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1章 転生~幼年期
5話 英雄と王様
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地球でもかつては魔法が使えたと知り、驚き興奮する尊流、それと同時に今は使えない事に少し残念な気持ちでいた。
すると女神が新たに驚愕の事実を告げてきた。
「うふふふ、尊流さん、魂の格が上がった事よりも、魔法が使えなくて残念という感じですね。でも尊流さん、貴方は二回前の前世までは魔法を使えて居たんですよ。」
「ええ!そうなんですか!!!」
興奮して女神に聞き返すと、女神が話を続けた。
「ええ、それはそれは大変強力な魔法を使って居ましたね、それだけで無くとても強い力もお持ちでした、それらの力を使い貴方は様々な世界で英雄や、勇者として活躍していましたよ、時には世界をまとめた王にもなっていましたね。」
「俺が王や英雄…」
流石にピンと来ない、尊流が女神に聞く、
「そんな事言われてもピンと来ないですよ、魔法なんか使えないし、力はそれなりだし、お金持ちって訳でもないし。」
「地球では魔法は使えませんからね、特別な力もかなり制限されてしまいますしね。しかし尊流さん、少しは心当たりが有るんじゃないですか?貴方は初めての事でも何でもそこそこ出来て、色々な技術をお持ちではないですか、それは前世の【スキル】の影響なんですよ、と言ってもその名残り程度では有りますけどね。」
そう女神に言われてそういえばと、少しだけ思考をめぐらす尊流。
「確かに何でもそこそこ出来たな、俺。勿論その道のプロには及ばないから、只の器用貧乏だと思っていたが、スキルってやつの名残りだったのか…」
自分は何でもそこそこ出来た事に少しだけ納得した尊流。そこで、ふとある事を思い女神に聞いた。
「スキルって個々の技術って事ですか?」
女神は尊流の問いに対し、変わらず続けている微笑みのまま答えた。
「そうですね、間違っては居ませんが、【スキル】とは、もっと特殊な物です、地球で技術を身に付けるには、長い年月が必要ですよね、しかし尊流さんが前世で身に付けていた【スキル】は、それさえ有れば、その技術が身に付くといった特徴も有ります。勿論、修練によって【スキル】を身に付ける事も可能です。」
「成る程、神のみでなく、若い神々の世界も地球の常識は当てはまらないのですね、まるでゲームや小説の世界のように感じます。たまに読むラノベの異世界って感じですね。」
大分色々な事を理解し始め、落ち着いて来た尊流であった。
「そうですね、我々の世界から地球へ転生した者が、魂の記憶により無意識に前世の世界を想像として描いた物が多いですからね。」
まさかラノベのような事が現実に起きて居たとはまたしても尊流は驚いた、しかしどこかワクワクもしていた。
「そんな事が現実に有るなんて、何だかワクワクしますね、あ、でも記憶に無いけど俺も沢山転生してるんですよね?」
前世のスキルの名残で何でも出来るという事で、何となくは感じて居たが、ここに来てようやく自分も転生者なんだと思い始めた尊流。
「ええ、そうですよ、先程も言いましたが、尊流さんは100回程転生しています。」
改めて女神にそう聞いて、尊流あることを思い、女神に聞いてみた。
「転生や前世の記憶は無いんですが、今まではどうだっんですか?また転生するんですか?その時はまた記憶が無くなるんですか?」
その問いに対し女神は
「ええ、また転生してもらいます、しかし今回は純粋に転生は出来ません、尊流さんの魂の格が上がり、我々の世界の赤子の体では耐えられないのです、ですから今回は転生と転移の中間として、五歳児位で転生して貰う事になります。」
五歳児で転生と聞いて尊流は戸惑った
「理由は判りましたが、五歳児って…いきなり五歳児で行って生きて行けるんですか?それに親は居ないんですか?」
尊流の戸惑いや不安に対する問いに女神がこたえ始めた。
「本来はあちらの世界の両親の元に生まれて、赤子から育てばその世界に馴染みやすいので一番良いのですが、先程の理由で五歳児がギリギリのラインなのです。ですが安心してください、あちらの世界に神託をおろしておきます、それと私からの加護を付けておきます、魔法やスキルは最初は使えませんが、前世にて全ての適性は獲得してるので、それは引き継げます。スキルについては私の加護による付与の他に、最高神から預かったスキルを与えます。」
何だかラノベのような展開になり、またワクワクしてきた尊流、そのスキルについて聞いてみる事にした。
「少し安心しました、それで最高神から貰えるスキルってどんなスキルなんですか?」
すると今までは優しく微笑んでいた女神がイタズラっぽく笑みになり、言って来た。
「尊流さん、そこは前世の時と一緒なんですね、転生の不安よりもスキルの事が気になるなんて、地球のラノベ等の文化の事も有り、今までで一番興味津々ですね、わかりました、貴方が今心の奥で望んでいる言い方で教えて差し上げます。」
随分勿体つけられたが、どんなスキルかと固唾を飲んで女神の話を聞く尊流。
そして女神が言った。
「尊流さん、貴方に授ける最高神から貰ったスキルは、ユニークスキル【トレース】です、いわゆるチートスキルです。」
(来たーー!!!)尊流は心の中で叫んだ。
すると女神が新たに驚愕の事実を告げてきた。
「うふふふ、尊流さん、魂の格が上がった事よりも、魔法が使えなくて残念という感じですね。でも尊流さん、貴方は二回前の前世までは魔法を使えて居たんですよ。」
「ええ!そうなんですか!!!」
興奮して女神に聞き返すと、女神が話を続けた。
「ええ、それはそれは大変強力な魔法を使って居ましたね、それだけで無くとても強い力もお持ちでした、それらの力を使い貴方は様々な世界で英雄や、勇者として活躍していましたよ、時には世界をまとめた王にもなっていましたね。」
「俺が王や英雄…」
流石にピンと来ない、尊流が女神に聞く、
「そんな事言われてもピンと来ないですよ、魔法なんか使えないし、力はそれなりだし、お金持ちって訳でもないし。」
「地球では魔法は使えませんからね、特別な力もかなり制限されてしまいますしね。しかし尊流さん、少しは心当たりが有るんじゃないですか?貴方は初めての事でも何でもそこそこ出来て、色々な技術をお持ちではないですか、それは前世の【スキル】の影響なんですよ、と言ってもその名残り程度では有りますけどね。」
そう女神に言われてそういえばと、少しだけ思考をめぐらす尊流。
「確かに何でもそこそこ出来たな、俺。勿論その道のプロには及ばないから、只の器用貧乏だと思っていたが、スキルってやつの名残りだったのか…」
自分は何でもそこそこ出来た事に少しだけ納得した尊流。そこで、ふとある事を思い女神に聞いた。
「スキルって個々の技術って事ですか?」
女神は尊流の問いに対し、変わらず続けている微笑みのまま答えた。
「そうですね、間違っては居ませんが、【スキル】とは、もっと特殊な物です、地球で技術を身に付けるには、長い年月が必要ですよね、しかし尊流さんが前世で身に付けていた【スキル】は、それさえ有れば、その技術が身に付くといった特徴も有ります。勿論、修練によって【スキル】を身に付ける事も可能です。」
「成る程、神のみでなく、若い神々の世界も地球の常識は当てはまらないのですね、まるでゲームや小説の世界のように感じます。たまに読むラノベの異世界って感じですね。」
大分色々な事を理解し始め、落ち着いて来た尊流であった。
「そうですね、我々の世界から地球へ転生した者が、魂の記憶により無意識に前世の世界を想像として描いた物が多いですからね。」
まさかラノベのような事が現実に起きて居たとはまたしても尊流は驚いた、しかしどこかワクワクもしていた。
「そんな事が現実に有るなんて、何だかワクワクしますね、あ、でも記憶に無いけど俺も沢山転生してるんですよね?」
前世のスキルの名残で何でも出来るという事で、何となくは感じて居たが、ここに来てようやく自分も転生者なんだと思い始めた尊流。
「ええ、そうですよ、先程も言いましたが、尊流さんは100回程転生しています。」
改めて女神にそう聞いて、尊流あることを思い、女神に聞いてみた。
「転生や前世の記憶は無いんですが、今まではどうだっんですか?また転生するんですか?その時はまた記憶が無くなるんですか?」
その問いに対し女神は
「ええ、また転生してもらいます、しかし今回は純粋に転生は出来ません、尊流さんの魂の格が上がり、我々の世界の赤子の体では耐えられないのです、ですから今回は転生と転移の中間として、五歳児位で転生して貰う事になります。」
五歳児で転生と聞いて尊流は戸惑った
「理由は判りましたが、五歳児って…いきなり五歳児で行って生きて行けるんですか?それに親は居ないんですか?」
尊流の戸惑いや不安に対する問いに女神がこたえ始めた。
「本来はあちらの世界の両親の元に生まれて、赤子から育てばその世界に馴染みやすいので一番良いのですが、先程の理由で五歳児がギリギリのラインなのです。ですが安心してください、あちらの世界に神託をおろしておきます、それと私からの加護を付けておきます、魔法やスキルは最初は使えませんが、前世にて全ての適性は獲得してるので、それは引き継げます。スキルについては私の加護による付与の他に、最高神から預かったスキルを与えます。」
何だかラノベのような展開になり、またワクワクしてきた尊流、そのスキルについて聞いてみる事にした。
「少し安心しました、それで最高神から貰えるスキルってどんなスキルなんですか?」
すると今までは優しく微笑んでいた女神がイタズラっぽく笑みになり、言って来た。
「尊流さん、そこは前世の時と一緒なんですね、転生の不安よりもスキルの事が気になるなんて、地球のラノベ等の文化の事も有り、今までで一番興味津々ですね、わかりました、貴方が今心の奥で望んでいる言い方で教えて差し上げます。」
随分勿体つけられたが、どんなスキルかと固唾を飲んで女神の話を聞く尊流。
そして女神が言った。
「尊流さん、貴方に授ける最高神から貰ったスキルは、ユニークスキル【トレース】です、いわゆるチートスキルです。」
(来たーー!!!)尊流は心の中で叫んだ。
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