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2章3部フィナールの街編
69話 絶倫
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初夜を終えたタケルとアルミスがリビングで寛いでいると、ミレイアがアルミスの変化に気付き問い掛けると他の女性陣も食い付き、その勢いに負けて真相を話す事になったアルミス。セーフゾーンで話されたその内容は驚きの内容で、アルミスの年齢は75歳でタケルの精を体内に受け若返り、年齢も女神によって20歳になったというものであった。そして若返りの秘訣がタケルの精を体内で受けるというので諦めかけた女性陣であったが、女神の助言も有りアルミスがタケルほどの人物なら妻や愛人が居てもおかしくは無いからと言ってエステル達がタケルと結ばれる事を了承した。そしてその後、3人同時に相手をしたタケルはアルミスとお風呂に入り、エステル達と同じだけ愛して欲しいとの言うアルミスとタケルの部屋へと入って行った。
「凄い、プルプル。」
「数年分は若返った感じね。」
「・・・凄かった。」
タケルとの事の後暫くグッタリしていたエステル達であったが、復帰した後自分達の変化に気付き喜んでいたエステルとレナーテの脇でボソッと呟かれたシーラの発言でエステルとレナーテは急に恥ずかしくなっかのか、それまでプルプルの肌を触りながらはしゃいでいた動きが止まり顔を赤くして下を向いてしまった。
「ねえ、タケルさんってまだ成人したばかりよね?」
「ええ、そうだけど?」
エステルが顔を赤くしながらタケルの年齢を確認すると、何を今更という感じでレナーテが答えた。
「そうよね、けどその割にはテクニックが凄く無かった?」
「確かに。そう言われてみればそうね、私は初めて最中に果てる事が出来たもの。」
エステルがタケルのテクニックが凄かったという話をすると、レナーテも納得していた。
「お腹すいた。」
エステルとシーラが話をしていると、急にシーラがそう言って立ち上がった。
「!・・・確かにお腹減ったわね。」
「随分と長い時間結ばれてたものね、お腹も減る訳よね。」
「タケルさんの体力は凄いわよね。」
エステル達はそう話しながら着替えると、タケルとアルミスがタケルの部屋で愛し合ってるとは知らずに食事をしに屋敷へと戻って行き、そしてタケルとアルミスは本当にエステル達と過ごした時間と同じだけアルミスと愛し合ったのであった。
「タケルさん!これは凄いですよ!」
タケルはオットーの工場に行き、馬車の車輪の外側にブラックスライムから出来上がったゴムを使ったタイヤ付の車輪を見せ、オットーはそれを見て興奮していた。
「車輪も少し加工が必要になるけど大丈夫かな?」
「勿論です。このゴムが外れないようにすれば良いんですよね。」
「そうだね、あと手ではめるのは無理だろうから後で専用の機械を作っておくよ。」
「本当ですか?有り難うございます。」
オットーは満面の笑みを浮かべてタケルの手を取り強く握りしめて感謝をしていた。タイヤ自体は学校付近の消しゴム工場で作成し、オットーの商会に納品する形を取った。タイヤ自体も改良を重ね、レッドスライムで作った衝撃吸収するゴムを裏側に使用して空気を入れなくてもほんとうのタイヤのような使い心地を再現する事に成功した。その後タイヤ付の車輪はオットーの強い希望で街の乗り合い馬車や商会の荷馬車を優先に取り付ける事になった。乗り合い馬車は乗り心地が良くなった事で利用者が増え、商会の馬車は荷物の破損が減り物価がほんの少しだけ安くなった。他にもフィナールの街に来た商人が気に入って、帰りの馬車に付けて帰るなどしてあっという間に周囲の街に広まった。オットーの商会は最初こそフィナール伯爵が運営をしていたが、利益が出た事とタケルの学校のお陰で優秀な事務方を雇うことが出来てオットーは商会の会頭兼筆頭技術者となり、フィナールの街でも有数の商会と成長していた。フィナール伯爵としても直接の収入は無いが結果として街の経済が活性化して税収が増えて満足していた。
そして少し遡り、タケルは馬車のタイヤをはめる機械を設置した後に癒しの館 女神の抱擁に来ていた。
「あら、タケルさん。ついに利用してくれるのかしら?」
セラピスト組合に顔を出したタケルにマチルダがそう言って出迎えた。
「いえ、今日は新しい衣装を持って来たんですよ。」
「新しい衣装?どんなのかしら?見せて見せて。」
タケルが作った衣装を着て仕事をしているマチルダはタケルの衣装の良さを判っており、いったいどんな衣装なのかと興味津々のようで目を輝かせていた。
「取り敢えずコレなんですが。」
タケルはそう言って小さな布を取り出してテーブルの上に置いた。
「コレが衣装?」
マチルダはテーブルに置かれた物があまりにも小さく、想像していた物とは違ったので少し残念そうにその布を手に取った。
「コレは・・・三角で紐みたいのが付いてるけど・・・あっ!伸びるわ!」
マチルダは布を弄ってるうちに伸びる事に気付き驚いていた。
「タケルさん、コレは何に使う物なのかしら?三角の布に紐が付いてるけど、頭に被る・・・では無さそうねえ。」
マチルダはタケルが出した衣装の使用方法が判らず、頭に被りながらそう尋ねていた。
「それは下着ですよ。」
「ええ?コレが下着?」
マチルダは手にした物が下着だと知って驚き、改めて下着を広げて見ていた。この世界での女性の下着と言えば短いトランクスのような物で、ゴムの代わりに紐を通して止めていた。また、日本の少し昔のお父さんが履くようなステテコのような形をした物も一般的であった。
因みにルシアナ達の衣装はタケルが作っていたが、下着の事を失念しておりノーパンであったり、大きめの布を自ら加工して下着のように使っていたと後から聞いて慌てて紐パンを作ったという事が有った。
「ええ、そうなんです。実は女性にはこの形の方が理にかなってるんですよ。」
「そう言えば女性の獣人の戦士は良くこんな感じの履いてるわね。でも私達は戦闘なんてしないわよ?」
「履いてみて貰えれば分かります。これも合わせてどうぞ。」
タケルはそう言うとブラジャーをマチルダに手渡した。
「コレは・・・もしかして胸に付けるの?」
マチルダはブラジャーを手に取りその形から胸に使う物だと推測してタケルに尋ねた。この世界ではまだブラジャーは発明されておらず、胸専用の下着という物も存在していなかった。
「ええ、そうです。胸を支えて揺れを抑え形が崩れるのを防ぐだけでなく、普段の見た目を綺麗にする役割が有るんですよ。」
「あら、形を綺麗に?早速試してみようかしら。」
タケルがブラジャーの説目をすると、マチルダはその場で試着しようと服を脱ぎ始めた。
「あら、タケルさんったら私が服を脱いでも慌てないのね。」
「ええ、もう大人ですから。あっ、ブラジャーの着け方判りますか?」
タケルがそう質問すると、マチルダは何かを思い付いたように眉を上げた。そして服を全て脱いで全裸になり、脱いだ服で軽く体を隠してブラジャーを指で引っ掻けてぶら下げ、タケルに視線を送って艶かしい声で話し掛けた。
「ねえ、タケルさん。着け方が分からないわ~、着けてもらえるかしら?」
「良いですよ。」
タケルは臆する事無くスタスタとマチルダに歩み寄ると、手際よくブラジャーを着させた。
「こうやって胸に当てて、ホックを留めます。ちょっと胸を触りますよ、そしてここから胸を寄せるようにして・・・これで完了です。」
「まあ、凄いわ!胸がこんなに盛り上がって!まるで成人したての頃に戻ったようだわ!」
マチルダはブラジャーに支えられ谷間が出来た胸を見て目を輝かせ嬉しそうにしていた。
「うふふ。下も履かせて貰えるかしら?」
マチルダはそう言うと体を隠していた服を床に落とし、ブラジャーと同じように下着をタケルに手渡した。
「良いですよ。コレはTバックと言う種類の下着で服を着た時にラインが出にくいって特徴が有るんですよ。」
タケルはパンツを受け取るとしゃがみこみ、マチルダに履かせながらそう説明をしていた。
「さ、コレで完成です。」
タケルはマチルダに下着を着させ終わると、何かを思い付いたように魔法で何かを作り始めた。
「コレで着た姿を確認してみて下さい。」
タケルはそう言うと姿見のような形の大きな鏡を取り出してマチルダの前に置いた。
「凄い・・・」
マチルダは鏡に映った下着姿の自分の姿と、鏡の鮮明さに驚いていた。
「この鏡も下着も凄いわ!」
マチルダはそう言ってその場でクルクルと回り鏡に映る姿を確認していた。この世界に鏡は存在したが、現代のようにガラスで出来た鏡はタケルが作った物以外は存在せず、金属の板を磨いて姿を映す物しか無かった。それも研磨の技術が発達していない為に歪んで見えたりボヤけて見えたりと、タケルが作った鏡のように鮮明に姿を映し出す物は無かったのである。
「マチルダ姉、収支報告書出来上がったよ~。」
マチルダが嬉しそうに鏡で姿を確認していると、ミランダがノックもせずにドアを開けて入って来た。
「ミランダ!ノックをしなさいっていつも言ってるでしょ!それにこっちに居る時は組合長って呼びなさいって!」
マチルダはいきなり入って来たミランダを叱りつけたが、ミランダはマチルダの声は聞こえておらず、下着姿のマチルダを見て驚いて動きを止めていた。
「凄い!マチルダ姉綺麗!その着てるのは何?」
ミランダは動き始めたかと思うとそう言ってマチルダに駆け寄って行った。
「もう、ミランダったら。うふ、でも気になるわよね、コレはタケルさんが持って来た新しい衣装よ。」
マチルダはそう言うと、軽く胸を持ち上げるような仕草をしていた。
「タケルさんが?あっ!タケルさんこんにちは。ねえタケルさん、私もコレ欲しい!」
ミランダはタケルの存在に気が付くと挨拶をするなりマチルダと同じ物が欲しいと言ってタケルに抱き付いた。
「アハハ。ミランダさん、ちゃんと皆さんの分も有りますよ。」
タケルはそう言うとミランダの分のブラジャーとパンツを取り出してミランダに手渡した。
「わあ、嬉しい!それでどうやって着るの?」
ミランダは手にした下着と下着姿のマチルダを交互に見てタケルにそう尋ねた。
「タケルさんに着させて貰ったらどうかしら?私は着させて貰ったのよ。」
マチルダはそう言って艶かしく笑っていた。
「本当?じゃあ私も着させて、タケルさん。」
マチルダの話を聞いたミランダは目を輝かせながらタケルの目の前で服を脱ぎ始めた。ミランダにもブラジャーとパンツを着させ終わると、ミランダもマチルダと同じように鏡の前でクルクルとまわって姿を確認していた。
「んん~。何か足りないな・・・そうだ!」
タケルは下着姿ではしゃいでいる二人を見て何かを思い付いてまた魔法で何かを作り始めた。
(ヤバい、ちょっと楽しくなってきたぞ。)
「マチルダさん、ミランダさん。コレも着て見て下さい。」
タケルはそう言って網目の物をマチルダとミランダに手渡した。
「あら、コレはなあに?」
マチルダとミランダは手渡された物を持ってタケルに質問してきた。
「それは網タイツとガーターベルトです。」
タケルはその後下着と同じように網タイツとガーターを履かせると、満足そうに二人の姿を眺めていた。
(やっぱりガーターベルトは良いな。でも何かが足りないな・・・そうか!)
タケルはその後また魔法で何かを作り始めた。
「マチルダさん、ミランダさん。コレを履いてみて下さい。」
「なあに?随分と変わった形の靴ね。踵がこんなに高くて歩きにくそうね。」
タケルが作ったのはハイヒールで、マチルダとミランダはハイヒールを履いて歩きにくそうにしていた。
「このハイヒールは女性の足を長く綺麗に見せる効果が有るんですよ。そして今の格好と合わせるとよりセクシーになります。」
「そうなの?なら早く慣れなくちゃいけないわね。」
マチルダとミランダはタケルの話を聞くと、ハイヒールに早く慣れようと部屋の中をグルグルと歩き始めた。その後タケルのアドバイスも有りマチルダとミランダは多少ぎこちなさが残るものの綺麗に歩く事が出来るようになっていた。
「どう?タケルさん。セクシーに見えるかしら?」
「私とマチルダ姉どっちがセクシー?」
ハイヒールに慣れた二人はそれぞれポーズを取ってタケルにそう問い掛けてきた。
「二人ともとてもセクシーで魅力的ですよ。ちょっと興奮しちゃいます。」
「あら、本当?なら私達の相手をしてくださるかしら?」
タケルの言葉を聞いたマチルダは、そう言って妖艶な笑みを浮かべてゆっくりとタケルに近付いて来てタケルの頬をそっと撫でた。
「もう断ったりしませんからね。」
タケルは頬を撫でているマチルダの手を握ると腰に手を回してマチルダを引き寄せ、耳元でそう囁いた。
「あん。」
タケルは囁いたあとにマチルダの耳を甘噛みし、マチルダはそれに思わず悩ましげな声を上げて体を震わせていた。
「た、タケルさん・・・お、奥さんは、い、良いの?・・・」
「アルミスには許可を貰ってますから。」
タケルはマチルダの問いにそう答えると、マチルダと唇を重ねキスをした。マチルダはキスに少し驚いていたようだがすぐに力を抜いてタケルの体に腕を回して抱き付いた。
「あん、私もキスして。」
ミランダがタケルとマチルダに抱き付きそう言ってタケルにキスをせがんできた。
「二人とも覚悟は出来てますか?」
タケルはミランダにもキスをすると、二人にそう問い掛けた。
「はい・・・。」
「うん・・・。」
タケルは二人の返事を聞くと、アイテムボックスからベッドを取り出し二人を寝かせた。そして日が暮れるまで二人と体を重ね続けたのであった。
「スゴかった・・・ゴーレムも凄かったけどタケルさんの方が何倍も凄かったわ。」
「私まだ起き上がれない・・・」
行為の余韻に浸る二人とは対照的にタケルはアイテムボックスからティーセットを出して紅茶を淹れていた。
「どうですか?紅茶を淹れましたけど飲めそうですか?」
「まだ無理・・・」
「私も・・・」
結局二人とも一時間程ベッドで横になりグッタリとしていた。その後紅茶を飲みながら3人で話をしていると、マチルダとんでもない事を言って来た。
「ねえ、タケルさん。まだ体力が有りそうだからお願いが有るんだけど、店の娘達も抱いてあげて欲しいの。」
「え?店の娘達をですか?構いませんが誰を」
「全員よ。」
「ああ、全員とね・・・えっ!全員とですか?」
「ええ、全員よ。私達だけがあんな経験するのはみんなに申し訳無いもの。それにアレを経験すれば更に技術が向上するでしょうしね。」
マチルダのお願いをタケルは承諾し、その後丸3日掛けて店の女性全員の相手をした。勿論その後に丸1日アルミスと愛し合ったのであった。
そして言うまでも無くタケルとの経験により更に技術が向上した事と、服を脱いだ時に現れる下着の効果で癒しの館 女神の抱擁は以前にも増して客が増えたのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また書いてるうちに楽しくなってしまいました。それとどうせなら70話がキリが良いかなと思い、今回も好きに書いてしまいました。
次回こそフィナールの街編を終わらせる予定です。
それでは今後も宜しくお願い致します。
「凄い、プルプル。」
「数年分は若返った感じね。」
「・・・凄かった。」
タケルとの事の後暫くグッタリしていたエステル達であったが、復帰した後自分達の変化に気付き喜んでいたエステルとレナーテの脇でボソッと呟かれたシーラの発言でエステルとレナーテは急に恥ずかしくなっかのか、それまでプルプルの肌を触りながらはしゃいでいた動きが止まり顔を赤くして下を向いてしまった。
「ねえ、タケルさんってまだ成人したばかりよね?」
「ええ、そうだけど?」
エステルが顔を赤くしながらタケルの年齢を確認すると、何を今更という感じでレナーテが答えた。
「そうよね、けどその割にはテクニックが凄く無かった?」
「確かに。そう言われてみればそうね、私は初めて最中に果てる事が出来たもの。」
エステルがタケルのテクニックが凄かったという話をすると、レナーテも納得していた。
「お腹すいた。」
エステルとシーラが話をしていると、急にシーラがそう言って立ち上がった。
「!・・・確かにお腹減ったわね。」
「随分と長い時間結ばれてたものね、お腹も減る訳よね。」
「タケルさんの体力は凄いわよね。」
エステル達はそう話しながら着替えると、タケルとアルミスがタケルの部屋で愛し合ってるとは知らずに食事をしに屋敷へと戻って行き、そしてタケルとアルミスは本当にエステル達と過ごした時間と同じだけアルミスと愛し合ったのであった。
「タケルさん!これは凄いですよ!」
タケルはオットーの工場に行き、馬車の車輪の外側にブラックスライムから出来上がったゴムを使ったタイヤ付の車輪を見せ、オットーはそれを見て興奮していた。
「車輪も少し加工が必要になるけど大丈夫かな?」
「勿論です。このゴムが外れないようにすれば良いんですよね。」
「そうだね、あと手ではめるのは無理だろうから後で専用の機械を作っておくよ。」
「本当ですか?有り難うございます。」
オットーは満面の笑みを浮かべてタケルの手を取り強く握りしめて感謝をしていた。タイヤ自体は学校付近の消しゴム工場で作成し、オットーの商会に納品する形を取った。タイヤ自体も改良を重ね、レッドスライムで作った衝撃吸収するゴムを裏側に使用して空気を入れなくてもほんとうのタイヤのような使い心地を再現する事に成功した。その後タイヤ付の車輪はオットーの強い希望で街の乗り合い馬車や商会の荷馬車を優先に取り付ける事になった。乗り合い馬車は乗り心地が良くなった事で利用者が増え、商会の馬車は荷物の破損が減り物価がほんの少しだけ安くなった。他にもフィナールの街に来た商人が気に入って、帰りの馬車に付けて帰るなどしてあっという間に周囲の街に広まった。オットーの商会は最初こそフィナール伯爵が運営をしていたが、利益が出た事とタケルの学校のお陰で優秀な事務方を雇うことが出来てオットーは商会の会頭兼筆頭技術者となり、フィナールの街でも有数の商会と成長していた。フィナール伯爵としても直接の収入は無いが結果として街の経済が活性化して税収が増えて満足していた。
そして少し遡り、タケルは馬車のタイヤをはめる機械を設置した後に癒しの館 女神の抱擁に来ていた。
「あら、タケルさん。ついに利用してくれるのかしら?」
セラピスト組合に顔を出したタケルにマチルダがそう言って出迎えた。
「いえ、今日は新しい衣装を持って来たんですよ。」
「新しい衣装?どんなのかしら?見せて見せて。」
タケルが作った衣装を着て仕事をしているマチルダはタケルの衣装の良さを判っており、いったいどんな衣装なのかと興味津々のようで目を輝かせていた。
「取り敢えずコレなんですが。」
タケルはそう言って小さな布を取り出してテーブルの上に置いた。
「コレが衣装?」
マチルダはテーブルに置かれた物があまりにも小さく、想像していた物とは違ったので少し残念そうにその布を手に取った。
「コレは・・・三角で紐みたいのが付いてるけど・・・あっ!伸びるわ!」
マチルダは布を弄ってるうちに伸びる事に気付き驚いていた。
「タケルさん、コレは何に使う物なのかしら?三角の布に紐が付いてるけど、頭に被る・・・では無さそうねえ。」
マチルダはタケルが出した衣装の使用方法が判らず、頭に被りながらそう尋ねていた。
「それは下着ですよ。」
「ええ?コレが下着?」
マチルダは手にした物が下着だと知って驚き、改めて下着を広げて見ていた。この世界での女性の下着と言えば短いトランクスのような物で、ゴムの代わりに紐を通して止めていた。また、日本の少し昔のお父さんが履くようなステテコのような形をした物も一般的であった。
因みにルシアナ達の衣装はタケルが作っていたが、下着の事を失念しておりノーパンであったり、大きめの布を自ら加工して下着のように使っていたと後から聞いて慌てて紐パンを作ったという事が有った。
「ええ、そうなんです。実は女性にはこの形の方が理にかなってるんですよ。」
「そう言えば女性の獣人の戦士は良くこんな感じの履いてるわね。でも私達は戦闘なんてしないわよ?」
「履いてみて貰えれば分かります。これも合わせてどうぞ。」
タケルはそう言うとブラジャーをマチルダに手渡した。
「コレは・・・もしかして胸に付けるの?」
マチルダはブラジャーを手に取りその形から胸に使う物だと推測してタケルに尋ねた。この世界ではまだブラジャーは発明されておらず、胸専用の下着という物も存在していなかった。
「ええ、そうです。胸を支えて揺れを抑え形が崩れるのを防ぐだけでなく、普段の見た目を綺麗にする役割が有るんですよ。」
「あら、形を綺麗に?早速試してみようかしら。」
タケルがブラジャーの説目をすると、マチルダはその場で試着しようと服を脱ぎ始めた。
「あら、タケルさんったら私が服を脱いでも慌てないのね。」
「ええ、もう大人ですから。あっ、ブラジャーの着け方判りますか?」
タケルがそう質問すると、マチルダは何かを思い付いたように眉を上げた。そして服を全て脱いで全裸になり、脱いだ服で軽く体を隠してブラジャーを指で引っ掻けてぶら下げ、タケルに視線を送って艶かしい声で話し掛けた。
「ねえ、タケルさん。着け方が分からないわ~、着けてもらえるかしら?」
「良いですよ。」
タケルは臆する事無くスタスタとマチルダに歩み寄ると、手際よくブラジャーを着させた。
「こうやって胸に当てて、ホックを留めます。ちょっと胸を触りますよ、そしてここから胸を寄せるようにして・・・これで完了です。」
「まあ、凄いわ!胸がこんなに盛り上がって!まるで成人したての頃に戻ったようだわ!」
マチルダはブラジャーに支えられ谷間が出来た胸を見て目を輝かせ嬉しそうにしていた。
「うふふ。下も履かせて貰えるかしら?」
マチルダはそう言うと体を隠していた服を床に落とし、ブラジャーと同じように下着をタケルに手渡した。
「良いですよ。コレはTバックと言う種類の下着で服を着た時にラインが出にくいって特徴が有るんですよ。」
タケルはパンツを受け取るとしゃがみこみ、マチルダに履かせながらそう説明をしていた。
「さ、コレで完成です。」
タケルはマチルダに下着を着させ終わると、何かを思い付いたように魔法で何かを作り始めた。
「コレで着た姿を確認してみて下さい。」
タケルはそう言うと姿見のような形の大きな鏡を取り出してマチルダの前に置いた。
「凄い・・・」
マチルダは鏡に映った下着姿の自分の姿と、鏡の鮮明さに驚いていた。
「この鏡も下着も凄いわ!」
マチルダはそう言ってその場でクルクルと回り鏡に映る姿を確認していた。この世界に鏡は存在したが、現代のようにガラスで出来た鏡はタケルが作った物以外は存在せず、金属の板を磨いて姿を映す物しか無かった。それも研磨の技術が発達していない為に歪んで見えたりボヤけて見えたりと、タケルが作った鏡のように鮮明に姿を映し出す物は無かったのである。
「マチルダ姉、収支報告書出来上がったよ~。」
マチルダが嬉しそうに鏡で姿を確認していると、ミランダがノックもせずにドアを開けて入って来た。
「ミランダ!ノックをしなさいっていつも言ってるでしょ!それにこっちに居る時は組合長って呼びなさいって!」
マチルダはいきなり入って来たミランダを叱りつけたが、ミランダはマチルダの声は聞こえておらず、下着姿のマチルダを見て驚いて動きを止めていた。
「凄い!マチルダ姉綺麗!その着てるのは何?」
ミランダは動き始めたかと思うとそう言ってマチルダに駆け寄って行った。
「もう、ミランダったら。うふ、でも気になるわよね、コレはタケルさんが持って来た新しい衣装よ。」
マチルダはそう言うと、軽く胸を持ち上げるような仕草をしていた。
「タケルさんが?あっ!タケルさんこんにちは。ねえタケルさん、私もコレ欲しい!」
ミランダはタケルの存在に気が付くと挨拶をするなりマチルダと同じ物が欲しいと言ってタケルに抱き付いた。
「アハハ。ミランダさん、ちゃんと皆さんの分も有りますよ。」
タケルはそう言うとミランダの分のブラジャーとパンツを取り出してミランダに手渡した。
「わあ、嬉しい!それでどうやって着るの?」
ミランダは手にした下着と下着姿のマチルダを交互に見てタケルにそう尋ねた。
「タケルさんに着させて貰ったらどうかしら?私は着させて貰ったのよ。」
マチルダはそう言って艶かしく笑っていた。
「本当?じゃあ私も着させて、タケルさん。」
マチルダの話を聞いたミランダは目を輝かせながらタケルの目の前で服を脱ぎ始めた。ミランダにもブラジャーとパンツを着させ終わると、ミランダもマチルダと同じように鏡の前でクルクルとまわって姿を確認していた。
「んん~。何か足りないな・・・そうだ!」
タケルは下着姿ではしゃいでいる二人を見て何かを思い付いてまた魔法で何かを作り始めた。
(ヤバい、ちょっと楽しくなってきたぞ。)
「マチルダさん、ミランダさん。コレも着て見て下さい。」
タケルはそう言って網目の物をマチルダとミランダに手渡した。
「あら、コレはなあに?」
マチルダとミランダは手渡された物を持ってタケルに質問してきた。
「それは網タイツとガーターベルトです。」
タケルはその後下着と同じように網タイツとガーターを履かせると、満足そうに二人の姿を眺めていた。
(やっぱりガーターベルトは良いな。でも何かが足りないな・・・そうか!)
タケルはその後また魔法で何かを作り始めた。
「マチルダさん、ミランダさん。コレを履いてみて下さい。」
「なあに?随分と変わった形の靴ね。踵がこんなに高くて歩きにくそうね。」
タケルが作ったのはハイヒールで、マチルダとミランダはハイヒールを履いて歩きにくそうにしていた。
「このハイヒールは女性の足を長く綺麗に見せる効果が有るんですよ。そして今の格好と合わせるとよりセクシーになります。」
「そうなの?なら早く慣れなくちゃいけないわね。」
マチルダとミランダはタケルの話を聞くと、ハイヒールに早く慣れようと部屋の中をグルグルと歩き始めた。その後タケルのアドバイスも有りマチルダとミランダは多少ぎこちなさが残るものの綺麗に歩く事が出来るようになっていた。
「どう?タケルさん。セクシーに見えるかしら?」
「私とマチルダ姉どっちがセクシー?」
ハイヒールに慣れた二人はそれぞれポーズを取ってタケルにそう問い掛けてきた。
「二人ともとてもセクシーで魅力的ですよ。ちょっと興奮しちゃいます。」
「あら、本当?なら私達の相手をしてくださるかしら?」
タケルの言葉を聞いたマチルダは、そう言って妖艶な笑みを浮かべてゆっくりとタケルに近付いて来てタケルの頬をそっと撫でた。
「もう断ったりしませんからね。」
タケルは頬を撫でているマチルダの手を握ると腰に手を回してマチルダを引き寄せ、耳元でそう囁いた。
「あん。」
タケルは囁いたあとにマチルダの耳を甘噛みし、マチルダはそれに思わず悩ましげな声を上げて体を震わせていた。
「た、タケルさん・・・お、奥さんは、い、良いの?・・・」
「アルミスには許可を貰ってますから。」
タケルはマチルダの問いにそう答えると、マチルダと唇を重ねキスをした。マチルダはキスに少し驚いていたようだがすぐに力を抜いてタケルの体に腕を回して抱き付いた。
「あん、私もキスして。」
ミランダがタケルとマチルダに抱き付きそう言ってタケルにキスをせがんできた。
「二人とも覚悟は出来てますか?」
タケルはミランダにもキスをすると、二人にそう問い掛けた。
「はい・・・。」
「うん・・・。」
タケルは二人の返事を聞くと、アイテムボックスからベッドを取り出し二人を寝かせた。そして日が暮れるまで二人と体を重ね続けたのであった。
「スゴかった・・・ゴーレムも凄かったけどタケルさんの方が何倍も凄かったわ。」
「私まだ起き上がれない・・・」
行為の余韻に浸る二人とは対照的にタケルはアイテムボックスからティーセットを出して紅茶を淹れていた。
「どうですか?紅茶を淹れましたけど飲めそうですか?」
「まだ無理・・・」
「私も・・・」
結局二人とも一時間程ベッドで横になりグッタリとしていた。その後紅茶を飲みながら3人で話をしていると、マチルダとんでもない事を言って来た。
「ねえ、タケルさん。まだ体力が有りそうだからお願いが有るんだけど、店の娘達も抱いてあげて欲しいの。」
「え?店の娘達をですか?構いませんが誰を」
「全員よ。」
「ああ、全員とね・・・えっ!全員とですか?」
「ええ、全員よ。私達だけがあんな経験するのはみんなに申し訳無いもの。それにアレを経験すれば更に技術が向上するでしょうしね。」
マチルダのお願いをタケルは承諾し、その後丸3日掛けて店の女性全員の相手をした。勿論その後に丸1日アルミスと愛し合ったのであった。
そして言うまでも無くタケルとの経験により更に技術が向上した事と、服を脱いだ時に現れる下着の効果で癒しの館 女神の抱擁は以前にも増して客が増えたのであった。
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また書いてるうちに楽しくなってしまいました。それとどうせなら70話がキリが良いかなと思い、今回も好きに書いてしまいました。
次回こそフィナールの街編を終わらせる予定です。
それでは今後も宜しくお願い致します。
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宜しくお願いします。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
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