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1章 転生~幼年期

4話 地球でも

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地球の神だと思っていたのは実は宇宙の神だと知って驚く尊流だが、そこで新たな疑問が沸いた。

「そうか、宇宙の…ん?待てよ?でも貴女は自分を神だと言った、そうだ!それに地球では2度転生してると言いましたが、貴女は違う世界の女神様なのですか?それにあの果てしなく広い宇宙の他に違う世界が存在するって事なんですか?」

尊流の疑問に答えるように、女神が話し始めた。

「そうです、私は違う世界の女神です、そしてその世界は私が作りました。」
「作ったってどうやって…」

尊流は思わず聞き返した。

「気になりますか?しかし尊流さん、今の貴方の魂の位では説明をしても理解することは出来ません、そしてそれは言葉にして説明出来るような事では無いのです。仮に尊流さんに解るように説明出来たとしても、説明だけで何千年も掛かってしまう事でしょう、もっと多く掛かってしまうかもしれません。」
「何千年も…か」

理解するのに何千年も掛かると聞いて、尊流はその事について考えるのを諦めた、そして他にも疑問に思った事を聞いて見ることにした。

「で、では、地球の、いや宇宙の神とはどんな存在なんですか?それに…違う世界はどんな世界なんですか?」

相変わらず微笑んだままの女神は尊流の疑問に答え始めた。

「ふふふっ前回の転生の時には何も聞かずに全て受け入れたのに、今回は随分色々聞くんですね、魂の格が上がったからでしょうかね、あ、地球の神の事ですね、その前にまず、神の定義ですが、尊流さんや地球の人々が考えているような存在とは少し違います、これも尊流さんが正確に理解する事は出来ません、しかし判りやすく言う事は出来ます、尊流さん達地球の人々が考えるような神という存在よりも、もっと高次元の存在なんです、様々な世界の神々の頂点に立つ最高神と言えば判りやすいですかね。」

そこまで聞いて少し納得した尊流だが、新たな疑問が沸いた。

「最高神ですか、凄いんですね、でも俺はそんな凄い神様なのに見たことなんか無いですよ、俺だけじゃ無い、神様に会った事がある奴が居るなんて事も聞いたこと無いです。」

相変わらず微笑んだまま女神は答えた。

「そうですね、居ないでしょうね、地球の神は余りにも高位な存在な為、見たり会ったりする事は出来ません、もし無理やり神の前に立たせたら、その場で精神が崩壊してしまう事でしょう。そして、稀にその存在を多少感じる事が出来る人も居ますね。それに、地球の神は先程いった通り宇宙の神で、さらに同じような宇宙を幾つか作り管理しています、そして地球は、いえ、尊流さん達の宇宙はとても過酷な生活環境に設定されています。」

「なるほど、そうなんですか。」

尊流は女神の話しに少し納得したようだったが、更に問い掛けた。

「神がとても高位な存在だからと言うのはわかりました、でも何故神は地球を、いえ宇宙を過酷な環境にしたんですか?俺達の宇宙は神に見放された存在なんですか?」

神に見放された世界なのかと尊流は悲しくなり、女神に問い掛けた。

そしてその問いに女神が答え始めた。

「いいえ、そうでは有りませんよ、遥か昔尊流さん達の宇宙は最高神の加護が溢れるとても穏やかで住みやすい世界でした、しかし新たに神になった者が作った宇宙は、最高神が作った宇宙のように安定させることが出来ませんでした。そこで最高神は若い神を助ける為に、自らの宇宙の住人を鍛え、若い神々の世界に調整者として派遣させることにしたのです。」

そこまで聞いて、尊流はある事を思った。
(何かどっかて聞いたような話だな。)

女神が話を続ける。

「まず、自らの宇宙の星に有る魔法を使えなくし、若い神々の世界に分け与えました。そして、次に多く与えていた加護も徐々に減らしていき、そして少しづつ環境を厳しくしていきました、そうすることで住人達を自然に鍛えるようにしたのです。その結果、ある星では体が大きく強く進化したり、またある星では体は脆弱になりましたが科学力を発達させ、そして地球では身体能力を上げた上に科学力をも手に入れました。そうして強く逞しくなった人々から、ある適性の有る人物を選び、若い神々の星に派遣する事になったのです。」

驚きの事実にまたも驚く尊流だが、もう何を聞いても驚くまい。と自らに言い聞かせ、女神た問いかけた。

「ということは、若い神々のせいで、地球は、いえ宇宙は加護が無くなったんですか、ん?地球で魔法が使えたんですか?」

驚かないと決めた尊流だったが、ファンタジー物や、RPGゲームが好きだった尊流は地球でも魔法が使えたと聞いて驚き、興奮していた。

「ええ、遥か昔の事ですが、地球でも魔法は使えましたよ、そして魔法や加護が無くなり、代わりに独自の進化をした人々は、高い次元の体と魂を手にいれる事が出来たのです。」

そう聞いても尊流は余りピンと来ない、それよりも魔法が使えた方が良かったと思ったからだった。

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