18 / 40
取り締まる二人
しおりを挟む
「パトカーに乗るなんて初めてですよ」
「ハハハッ、乗ったことある方がおかしいぞ」
運転席にいる店長が鼻で笑いながらそう言った。
なぜショッピングモールにいたのか?それと───いつから魔法が使えるのか、など俺達に色々話を聞きたいらしい。
今思えば、リーシャが車に乗ったのって初めてだよな。
「(乗り心地はどうだ?)」
俺はリーシャの耳元で小さくそう言った。
「(電車とは全然違いますね。こっちも悪くないです)」
とリーシャも耳元でそう言った。
「(それは良かった)」
「旬くんその子は君の恋人なのかい?」
車のルームミラーからニヤリとした顔を俺に向けそう言う店長。
「こ、恋ッ!?」
顔を真っ赤にさせるリーシャ。
「ち、違いますよ!!」
「そうなのか?私には恋人にしか見えないが……………美波もそう思うだろ?」
「さぁ……………最近の子のことは私にはわかりませんよ……………」
「最近の子って、美波はまだ若いだろ…………」
助手席に座るポニーテールの女性。
俺がお腹を思いっきり殴ったせいで少しげっそりしている。
名前は柊 美波さんだ。
「あの……………柊さんお腹は大丈夫ですか?怒り任せで大分強く殴っちゃったんですけど…………………」
「大丈夫よ、これくらい……………」
そう言って俺の方を振り向く柊さん。
「えっと…………顔色悪いですけどほんとに大丈夫ですか?」
「ウッ…………ほんとに大丈夫よ………………」
少し気分が悪そうな柊さんを心配しながらも俺たちは警察署へと向かった。
※
取り調べ室にでも連れて行かれると思っていたが、意外にもそうではなく、応接室へと通された。
「あまり緊張するな。旬くん達が何もやってないのはわかっているから」
そう言い俺たちの前にコーヒーを置き、藤崎さんは向かい側に座った。
「ありがとうございます」
隣でコーヒーを見つめながら苦そうな表情を浮かべるリーシャ。
「あっ、すみません店長、砂糖とミルクを貰っていいですか?」
「……………ああ、悪かった。それと旬くん、今は店長じゃないぞ」
「あっ、すみません……………」
店長───藤崎さんとはバイト先でしか会わないので店長呼びで定着していた。
「アマネさん、よくコーヒーそのまま飲めますね。苦くないんですか?」
「確かに苦いけど、美味しいよ」
「そうなんですか。私は甘くしないと飲めません」
「リーシャ、甘いもの好きだもんな」
「へぇ~その子はリーシャちゃんって言うのか」
「あっ………………!?」
ニヤリとした表情をこちらに向けそう言う藤崎さん。
「その髪色と名前───」
まずいもうバレたのか?確かに冒険者ギルドに指名手配の紙はられてたけど。
リーシャも焦った顔してるし………………。
「さては留学生だな」
「そうです。向こうの世界の人間です!」
覚悟を決め、リーシャは自分からそう言った。
だが藤崎さんは全く違う回答をした。
「えっ?向こうの世界の人間?もしかしてビルエイツ王国に住んでるってことかい?」
「あっ、えっ…………ちがっ…………いや違くないですけど……………」
自分から白状してしまった後だが、リーシャは藤崎さんが気づいてなかった事を知り、どうにか言い訳をしようと頭を抱えた。
「紗枝さん、気づかなかったんですか?冒険者ギルドで指名手配の張り紙されてたでしょ、その子の事ですよ。どうしてこっちにいるのかは知りませんけど」
リーシャを指さし、そう言う柊さん。
「指名手配…………あ~そういえばあったなそんな張り紙」
そう言って視線をリーシャに向ける藤崎さん。
「つまり君は指名手配犯って事か」
二人からの視線にリーシャは萎縮し、暗い表情を浮かべた。
あまりこの話をするのは良くないな。
「あの藤崎さん、そんな話より、俺に聞きたい事ってなんですか?」
「ああ、えっとだな……………旬くんが魔法を使えるようになったのはいつぐらいが教えてくれ」
切り替えが早いな。
こんなすぐに話題が変わるとは思ってなかった。
「だいたい…………2、3週間前ですね」
「ショッピングモールでは何があった?」
「突然爆発が起きて───」
その後も色々と質問をされ、俺はそれに真剣に答えた。
どうやらあの爆発を起こした犯人はこの間起きたショッピングモールの爆発事故の犯人だったらしい。
空を飛ぶスキルを持つ厄介な相手で中々捕まえることが出来なかったそうだ。
「……………なるほど、藤崎さんの本業はコンビニ店長じゃなかったんですね」
俺の中で一番気になっていた問題に藤崎さんは答えてくれた。
どうやらコンビニの店長をしていた理由は魔法使いによる窃盗を防ぐためだったらしい。
ここ最近───異世界に行ける人物が増えてきてからというもの窃盗被害が急激に増加しているようだ。
確かに能力を使えば盗みなんて簡単に出来る。
その対策のために柊さんは見回りをし、藤崎さんは実際に店長となって犯人をおびき出そうとしているらしい。
なので藤崎さん達の本業は公務員のようだ。
「私たちの世界において魔法は絶対的な脅威だ。どんな犯罪を犯そうと早々捕まえられるような相手じゃない。特に銃も撃てない日本の警察官なんて相手にならん。だから取り締まる側にも魔法使いが必要なんだ」
「だけど人材不足すぎて、全てを取り締まるのは現状不可能なのよ」
「だからお二人とも眠そうな顔してるんですね」
俺の言葉に二人は何故か暗い顔をした。
もしかしたら俺は言ってはいけないことを言ったのかもしれない。
「確かに目元のクマはいつまでたっても消えんな……………。もう三十手前なのに忙しすぎて出会いもないし」
「私もやる仕事間違えたってたまに思うわ」
「お二人とも大変ですね………………」
これが社会人なのかぁ……………なりたくなくなってきた。
「そこでだ、旬くん、リーシャちゃん。二人にも少し手伝ってもらいたいんだ」
「えっ……………?」
俺達は露骨に嫌な表情を浮かべた。
「そんな顔するな。別に私たちみたいなことをしろとは言ってない。まず未成年の子達を危険に晒すほど私たちはクズじゃないぞ。ただ少し周りを見ていて欲しいんだ。それとコンビニの仕事をもう少し頼みたい………………」
「そっちが本音ですね?」
「仕方ないだろ、窃盗犯気にしながら仕事するの結構疲れるんだ」
「まぁいいですよ。さすがにそのクマみてると心配になってくるので、というか俺も魔法使えますし、藤崎さん休み増やしたらどうですか?」
「旬くんはとてつもなく優しいな。惚れてしまいそうだよ」
「冗談言わないでくださいよ」
「ハハハッ…………バレたか」
「冗談だったんですか……………」
そう言ってため息をつくリーシャ。
藤崎さん達は多分正義感の強い人なんだろう。
言っちゃ悪いが、普通はこんな貧乏くじ自分から引かない。
俺も出来ることだけやっとくか………………。
もしかしたら自分の命に関わる可能性だってあるしな。
「今日は二人とも疲れてるところ付き合ってくれてありがとう」
「いえ、お役に立てたなら良かったです」
「じゃあ紗枝さん、二人を家まで送ってきます」
そうして俺たちは車に乗り込んだ。
運転中、柊さんから色々質問をされた。
「天音くんはその子のことを信用しているのよね?」
「はい」
「それって何か確証があっての事なの?」
「いえ、確証も何も無いですよ。ただ俺にはリーシャが犯罪を犯したとは思えないんです。だから最後までリーシャを信じるつもりです」
「アマネさん………………」
本人がいる前で言うのなんか恥ずかしいな……………。
「………………そうか」
それから数十分、マンションについた。
「送って頂いてありがとうございました」
「ありがとうございました」
俺たちは柊さんにお礼を言って、エントランスの方に足を向けた。
「天音くん、少し待て」
そう言って柊さんが俺の手を握った。
リーシャと少し距離が開けてから話を切り出してきたので、俺にしか聞いて欲しくない内容なのだろう。
「天音くん、リーシャさんの事を信用して住ませてあげてるのはいいけど、一つだけ助言しておくわ。彼女を信じすぎない方がいい」
「っ!?どうしてですか…………?」
「……………別に深い理由はないわ。もし裏切られた時、ダメージが大きいからよ。ただそれだけ」
「そうですか………………」
それだけ言って柊さんは俺達から去っていった。
「アマネさん?何話してたんですか?」
「…………いや、なんでもない」
「そうですか……………」
───信じすぎない方が良い。
確かに裏切られた時のダメージは大きいだろう。
でも俺はリーシャを本気で信用してるし、信じている。
今更そんなことを言われても出来るはずがないし、するつもりもない。
でも何故だ?何で柊さんにああ言われた時、そうした方がいいって、一瞬思ったんだ?
「ハハハッ、乗ったことある方がおかしいぞ」
運転席にいる店長が鼻で笑いながらそう言った。
なぜショッピングモールにいたのか?それと───いつから魔法が使えるのか、など俺達に色々話を聞きたいらしい。
今思えば、リーシャが車に乗ったのって初めてだよな。
「(乗り心地はどうだ?)」
俺はリーシャの耳元で小さくそう言った。
「(電車とは全然違いますね。こっちも悪くないです)」
とリーシャも耳元でそう言った。
「(それは良かった)」
「旬くんその子は君の恋人なのかい?」
車のルームミラーからニヤリとした顔を俺に向けそう言う店長。
「こ、恋ッ!?」
顔を真っ赤にさせるリーシャ。
「ち、違いますよ!!」
「そうなのか?私には恋人にしか見えないが……………美波もそう思うだろ?」
「さぁ……………最近の子のことは私にはわかりませんよ……………」
「最近の子って、美波はまだ若いだろ…………」
助手席に座るポニーテールの女性。
俺がお腹を思いっきり殴ったせいで少しげっそりしている。
名前は柊 美波さんだ。
「あの……………柊さんお腹は大丈夫ですか?怒り任せで大分強く殴っちゃったんですけど…………………」
「大丈夫よ、これくらい……………」
そう言って俺の方を振り向く柊さん。
「えっと…………顔色悪いですけどほんとに大丈夫ですか?」
「ウッ…………ほんとに大丈夫よ………………」
少し気分が悪そうな柊さんを心配しながらも俺たちは警察署へと向かった。
※
取り調べ室にでも連れて行かれると思っていたが、意外にもそうではなく、応接室へと通された。
「あまり緊張するな。旬くん達が何もやってないのはわかっているから」
そう言い俺たちの前にコーヒーを置き、藤崎さんは向かい側に座った。
「ありがとうございます」
隣でコーヒーを見つめながら苦そうな表情を浮かべるリーシャ。
「あっ、すみません店長、砂糖とミルクを貰っていいですか?」
「……………ああ、悪かった。それと旬くん、今は店長じゃないぞ」
「あっ、すみません……………」
店長───藤崎さんとはバイト先でしか会わないので店長呼びで定着していた。
「アマネさん、よくコーヒーそのまま飲めますね。苦くないんですか?」
「確かに苦いけど、美味しいよ」
「そうなんですか。私は甘くしないと飲めません」
「リーシャ、甘いもの好きだもんな」
「へぇ~その子はリーシャちゃんって言うのか」
「あっ………………!?」
ニヤリとした表情をこちらに向けそう言う藤崎さん。
「その髪色と名前───」
まずいもうバレたのか?確かに冒険者ギルドに指名手配の紙はられてたけど。
リーシャも焦った顔してるし………………。
「さては留学生だな」
「そうです。向こうの世界の人間です!」
覚悟を決め、リーシャは自分からそう言った。
だが藤崎さんは全く違う回答をした。
「えっ?向こうの世界の人間?もしかしてビルエイツ王国に住んでるってことかい?」
「あっ、えっ…………ちがっ…………いや違くないですけど……………」
自分から白状してしまった後だが、リーシャは藤崎さんが気づいてなかった事を知り、どうにか言い訳をしようと頭を抱えた。
「紗枝さん、気づかなかったんですか?冒険者ギルドで指名手配の張り紙されてたでしょ、その子の事ですよ。どうしてこっちにいるのかは知りませんけど」
リーシャを指さし、そう言う柊さん。
「指名手配…………あ~そういえばあったなそんな張り紙」
そう言って視線をリーシャに向ける藤崎さん。
「つまり君は指名手配犯って事か」
二人からの視線にリーシャは萎縮し、暗い表情を浮かべた。
あまりこの話をするのは良くないな。
「あの藤崎さん、そんな話より、俺に聞きたい事ってなんですか?」
「ああ、えっとだな……………旬くんが魔法を使えるようになったのはいつぐらいが教えてくれ」
切り替えが早いな。
こんなすぐに話題が変わるとは思ってなかった。
「だいたい…………2、3週間前ですね」
「ショッピングモールでは何があった?」
「突然爆発が起きて───」
その後も色々と質問をされ、俺はそれに真剣に答えた。
どうやらあの爆発を起こした犯人はこの間起きたショッピングモールの爆発事故の犯人だったらしい。
空を飛ぶスキルを持つ厄介な相手で中々捕まえることが出来なかったそうだ。
「……………なるほど、藤崎さんの本業はコンビニ店長じゃなかったんですね」
俺の中で一番気になっていた問題に藤崎さんは答えてくれた。
どうやらコンビニの店長をしていた理由は魔法使いによる窃盗を防ぐためだったらしい。
ここ最近───異世界に行ける人物が増えてきてからというもの窃盗被害が急激に増加しているようだ。
確かに能力を使えば盗みなんて簡単に出来る。
その対策のために柊さんは見回りをし、藤崎さんは実際に店長となって犯人をおびき出そうとしているらしい。
なので藤崎さん達の本業は公務員のようだ。
「私たちの世界において魔法は絶対的な脅威だ。どんな犯罪を犯そうと早々捕まえられるような相手じゃない。特に銃も撃てない日本の警察官なんて相手にならん。だから取り締まる側にも魔法使いが必要なんだ」
「だけど人材不足すぎて、全てを取り締まるのは現状不可能なのよ」
「だからお二人とも眠そうな顔してるんですね」
俺の言葉に二人は何故か暗い顔をした。
もしかしたら俺は言ってはいけないことを言ったのかもしれない。
「確かに目元のクマはいつまでたっても消えんな……………。もう三十手前なのに忙しすぎて出会いもないし」
「私もやる仕事間違えたってたまに思うわ」
「お二人とも大変ですね………………」
これが社会人なのかぁ……………なりたくなくなってきた。
「そこでだ、旬くん、リーシャちゃん。二人にも少し手伝ってもらいたいんだ」
「えっ……………?」
俺達は露骨に嫌な表情を浮かべた。
「そんな顔するな。別に私たちみたいなことをしろとは言ってない。まず未成年の子達を危険に晒すほど私たちはクズじゃないぞ。ただ少し周りを見ていて欲しいんだ。それとコンビニの仕事をもう少し頼みたい………………」
「そっちが本音ですね?」
「仕方ないだろ、窃盗犯気にしながら仕事するの結構疲れるんだ」
「まぁいいですよ。さすがにそのクマみてると心配になってくるので、というか俺も魔法使えますし、藤崎さん休み増やしたらどうですか?」
「旬くんはとてつもなく優しいな。惚れてしまいそうだよ」
「冗談言わないでくださいよ」
「ハハハッ…………バレたか」
「冗談だったんですか……………」
そう言ってため息をつくリーシャ。
藤崎さん達は多分正義感の強い人なんだろう。
言っちゃ悪いが、普通はこんな貧乏くじ自分から引かない。
俺も出来ることだけやっとくか………………。
もしかしたら自分の命に関わる可能性だってあるしな。
「今日は二人とも疲れてるところ付き合ってくれてありがとう」
「いえ、お役に立てたなら良かったです」
「じゃあ紗枝さん、二人を家まで送ってきます」
そうして俺たちは車に乗り込んだ。
運転中、柊さんから色々質問をされた。
「天音くんはその子のことを信用しているのよね?」
「はい」
「それって何か確証があっての事なの?」
「いえ、確証も何も無いですよ。ただ俺にはリーシャが犯罪を犯したとは思えないんです。だから最後までリーシャを信じるつもりです」
「アマネさん………………」
本人がいる前で言うのなんか恥ずかしいな……………。
「………………そうか」
それから数十分、マンションについた。
「送って頂いてありがとうございました」
「ありがとうございました」
俺たちは柊さんにお礼を言って、エントランスの方に足を向けた。
「天音くん、少し待て」
そう言って柊さんが俺の手を握った。
リーシャと少し距離が開けてから話を切り出してきたので、俺にしか聞いて欲しくない内容なのだろう。
「天音くん、リーシャさんの事を信用して住ませてあげてるのはいいけど、一つだけ助言しておくわ。彼女を信じすぎない方がいい」
「っ!?どうしてですか…………?」
「……………別に深い理由はないわ。もし裏切られた時、ダメージが大きいからよ。ただそれだけ」
「そうですか………………」
それだけ言って柊さんは俺達から去っていった。
「アマネさん?何話してたんですか?」
「…………いや、なんでもない」
「そうですか……………」
───信じすぎない方が良い。
確かに裏切られた時のダメージは大きいだろう。
でも俺はリーシャを本気で信用してるし、信じている。
今更そんなことを言われても出来るはずがないし、するつもりもない。
でも何故だ?何で柊さんにああ言われた時、そうした方がいいって、一瞬思ったんだ?
500
お気に入りに追加
1,164
あなたにおすすめの小説
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
伝説の魔術師の弟子になれたけど、収納魔法だけで満足です
カタナヅキ
ファンタジー
※弟子「究極魔法とかいいので収納魔法だけ教えて」師匠「Σ(゚Д゚)エー」
数十年前に異世界から召喚された人間が存在した。その人間は世界中のあらゆる魔法を習得し、伝説の魔術師と謳われた。だが、彼は全ての魔法を覚えた途端に人々の前から姿を消す。
ある日に一人の少年が山奥に暮らす老人の元に尋ねた。この老人こそが伝説の魔術師その人であり、少年は彼に弟子入りを志願する。老人は寿命を終える前に自分が覚えた魔法を少年に託し、伝説の魔術師の称号を彼に受け継いでほしいと思った。
「よし、収納魔法はちゃんと覚えたな?では、次の魔法を……」
「あ、そういうのいいんで」
「えっ!?」
異空間に物体を取り込む「収納魔法」を覚えると、魔術師の弟子は師の元から離れて旅立つ――
――後にこの少年は「収納魔導士」なる渾名を付けられることになる。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる