1 / 40
異世界に行けるようになった
しおりを挟む
俺の名前は天音 旬、17歳、高二だ。
高校進学を機に一人暮らしを始めた。
信じられないかもしれないがそんな俺の部屋に数日前から異世界のご令嬢が住んでいる。
「天音さん!これは何ですか?中で人が喋ってますよ!」
「これはテレビっていうんだ。それと中に人は入ってないよ」
「そうなんですか!?」
癖のない銀色の髪を背中の中ほどまで伸ばし、透き通るような大きな瞳、肌荒れを知らない滑らかな肌。
まるでお人形さんかと思うほどの美しさを誇っている。
そんな彼女の名前はリーシャ・ミリセント。
紆余曲折あり、彼女は俺の自宅で過ごす事となった。
俺は常々思う事がある。
どうしてこうなった?と。
※
遡る事、数日前。
俺は友達との会話を早々に切り上げ帰路に着いていた。
すると突然───足元すらまともに見えないほどの濃い霧が立ち込め初め、俺は途方に暮れた。
スマホのマップを使って帰ろうにも画面には圏外の文字。
どうなってんだ?
俺は頭を抱えた。
そんな時だ。
前から黒い人影が見え、明らかに普通じゃない女性が姿を現した。
薄い水色の髪、蒼い瞳、滑らかな肌。
容姿端麗なその女性は薄手のローブを羽織っていた。
これでもアニメや漫画はよく見ている方だ。
すぐにピンと来た───コイツは女神だと。
「突然呼び出してすみません。私は女神シェリアと申します」
女神!実物も可愛いんだなぁ~。
「アマネ・シュン様。あなたに魔王を討伐してもらいたいのです!」
「魔王………もしかして異世界召喚ってやつですか!」
俺は目を輝かせてそう質問した。
「えっ…………ま、まぁ部分的にはそうですが少し違います。一応元の世界には戻れるように配慮させてもらっています」
反論もせず、どちらかというと大歓迎という姿勢の俺にドン引きしつつもシェリアはそう言った。
突然の申し出にもかかわらず俺は冷静だった。というか心が踊っていた。
「優しいんですね。イメージだと召喚してさよなら、だと思ってたので」
「確かにその方が楽なんですけどね……………でも送った人のほとんどが向こうの世界に馴染めなかったり、帰らせてくれ、と泣き叫び始めたりと使い物にならないことが多く、元の世界にも戻れるようにしたんです」
「女神様も大変なんですね」
「はい……………戻せるようにしたらしたで自身のスキルを使って元の世界で悪事を働く者が出たりと正直どうすべきか迷ってるんですよね。でも今のやり方の方が続けられている人たちが増えたのも事実なので……………」
「えっ?そんなに送ってるんですか?」
「はい、召喚したもの達のほとんどは強力な戦力になりやすいので、数百人……あれ数千人だったかな?そのくらい送ってるんですけど、みなさん魔物に怖気づいたり、悪事を働いて捕まったり、死んだり、と中々魔王まで辿り着く者が現れないんですよね」
結構送ってるじゃん。というか人数覚えてないってどうなの?とツッコミたくなるところは満載だが女神も大変なんだろうということで済ませた。
「あっ!すみません関係ない話ばかり……………」
「いえいえ、不満を溜め込むのはいい事では無いですから。たまには愚痴を漏らすのも良いと思いますよ」
「ありがとうございます」
シェリアは申し訳なさそうな表情を見せながら頭を下げた。
「気を取り直して、天音様の今後について説明させていただきます。まず、天音様にはスキルが数種類与えられます、それは向こうの世界に行ってからご確認ください。向こうの世界は魔族と戦争をしている事もあり、魔物の動きも活発化しています、十分注意してください。最後に元の世界に戻るのも向こうの世界に行くのも自由となります、制限はありません……ただ、あまりにもサボっていましたら強制的に向こうの世界に送らせて頂くことがあります。大まかな説明は以上ですが何か質問はありますか?」
「えっと……………向こうの言語は大丈夫な感じですか?」
「それは心配しなくて大丈夫です。<召喚>による効果でアマネ様には<言語理解>が自動的に着くようになっています」
「そうですか、ありがとうございます」
異世界かぁ。まさかこの俺が体験するとは思わなかったな。
「あっ、それともう一つ<換金システム>といわれるものも付いてきます。向こうの硬貨を元の世界の硬貨に変換するスキルとなってますので良く考えてお使いください。詳細はこちらです」
そう言ってシェリアはお金の単位や価値を示したボードを見せてきた。
金貨一枚→10,000ラーツ→10,000円
銀貨一枚→1,000ラーツ→1,000円
銅貨一枚→100ラーツ→100円
鉄貨一枚→10ラーツ→10円
なるほど…………価値自体は現実世界と変わらないわけか、金貨一枚で大金持ち!は実現しないというわけだ。
でも場合によってはバイトよりも稼げる可能性があるわけか。夢が膨らむなぁ。
「一度元の世界の硬貨に換金してしまいますと戻す事は出来ないので注意してください」
「わかりました」
「それではとりあえず、最低限のお金をお渡ししますので一度、向こうの世界を体験してみてください。質問はいつでも受け付けてますので、困った事がありましたらお聞きください」
「わかりました」
「では行ってらっしゃいませ」
すると視界が真っ白な光に包まれ、シェリアは完全に見えなくなった。
次に視界が開けた時、そこは現実世界ではなかった。
街並みは定番の中世ヨーロッパ風。
整備された道には恐竜のようなトカゲのような生物が馬車?のようなものを引いていた。
道行く彼らの髪色は俺のような黒色などおらず、金髪や茶髪の他に赤、青、緑とバリエーション豊かだ。
どうやら本当に異世界に来たらしい。
『ここはビルヘイツ王国内にある冒険者の街デニムです』
シェリアの声が脳内に響いた。
【固有スキル】
<召喚・帰還>を獲得しました。
<言語理解>を獲得しました。
<換金システム>を獲得しました。
<複合>を獲得しました。
【スキル】
<闇魔法Lv1>を獲得しました。
<火魔法Lv1>を獲得しました。
俺の視界にゲームのログのようなものが次々に表示された。
名前 : 天音 旬
Lv1
職業 : 無し
HP : 100
MP : 100
筋力 : 53
耐久 : 55
速度 : 52
固有スキル : <召喚・帰還>
<言語理解>
<複合>
スキル : <闇魔法Lv1>
<火魔法Lv1>
スキルポイント : 0
換金可能ポイント : 1000
『分からない部分は説明欄がありますのでご確認ください』
俺は言われた通りに説明欄を開いた。
<召喚・帰還> : こちらの世界と元の世界を行き来できるようになる。
<言語理解> : 全ての言語を理解出来き、読み書きする事ができるようになる。
<換金システム> : こちらの世界の硬貨を元の世界の硬貨に変換できるようになる。手持ちの金額が換金可能ポイントとして表示される。
<複合> : 別のスキル同士を合わせる事が出来るようになる。掛け合わせるスキルの個数に制限は無い。
<闇魔法> : 闇を司る魔法を使える。Lvが上がることで使える幅が広がる。
<火魔法> : 火を司る魔法を使える。Lvが上がることで使える幅が広がる。
<スキルポイント> : 自身のレベルが上がると得られるポイント。スキルのLvを上げたり、新たなスキルを得ることに使用出来る。
「これは強いのか?基準が分からんな」
『そこそこ強いですかね。Lv1でスキルを二つ持つことは珍しい事ですし、身体能力も平均よりかなり高いです。Lv1なら筋力10でもおかしくないですから。まぁ別世界から来た人ならこれくらいの性能は普通ですね。ただアマネ様の持つ<闇魔法>は通常、魔族が使う魔法ですし、人間にとっては希少で扱いが少々難しいところがあります。固有スキルの<複合>はまだ前例がないので分かりませんが、もしかしら化ける可能性もあります』
「そうなんですか」
とりあえずは使ってみないと分からない感じだな。
「それで、これからどうしたらいいですか?」
『それではまず冒険者ギルドの方に向かい、加入の申請を行いましょう』
「わかりました」
冒険者かぁ~楽しみだな………………。
高校進学を機に一人暮らしを始めた。
信じられないかもしれないがそんな俺の部屋に数日前から異世界のご令嬢が住んでいる。
「天音さん!これは何ですか?中で人が喋ってますよ!」
「これはテレビっていうんだ。それと中に人は入ってないよ」
「そうなんですか!?」
癖のない銀色の髪を背中の中ほどまで伸ばし、透き通るような大きな瞳、肌荒れを知らない滑らかな肌。
まるでお人形さんかと思うほどの美しさを誇っている。
そんな彼女の名前はリーシャ・ミリセント。
紆余曲折あり、彼女は俺の自宅で過ごす事となった。
俺は常々思う事がある。
どうしてこうなった?と。
※
遡る事、数日前。
俺は友達との会話を早々に切り上げ帰路に着いていた。
すると突然───足元すらまともに見えないほどの濃い霧が立ち込め初め、俺は途方に暮れた。
スマホのマップを使って帰ろうにも画面には圏外の文字。
どうなってんだ?
俺は頭を抱えた。
そんな時だ。
前から黒い人影が見え、明らかに普通じゃない女性が姿を現した。
薄い水色の髪、蒼い瞳、滑らかな肌。
容姿端麗なその女性は薄手のローブを羽織っていた。
これでもアニメや漫画はよく見ている方だ。
すぐにピンと来た───コイツは女神だと。
「突然呼び出してすみません。私は女神シェリアと申します」
女神!実物も可愛いんだなぁ~。
「アマネ・シュン様。あなたに魔王を討伐してもらいたいのです!」
「魔王………もしかして異世界召喚ってやつですか!」
俺は目を輝かせてそう質問した。
「えっ…………ま、まぁ部分的にはそうですが少し違います。一応元の世界には戻れるように配慮させてもらっています」
反論もせず、どちらかというと大歓迎という姿勢の俺にドン引きしつつもシェリアはそう言った。
突然の申し出にもかかわらず俺は冷静だった。というか心が踊っていた。
「優しいんですね。イメージだと召喚してさよなら、だと思ってたので」
「確かにその方が楽なんですけどね……………でも送った人のほとんどが向こうの世界に馴染めなかったり、帰らせてくれ、と泣き叫び始めたりと使い物にならないことが多く、元の世界にも戻れるようにしたんです」
「女神様も大変なんですね」
「はい……………戻せるようにしたらしたで自身のスキルを使って元の世界で悪事を働く者が出たりと正直どうすべきか迷ってるんですよね。でも今のやり方の方が続けられている人たちが増えたのも事実なので……………」
「えっ?そんなに送ってるんですか?」
「はい、召喚したもの達のほとんどは強力な戦力になりやすいので、数百人……あれ数千人だったかな?そのくらい送ってるんですけど、みなさん魔物に怖気づいたり、悪事を働いて捕まったり、死んだり、と中々魔王まで辿り着く者が現れないんですよね」
結構送ってるじゃん。というか人数覚えてないってどうなの?とツッコミたくなるところは満載だが女神も大変なんだろうということで済ませた。
「あっ!すみません関係ない話ばかり……………」
「いえいえ、不満を溜め込むのはいい事では無いですから。たまには愚痴を漏らすのも良いと思いますよ」
「ありがとうございます」
シェリアは申し訳なさそうな表情を見せながら頭を下げた。
「気を取り直して、天音様の今後について説明させていただきます。まず、天音様にはスキルが数種類与えられます、それは向こうの世界に行ってからご確認ください。向こうの世界は魔族と戦争をしている事もあり、魔物の動きも活発化しています、十分注意してください。最後に元の世界に戻るのも向こうの世界に行くのも自由となります、制限はありません……ただ、あまりにもサボっていましたら強制的に向こうの世界に送らせて頂くことがあります。大まかな説明は以上ですが何か質問はありますか?」
「えっと……………向こうの言語は大丈夫な感じですか?」
「それは心配しなくて大丈夫です。<召喚>による効果でアマネ様には<言語理解>が自動的に着くようになっています」
「そうですか、ありがとうございます」
異世界かぁ。まさかこの俺が体験するとは思わなかったな。
「あっ、それともう一つ<換金システム>といわれるものも付いてきます。向こうの硬貨を元の世界の硬貨に変換するスキルとなってますので良く考えてお使いください。詳細はこちらです」
そう言ってシェリアはお金の単位や価値を示したボードを見せてきた。
金貨一枚→10,000ラーツ→10,000円
銀貨一枚→1,000ラーツ→1,000円
銅貨一枚→100ラーツ→100円
鉄貨一枚→10ラーツ→10円
なるほど…………価値自体は現実世界と変わらないわけか、金貨一枚で大金持ち!は実現しないというわけだ。
でも場合によってはバイトよりも稼げる可能性があるわけか。夢が膨らむなぁ。
「一度元の世界の硬貨に換金してしまいますと戻す事は出来ないので注意してください」
「わかりました」
「それではとりあえず、最低限のお金をお渡ししますので一度、向こうの世界を体験してみてください。質問はいつでも受け付けてますので、困った事がありましたらお聞きください」
「わかりました」
「では行ってらっしゃいませ」
すると視界が真っ白な光に包まれ、シェリアは完全に見えなくなった。
次に視界が開けた時、そこは現実世界ではなかった。
街並みは定番の中世ヨーロッパ風。
整備された道には恐竜のようなトカゲのような生物が馬車?のようなものを引いていた。
道行く彼らの髪色は俺のような黒色などおらず、金髪や茶髪の他に赤、青、緑とバリエーション豊かだ。
どうやら本当に異世界に来たらしい。
『ここはビルヘイツ王国内にある冒険者の街デニムです』
シェリアの声が脳内に響いた。
【固有スキル】
<召喚・帰還>を獲得しました。
<言語理解>を獲得しました。
<換金システム>を獲得しました。
<複合>を獲得しました。
【スキル】
<闇魔法Lv1>を獲得しました。
<火魔法Lv1>を獲得しました。
俺の視界にゲームのログのようなものが次々に表示された。
名前 : 天音 旬
Lv1
職業 : 無し
HP : 100
MP : 100
筋力 : 53
耐久 : 55
速度 : 52
固有スキル : <召喚・帰還>
<言語理解>
<複合>
スキル : <闇魔法Lv1>
<火魔法Lv1>
スキルポイント : 0
換金可能ポイント : 1000
『分からない部分は説明欄がありますのでご確認ください』
俺は言われた通りに説明欄を開いた。
<召喚・帰還> : こちらの世界と元の世界を行き来できるようになる。
<言語理解> : 全ての言語を理解出来き、読み書きする事ができるようになる。
<換金システム> : こちらの世界の硬貨を元の世界の硬貨に変換できるようになる。手持ちの金額が換金可能ポイントとして表示される。
<複合> : 別のスキル同士を合わせる事が出来るようになる。掛け合わせるスキルの個数に制限は無い。
<闇魔法> : 闇を司る魔法を使える。Lvが上がることで使える幅が広がる。
<火魔法> : 火を司る魔法を使える。Lvが上がることで使える幅が広がる。
<スキルポイント> : 自身のレベルが上がると得られるポイント。スキルのLvを上げたり、新たなスキルを得ることに使用出来る。
「これは強いのか?基準が分からんな」
『そこそこ強いですかね。Lv1でスキルを二つ持つことは珍しい事ですし、身体能力も平均よりかなり高いです。Lv1なら筋力10でもおかしくないですから。まぁ別世界から来た人ならこれくらいの性能は普通ですね。ただアマネ様の持つ<闇魔法>は通常、魔族が使う魔法ですし、人間にとっては希少で扱いが少々難しいところがあります。固有スキルの<複合>はまだ前例がないので分かりませんが、もしかしら化ける可能性もあります』
「そうなんですか」
とりあえずは使ってみないと分からない感じだな。
「それで、これからどうしたらいいですか?」
『それではまず冒険者ギルドの方に向かい、加入の申請を行いましょう』
「わかりました」
冒険者かぁ~楽しみだな………………。
613
お気に入りに追加
1,153
あなたにおすすめの小説
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる