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2章3部フィナールの街編

22話 街中散策。

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新種の魔物に再戦を挑んだフォルティスは、苦戦しながらも勝利を納める事が出来た、しかしフォルティスとビエントはこのままでは本物の魔物には勝てないと思っていた。その後ビエントからタケルに対し、ビエントが選んだ人間を強くしてやって欲しいと頭を下げられ、タケルは条件付きで了承した。その後フィナール伯爵と話し合い、10日後選んだ人物をギルドの闘技場に集める事になり、タケルはビエントとフォルティスを連れて転移で戻り、ギルドでビエント別れ、深緑の森の泉亭に戻って来ていた。

「お、お?おお?タケル君、なんだこりゃ!」

「驚かせてすいません、俺の魔法で転移と言って、一度行った場所なら瞬間移動出来るんです。」

「そ、そうか。タケル君、そんな事も出来るのか。そりゃ規格外とか非常識と言われても仕方がないな」

フォルティスはそう言うと、笑っていた。

「あまり驚かないんですね。」

「ん?ああ。多少は驚いたがな。あの魔物を複数倒す事が出来るんだ。今さら驚きはしないよ。」

「それは褒め言葉なんですか?」

「ん?さあ、どっちだろうな。」

フォルティスはそう言って笑っていた。

「じゃあ、フォルティスさん。人選の方お願いいますね。」

「ああ。そんなに沢山は居ないがな。」

「ええ、構いませんよ。」

「そうか、判った。」

「じゃあ、今日はもう遅いのでまた、おやすみなさい。」

「おう、おやすみ。」

タケルはフォルティスと別れ、自分の部屋に戻って行った。

「おお、タケル。遅かったな、伯爵の所で何の話をしてきたんだ?」

部屋に入るなりアルセリオがタケルの顔を見てそう言ってきた。

「その事なんだけど・・・」

タケルはアルセリオとベルナルドに伯爵の屋敷での事を話した。フォルティスがゴーレムと戦った事、ビエントにお願いされた事、10日後に集まる事等を話すと、アルセリオがタケルに話し掛けた。

「なあ、それって俺達も出来るか?俺もその魔物を倒せるようになりたいだけど。」

「うん、みんなには最初からそうして貰うつもりだけどね。」

「おお、本当か?じゃあ明日から早速行こうぜ。」

アルセリオはタケルこ言葉を聞くと、興奮したように早速明日から始めようとソワソワしていた。

「いや、明日はちょっとやる事が有るから、明後日からだね。」

「なんだ、明後日からか。じゃあ明日は魔法の練習でもしようかな。」

アルセリオは明日から出来ないと判ると、少しガッカリした様子でそう言ってベッドに寝転がった。

「明日は武器屋でも行って、新しい武器でも新調してくれば?」

「そっか、俺の剣も随分と傷んできたからな。」

「俺が鍛冶をする暇が有れば作ってあげられるんだけどね、今回は取り敢えず武器屋で揃えてみてよ、お金は足りる筈だから。」

「そうだな、そう言えばこの街に来てから、ろくに買い物もしてなかったからな。ベルナルド、明日一緒に武器を見に行こうぜ。」

アルセリオがそう言ってベルナルドを誘ったが、ベルナルドは何かを少し言いにくそうにしていた。

「あの、明日ですか?明日はその・・・


「なんだよ、はっきり言ってくれよ。」

アルセリオに言われ、ベルナルドはいきなり頭を下げて謝罪を始めた。

「申し訳有りません!アルセリオ様。明日はクシーナ殿と孤児院に行く約束が有り、お供する事が出来ません。」

アルセリオはベルナルドの突然の謝罪に呆気に取られたが、すぐに気を取り直して話を始めた。

「なんだよ突然に、それならそうと普通に言ってくれれば良いのに。そうか、先約が有るなら仕方ないな、孤児院ってあれか?こないだの依頼のやつか。良いよ、俺の事は気にしなくて良いから行って来なよ。」

「本当に申し訳有りません。」

「だから本当に気にしなくて良いって。それよりも、ベルナルドはクシーナが好きなのか?」

アルセリオがそう問い掛けると、ベルナルドは顔を赤くして俯いてしまった。それを見たアルセリオはタケルと目を合わせ、にこやかに笑った。

「そうなのか、好きなんだな。」

「うん、そうみたいだね。」

アルセリオがそう言うと、タケルも同意してそう言った。

「良いんじゃないか?クシーナは美人だし、料理も得意だし。精霊とは言え人間みたいだしな。そう言えばタケル、精霊と人間って結婚出来るのか?」

「さあ?今は俺の契約精霊だから人と変わり無いけど、契約を解いたら魔力の供給が無くなるからね、多分精霊界に戻っちゃうんじゃないかな。今度テルサス様に聞いてみるよ。」

アルセリオの疑問にタケルがそう答えると、ベルナルドの表情がコロコロと変わり、テルサス様に聞いてみると言うと、ベルナルドは嬉しそうな顔をしていた。アルセリオはタケルの方を見ていて気付かなかったが、タケルはしっかりとベルナルドの表情を確認し、ベルナルドはクシーナとの結婚も考えていると確信した。

「あっ、みんな食事は?」

「ああ、食べ終わったよ。」

「そうか、じゃあ。たまには一人で町でもブラブラしてくるかな。」 

「そうか、何か面白い店有ったら教えてくれよな。それと、もう暗いから気を付けろよ、ってタケルにはそんな心配は要らないか。」

「いやいや、俺はまだ13歳のいたいけな少年だよ?少しは心配してよ。」

「何言ってるんだよ、タケルに危害を加えられる奴なんてこの街に居ないだろ。」

「んん・・・」

「ん?何も言えないだろ、ハハハ。」

「ハァ。じゃあ行って来るよ。」

タケルはアルセリオに本当の事を言われて少しだけ落ち込んだ。

「自覚は有るけど、改めて言われるとなんか少しだけ落ち込むな。まあ街でも散策して気分を晴らすか。」

そう言ってタケルは宿を出ると物陰へ移動して、転移で赤熊の洞穴亭近くに転移した。

「さて、ここから先は行った事無かったな。何が有るかな。」

タケルは宛もなく街をブラブラと見て回った、暫くは飲食店や雑貨屋が等が建ち並び、賑やかな雰囲気で子供もチラホラ居たが、次第に子供の姿が減り、大人だけしか居なくなってきた、そして町並みも少し薄暗くなり、どこか怪しい雰囲気が漂い始めて来た。

「何だか随分と雰囲気が変わったな・・・」

雰囲気がさわった事に気付いたタケルは、そう呟きながら散策を続けた。

「この雰囲気、どこかで見たこと有るな、どこだっけ・・・」

先程から漂う怪しい雰囲気をタケルはどこかで見たこと有ると感じ、思い出そうとしていた。そこでタケルはある事に気が付いた。怪しい雰囲気を漂わせている店はどれも看板が小さく、名前しか載っていない、そしてどの店も入り口は扉が一枚有るだけであった。

「もしかしてこのエリアって・・・」

良く見ると、通りを歩く男性は皆どこか人目を気にしている感じで歩き、扉を開けるとそそくさと店に入って行く。

「そうか、どおりで見たこと有る筈だ。」

タケルはようやく思い出した、昔観光で行った歓楽街の一角にあった売春宿が並ぶ場所に雰囲気が似ていたのだ。そう、そしてタケルが今歩いている場所も、そういった娼館が建ち並ぶエリアだったのである。

「ちょっと変な所に迷い込んじゃったな。」

タケルはその早く場所を通りすぎようと、足早に脇道にそれると、また雰囲気が一変した。

「なんだこりゃ・・・」

馬車がどうにか通れる位の少し細めの路地は、松明がこうこうと焚かれ、通りを明るく照らしている、そして派手に装飾された看板を掲げた店がズラリと建ち並んでいた。店先には肌の露出が多く際どい衣装を着た女性達が、通りを歩く男性に猫なで声で声を掛けていた。

「あら、お兄さ~ん、少し遊んで行かな~い?」

「寄って行かな~い?サービスするわよ~ん。」

その場所は先程とは違い、賑やかな場所で、店も女性も、道行く男性にも後ろめたさや、影はどこにも感じられなかった。この世界では売春は違法では無いのである、むしろ職業として立派に成り立っているのである、そして性犯罪の抑止に一役買っている一面もあり、キチンと税金さえ納めれば取り締まりの対象にはならないのである。

「もっと変な所に来ちゃったな。」

タケルは俯いて、早く通り過ぎようとして、足早に歩き始めた。

「あら、カワイイ。ぼうやがこんな所で何をしているのかしら?」

一人の女性が腕を絡め、話し掛けてきた。

「いや、俺は・・・道に迷っただけで・・・」

「あら、赤くなっちゃって、カワイイわね。」

「いや、そんな・・・」

「ウフフ、大丈夫よ、取って食べたりしないから、それにここは成人してないと利用出来ないのよ。」

「は、はい。」

「きゃあ、カワイイ。初めての時はお姉さんに任せてね。チュッ。」

女性はタケルの頬にキスをすると、派手な通りが終わる所までタケルを送ってくれた。

「はい、ここまで来れば変な奴に絡まれないわよ。気を付けてね、ぼうや。」

女性はそう言うと、手を振って通りを戻って行った。

「ふう。ちょっとドキドキしちゃったよ。」

タケルは落ち着く為に少し深呼吸をすると、辺りを見渡した。

「ふう。さて、もう少し散策するかな。」 

タケルは辺りをもう少し探索する事にした。怪しい場所から少し離れると、少し大きめの建物が目に入った。

「結構大きいな、何だろう?宿屋では無さそうだな、結構人が居るな。」

タケルはマップに表示された人のマークをみてそう呟いた。建物の中は複数の小部屋に別れており、それぞれ1人~5人の人が居るのが判った、一見宿屋のようにも見えるが、外観は宿屋には見えず、窓は有るが小さく明かり取りくらいにしか使えない。

「不思議な建物だな。」

タケルはそう言うと無意識に建物の中に入って行った。

「いらっしゃいませ。エドガルド商会へようこそ。おや?これはまた珍しいお客様ですね。貴方は確か、冒険者ギルドに登録して即日Aランクに昇格したというタケル様で御座いますね。」

タケルは驚いた、いきなり声を掛けてきた店員と思われる人物がタケルの事を知っており、しかもAランクに上がった事まで知っていたのである。

「なぜそれを。」

タケルはどうして知っているのか不思議に思い、思わず聞き返した。

「当然で御座います、私共は情報が命。この街で豊富な資金をお持ちの方や、冒険者等、様々な人の情報を集めておりますので。」

男性はとても丁寧な口調でそう説明した、そしてその姿はまるで執事のような服装をしており、立ち姿も美しく背筋も伸びており、タケルに 優しく微笑んでいた。

「そ、そうなんですか。」

「あっ、大変申し訳ありません。申し遅れました、わたくしエドガルド商会の会頭のエドガルドと申します。以後お見知りおきを、タケル様。」

「会頭の方でしたか、俺に様付けなんて必要ありませんよ。」

「いえ、そういう訳にはまいりません。例えお客様で無くともAランクの冒険者様を呼び捨てにする事は御座いません。」

「そ、そうですか。」

「ところでタケル様、今日はどういった者をご入り用で御座いますか?」

「あ、いや。俺は・・・」

タケルは無意識に店に足を踏み入れてしまっただけなので、そう言われて思わず言い淀んでしまった。

「まだお決まりのようでないようですね。それでは奥でお茶でもお飲みになられて、お待ち下さいませ。」

そう言うとエドガルドはタケルを店の奥に案内した、タケルは帰るタイミングを失い、仕方無くエドガルドに言われるまま着いていった。

「あ~、なにやってるんだろ、俺。一体何の店なんだろ、未成年の俺が入れるんだから風俗では無いだろうし・・・」

店の奥に案内されると、エドガルドはタケルにソファーに座って待つように言うとどこかへ消えて行った。案内された部屋は少し広めの部屋でソファーとサイドテーブルだけが置いてあり、何も無い場所が部屋の半分を占めていた、そしてタケルが入って来た入り口と反対側に、もうひとつ扉が有り、ソファーの正面の壁には何かの金具が幾つか取り付けられていた。

「何だろう。何に使うのかな?」

タケルが部屋を見渡していると、エドガルドが戻って来た。

「お茶をお持ち致しました。」

「あ、どうも。あの、この店は」

「どうぞお飲み下さい、もうすぐですので少々お待ち下さい。」

エドガルドはサイドテーブルにお茶を置くと、そう言ってまた出て行ってしまい、タケルはこの店はいったい何なのか聞きそびれてしまった。

「ハァ、なにやってんだ、俺。」

タケルは自分が何故そこに居るのかよく判らず、そう言ってお茶を飲んでいると、再びエドガルドが戻って来た。

「お待たせ致しました。私が適当に見繕って参りました。」

エドガルドは入り口で頭を下げると、そう言って誰かを部屋に呼び入れた。

「えっ?」

エドガルドが連れて来た人物は、首輪が付けられており、その首輪から伸びる鎖をエドガルドの部下らしい人物が持っており、五人程の男女が連れられ部屋の中に入って来た。

「もしかして・・・奴隷・・・」

「左様で御座います、当エドガルド商会は奴隷商で御座います。奴隷を見るのは初めてでごさいますかな?タケル様。」

「え、ええ。」

「そうですか、しかしご安心下さい。当商会には違法どれはおりません、どの奴隷も正規の手続きを経て仕入れた奴隷で御座います。」

「え、でも・・・」

タケルは奴隷を見て驚いたが、この世界では奴隷は当たり前の事であった、女性や子供等は家が貧しく親に売られたり、貧しさの為に自ら奴隷に身売りする者、借金が払えず奴隷になる者、男は戦争奴隷であったり、借金奴隷が一般的である。犯罪奴隷も存在するが、この世界に刑務所という概念は無く、犯罪者は奴隷となり鉱山等の重労働を課せられるので、奴隷商は取り扱っていない。
 そして奴隷の用途としては、家政婦や家の手入れ等、下働き等が一般的であるが、やはり若い女性などは性奴隷として買われる事も有る、他には戦闘奴隷がおり、商人が護衛として雇ったり、冒険者がパーティーメンバーとして買ったりする事も有った。

「今タケル様が必要と思われる人物を集めて参りました。」

そう言われ、タケルは並んだ奴隷達を見ると、皆俯いており、首輪から伸びた鎖が壁の金具に繋がれていた。並んで立っているのは左から男が二人、女性が三人で、男は1人は戦士であろうか、逞しい体つきをしていた、もう1人の男性は少し華奢な感じであった。女性は一人が女性らしい体つきで、二人はアルミスのように細いが筋肉質で、アスリートのような体つきをしており、全員がシーツに穴を開けただけのような形の貫頭衣と呼ばれる服を着ていた。

「如何でしょうか?この者達はいずれも兵士や冒険者であった者達です。タケル様は戦える者をお探しであったと記憶しておりますが。」

「え?何故それを・・・」

タケルは驚いた、フィナール伯爵やビエントとタケルが強くする、その為伯爵やビエント、フォルティスが人材を選ぶという話になったのは今日の事であった、しかもタケルがその話を終えて戻って来てから、それほど時間が経ってなさったからである。本来ならそれを知り得る筈の無いエドガルドの口からその話を聞いて、タケルは思わず身構え、殺気を込めてしまった。
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