。
「愛してますよ、アマネさん」
リーシャがそう言った後、俺の唇に何か柔らかいものが当たったのを感じた。
あまりに突然の出来事で現状を理解するのに少し時間がかかった。
これがキスだと気づくまでに───
視界に映るリーシャの顔が真っ赤になっているのが、見てわかった。
照れているのか、俺と目が合わない。
「リ、リーシャ………今のって、キスか?」
俺の鼓動が限界を超える速度で打っているのを感じた。
きっとリーシャにも伝わっているのだろう。
「は、はい…………」
俺の中で様々な感情が混ざり合い、今が夢だとさえ思った。
でもそんな感情は、リーシャの可愛らしく照れている顔ですぐに忘れられた。
「なあ、リーシャ」
俺がそう言うと、リーシャは不意に顔を上げた。
俺はそんなリーシャの顔を片手で優しく支え、少し長いキスをした。
「ん───」
お互いの想いが一つに合わさるような。
桜色の柔らかな唇には心地良さを感じた。
秩序にも引き裂けないほどに、俺たちの想いは強いのだとこの時、不意に理解した。
───誓うよリーシャ
俺はずっと君のそばにいると。
現実とはそう上手くいくものでは無い、辛い事も悲しい事もこれからたくさんあるだろう。
その先に待っているのは希望でもあり、絶望でもあるのだ。
だがこれからどんな困難が降り掛かってこようと───俺たちなら必ず乗り越えられる。
「じゃあ、帰るか」
「はい!」
だからこそ───異世界から君を持ち帰る。
──────────────────────
これにて完結となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました(*^^*)
王子は勝ちを確信したような笑みを浮かべそう言った。
「まだまだこれからですよ」
俺は刀を構え直す。
王子はもう一度魔剣に炎を纏わせ、俺の方に剣先を向けた。
その瞬間───
先端から俺の方に向かって火柱が放たれた。
俺は横に飛び、それを避ける。
地面を蹴り、王子向かって斬りかかった。
王子は当然のようにその斬撃を防ぐ。
俺は剣がぶつかり合った瞬間。
姿勢を低くし、刀をしまった。
「っ!!」
王子は突然の事で剣と共に体が前に傾いた。
俺は拳に漆黒の炎を拳に巻き付け、王子の腹を殴った。
「グハッ……………」
王子は苦しそうな表情を浮かべた。
俺は畳み掛けるように、もう一方の拳を振るいあげた。
「炎烈神閃《エンレツカセン》…………」
王子はそう言って剣を地面に向かって振り下ろした。
巻きついていた炎が膨張を始める。
俺は咄嗟に後ろに飛んだ。
炎が王子を包み込み、小さな爆発が起きた。
炎が沈んだ先には余裕がなくなったのか、真剣な顔付きになっている王子が見えた。
「ハンドガン」
俺は容赦なく、遠距離から攻撃をする。
王子は弾を弾くことに気を取られ、攻撃に転じることが出来ないようだ。
「君もなかなか汚い手を使うな」
「あなたにも言えることです」
「こんな方法で勝って、恥ずかしいとは思わんのか?」
「リーシャを連れて帰るためなら格好なんて気にしませんよ」
俺は引き金を引く速度を上げる。
王子は魔剣に炎をため、放ってくる。
もう剣での殴り合いなどには収まっていない。
戦いを見に来ていた者達は危険を感じたのか、去っていった。
ハンドガンでは王子に傷を付けられないと判断した俺は少しずつ、刀の間合いまで近づいていった。
間合いに入った瞬間───俺は刀に持ちかえ、切り上げた。
王子はギリギリのところで俺の刀を自身の魔剣で受け流した。
俺は止めることなく、刀を振るい続ける。
「炎烈神閃《エンレツカセン》」
王子が魔剣から炎を放つ。
「それはもう慣れた!」
俺の刀からも漆黒の炎を放ち、相殺した。
「くっ───」
王子に焦りの表情が見え始めた。
俺は全体重を乗せ、刀を押し込む。
王子は俺の刀に押され、体制を崩しそうになっていた。
「リーシャは私のものだ! そなたに渡す訳にはいかない!」
そう言って王子は今までに無いほどの力で、俺の刀を跳ね返してきた。
これが愛の力なのかと俺は思った。
だが、俺は一瞬の隙も生ませなかった。
いや、生まれるはずがなかった。偽物の愛の力などに負けるほど、俺の愛は弱くない。
またしても刀と魔剣のぶつかり合いが始まる。
「偽物の愛のくせして良くそこまで言えるな」
俺は怒りを込めて刀を振るう。
「偽物だと? この感情は本物だ! でなければ、こんな決闘に付き合ってなどいない!」
「ああ、そうかもな。あなたからしたら本物なのかもしれない。だが、俺からしたら偽物以外の何物でもないんだよ!」
俺は刀を切り上げ、渾身の力で魔剣を弾いた。
「なに!?」
王子はその勢いに負け、刀の軌道に流されるように剣を上に上げた。
「マルクス王子。こっちが本物だ」
俺は剥き出しになった胸に向かって、刀を振るった。
その斬撃は今までになく完璧だった。
だからこそ、誰にも止められるはずがなかった。
人の肉を裂く感覚が俺の手に鮮明に伝わってきた。
死なない程度の深さであるのは分かっているが、ここまでしっかりと人に刃を振るったのは初めての事だったので、少しの罪悪感が残った。
王子が魔剣を落とし、その場に倒れ込む。
腹を抑え、悔しそうな表情を浮かべていた。
「…………私の負けか………だが、おかしいな。自分でも、不思議なくらい、負けを認められずにいる…………。これが、愛というものなのか?」
「ああ、偽物のな」
「ハハハ、そなたは、容赦がないな………」
「勝者───アマネ・シュン!」
俺の勝利で決闘は終わった。
「はぁ~~良かった…………」
俺は安心し、胸を撫で下ろした。
周りの兵士が倒れた王子を担架に乗せる。
「アマネよ。リーシャを泣かすでないぞ」
「お言葉ですが、マルクス王子よりは泣かせない自身があります」
俺がそう言うと、少しの間が空き、王子が笑った。おそらく今までの自分の行いを思い出してのことだろう。
「………それもそうだな」
王子は城内へと運ばれて行った。
※
俺はリーシャの休んでいる部屋に向かった。
部屋の中にはベットに座るリーシャの姿しか無く、体調はさっきより良くなっているように思えた。
おそらく一人になったことで秩序の影響が無くなり、回復したのだろう。
部屋に入ってきた俺を見て、リーシャは嬉しそうな笑みを浮かべた。
「アマネさん、勝ったんですね!」
「ああ、勝ったぞ。リーシャ」
するとリーシャは俺の胸に飛び込んできた。
「急にどうしたんだ?」
「一人で不安だったので、アマネさんが来てくれて嬉しいんです」
リーシャは今までに無いほど、ぎゅっと俺に抱きついてきた。
「ちょっと汗臭いですね」
「………まあ色んな意味で熱い戦いだったからな」
「そうですか。でも悪い気はしませんよ」
リーシャはさらに強く俺を抱きしめる。少し苦しいと思ってしまうくらいだ。
でも悪い気はしなかった。
彼女が俺を好きでいることが肌で感じれるから、愛の強さが身に染みてくるから。
だから、俺も同じくらい───いや、それ以上のお返しをする必要があると思った。
だって俺も、リーシャのことが大好きなのだから。
「リーシャ、愛してる」
俺はそう言ってリーシャの顔を見ると、幸せそうな笑みを浮かべていた。
俺は何だか嬉しくなり、リーシャを強く抱きしめる。
「私も───」
そこでリーシャの言葉は途切れた。
また言葉を詰まらせているんじゃないかと、俺は彼女に心配の目を向けた。
するとそこには引っかかったと言わんばかりの意地悪な笑みを浮かべたリーシャがいた。
「愛してますよ、アマネさん」
リーシャがそう言った後、俺の唇に何か柔らかいものが当たったのを感じた。
あまりに突然の出来事で現状を理解するのに少し時間がかかった。
これがキスだと気づくまでに───
視界に映るリーシャの顔が真っ赤になっているのが、見てわかった。
照れているのか、俺と目が合わない。
「リ、リーシャ………今のって、キスか?」
俺の鼓動が限界を超える速度で打っているのを感じた。
きっとリーシャにも伝わっているのだろう。
「は、はい…………」
俺の中で様々な感情が混ざり合い、今が夢だとさえ思った。
でもそんな感情は、リーシャの可愛らしく照れている顔ですぐに忘れられた。
「なあ、リーシャ」
俺がそう言うと、リーシャは不意に顔を上げた。
俺はそんなリーシャの顔を片手で優しく支え、少し長いキスをした。
「ん───」
お互いの想いが一つに合わさるような。
桜色の柔らかな唇には心地良さを感じた。
秩序にも引き裂けないほどに、俺たちの想いは強いのだとこの時、不意に理解した。
───誓うよリーシャ
俺はずっと君のそばにいると。
現実とはそう上手くいくものでは無い、辛い事も悲しい事もこれからたくさんあるだろう。
その先に待っているのは希望でもあり、絶望でもあるのだ。
だがこれからどんな困難が降り掛かってこようと───俺たちなら必ず乗り越えられる。
「じゃあ、帰るか」
「はい!」
だからこそ───異世界から君を持ち帰る。
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