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第一章 家庭教師と怪力貴公子
公爵領の収穫祭
しおりを挟む十一の月は収穫の月。
今年も、公爵領の収穫祭がやってきた。
ラヴーシュ公爵領の収穫祭は、農作物の品評会も兼ねたお祭りであり、公爵領に住む者なら誰もが楽しめるイベントだ。
地場産業品のマーケットや騎士による馬術ショー。人形劇やコンサートといったエンタテインメントまで用意されている。
今年になって、ようやくフォルテさまを収穫祭にお連れすることができた。
騎士団指南役というお役目を得たおかげだと思うが、今までよりも自由なお出かけが許されるようになったのだ。
公爵家の屋敷を間近に臨む緑地。木々の合間を縫うように、素朴なフラッグガーランドが飾り付けられ、風に揺れている。これも領民の手作りだ。
ゆるやかな丘の上には大きな木が一本立っていて、その下に白い天幕が張られている。公爵家の休憩所だ。
「家の者が来ているそうです。僕たちも天幕へ参りましょう」
「うん」
祭りの雰囲気はフォルテさまにとって新鮮な光景だ。しきりに周囲をきょろきょろと眺めている。
天幕にフォルテさまを連れていくと、ラヴーシュの人たちがわらわらと集まってきた。古くから勤める執事や使用も、みんな僕の顔を見るとほっとしたような表情になる。
「サフィちゃん、会いたかった~ん!」
母と父。その奥に静かに佇むのはシリル兄さまだ。
母の抱擁を甘んじて受けていると、シリル兄さまがぼそりと言った。
「……目の下に隈」
「えっ?」
少し顔をうつむけて、涙袋の下に指を当てた。薄い皮膚はひんやりして冷たい。が、自分で自分の顔色は分からない。
「す、すみません。僕、疲れた顔をしていましたか?」
「サフィア。分かっていると思うが、一族の誰も、おまえにはなんの期待していない」
シリル兄さまは厳格な面持ちで、ぴしゃりと鞭を打つように言った。僕は叱られた子供みたいになって、服の端を掴み、うなだれる。
「……はい」
「おまえもラヴーシュの名を持つ者だ。おのれの分をわきまえず、無様をさらす真似だけはしないでくれ」
「わ、分かっております」
シリル兄さまはラヴーシュの次期公爵だ。お言葉はいつも厳しい。
視線を落としたまま、手をお腹の前でもじもじと組んだ。シリル兄さまを前にすると、少しだけ緊張する。
しゅんとした僕の様子が面白かったのか、フォルテさまがヒュウと口笛を吹いた。シリル兄さまの額のしわが深くなる。
「公爵家のいちばん上の兄貴か。他のやつらと違ってずいぶん冷たいんだな」
「──お初にお目にかかる。私はシリル・ラヴーシュ。あなたが第七王子殿下か」
慇懃で、無味乾燥に過ぎる挨拶だった。
母さまが我慢ならぬという感じでシリル兄さまに詰め寄り、扇でぴしゃんと腕を叩いた。
「ちょっとシリルちゃん! あなた、どうしてそういう言い方しかできないのっ!」
「……大事なことは伝えたつもりですが? サフィアが嫌だと思ったら、いつでも公爵家へ帰ってくればいい」
それだけ言うとシリル兄さまは背を向けた。
「私は少し、領民たちの屋台を見て参りますので」
言い方は冷たいままだったが、少しだけ表情がやわらかくなっていた気がする。
フォルテさまは目をぱちくりさせた。
「……おい、なんだよアレは。あいつ意外とイイやつなのか?」
「シリルちゃんは、ああいうところよね~。ものの言い方で、人生八割損してるんだわっ!」
母さまが扇で額を押さえる。
「お見合いも失敗続きよ。相手の令嬢に『紅茶を淹れることすらできぬなら何もしないほうがいい』とか言っちゃって」
「……シリル兄さまは優しいですよ。そのお方に無理を強いたくなかったのでしょう」
兄さまは表情も冷静沈着だし言葉も冷たく聞こえるけど、人に干渉するのが苦手なだけなのだ。
「せめて『君がそんなことしなくても一緒にいてくれるだけで嬉しいよ。キリッ』とか甘い言葉も言えたらいいんだけど……」
「うーん……そういうシリル兄さまは想像できないです……」
「そうなのよねえ~」
母さまと僕は二人揃って、「はああ~」と深いため息をついた。
天幕を出ると、フォルテさまが口元に拳を当てて、「くふっ」と笑った。揶揄うような、それでいて、どこか温かい笑みだ。
「ラヴーシュ家ってみんな仲良しだな。嫌なやつ、いねえもんな」
「そうですかね……」
そこで言葉を切り、口を閉じる。頬がちょっぴり震えた。家族のことを話そうとすると、卑屈になる自分がいる。
「……優秀な人たちなんですよ」
そう、みんな優しくて立派だ。領地経営も経歴も、人間性も。なにも恥じるところのない、誰にでも誇れる家族だった。
本当に──僕以外は。
お昼を過ぎて、人出も増えてきた。
解禁されたばかりの新しい林檎酒を飲む者も増え、収穫祭は宴もたけなわ。
そんなとき、場違いなほど真剣な声が祭りの雑踏に割って入った。
「フォルテ・セプティムス殿! 我と勝負を願いた~いっ!!」
頬を火照らせて挑んできたのは、ギリアと名乗る青年だった。歳のころは二十歳くらいだ。
威勢のいい短髪に、簡素な木綿のトゥニカを着ている。騎士には見えないが、だからといって農民でもなさそうだ。
首を傾げていると、ルネ兄とアラン兄が血相を変えて走ってきた。
「おい、ギリア! 勝手なことをしてはいかん!」
ルネ兄とアラン兄は毎年収穫祭の期間、騎士団の治安維持業務も兼ねて実家に戻り、警備にあたっていた。二人の部下にあたるギリアは、馬具・武器類の保管営繕を任されたばかりの騎士見習いだった。
「だって……どうしても騎士になりたいんです!」
「時と場合を考えろと言っているんだ!」
「ですが、せっかく怪力さまがいらっしゃってるのに……!」
ルネ兄に怒られても、退く様子はない。フォルテさまは「怪力さま」と呼ばれているのか……知らなかった。
「へえ?」
フォルテさまが目の形を三日月型に細めた。蜂蜜色の双眸があやしく光る。
「やる気のあるやつは嫌いじゃねえ。ぶちのめす楽しみがでかくなる」
祭りの雰囲気に酔っているのかもしれないが、勝負の申し出に応えるだけ、このギリアという青年には見込みがある、ということだと思った。
フォルテさまが僕の肩を人混みのほうへと押しやった。
「サフィ、ちょっと下がってろ」
「で、でも……っ」
祭りとはいえ、突発的に騎士同士が対戦する。それではフォルテさまが悪目立ちするんじゃないか。
心配で離れまいとする僕の肩を、反対側から誰かが引いた。振り向くと、そこにいたのはシリル兄さまだ。
「フォルテ殿のおっしゃるとおりにしなさい」
シリル兄さまは、なにかを確かめるように、フォルテさまのお顔を見つめる。
こっくりとフォルテさまが頷いた。行ってくる、と口の形で告げたのが分かった。
「おまえはここで、あのお方を見守るんだ」
「だけど……」
「サフィア。おまえはあのお方と同じ土俵で戦えるのか? そうじゃないよな。勝負を受けると決めたのは、フォルテさまだ。あのお方はそんなに弱いか?」
「いいえ……いいえ! フォルテさまは弱くなんてありません!」
「だったら、ここにいなさい。信じて見届けるんだ。おまえには、おまえの役割があるだろう?」
「……はい」
そうだった。僕は騎士ではないし、闘士でもない。
あの方を教え、導き、そして監視する──教師という名を冠した、お目付け役に過ぎないんだ。
「あ、あの……フォルテさまの剣は、どこにあるのですか?」
ギリアくんが、やや怯えながら訊ねた。フォルテさまは涼しい顔で言う。
「剣は持ったことがない」
「え……では、素手で?」
「おまえは好きな武器を使えばいい」
「剣を持った相手と、素手で……? そんな、そんなの、僕に卑怯者になれと言うんですか! こっちは真面目に真剣勝負を挑んだのに……陥れないでください!」
「はぁ? めんどくっせえなぁ。だったら……おい、そこの親父。それ貸してくれ。もう一本あるか?」
フォルテさまが求めたのは、庭師の箒だった。それを「ほらよ」と相手にも投げ渡す。
「これで、不公平じゃないな?」
フォルテさまがニッと笑う。ギリアくんもむっとした顔で、応じる。勝負の準備は整った。
互いに箒を一本ずつ持ち、構える。
二人の背丈に大きな違いはない。リーチの差はないのだが、構えている姿を見るだけで、はらはらする。フォルテさまは剣術も棒術もほとんど経験がないのだ。
騎士見習いとはいえ、相手の実力は未知数。祈るような気持ちで、胸の前で手を組んだ。
「行くぞ」
「承知!」
フォルテさまが箒で斬りかかる。ギリアくんはその動きの先を読み、相手の箒を薙ぎ払おうと構え直した。
が、ギリアくんの箒は、なにも受け止めなかった。
「えっ」
箒ではなく、フォルテさまの蹴りが胴当てに命中する。
驚愕に目をまんまるくした刹那、ギリアくんは後方へ吹っ飛んだ。
受け身も取れず、箒も手から離れて地面に転がる。が、手をついて素早く上体を起こした。落とした箒に手を伸ばそうとして、体の前に隙が生まれる。
フォルテさまは間髪入れずに距離を詰め、自分の膝でボキリと箒の柄を折ると、折れた柄の切っ先を、座ったままのギリアくんの喉元に押し当てた。
「勝負あったな」
ギリアくんは痛みに顔を歪めた。直後、その顔は悔しそうな表情へと変わる。
「おまえは今、俺に首を掻き切られた。終わりだ」
ギリアくんの完全敗北だった。
「お待ちくださいっ」
「うるせえ」
すたすたと踵を返したフォルテさまに、ギリアくんが追いすがる。
「どうすれば私は強くなれますか? どうしたら、あなたのようになれるのですか!?」
「……俺のように、なる?」
フォルテさまの赤い髪がざわりと揺れた。目には白刃のごとき光がよぎった。
「母を知らず、さびれた離宮で十年も生活すれば、少しは俺に似るんじゃねーの?」
「あ……」
「誰かみたいになりたいと安易に口にするところが、あんたの限界だ」
魂が抜けたように、ギリアくんが立ち尽くしている。
フォルテさまはふっと目元をゆるめた。
「守りたいものをつくれ。そしたら、あとちょっとだけ強くなれるかもな。ついでに、危機意識も高くなる」
「え?」
ドスン! フォルテさまの拳がギリアくんの胴当てにめり込んだ。
「……っ、くっ……」
衝撃にギリアくんがよろけて、どすんと尻もちをつく。
パキパキパキ……。細かくヒビが入る音がして、胴当てがパァンと砕け飛んだ。
周りを取り囲んだギャラリーから、いっせいに歓声があがる。
「俺とサフィの時間を邪魔した礼だ」
「あ……かはっ……」
赤い髪を風になびかせ、フォルテさまがつんと顎をあげた。勝利宣言だ。
フォルテさまの背中を見つめながら、ギリアくんは小刻みに肩を震わせた。
「あっ……ありがとうございました……!」
感謝の声に清々しい気持ちが滲んでいる。
アラン兄がギリアくんに駆け寄り、手を貸した。ルネ兄もギリアくんの背中を叩き、「見事な敗北だったな」と讃えていた。
その様子を、僕は少し離れた木陰からまぶしく眺めている。
自分の手を握っては開く。剣だこもなく、大きな傷もない。苦労を知らない手……。
僕には、彼らのような付き合いはできないし、フォルテさまと肩を並べて戦えるパワーもない。
「……大丈夫か?」
唐突に、シリル兄さまが、ひょいと顔を覗き込んだ。その表情には少し焦りが見える。
「おまえ、疲れてるんじゃないか? 熱は? 体が冷えてはいないか?」
大丈夫と伝える間もなく、額に冷たい手が当てられ、熱を測られる。
子どものころから、兄さまたちは僕の体調を注視するよう、言いつけられてきた。
少し良くなっても、またすぐに悪くなる。
ほとんど寝たきりで過ごす年もあった。足が萎えると回復も遅くなり、食もすぐ吐き戻す。
赤子同然とも言える末っ子の健康状態に、兄さまたちは子ども時代を振り回されてきたのだ。
「ふむ……熱くはないな、うん」
「兄さま。僕は十六で全快したんです。もう熱で倒れたりなどしませんよ」
「それは分かっている」
「僕一人に、みんなずいぶん振り回されましたよね。……知っています。これでも、兄さまたちにご迷惑をおかけしないようにと思って、気をつけているんですよ」
「……おまえのかける迷惑など、たかだか知れている」
シリル兄さまは眉を下げ、困ったような顔で僕を見つめた。
「……なにか、菓子と飲み物を用意する。フォルテさまにも声をかけてくれ。天幕で午後のお茶だ」
兄さまが行ってしまうと、迷子になったような心細さに襲われた。
やっぱりシリル兄さまは優しい。みんな、優しい。優し過ぎる。それなのに、哀しい。哀しくて、さびしい。
公爵家の人々はみんな立派だし、フォルテさまもぐんぐん成長されている。
変われないのは僕だけだ。僕だけが、年月に取り残されたまま生きている。
どこにも居場所がないような、言いようのない気持ちは、なんだろう?
子どものように、膝を抱えて泣きたくなる。小さいころは、そうやって屋敷でひとり、先の見えない時間を過ごしたものだった。
フォルテさまのお目付け役になって以来、初めて僕は、孤独を感じていた。
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