33 / 40
ちっぽけな正義
しおりを挟む
~柊視点~
元々の私は正義感の強い人間だったと思う。
小さい時から悪いことをしている人が許せない性格だった。
そんな自分の性格は警察官に向いていた。
そんな私はある時───女神に「魔王を討伐してくれませんか?」と言われた。
どの道断れない状況だったので、了承した。
私が異世界に行けた時はまだ<帰還>なんてものは使えなかった。
そう、私は異世界に召喚されたのだ。
召喚された私は驚きよりも恐怖心が勝った。
毎晩毎晩、王国に攻め入ってくる魔王軍。
激しい戦闘音が街に響いた。爆発に悲鳴、宿から火柱が見えたなんて事も珍しくなかった。
そんな時、思った。現実世界に懲らしめていた悪なんてちっぽけで、この世には色んな悪がいるのだと。
私は決心した。
必ず魔王を倒そうと。
そこからの私はレベル上げに集中した。
<隠密>は気付かれずに効率よく狩れるので非常に使い勝手が良かった。
固有スキルがハズレだった私は持っている他のスキルでやっていくしか無かった。
幸い、召喚された私の基礎的なステータスは一般の人よりは上だったので、遅れを取る事はなかった。
冒険の途中、色んな人に出会った。
笑顔が素敵な人、辛そうな人、私のように正義感の強い人。
私はこの人達を守りたいと邁進した。
召喚されて一年程が経過した。
魔族の国───アゼフェルトについた時の私のレベルは80を超えていた。
低級の魔物であれば殴っただけで殺せるレベルだ。
私は傭兵団の一員として乗り込んだ。さすがに一人で攻略するのは厳しそうだったからだ。
魔族は他の魔物とは違った。
社会性があると言った所だろうか?仲間が危険に晒されていたら直ぐに助けが来た。人間の私でさえ驚くほどに仲間思いだった。
そのために手強かった。一体一体はそこまで強くないものの頭を使ってくるのが厄介だった。
幸い戦い慣れている人の多い傭兵団に死者は出なかった。
「もう少しで魔王城だ。更に気を引き締めろよ」
この傭兵団の隊長をしていた───ガウス・オルフェイズさんがそう言った。
彼はとてもいい人だった。人情に溢れており、仲間のメンタルケアも出来る、そんな人だった。この人が居なければここまで辿り着けなかったかもしれない、と思うほどに心強い存在だった。
「了解っす」
「分かりやした」
「隊長も気を引き締めてくださいよ」
「バカ言ってんじゃねぇぞバカの癖に」
傭兵団はどんな時も和やかな雰囲気で戦場にいた。これも精神を落ち着かせる一貫だったと思う。ずっと気を張っていると疲れて、逆に隙が生まれるという考えからだ。
「やるでは無いか人間共。だが甘い!」
「グアッ───!」
突如、傭兵団の一人が何者かに切り付けされ、倒れた。
そこに居たのは私たちと同じ人間だった。
しかも傭兵団に居た者だった。
だがそいつはどこか違った。
「何者だ貴様!」
ガウスが声を張り上げる。
人間の皮が剥がれ、そこに現れたのは角の生えた魔族だった。だが今まで戦ってきた者とは別格の強さを感じた。
「我が名はグリード。魔王軍幹部だ」
「幹部だと……………」
全員の背筋が凍りついた。こいつはレベルが違うと誰もが思った。
「グリード。何先走っているのかしら」
赤髪に二本の角の女の魔族。
「えぇ~戦い?めんどくさいなぁ」
タレ目に猫背でやる気のなさそうにしている男の魔族。
「余力のある人間がだいたい20人…………豊作だ!!」
ぷくりと太った大きな体に巨大な口と牙を持った男の魔族。
グリードが現れたと同時にその三体の魔族も姿を現した。その三体もグリードと同じく、レベルの違いを感じた。
こちらには戦い慣れている人達が20人も揃っているというのにこの4体に勝てる想像が出来なかった。もし勝てたとしても魔王を討伐する余力なんて残らないだろうと。
「シイラギ。お前だけでも魔王城にいけ」
「待ってください。それじゃあ隊長達は───」
「俺たちはこいつらを倒してから行く。お前はこの傭兵団で一番の実力を持っている。ここで足止めされている場合では無いだろ」
確かにそうだった。この傭兵団で私は一番強かった。
この4体を全員で相手にするよりも誰かが魔王の元に行った方がいいと考えた。
なぜならこの4体は魔王城を守るために現れたのだから。
「早く行け!」
ガウスが叫ぶ。
それに当てられた私は<隠密>を使い、回り込んで魔王城に向かった。
「そんな貧弱な魔法でかいくぐれると思ってたのかしら」
赤髪の魔族が私の前に現れた。
っ!?
そして手に持つ剣を私に振るってきた。
「であっ!」
カン
ガウスが私の前に立ち、その剣を防ぐ。
「俺に構うな…………早く行け…………」
苦しそうに剣を受け止めるガウス。
おそろく相当重い一撃なのだろう。
「すみません」
私は走った。
後ろを見ず走った。
「貧弱貧弱!あまりにも貧弱すぎるぞ人間!」
「グ、グアァァ…………」
「いただきまーーす!」
「ウワッァァァァ…………!!」
「めんどくさいから早く死んでよ!」
「や、やめっ───」
仲間の悲鳴が耳を劈く。
戻って応戦したい、そんな気持ちを抑え、私は魔王城に入った。
中に敵はいなかった。魔王自身の方に誘い込んでいるかのような構造をしており、部屋は直ぐにわかった。
恐る恐るドアを開けると、そこには玉座に座った魔王がいた。
黒髪に鋭い黒目、角は生えていない、まるで人間のような見た目をしていた。
全身に緊張が走る。
目が合っただけで足がガクガクと震えた。
「お前、こっちの人間じゃないな」
「っ───!?」
なぜバレた?なぜわかった?
私は恐怖で手が震え、剣を落としそうになる。
「おいおい。そんなに震えていては戦いにならんぞ」
「くっ───!」
私は舌を噛み、剣をがっしりと握る。
「はあああああ!!」
私は叫び声を上げ、一直線で魔王に向かって走った。
仲間のため、正義のため、無理とわかっていても傷はつけてやろうという勢いで襲いかかった。
「跪け」
「あっ………あぁ…………」
魔王の目が赤く光った。
魔王の持つ魔力が私に襲いかかってくるような、底知れぬ力を見せつけられ、恐怖で体が硬直した。
普通ではなかった。
睨まれただけで私はその場にへたりこんだ。
でも───
私は諦めはしなかった。
「殺してやる!」
私は剣を持ち再び魔王に向かって走り出した。
「ほぉ……案外やるな」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべる魔王。
「潜在吸収《アグ・ドレイン》」
「ぐっ………ぐぁ…………」
何かが奪われる感覚を感じた。
力が抜けていくような、まるで───
「うっ…………う、そ………レベルが…………」
そう、私のレベルが吸われていた。
能力値がものすごい勢いで下がっていく。
「殺しはあまり趣味では無い。特に俺と同じようなやつにはな。お前の持つ固有スキルは使えそうだ。利用させてもらう。だが歯向かわれては面倒だ、力は奪わせてもらうぞ」
そうして私は力を吸われ続け、Lv20にまで下げられた。
「支配の呪い」
私の心臓に呪いの術式が刻まれた。
「この呪いは俺が好きなタイミングで発動出来る。発動すればもちろん死ぬ。が俺に服従し、指示に従うというのなら生かしてやろう」
余裕の表情で私を見る魔王。全くと言っていい程、私を敵だと思っていない。
格が違いすぎた。
魔王はこの世から逸脱した力を持っていた。
私では倒せない。指一本でほとんどの相手は死ぬだろう。
いやだ。死にたくない。まだ生きていたい。
私は涙を流した。
そうして───私の中のちっぽけな正義は砕け散った。
「服従します。だから殺さないで………………」
「ハハハハ。良いんだろう。では早速頼もうか───」
魔王から指示されたのは一つだった。
ビルヘイツ王国の王───ゼブンを殺せという指示だ。
ビルヘイツはアゼフェルトに最も近い国であるが故に兵力も最大だ。
なのでこの国が滅べば、人間側に未来はない。
「ゼブンを殺せばビルヘイツは揺らぐ、その隙に畳み掛けるつもりだ」
私は疑問だった。
なぜ、私を利用するのか。擬態スキルを持ったグリードだっていたはずなのにどうしてわざわざ私を使うのか。
「お前を使う理由は単純だ。何者かがビルヘイツ全体に結界を張った。そのせいで魔族が入り込む隙が無い。だからだ」
つまりは結界で弾かれない人間の私をスパイとして使うという事だ。
幹部のグリードでも入り込めない結界なのだろう。
その人の方がよっぽど役に立ってるじゃない。
私は一体何をしてたのよ……………。
「本名を使っては怪しまれる」
そう言うと魔王は不敵な笑みを見せ、続けた。
「これからお前をパペットと呼ぼう」
「なるほど…………操り人形という事ですか……………」
この国の言語は英語では無い。パペットを操り人形だと分かるということはある程度、英語を知っているということだ。
「あなたも私と同じって事ね…………」
「そうだな。違いがあるとするならば俺は魔族の味方だということだ」
元々の私は正義感の強い人間だったと思う。
小さい時から悪いことをしている人が許せない性格だった。
そんな自分の性格は警察官に向いていた。
そんな私はある時───女神に「魔王を討伐してくれませんか?」と言われた。
どの道断れない状況だったので、了承した。
私が異世界に行けた時はまだ<帰還>なんてものは使えなかった。
そう、私は異世界に召喚されたのだ。
召喚された私は驚きよりも恐怖心が勝った。
毎晩毎晩、王国に攻め入ってくる魔王軍。
激しい戦闘音が街に響いた。爆発に悲鳴、宿から火柱が見えたなんて事も珍しくなかった。
そんな時、思った。現実世界に懲らしめていた悪なんてちっぽけで、この世には色んな悪がいるのだと。
私は決心した。
必ず魔王を倒そうと。
そこからの私はレベル上げに集中した。
<隠密>は気付かれずに効率よく狩れるので非常に使い勝手が良かった。
固有スキルがハズレだった私は持っている他のスキルでやっていくしか無かった。
幸い、召喚された私の基礎的なステータスは一般の人よりは上だったので、遅れを取る事はなかった。
冒険の途中、色んな人に出会った。
笑顔が素敵な人、辛そうな人、私のように正義感の強い人。
私はこの人達を守りたいと邁進した。
召喚されて一年程が経過した。
魔族の国───アゼフェルトについた時の私のレベルは80を超えていた。
低級の魔物であれば殴っただけで殺せるレベルだ。
私は傭兵団の一員として乗り込んだ。さすがに一人で攻略するのは厳しそうだったからだ。
魔族は他の魔物とは違った。
社会性があると言った所だろうか?仲間が危険に晒されていたら直ぐに助けが来た。人間の私でさえ驚くほどに仲間思いだった。
そのために手強かった。一体一体はそこまで強くないものの頭を使ってくるのが厄介だった。
幸い戦い慣れている人の多い傭兵団に死者は出なかった。
「もう少しで魔王城だ。更に気を引き締めろよ」
この傭兵団の隊長をしていた───ガウス・オルフェイズさんがそう言った。
彼はとてもいい人だった。人情に溢れており、仲間のメンタルケアも出来る、そんな人だった。この人が居なければここまで辿り着けなかったかもしれない、と思うほどに心強い存在だった。
「了解っす」
「分かりやした」
「隊長も気を引き締めてくださいよ」
「バカ言ってんじゃねぇぞバカの癖に」
傭兵団はどんな時も和やかな雰囲気で戦場にいた。これも精神を落ち着かせる一貫だったと思う。ずっと気を張っていると疲れて、逆に隙が生まれるという考えからだ。
「やるでは無いか人間共。だが甘い!」
「グアッ───!」
突如、傭兵団の一人が何者かに切り付けされ、倒れた。
そこに居たのは私たちと同じ人間だった。
しかも傭兵団に居た者だった。
だがそいつはどこか違った。
「何者だ貴様!」
ガウスが声を張り上げる。
人間の皮が剥がれ、そこに現れたのは角の生えた魔族だった。だが今まで戦ってきた者とは別格の強さを感じた。
「我が名はグリード。魔王軍幹部だ」
「幹部だと……………」
全員の背筋が凍りついた。こいつはレベルが違うと誰もが思った。
「グリード。何先走っているのかしら」
赤髪に二本の角の女の魔族。
「えぇ~戦い?めんどくさいなぁ」
タレ目に猫背でやる気のなさそうにしている男の魔族。
「余力のある人間がだいたい20人…………豊作だ!!」
ぷくりと太った大きな体に巨大な口と牙を持った男の魔族。
グリードが現れたと同時にその三体の魔族も姿を現した。その三体もグリードと同じく、レベルの違いを感じた。
こちらには戦い慣れている人達が20人も揃っているというのにこの4体に勝てる想像が出来なかった。もし勝てたとしても魔王を討伐する余力なんて残らないだろうと。
「シイラギ。お前だけでも魔王城にいけ」
「待ってください。それじゃあ隊長達は───」
「俺たちはこいつらを倒してから行く。お前はこの傭兵団で一番の実力を持っている。ここで足止めされている場合では無いだろ」
確かにそうだった。この傭兵団で私は一番強かった。
この4体を全員で相手にするよりも誰かが魔王の元に行った方がいいと考えた。
なぜならこの4体は魔王城を守るために現れたのだから。
「早く行け!」
ガウスが叫ぶ。
それに当てられた私は<隠密>を使い、回り込んで魔王城に向かった。
「そんな貧弱な魔法でかいくぐれると思ってたのかしら」
赤髪の魔族が私の前に現れた。
っ!?
そして手に持つ剣を私に振るってきた。
「であっ!」
カン
ガウスが私の前に立ち、その剣を防ぐ。
「俺に構うな…………早く行け…………」
苦しそうに剣を受け止めるガウス。
おそろく相当重い一撃なのだろう。
「すみません」
私は走った。
後ろを見ず走った。
「貧弱貧弱!あまりにも貧弱すぎるぞ人間!」
「グ、グアァァ…………」
「いただきまーーす!」
「ウワッァァァァ…………!!」
「めんどくさいから早く死んでよ!」
「や、やめっ───」
仲間の悲鳴が耳を劈く。
戻って応戦したい、そんな気持ちを抑え、私は魔王城に入った。
中に敵はいなかった。魔王自身の方に誘い込んでいるかのような構造をしており、部屋は直ぐにわかった。
恐る恐るドアを開けると、そこには玉座に座った魔王がいた。
黒髪に鋭い黒目、角は生えていない、まるで人間のような見た目をしていた。
全身に緊張が走る。
目が合っただけで足がガクガクと震えた。
「お前、こっちの人間じゃないな」
「っ───!?」
なぜバレた?なぜわかった?
私は恐怖で手が震え、剣を落としそうになる。
「おいおい。そんなに震えていては戦いにならんぞ」
「くっ───!」
私は舌を噛み、剣をがっしりと握る。
「はあああああ!!」
私は叫び声を上げ、一直線で魔王に向かって走った。
仲間のため、正義のため、無理とわかっていても傷はつけてやろうという勢いで襲いかかった。
「跪け」
「あっ………あぁ…………」
魔王の目が赤く光った。
魔王の持つ魔力が私に襲いかかってくるような、底知れぬ力を見せつけられ、恐怖で体が硬直した。
普通ではなかった。
睨まれただけで私はその場にへたりこんだ。
でも───
私は諦めはしなかった。
「殺してやる!」
私は剣を持ち再び魔王に向かって走り出した。
「ほぉ……案外やるな」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべる魔王。
「潜在吸収《アグ・ドレイン》」
「ぐっ………ぐぁ…………」
何かが奪われる感覚を感じた。
力が抜けていくような、まるで───
「うっ…………う、そ………レベルが…………」
そう、私のレベルが吸われていた。
能力値がものすごい勢いで下がっていく。
「殺しはあまり趣味では無い。特に俺と同じようなやつにはな。お前の持つ固有スキルは使えそうだ。利用させてもらう。だが歯向かわれては面倒だ、力は奪わせてもらうぞ」
そうして私は力を吸われ続け、Lv20にまで下げられた。
「支配の呪い」
私の心臓に呪いの術式が刻まれた。
「この呪いは俺が好きなタイミングで発動出来る。発動すればもちろん死ぬ。が俺に服従し、指示に従うというのなら生かしてやろう」
余裕の表情で私を見る魔王。全くと言っていい程、私を敵だと思っていない。
格が違いすぎた。
魔王はこの世から逸脱した力を持っていた。
私では倒せない。指一本でほとんどの相手は死ぬだろう。
いやだ。死にたくない。まだ生きていたい。
私は涙を流した。
そうして───私の中のちっぽけな正義は砕け散った。
「服従します。だから殺さないで………………」
「ハハハハ。良いんだろう。では早速頼もうか───」
魔王から指示されたのは一つだった。
ビルヘイツ王国の王───ゼブンを殺せという指示だ。
ビルヘイツはアゼフェルトに最も近い国であるが故に兵力も最大だ。
なのでこの国が滅べば、人間側に未来はない。
「ゼブンを殺せばビルヘイツは揺らぐ、その隙に畳み掛けるつもりだ」
私は疑問だった。
なぜ、私を利用するのか。擬態スキルを持ったグリードだっていたはずなのにどうしてわざわざ私を使うのか。
「お前を使う理由は単純だ。何者かがビルヘイツ全体に結界を張った。そのせいで魔族が入り込む隙が無い。だからだ」
つまりは結界で弾かれない人間の私をスパイとして使うという事だ。
幹部のグリードでも入り込めない結界なのだろう。
その人の方がよっぽど役に立ってるじゃない。
私は一体何をしてたのよ……………。
「本名を使っては怪しまれる」
そう言うと魔王は不敵な笑みを見せ、続けた。
「これからお前をパペットと呼ぼう」
「なるほど…………操り人形という事ですか……………」
この国の言語は英語では無い。パペットを操り人形だと分かるということはある程度、英語を知っているということだ。
「あなたも私と同じって事ね…………」
「そうだな。違いがあるとするならば俺は魔族の味方だということだ」
218
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる