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第1章 仮想世界
6話 二週間後
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「さあ今日も張り切って行くわよ」
コハクとパーティーを組む事になってから2週間。俺達はクエストを受けてレベル上げや連携の特訓を行っていた。
「それで、今日はどのクエストにするんだ?」
「これよ!」
そう言ってコハクが見せてきたクエストウィンドウには『ナイトドラゴンの爪を3つ採取せよ!』と大きく書かれていた。
「Sランクか」
俺はクエストのランクを確認する。ナイトドラゴン自体はAランクのモンスターだが、ドロップ品の爪は一体から多くても1つだけしか取れずそれを3つとなるとかなりの数を倒さなければならない。
「どうしたのリュウ?もしかして怖気づいた?」
コハクはおちょくるように聞いてくる。
「そうじゃなくてだな、スズが付いて行けないと思って」
スズはこの二週間でランクがCからBにまで上がったがこのSランククエストはまだ早いと思う。
「別にいいじゃない」
「いや良くないだろう」
ナイトドラゴンはAランク。対してスズはまだBランク。しかも敵は3体以上だし。
「だから、私たちがいるじゃない。この何千人ものプレイヤーがいるゲームの中でたったの10人しかいないEXランクの私たちがね」
「そうだな」
確かにスズは俺たちがカバーすれば良いのか。
◆ ◆ ◆
「グアァァァ」
夜の岩山に咆哮が鳴り響く。
「≪フレイムストーム≫」
炎の嵐がナイトドラゴンを包む。
俺達は今、ナイトドラゴンと戦闘中だ。
ナイトドラゴンは全身を黒い鱗に覆われていて四足歩行をする特徴がある。また、夜行性で夜は身体能力が通常の二倍になる。
「≪フローズンブレス≫」
コハクの攻撃がナイトドラゴンに直撃し、体を凍らせる。
「今よスズ!」
「はい!≪鈴音ノ刀≫」
スズは『チリン』という鈴の音と共にナイトドラゴンを斬る。
「グギャァァァ」
ナイトドラゴンは断末魔をあげて消滅する。その跡にはナイトドラゴンの鱗だけが残された。
「うそ!またぁー」
コハクはドロップ品が鱗なのに嘆きの声をあげる。
何しろこれで3体目なのに1度もナイトドラゴンの爪がドロップされないからだ。
「どうする?明日はイベント当日だしもう切り上げるか?」
俺はメニューウィンドウにある時刻を確認してコハクに聞く。現在は夜の8時過ぎなのだがこのゲームでは現実の時間と同じ設定なため現実でも夜の8時という事になる。だから今日は早めに寝て明日のイベントに備えたいのだ。
「そう言う訳には行かないわ。こうなったらリュウ!増援よ!」
コハクはビシッと指を指しながら俺に命令してくる。
「はぁ。分かったよ」
俺は渋々コハクに従う。
「≪ガーネット、シルビア、クルビア、シュタール召喚≫」
スキルを発動すると目の前の空間が光りだす。
その光が治まるとそこには4人の人物が立っていた。
コハクとパーティーを組む事になってから2週間。俺達はクエストを受けてレベル上げや連携の特訓を行っていた。
「それで、今日はどのクエストにするんだ?」
「これよ!」
そう言ってコハクが見せてきたクエストウィンドウには『ナイトドラゴンの爪を3つ採取せよ!』と大きく書かれていた。
「Sランクか」
俺はクエストのランクを確認する。ナイトドラゴン自体はAランクのモンスターだが、ドロップ品の爪は一体から多くても1つだけしか取れずそれを3つとなるとかなりの数を倒さなければならない。
「どうしたのリュウ?もしかして怖気づいた?」
コハクはおちょくるように聞いてくる。
「そうじゃなくてだな、スズが付いて行けないと思って」
スズはこの二週間でランクがCからBにまで上がったがこのSランククエストはまだ早いと思う。
「別にいいじゃない」
「いや良くないだろう」
ナイトドラゴンはAランク。対してスズはまだBランク。しかも敵は3体以上だし。
「だから、私たちがいるじゃない。この何千人ものプレイヤーがいるゲームの中でたったの10人しかいないEXランクの私たちがね」
「そうだな」
確かにスズは俺たちがカバーすれば良いのか。
◆ ◆ ◆
「グアァァァ」
夜の岩山に咆哮が鳴り響く。
「≪フレイムストーム≫」
炎の嵐がナイトドラゴンを包む。
俺達は今、ナイトドラゴンと戦闘中だ。
ナイトドラゴンは全身を黒い鱗に覆われていて四足歩行をする特徴がある。また、夜行性で夜は身体能力が通常の二倍になる。
「≪フローズンブレス≫」
コハクの攻撃がナイトドラゴンに直撃し、体を凍らせる。
「今よスズ!」
「はい!≪鈴音ノ刀≫」
スズは『チリン』という鈴の音と共にナイトドラゴンを斬る。
「グギャァァァ」
ナイトドラゴンは断末魔をあげて消滅する。その跡にはナイトドラゴンの鱗だけが残された。
「うそ!またぁー」
コハクはドロップ品が鱗なのに嘆きの声をあげる。
何しろこれで3体目なのに1度もナイトドラゴンの爪がドロップされないからだ。
「どうする?明日はイベント当日だしもう切り上げるか?」
俺はメニューウィンドウにある時刻を確認してコハクに聞く。現在は夜の8時過ぎなのだがこのゲームでは現実の時間と同じ設定なため現実でも夜の8時という事になる。だから今日は早めに寝て明日のイベントに備えたいのだ。
「そう言う訳には行かないわ。こうなったらリュウ!増援よ!」
コハクはビシッと指を指しながら俺に命令してくる。
「はぁ。分かったよ」
俺は渋々コハクに従う。
「≪ガーネット、シルビア、クルビア、シュタール召喚≫」
スキルを発動すると目の前の空間が光りだす。
その光が治まるとそこには4人の人物が立っていた。
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