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4巻
4-2
しおりを挟む「で、どうして、あんたはさっき、それだけ美味しいサンドイッチを食べようとして……袋にしまおうとしたのかな? お腹一杯なの?」
「ああ、腹が一杯というか食欲がない。だから、実際に今から、袋にしまう」
「いや、その流れだと『じゃあ、食べかけで良ければ食うか?』とか、そういう感じになるのが自然じゃない?」
眉をへの字に曲げ、亜美は膨れっ面を作った。
その顔を見て、順平はクスリと笑った。
「じゃあ、食べかけで良ければ食うか?」
サンドイッチを紙袋にしまい、そのまま亜美に差し出す。
猛烈な速度で首を上下に振って、亜美は紙袋を受け取った。
そしてそのまま袋を開け、亜美は嬉しそうにサンドイッチを頬張った。
「ってか、本当に俺の食いかけなんだが……躊躇なくいったなオイ。食い意地張ってんだな……」
呆れ顔の順平に、亜美は親指を立て太陽のような笑みを浮かべた。
「この世界でそんなしょうもない事気にしてたら、とても生きていけないよ……ってか、これ……本当に美味しいね」
「だから言ってんだろ、女将さんの飯はマジで美味いって」
「なるほど。それじゃあ、今度、私を宿に連れて行きなさい。是非とも他の料理も食べてみたい」
「あー……事前に言っておけばメシだけでも提供してくれるだろうけど、俺の泊まってる宿は結構高いぞ?」
「そこはまあ……」と、はにかみながら亜美は言った。
「男が女に奢るのは、当然の事じゃない?」
順平は思わず苦笑してしまう。
「オーケー。無事に二人とも合格できたら、祝いもかねて連れてってやるよ」
「え? 冗談で言ったんだけど……そもそも奢ってもらう理由が何もないし」
驚いた表情を見せる亜美に対し、順平は肩をすくめた。
「じゃあ止めておくか?」
ぶんぶんと亜美は首を左右に振った。
「いや、貰えるもんはゴミでも貰えってのがこの世界に来てからの私の信条だから!」
そんな亜美の表情を順平はマジマジと眺めた。
「ところでさ……」
「ん? 何?」
「お前……化粧変えたりしてねーよな?」
「どこにそんな時間があるって言うのよ?」
「まあ、そりゃあそうなんだが……」
次の瞬間、順平は思わず――無意識に妙な言葉を口走ってしまう。
「あのさ……お前さ……そんなに綺麗だったっけ?」
もともと、亜美の顔立ちは整っている。
美人と言えば美人なのは間違いないのだが……初対面の際、順平が抱いた感想はその程度だった。
だけど……と順平は思う。何故だか、今は彼女が絶世の美女に見えるのだ。
ひょっとすると【擬態】や【魅了】のスキルの類かとも思ったが、この状況でそれは有りえないだろう。
昼食の前後で変わりがあるとすれば、龍種との邂逅、エクストリームスキルの取得、そして記憶の一部解放。
――記憶の一部解放?
順平の頭の中で何かが引っかかるが――しかしその何かに辿りつけず順平は舌打ちする。
対する亜美の反応と言えば、目を大きく見開き、頬を真っ赤に染めているというものだった。
――とんだ失言だ。どうして俺はあんな事を口走った。不味ったな……
順平はそう思うも、続く言葉が出てこない。
「……」
「……」
頬を林檎の如く染めあげて、亜美は呆れるように言った。
「……何言ってんのあんた?」
順平は頭をポリポリと指先で掻く。
「いや、気にするな」
「いや、気にするよ?」
「……いや、だから今の発言は忘れてくれ」
「……いや、だから今の発言は忘れないよ?」
首を左右に振りながら、順平は苦い表情を浮かべる。
「失言だ。少し前にショッキングな出来事があってな……ちょっとばかし精神の均衡を逸していた部分があるんだ」
誤魔化すように順平は立ち上がった。
「じゃあ、昼休憩もボチボチ終わる頃合いだし……行くか?」
うんと頷き、亜美も立ち上がる。
「……何故に手を握る?」
「これでも私……結構、積極的なタイプなんだよ?」
意地悪く笑うと、亜美はここぞとばかりにギュっと強く順平の手を握りしめた。
「……お願いだから、さっきの発言は気にしないでくれ」
やれやれとばかりに順平は肩をすくめ、亜美の手を振りほどいた。
「三次試験の開始時刻は明朝六時。期間は数日間を予定しているから、各々必要と思われる準備を事前にしておいて頂戴。っていう事で、一時解散♪」
試験官であるジュディの鼻につく甘ったるい声。
その言葉を受け、一同は舌打ちとともに解散となった。
昼休憩が開けたと思えばこれだ。とにもかくにも、この試験は全てにおいてタイムスケジュールが直前まで分からない。彼らが舌打ちするのも当然だった。
今回も、「数日間」と期間が指定されているが、具体的に何日かは分からない。
従って、多くの者は何が起きても良いようにと、水と食料、そして替えの下着類等の買い出しに向かった。
というよりも、それをしない者は余程の豪胆というか馬鹿というか……ちなみに、そういった者が一名だけ存在している。
順平である。
彼はそもそも迷宮内で数か月、あるいは数年単位でも生きられるだけの備蓄をアイテムボックスに収納していた。そのため、食料を買いあさる必要もない。
とはいえやる事もないので、街をぶらりと練り歩き、気に入った香辛料や調味料の類と生活雑貨を数点購入しようと決めていた。
「カレーパウダーでもあれば一番助かるんだがなァ……」
サバイバル関係の精通者曰く、半ば腐ったような肉でもカレーパウダーさえかけてしまえば、衛生面は別として、吐くか吐かないかという意味では何とか食えるらしい。
だが、たかが胡椒やトウガラシでさえもとんでもない値段の世界だ。
「まあ……迷宮に戻される前に、もう一度クズどもを大量に狩るなりしてどこかで荒稼ぎするか。確かに香辛料は……まともな食生活のためには大事だよな」
街歩きに熱中し、気付けば数時間経過していたらしい。
空一面が淡い朱色に染まり、夕刻となっていた。
そこで順平は街の大通りを歩き、一件の小汚い酒場に入った。
「これで葡萄酒と……何か適当に摘まむものを見繕ってくれ」
小銭を何枚かカウンターに差し出した。
するとスキンヘッドのマスターは無言で頷き小銭を回収する。
そのまま順平は店の奥まで進み、二人掛けのテーブルに腰を落ち着かせる。
と、続いて新たな客が店に入ってきた。
「私はラム酒をリンゴジュースで割ったカクテル……後は干し肉とチーズとパンをお願いするわ」
甲高い声でそう告げた少女は、小銭を数枚カウンターに置く。
そしてそのまま店の奥まで進み、順平の対面にゆっくり座った。
「……相席を許した記憶はねーんだがな?」
順平の横に座ったのは二次試験で順平と出会った少女――亜美だった。
「相席を禁止された記憶もないんだけど?」
悪戯っぽく少女が笑い、順平は溜息をついた。
「良いじゃん別に減るもんでもなし。ゴハンは一人よりも二人で食べたほうが美味しいよ?」
「……本当に面倒な奴に絡まれたもんだな」
「旅は道連れ世は情けって奴よね」
「ここは日本じゃねーからな。誰に対しても優しくない異世界だ。情けをかけた奴から付け込まれて骨までしゃぶられる」
ピシャリと言い放ち、順平はあっちに行けとばかりに右手で亜美にジェスチャーをした。
「まったく……取り付く島もない男ね」
「取り付かせる気がないからな」
「はいはい。それじゃあ、とりあえず別の話をしようか?」
「人の話をまったく聞いてねーな、オイ」
順平が呆れて微笑む。
すると亜美はニンマリと笑みを浮かべた。
「はい、アウトっ! 笑ったよねあんた!」
そう言ってこちらを指さす亜美に対し、順平は舌打ちをした。
確かにこちらの意をまったく無視する亜美のペースに、つい僅かに口元が緩んでしまった。
「笑ったからってなんだよ?」
「笑ったんだったら責任取って一緒にゴハン食べなさいっ!」
「何の責任なんだよ……」
「会話と笑顔が一番のゴハンの調味料なんだよ?」
屈託なく笑う亜美に、再度順平は深い溜息をついた。
そして、やれやれとばかりに肩をすくめる。
「オーケィ、分かった……お前には負けたよ」
最強のスキルハンター相手に、舌戦では盗賊が勝利を収めたようだ。
「へへ、やったねっ!」
「飯食うだけだぞ? 食ったら俺はとっとと帰るからな?」
酒場の女性従業員が順平と亜美のドリンクをテーブルに運んでくる。
「それじゃあ乾杯」
亜美の言葉に順平は頷き追従した。
「うん、乾杯……って、一杯だけだからな? 俺はとっとと帰るからな?」
一杯飲んでしまえば止まらないというのは、古今東西、酒好きにありがちな現象だ。
というか、たまたま入ったにしては店が良すぎた。
料理のことごとくが酒を飲ませるための濃い味付けで、憎たらしい事に美味い。
コンビニの唐揚げレベルの揚げ物もあれば、そのまんまポテトチップスみたいなものも出てきた。
流石にポテトチップスが出てきた際は、亜美も順平も互いに奪い合うかのような猛烈な勢いで食べに食べた。
肴が美味ければ、必然的に酒は進む。
そして酒が進めば料理も追加する。
料理がくれば酒が足りなくなり、酒を頼めば料理が足りなくなる。
最終的には腹がパンパンになるまでいくか、あるいは吐くまでいくか――
――つまり、順平が今現在置かれている状況は……泥沼である。
まあ、その気になれば順平には【全状態異常耐性】のスキルがある。
従って、アルコール程度の毒性ならいつでもシラフに戻れるのだが、楽しい酒の席でそんな事をするほど無粋ではない。
とりとめのない話は止まらなかった。
地球人から見た異世界の異常性。あるいは純粋に地球での心配事や悩み事。
互いのプライベートに入り込みすぎない程度の当たり障りのない話が、冗談混じりに交わされる。
木戸翔太と、その取り巻きは論外として……この世界に放り込まれてから初めて、順平がまともに話をした同郷出身者だ。
あるいはそれは自分の境遇を少しでも分かってくれる理解者とも言い換えられた。
酒の力もあったのは間違いないが、純粋にこの場の居心地が好かった……というのが長居の最大の理由だろう。
しかしそんな心地好さを阻むような怒声が、順平達の背後で響いた。
「ああん? Aランク級冒険者である……ユーリカ様にケンカ売るってぇのか?」
見れば、二メートルを超える大男がウイスキーと思われる蒸留酒をジョッキで呷っていた。
「すみません、すみません」
女性従業員は平謝りの姿勢だが、大男は追撃の手を緩めない。
「お前は今、俺に料理の皿を手渡したよな?」
「……はい」
「そして、お前は手渡し損ねて、料理をテーブルにぶちまけた。いや、それどころか……テーブルの下、俺のズボンにまでぶちまけやがった!」
「しかしそれはお客様が……失礼ですが、酔いすぎて受け取り損ねたように、いや、あるいは、わざとのように私には見えました……」
「ああ!? おい、舐めてんのかおめえはよ!? 俺様に口答えとはとんでもねえメスブタだっ! おい、マスター!?」
カウンター内で調理をしていたマスターは、恐る恐る大男に問いかける。
「……はっ、はいっ……何でしょうか?」
「この女を一晩借りるぜ? Aランク級冒険者に不逞を働いた罪を……体にキッチリ教え込ませてやるからよ?」
だが、精一杯の勇気をもってマスターは大男にこう言った。
「すみません、ウチはそういう店じゃないんで……。お代は結構ですから、ここいらでお引き取り――」
「アアン? お前も俺に喧嘩を売るってえのかっ!?」
スキルでも使っているのだろうか、その大声には威圧と悪意がたっぷり乗せられていた。
心臓の弱い者であれば、聞いただけで心臓が止まるような、臓腑の奥に響くような、不快な重低音。
マスターはしばし何かを考え……そして諦めたように首を左右に振った。
「ウチはそういう店ではありません。しかし自由恋愛を止める事は私には出来ません……後はウチの従業員と貴方様が決める事です」
それを聞いた大男が、へへっと下卑た笑みを浮かべた。
女性従業員は涙を浮かべ、周囲を見渡して常連客達に助けを求める。
が、誰しもが彼女と視線を合わせないよう目を伏せていた。
それはそうだろう、相手はAランク級冒険者であり、下手をすれば司法機関にも顔が利く。
強姦未遂を衛兵に訴えたところで、聞く耳を持たないばかりか、事実無根の名誉棄損で逆にお縄にかかる可能性すらある。
事実、今回の事案が許されるかどうかはともかく、Aランク級冒険者には一部治外法権レベルの特権が与えられていた。
彼らの狩る魔物が仮にも野放しにされていたとしたら、年間に幾つあるいは幾十の村落、地方都市が壊滅の憂き目に遭ってもおかしくないからだ。
だからこそ国家権力にも顔が利くし、こうして我が物顔が出来るのだ。
周囲の客達は悔しげな表情を浮かべながらも次々と店を後にする。
逆らえば何をされるか分からないし、何よりデコピン一発で失神させられてしまう程の力の持ち主なのだ。であれば、ただちにその場を去るのが賢明な判断だった。
順平もそう思い、亜美に言葉を投げかける。
「……そろそろ出ようか?」
急に真面目な表情を浮かべ、張りつめた雰囲気を漂わせた順平に、亜美は驚いたように尋ねる。
「さっきまで……酔ってたみたいな感じだったけど……演技だったの?」
「いや」と順平は首を左右に振った。
「これはスキルだ。多少の毒じゃ俺には効かない。アルコールの酩酊程度ならその気になれば一瞬で治せる」
「そりゃあまた便利な事で……」
やや呆れ気味の表情を亜美は浮かべた。
「で……お前もスキルか? カクテル十杯近く飲んでいたはずだが……シラフにしか見えねーぞ?」
「両親が九州出身だからね……カクテルの十杯じゃあ、ほろ酔い程度……かな?」
「それはそれでとんでもねえな……」
「まあ、ウチの父親、ウイスキーの瓶二日で空ける人だったからさ」
「……肝臓壊すぞ?」
順平の言葉に、亜美は遠い目をしながら何とも言えない表情を作った。
「今思い出すと、肝硬変一歩手前って感じだったんじゃないかしら。もしも日本に帰れるなら、こっちの世界の魔法薬を持って帰ってあげたいんだけど……」
「……そうか」
それはさておき……と順平は口を開いた。
「さっさと出よう」
「うん……明日の試験前にトラブルに巻き込まれたくはないしね」
「それじゃあ、今日はここで解散――」
だがそこでAランク級冒険者の大男がご機嫌な口調でこちらに声をかけてきた。
「おお? そこの可愛い子ちゃんは……異世界出身か?」
亜美は露骨に眉を顰める。
「……答える必要がないので答えません。私は退店するので……それじゃあ」
亜美はつっけんどんな態度を取る。
だが、それに構わずに男は歩み寄ってきた。
「いやァ……普通の女は抱き飽きたんだよ。黒髪ってのは珍しいもんだからな。それに、異世界の女は締まりも良いらしいじゃねーか?」
あまりにもストレートな下衆具合に、亜美は若干吐き気を覚えながら口を開いた。
「……すみません。私はもう帰りますので」
「まあまあそう言うなって……俺はAランク級冒険者だ」
「……あれだけ大きい声で言ってたら分かりますよ」
「明日から、危険なモンスターハンティングで一か月も人里を離れるんだ。俺には攻撃力を650増加させるとっておきのスキル【剛力招来】の英雄級があるが……それでも下手すれば俺は死ぬかもしれない。安全な稼業じゃあねえからな」
ピクリと順平の耳が動く。
「おい、ちょっと待て……プラス650だと? 国宝級の武器なんかでも攻撃力補正は200とかなんじゃねえのか? どんなとんでもスキルなんだよ」
「何言ってんだお前?」
「え?」
「国宝級の武器で攻撃力補正が200って……それはお前……素のままでの話だろ?」
「素のまま?」
「なんでそんな事も知らねえんだよ。剣士が剣術を使ってようやく武器としての剣は真価を発揮するんだろうがよ。魔法使いに剣を持たせるのと剣士に剣を持たせるのとじゃあ意味が全然違う」
「……?」
「剣術スキルを持っていれば、初心者で一・五倍、英雄級なら三倍、超級なら四倍に、武器そのものの攻撃力に倍率補正がかかる」
「……そうだったのか」
確かに神話級の素材である魔獣の犬歯が、加工なしの素体とはいえ攻撃力250程度っていうのは……しょっぱいなとは順平も思っていた。
順平はニヤリと笑うが、その事には誰も気付かない。
眉をへの字に曲げ、亜美は困ったように懇願した。
「……いい加減にしてください。私は明日、大事な用事があるんです」
「俺という存在は人類にとっては貴重な存在なんだ。世界にAランク級冒険者がどれだけいると思う? 俺はまさに選ばれし特権階級で、お前等平民は俺らに奉仕する義務がある。まあ、他の誰も狩る事の出来ない厄介な魔物を狩れるのは俺だけだから、当たり前と言えば当たり前なんだがな」
大男はそう捲し立て、ガハハと下卑た笑みを浮かべた。
「まあ、タダとは言わねえ。銀貨一枚で一発やらせろや」
男は亜美の手を掴む。亜美はそれを振りほどこうとする。
「へへ、逃げようったってそうはいかねえ。黒髪の女なんて本当に珍しい……ここで手籠めにしねえと一生……味わう機会はねえかもしれねえからな……」
「止めてください……本当に……」
「ふふふ……嫌よ嫌よも好きのウチってな? 最初は嫌がっていても、俺のテクニックで落ちない女はいねえ」
「いや、だから……」
そこで順平が立ち上がり、男の肩を掴んだ。
「何だてめえは?」
「俺の連れなんだ。止めてやってくれねえかな?」
「あ? 今……お前……何て言った? ありえない言葉が聞こえた気がしたんだが?」
「止めてやってくれって頼んだんだが?」
順平の言葉に、大男が愉快そうに大笑いをした。
「ハハっ……なるほど! なるほどなるほど分かったぞ! お前はモノを知らぬ田舎者か、あるいはただのアホだな! 俺は寛容だ! そういう事情なら聞かなかった事にしてやるから――とっととすっこんでろ」
順平は軽く肩をすくめて、更に言葉を続けた。
「だから、俺の連れだから止めてくれって言ってんだけど」
大男のコメカミに青筋が浮かぶ。
「なるほど。どうやら痛い目に遭いたいらしい」
――パチリ。
順平は懐を探り、テーブルの上に一枚の金貨を置いた。
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