えっ！？俺が神様になるの？ チートで異世界修行物語。

１章 転生～幼年期

９話 ステータスと小屋の外

小屋にあった本で様々な知識を得た尊流だが、まだ最初のベッドのある部屋に居た。

「さて、ステータスでも確認してみるか、確か…思うだけで良かったはず。」

そう言うと独り言が多かった尊流だが、静かに頭の中でステータス！と唱えた。

「おっ！コレがそうか、これも不思議な感覚だな。」

尊流の頭の中に、ステータスが表示された、それはとても不思議な感覚であった、目の前にある本に意識を集中させても、頭に直接ステータス表がはっきりと表示されており、そしてそれらを確認する事も出来た。
目の前に表示されてる訳ではない、しかしまるでそれが目の前に存在してるかのように感じるのだ。

「成る程、コレは便利だな。いちいち取り出して操作したり、空中を見つめたりしなくても良いのか。どれどれ。」


転生後
【名前】沢村尊流(さわむら たける)

【年齢】4歳

【性別】男

【種族】人族(ハイヒューマン)
まだカッコ内は尊流は見えてません。
【装備】
旅人の服上下（女神フレイアからの贈り物、自己修復機能付、サイズ自動調整付）
革の靴　（女神フレイアからの贈り物、自己修復機能付、サイズ自動調整付）
【パラメーター】
状態「普通」

HP  420
MP 測定不能
ATK 375
DEF 315
STR 450
DEX 420
VIT 385
INT 600
AGT 515
MND 625
LUK 800
 
【スキル】
剣術 LV2
格闘術 LV2
気配察知 LV2
魔力察知LV5
探知/索敵 LV2
魔力操作LV2
アイテムボックス (無限&時間停止)
全属性魔法適性
アズール全言語理解



【魔法】
〈生活魔法〉
クリーン(清潔、清掃)
ウォーター
ライト
ヒート
ファイア


 
【ユニークスキル】
トレース(神級鑑定内包)

【称号】
転生者(神への修行者)カッコ内はまだ見られません。
調整者(女神フレイアの使徒)
異世界神(最高神)の加護

「成る程、強いのかどうか良く判らんが、大人よりは強いって言ってたな。てか魔力測定不能って…確かに転生繰り返して魔力は強力って言ってたけど、こんなところもチートなのか。」

自信の魔力の大きさに驚く尊流。

「魔法は本で覚えたやつだけか。お、言語理解ってスキルなのか、どおりでな。他のは知識として入ったみたいだな。あ、武器の使い方で剣術も付いてる。他は加護の影響かな？良く判らんな。」

ステータスを確認しつつ、まずは今居る部屋から出るべく、ドアノブに手を掛けた。

「さて、どれくらいの広さなんだろ。ってん？俺4歳じゃん…マジか。」

今更ながら自分の今の年齢を確認し、複雑な気持ちになりながらドアを開けると、そこはリビングのような作りの部屋だった、左手には暖炉が有り、傍らには薪が積まれている。暖炉の正面の少し離れた所に四人掛け位のテーブルが置かれており、その奥にはソファーとローテーブルが有った、そして、ソファーの右手には壁が有り、少し歪んだ感じのガラスが嵌めてある窓が有った。

「ガラスが存在するのか。」

つっかえ棒式の板窓じゃなくて良かったと尊流はホッとしていた。

「んん～、今の身長じゃ空しか見えないな。」

窓の外には地球と同じような澄んだ青空が見えた。

「よし、ちょっと外を見てみよう。」

そう言うと、尊流は窓から少し離れた所に有るドアを開けた。

「まだ外じゃ無いのかよ！」

ドアを開けたその先は、短い廊下であった、両サイドにドアが有るが、今は外が見たいので後回しにして、その先に有るドアノブに手を掛け、ドアを開けた。

「おお！凄いな。」

そこは少し小高い丘の上だった、低い柵で囲われた広い芝生の庭が有り、左手には大きな木が有り、そよ風に葉が風に揺られている。その隣に低い木が有り、何か果物の様な物が実っている。右手には畑だろうか？土が耕されたように土が盛り上がり、何か植物が生えており、畑の先には大きな湖が見える。
正面には柵が開くだけの簡素な門が有った。その先には小道が有り、二股になっていた、右に行くと、先程の湖に通じているようだ。
左手には大きな山脈が見える、その麓には深い森が広がっていた。
空を見上げると、窓越しに見た時よりも、地球よりも澄んだ青空が広がり、白い雲が山脈にぶつかるのが見えた。