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3巻
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しおりを挟むプロローグ 遠い記憶 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
子宮の中とは恐らくこういう感じなのだろうなと思う。
暗く赤く、そして濁った視界。
生ぬるくて、ぐじゅぐじゅした感触。
永遠に続く射精のような、表現しがたい心地よさと不安感。
そんな不思議な感覚の中、遠い記憶の彼方、まだ小さかった頃のとある少女に思いを馳せる。
――坂口なずな。
その少女は酷く痩せっぽちで、とても戦闘要員には使えない代物だった。
ロクでもない異世界に転送されて、他人に構う暇などなかったはずの俺が彼女を拾ったのは、あるいは気まぐれだったのかもしれない。
いや、違うなと俺は首を左右に振った。
――その少女は、俺と同じく世界に見捨てられていた。だからこそ俺は彼女を拾ったのだ。
頭の片隅でピコンと効果音が鳴るのが分かる。どうやらシソーラス値がゼロになったらしい。
なるほどね、と全てを思い出し、もはやどうしようもない現状を理解する。
俺が迷宮の最深部に到達する事は、彼女にかけられた呪いが約束してくれている。
スキルを奪う能力よりも、よっぽど酷い……どんなチートスキルなんだよ、と自嘲気味に笑った。
――要するに、あの日、あの時、少女に呪いがかけられた。そして、その少女――坂口なずな――は人間である事を止め、迷宮を彷徨い続けるダンジョンシーカーとなったのだ。
拳をギュっと握りしめ、俺は目を瞑る。
残された道は殺し合いの螺旋。
そしてその先に、俺か彼女、どちらかの迷宮踏破があるのだろう。
いや、そもそもの話。彼女に呪いをかけたのは俺――武田順平だ。
――そう。だから。
俺は彼女――坂口なずなに首を刈られても、最深部まで潜り続けなくちゃいけないんだ。
ふう、とそこで軽く溜息を一つ。
異様に外が騒がしくなってきた。そしてそれに伴い、急速に思考能力と記憶が失われていくのが分かる。
――どうやら、お目覚めの時間らしい。
第一章 外へ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
虚ろな表情の順平はその場所に立ちすくんでいた。
そこは、一面白色の空間。
「あれ……? ここは……? 俺は……なんで……ここに……?」
上下左右見渡す限り白一色で、どこが地面でどこが壁なのかも分からない。
地面だけがずっと続いていて、壁などないのかもしれない。あるいはすぐそこは壁になっていて、意外に狭い空間なのかもしれない。
はたまたひょっとすると地球のような球体の上に、順平は立ちすくんでいるのかもしれない。
遠近感が曖昧になる不気味な空間だが、しかし順平にとってはもはやお馴染み……とは言えないまでも、印象深い空間と言わざるをえなかった。
何しろそこは、かつて同級生である木戸翔太の頭が弾け飛んだ場所、そして深層に潜む大賢者の話を聞かされた場所でもある。
パチパチパチと白の空間に乾いた拍手の音が鳴り響く。
順平が振り向くと、そこには美しい中性的な少年の姿があった。
すなわち――我らがイカれた神様だ。
向日葵の花のように屈託なく、どこまでも無邪気な底抜けの笑顔とともに、拍手を続けながら神は言った。
「おめでとう。以前の約束の通り、君はこの前僕と会った時から五つの階層をクリアし、そして外に出る権利を得た」
「……ああ、そういえばそんな事も……言ってた……っけか」
順平はどこか虚ろなまま、生気のない表情でそう応じた。
「おやおや? どうしたんだい? せっかく外に出られるというのに……風邪でも引いているのかい? 元気がないようだけれど?」
「……いや……なんていうか……強烈な違和感が……いや、そもそも……俺は……拷問男の後……どうやって……ここ……に……グっ……」
順平はその場に蹲ると、コメカミに手をやる。
「どうしたんだい? ねえ?」
神の言葉には取り合わず、順平は襲い来る猛烈な頭痛をただひたすら無言で耐えた。
「……グ……ゥ……ゥ……」
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら、興味深そうに神は順平の苦しむ様を眺めている。
――グワングワンと頭が揺れる。視界が回る。
重度の乗り物酔いになったように、胃から酸っぱい何かが込み上げてくる。
「……グ……ゲ……ゲ……ゲエエエエエエーーーー」
一面白色の空間に、黄土色のゲル状の物体がぶちまけられた。
ゲルの中には、未消化の干し肉などが見える。
肩で息をする順平。嘔吐した事でようやく少し落ち着きを取り戻した。
同時に頭痛も徐々に引いていく。
「大丈夫かい?」
ニタリと笑いながら神は右指をパチンと鳴らした。
すると、いつの間にやら神の左手に氷入りの水が注がれたガラスコップが握られていた。
「さあ、飲みなよ」
ぼうっとした表情で順平はしばし考え、やがてコップを受け取る。
「……すまねえな」
そのまま一気に水を呷り、深く息をついた。
「本当にどうしたんだい? 酷く辛そうだけど。あと、なんだか……心ここにあらずというか、そういう感じがするよ?」
「…………」
順平の視界に、ノイズが走った。
テレビの砂嵐のようなものが周囲を支配し、さらに頭の中にピコンと電子音が響く。
――不具合発生。記憶の混――濁に――当人の4p*韻楠が――認め――られました。シソーラス値を5低下させ、記憶回路の再構築を行います。
すると、嘘のように頭の痛みが消え、思考がクリアになっていく。
瞳に生気が戻った順平は、すぐに神を睨みつけた。
「……ったく。前回お前に会ってから、メデューサに、覚に、イカ野郎……そんでもって拷問男だ。本当にこの迷宮はイカれ腐ってやがるな」
「そういえばさっき、拷問男の後にどうとかって言ってなかったかい? その後、どうやってここに辿り着いたかも分からないみたいな」
瞳をキラキラさせながら尋ねる神に、順平は肩をすくめて応じた。
「どうやってここに辿り着いた? 何言ってんだお前? 拷問男を訳の分からねえ能力で倒した。その後、俺は次の階層へのドアを開いた。そしたらこの空間に辿り着いた。ただそれだけの話だろーがよ」
「クハハっ……クハっ……クハハハっ!!!!」
神はその場に蹲り、腹を抱えて笑い始めた。
「イヒッ……アヒュ……お腹……お腹が……痛い……」
そのまま笑い続ける事、数十秒。
終いには小刻みに痙攣までし始め、笑いすぎて呼吸困難に陥ったようだ。
「ヒっ……ヒッ……ふゥー、ヒっ……ヒッ……ふゥー」
果たして意味があるのか甚だ疑問だが、神はラマーズ法による呼吸で落ち着きを取り戻そうとしているらしかった。
やがてようやく立ち上がった彼は、目尻に溜まった笑い涙を小指ですくいながらこう言った。
「いや、本当に君は面白いね?」
「……俺から見ていると、お前のほうが大概アレに見えるがな?」
その言葉を受け、神は再度噴き出しそうになったが、思い直してポンポンと順平の両肩を叩いた。
「まあ、アレなのはお互いさま……という事でね」
そこで再びパシィンと神は大きく手を鳴らし、仰々しく頷いた。
「まあ、つまり――君は、拷問男の階層を抜けて、ついに外の世界に出る資格を得たという事だ」
どこかぼんやりした意識の中、順平は口を半開きにして他人事のように呟いた。
「……外の世界に、本当の本当に出してくれるのか?」
「少し前に約束しただろう? 君のステータスは歪すぎるってね」
「ああ、それはまあ、そうなんだがな」
「例えば、これから先の階層にはマグマ溜まりがあったりするんだよね。どれだけ君が素早くても、階層全体を覆う熱気を避ける事は出来ない。そして君のステータスでは熱気に耐える事も出来ない。よってクリア不可能となるんだ」
そして、と神は続けた。
「そもそも、君の場合はステータスが歪すぎる事以前に、職業が最下級であるため、レベルアップボーナス自体が少ない。今後ボーナスをどう割り振っても必要な最低値に達するまで持たないんだよ。それまでに死ぬんだ。となると、『この迷宮の一階層に降り立った時点で、誰にでもクリア可能でなければならない』という条件に反する事になる。というか、既に反しているって訳」
「前の時も思ったんだが、どうしてクリア不可能だと不味いんだ?」
ふふん、と神は口元を歪めると、一度下方を指さし、順平に向けて小首を傾げた。
「ねえ、君? 最下層を踏破した、その先にあるものは何だと思う? 僕と同じく、長く生きすぎてしまったせいで生を苦痛に思い、死にすがるしかない生物――前に話した大賢者が、何故にそれを求めると思う?」
「大賢者……お前とは違って、そいつは無限の生という地獄から抜け出し、死ぬ事が可能になったんだよな?」
「ああ。でも、彼は今現在、深層域の攻略グループの長として、自らと周囲の寿命を延ばしてまで……迷宮の奥にあるモノに到達しようと血眼になっている」
しばし考え、順平は首を左右に振った。
「……分かんねーよ。いや、そもそも……そんなもんはどうでも良い」
「おやおや、既に君は祭りの当事者なんだよ? しかも、とっておきのチートスキルを持参で参加しているシード組なんだよ?」
「……祭り?」
「蠱毒、あるいは孤独なレースかな? まあ、なんでも良いけれど……これは誇っていい事だよ」
神に向けて順平は呆れた視線を送り、諦めたように呟いた。
「例によって、お前は俺の質問にまっとうに答える気はないんだよな?」
うん、と頷き、神は笑った。
「ご明察」
「お前さ……一度死んだほうが良いんじゃないか?」
手を振り、神は軽く笑みを浮かべて取り合わないという姿勢を見せる。
「と、いう事でだね、君はこれから外の世界に出る事になる……うん、そろそろ時間がなくなってきたな」
先ほどまではなかったはずの腕時計に目を落としながら、神は忌々しげに呟いた。
「……時間? 無限の時の流れに身を置きながら死ぬ事すらも許されず、精神に変調をきたした程の……超ド級の暇人であるお前が……時間を気にするのか?」
ああ、と頷き神は言った。
「僕は、確かに暇だ。それはもう、目も当てられないくらいに暇だ。君達人間の運命を弄び、僕だけのためにショーを演じさせる程に……確かに僕は暇人だ。けれどね? この迷宮において、僕ですら……いや、僕だからこそ、祭りに参加している君に対して、過剰な干渉は出来ないんだ」
「お前だからこそ……干渉できない?」
そこで神はピシャリと掌を叩き、早口でまくし立て始めた。
「手短に済まさせてもらうよ。当面の君の目的は、二つだ。一つは、冒険者ギルドに登録し、そしてAランク以上の冒険者になる事。そうすれば君は上級職へ就く事が出来る。つまり、レベルアップボーナスが今までの5ではなく、15となる。これまでのレベルアップ分も遡って加算されて、君は今とは比べ物にならない程の力を身に付けるだろう。ただし、期限は半年だ――それを過ぎれば、君はいかなる状態であっても、この迷宮に引き戻される」
「で……もう一つの目的は?」
神は悪戯っぽく笑うと、チロリと唇を舐めた。
「君と一緒に日本から転移してきた連中……外にいるよね?」
「そりゃあ、まあ……いるだろうな」
順平の言葉に満足げに神は頷く。
「復讐……したいよね?」
神が問いかけた刹那、順平の脳裏に、この迷宮で起きた出来事の数々が走馬灯のように甦っていく。
――ケルベロス、食人族、ホムンクルス、拷問男……本当に……ロクでもない事ばかりだった。
そして、順平は力強く頷き、神の問いに答えた。
「無論だ。そのために俺は血反吐を吐き、汚泥をすすり、クソを喰らってでも……どんな手段を使ってでも、ここまで生き延びてきた」
いつの間にかすぐ側まで近付いていた神がポンと順平の肩に手を置き、心の底から嬉しそうに何度も頷いた。
「うんうんそうだよね。そりゃあ誰だって……あんな落とされ方をすれば復讐に燃えるよね? そして――僕はそれが見たい。で、単純に僕が見たいってだけじゃなくて、それは君の強化にもつながるんだ」
「……俺の強化?」
「シソーラス値……隠しパラメータに多大な影響が起きる。復讐によって……きっと面白い事が起きるよ?」
「面白い事……?」
「復讐を達成する事によって君の精神に変容が生まれ、シソーラス値の封印が解かれていく」
「……封……印……?」
ウインクとともに神は妖艶に笑った。
「そう。彼女が君に施した封印だよ」
言い放つと同時、神は順平の両頬に手をやり、そして口を開くと――順平の鼻先に舌を這わした。
粘り気のある舌の感触。その湿った吐息にはどこか甘酸っぱい芳香も混じっている。
あまりに突然の出来事に、順平は一瞬固まる。
――前回は確か、頬へのキスだったよな……このショタ神様は本当に男なのか……あるいは女なのか……
と、そこまで考えたところでようやく体が反応した。
「おい、お前っ……!」
両手を突き出して、神を振りほどく。
神もまた、自らバックステップで順平と距離を取る。
そして、ニヤニヤとした表情で、順平の下から上までをねぶるように眺めた。
「本当に可愛いなあ、君は」
と、いう事で……と神は続けた。
「いってらっしゃい!」
――気が付けば、白色の空間は洞窟の岩肌となっていた。
一辺が三メートル程度の立方体の空間。順平の眼前には金色のドアが見える。
仄かに光るヒカリゴケ。薄暗い洞窟内に、神の姿はもうない。
ゴクリ、と順平は息を呑んだ。
先ほどの話から察するに、このドアの向こうには待ち焦がれた外の世界が広がっているはずだ。
けれど……と順平は思う。
少し前にも幼馴染の紀子の裏切りを受け、この洞窟に叩き込まれたのだ。
そして、あのイカれた神の性格だ……このドアの向こうが、外の世界どころか更なる難易度のダンジョン――文字通りの地獄に繋がっている、そんな可能性も捨てきれない。
一連の茶番劇の本当の目的。希望に満ちて高揚した自分を、谷底まで叩き落として笑う……それこそがあのショタ神様の真の狙いなのではないだろうかと。
「まあ、どちらにせよ……鬼が出るか、蛇が出るか……」
順平はドアノブに手をかけ、握り、回し、押し開く。
まず感じたのは、ひんやりとした空気だった。
それが新鮮な空気である事はすぐに分かった。
どこか淀んでいて、湿り気を帯び、重苦しささえある迷宮内の空気とは、まったく違う。
順平は大きく息を吸い込んだ。
濃い緑の香り。広がる視界は、月明かりに照らされた暗蒼色。
周囲は森と、そして湖。
ポカンとした間抜けな表情を浮かべたまま、順平は独り言ちた。
「おい……本当に……」
一歩、草に覆われた地面を踏みしめる。
「……外じゃねーか」
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