26 / 40
メイドの正体
しおりを挟む
リーシャに向かう斬撃を俺は刀で防いだ。
「私の剣を防ぐとはやるでは無いか!」
そこには周りの騎士とは違い、派手な鎧を纏った男がいた。
「何者だお前」
「私は第三騎士団騎士団長のデビット・グレシスだ」
そう言った後、デビットは手を望遠鏡の様にして右目を覗かせる。
「クハハハハッ、見える!見えるぞ!この魔力は間違いなくリーシャ・ミリセントのものだ!」
魔力…………まさかこいつ魔眼を使ってるのか───。
確か<闇魔法>は扱いが難しいから好まれない魔法のはずだ。
俺は<魔眼>を通してデビットを見る。
どうなってんだ?こいつの魔力だけ真っ黒だ。
他の人は白色だというのに。
「お前人間か……………?」
俺がそう言うとニヤリと気味の悪い笑みを浮かべるデビット。
「クハハハハッ、何を言っておるのだ?だが面白い!貴様に興味が湧いた!私直々に相手をしてやろう」
そう言ってデビットは地面蹴り、俺に向かって間合いを詰めてきた。
俺たちは激しい打ち合う。
今まであったやつの中でこいつは段違いに剣さばきが上手い───いや、戦いそのものに慣れているように思えた。
「今のうちにリーシャ・ミリセントを捕まえてください」
メイドがそう指示を出す。
城の内と外から集まってきた騎士に俺たちは囲われている。
騎士達が一斉にリーシャへ距離を詰め始めた。
「くっ───!」
俺はデビットの剣を防いだ後、足で蹴り飛ばした。
「ほぉー…………なかなかの威力…………」
俺は直ぐに背後にいるリーシャの元に駆け寄る。
「邪魔だ!」
俺は騎士を力ずくで退かし、リーシャの手を引いた。
「逃がすな!」
背後にいる騎士がそう叫ぶ。
剣を構えた騎士達が俺たちの行く手を阻む。
「アマネさん……………」
怯えた様子でそう言うリーシャ。
おそらくこいつらは俺に<帰還>を使わせ、次こちらの世界に来た時に捕まえるつもりなのだろう。
力ずくであれば突破出来る。だがそれをするには騎士に重症か、それ以上の傷を負わせることになるだろう。
もしリーシャを救えたとしても騎士を傷つけた罪でどうなるか分からない。
<帰還>を使うしか道は無いのか?
カン!
「どうした?随分余裕がなさそうでは無いか?」
デビットは不敵な笑みを浮かべ、剣を振るってきた。
「お前は随分と楽しそうだな……………」
ほんと厄介だなこいつ。
「当たり前だ。ここまで面白い人間に私は会ったことが無い」
「そうかよ!」
俺は力ずくでデビットの剣を弾き、向かってくる騎士を蹴り飛ばした。
デビットは何故魔法を使わないんだ?闇魔法が使えるのであれば<束縛の呪い>で俺たちを拘束すれば済む話だ。
じゃあ何故それをしない?いや、出来ないと考えるのが自然だろう。
<魔眼>は魔力をほとんど消費しない。だが<束縛の呪い>ともなればそこそこの魔力を消費する。
坂上さんが言うにはこの国全体に魔族を弱体化する結界を貼ったとの事だ。
もしその影響を目の前にいるデビットが受けていたとしたら───。
全て納得出来る。
仮にそうだとしたら、正面突破する必要は無いな。
「覚悟が決まった目だ。何か策を思いつたのか?」
「そうじゃない。別のことに気づいただけだ。まさか騎士団の騎士団長であるお前が魔族だとはな」
「何を言っているのだ?」
平然とそう言うデビット。
「デビット団長向かってなんだその発言わ!」
「どこまでクズなんだ!貴様ら!」
周りの騎士達から罵声が飛んでくる。
「そうだ!こやつの言うことを信じるでないぞ!ただ逃げようとするための嘘だ!」
そう言うデビットは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
罠にはまっているとも知らずに───。
デビットがそう言っている様子を俺は<魔眼>で見ていた。
やはり言葉に魔力が含まれていた。
どうやらメイドのスキルは相手に譲渡する事も出来るようだ。
つまりはデビットは自分自身で魔族であると俺に証明したのと変わりないわけだ。
「ハハッ。ほんとバカばかりで嫌になる。こんな嘘に踊らされている王子にも騎士にも反吐が出るよ」
俺はデビットを睨みつけた。
「リーシャ、俺についてこい」
「は、はい!」
俺たちはデビットに向かって一直線に走り出した。
カン!
キリキリキリ
俺の刀とデビットの剣がぶつかり合う。
「正面突破とは貴様も頭が足りぬのではないか?」
「そう思ってるんだとしたら、バカはお前だ」
ジュゥゥゥゥ
そんな音を立てデビットの剣が焼き切れた。
「何っ!?」
俺は刀を振り上げ、デビットの意識を刃に集中させる。
その後、刀をしまった───。
そして流れのままデビットの顔面目掛け、右ストレート。
「ぐはっ───!」
それをもろに受けたデビットは後ろに飛び、地面を転がる。
周りの騎士達が俺たちの行く手を阻もうと集まってきた。
俺たちが正面突破をすると勘違いしての行動だ。
俺たちは向かう方向を城内へ変え、メイドの方に向かって走り出した。
「リーシャ!凍らせろ!」
「氷の風」
リーシャは騎士達の軽く超える氷の坂を作った。
城の内側には騎士が少ない。
それに───城には魔族が侵入できない結界が貼ってある。
デビットはこちらに来れない。
騎士も追いつく事はできないだろう。
これで一度引くことができる。
「待て!」
メイドが俺たちの方に走ってくる。
「漆黒の炎」
俺はメイドが近づけないように炎を飛ばした。
「どうしてお前は私の邪魔をするんだ!」
「邪魔?何言ってんだよ。俺はリーシャを救いに来たんだ。つまりお前は敵だ。邪魔だけで済むと思うなよ」
必ず償ってもらう。
リーシャを傷付けた罪を。
向こう側の思い通りになるつもりはない。
リーシャを渡すつもりもない。
勝つのは俺たちだ。
お前があの日、俺にスキルを使ってこなければ今も正体に気づいていなかったかもしれない。
あの日───車で送ってもらった日お前は『リーシャを信じすぎないほうがいい』と言った。
多分あわよくば俺を味方にしようと思っていたのだろうな。
メイド、お前の正体は───
柊 美波だ。
俺はお前を絶対に許さない。
「私の剣を防ぐとはやるでは無いか!」
そこには周りの騎士とは違い、派手な鎧を纏った男がいた。
「何者だお前」
「私は第三騎士団騎士団長のデビット・グレシスだ」
そう言った後、デビットは手を望遠鏡の様にして右目を覗かせる。
「クハハハハッ、見える!見えるぞ!この魔力は間違いなくリーシャ・ミリセントのものだ!」
魔力…………まさかこいつ魔眼を使ってるのか───。
確か<闇魔法>は扱いが難しいから好まれない魔法のはずだ。
俺は<魔眼>を通してデビットを見る。
どうなってんだ?こいつの魔力だけ真っ黒だ。
他の人は白色だというのに。
「お前人間か……………?」
俺がそう言うとニヤリと気味の悪い笑みを浮かべるデビット。
「クハハハハッ、何を言っておるのだ?だが面白い!貴様に興味が湧いた!私直々に相手をしてやろう」
そう言ってデビットは地面蹴り、俺に向かって間合いを詰めてきた。
俺たちは激しい打ち合う。
今まであったやつの中でこいつは段違いに剣さばきが上手い───いや、戦いそのものに慣れているように思えた。
「今のうちにリーシャ・ミリセントを捕まえてください」
メイドがそう指示を出す。
城の内と外から集まってきた騎士に俺たちは囲われている。
騎士達が一斉にリーシャへ距離を詰め始めた。
「くっ───!」
俺はデビットの剣を防いだ後、足で蹴り飛ばした。
「ほぉー…………なかなかの威力…………」
俺は直ぐに背後にいるリーシャの元に駆け寄る。
「邪魔だ!」
俺は騎士を力ずくで退かし、リーシャの手を引いた。
「逃がすな!」
背後にいる騎士がそう叫ぶ。
剣を構えた騎士達が俺たちの行く手を阻む。
「アマネさん……………」
怯えた様子でそう言うリーシャ。
おそらくこいつらは俺に<帰還>を使わせ、次こちらの世界に来た時に捕まえるつもりなのだろう。
力ずくであれば突破出来る。だがそれをするには騎士に重症か、それ以上の傷を負わせることになるだろう。
もしリーシャを救えたとしても騎士を傷つけた罪でどうなるか分からない。
<帰還>を使うしか道は無いのか?
カン!
「どうした?随分余裕がなさそうでは無いか?」
デビットは不敵な笑みを浮かべ、剣を振るってきた。
「お前は随分と楽しそうだな……………」
ほんと厄介だなこいつ。
「当たり前だ。ここまで面白い人間に私は会ったことが無い」
「そうかよ!」
俺は力ずくでデビットの剣を弾き、向かってくる騎士を蹴り飛ばした。
デビットは何故魔法を使わないんだ?闇魔法が使えるのであれば<束縛の呪い>で俺たちを拘束すれば済む話だ。
じゃあ何故それをしない?いや、出来ないと考えるのが自然だろう。
<魔眼>は魔力をほとんど消費しない。だが<束縛の呪い>ともなればそこそこの魔力を消費する。
坂上さんが言うにはこの国全体に魔族を弱体化する結界を貼ったとの事だ。
もしその影響を目の前にいるデビットが受けていたとしたら───。
全て納得出来る。
仮にそうだとしたら、正面突破する必要は無いな。
「覚悟が決まった目だ。何か策を思いつたのか?」
「そうじゃない。別のことに気づいただけだ。まさか騎士団の騎士団長であるお前が魔族だとはな」
「何を言っているのだ?」
平然とそう言うデビット。
「デビット団長向かってなんだその発言わ!」
「どこまでクズなんだ!貴様ら!」
周りの騎士達から罵声が飛んでくる。
「そうだ!こやつの言うことを信じるでないぞ!ただ逃げようとするための嘘だ!」
そう言うデビットは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
罠にはまっているとも知らずに───。
デビットがそう言っている様子を俺は<魔眼>で見ていた。
やはり言葉に魔力が含まれていた。
どうやらメイドのスキルは相手に譲渡する事も出来るようだ。
つまりはデビットは自分自身で魔族であると俺に証明したのと変わりないわけだ。
「ハハッ。ほんとバカばかりで嫌になる。こんな嘘に踊らされている王子にも騎士にも反吐が出るよ」
俺はデビットを睨みつけた。
「リーシャ、俺についてこい」
「は、はい!」
俺たちはデビットに向かって一直線に走り出した。
カン!
キリキリキリ
俺の刀とデビットの剣がぶつかり合う。
「正面突破とは貴様も頭が足りぬのではないか?」
「そう思ってるんだとしたら、バカはお前だ」
ジュゥゥゥゥ
そんな音を立てデビットの剣が焼き切れた。
「何っ!?」
俺は刀を振り上げ、デビットの意識を刃に集中させる。
その後、刀をしまった───。
そして流れのままデビットの顔面目掛け、右ストレート。
「ぐはっ───!」
それをもろに受けたデビットは後ろに飛び、地面を転がる。
周りの騎士達が俺たちの行く手を阻もうと集まってきた。
俺たちが正面突破をすると勘違いしての行動だ。
俺たちは向かう方向を城内へ変え、メイドの方に向かって走り出した。
「リーシャ!凍らせろ!」
「氷の風」
リーシャは騎士達の軽く超える氷の坂を作った。
城の内側には騎士が少ない。
それに───城には魔族が侵入できない結界が貼ってある。
デビットはこちらに来れない。
騎士も追いつく事はできないだろう。
これで一度引くことができる。
「待て!」
メイドが俺たちの方に走ってくる。
「漆黒の炎」
俺はメイドが近づけないように炎を飛ばした。
「どうしてお前は私の邪魔をするんだ!」
「邪魔?何言ってんだよ。俺はリーシャを救いに来たんだ。つまりお前は敵だ。邪魔だけで済むと思うなよ」
必ず償ってもらう。
リーシャを傷付けた罪を。
向こう側の思い通りになるつもりはない。
リーシャを渡すつもりもない。
勝つのは俺たちだ。
お前があの日、俺にスキルを使ってこなければ今も正体に気づいていなかったかもしれない。
あの日───車で送ってもらった日お前は『リーシャを信じすぎないほうがいい』と言った。
多分あわよくば俺を味方にしようと思っていたのだろうな。
メイド、お前の正体は───
柊 美波だ。
俺はお前を絶対に許さない。
290
お気に入りに追加
1,164
あなたにおすすめの小説
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
伝説の魔術師の弟子になれたけど、収納魔法だけで満足です
カタナヅキ
ファンタジー
※弟子「究極魔法とかいいので収納魔法だけ教えて」師匠「Σ(゚Д゚)エー」
数十年前に異世界から召喚された人間が存在した。その人間は世界中のあらゆる魔法を習得し、伝説の魔術師と謳われた。だが、彼は全ての魔法を覚えた途端に人々の前から姿を消す。
ある日に一人の少年が山奥に暮らす老人の元に尋ねた。この老人こそが伝説の魔術師その人であり、少年は彼に弟子入りを志願する。老人は寿命を終える前に自分が覚えた魔法を少年に託し、伝説の魔術師の称号を彼に受け継いでほしいと思った。
「よし、収納魔法はちゃんと覚えたな?では、次の魔法を……」
「あ、そういうのいいんで」
「えっ!?」
異空間に物体を取り込む「収納魔法」を覚えると、魔術師の弟子は師の元から離れて旅立つ――
――後にこの少年は「収納魔導士」なる渾名を付けられることになる。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる