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2巻

2-2

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「それ、並の人間には決して出来ない事だよ?」

 感嘆したかのような神の表情に、順平は何も言い返せない。
 しばしの沈黙。

「……いい加減離れろよ!」

 ニヤニヤと自らを見つめながら抱きすくめてくる妙に艶っぽい表情の少年に、少しだけドギマギしながら順平は声を荒らげた。
 男だと分かっていても、極めて美しい造形の顔が吐息の触れ合う位置にある事に、どうしても戸惑ってしまう。
 さらに神の吐息が耳だけではなく、鼻先もくすぐる。
 甘い香りが順平の動揺を加速させた。


 ――いや、あるいはこいつ、本当は女?


 服装と、胸の膨らみが一切ない事から少年と決めつけていたものの……と、何が何だかよく分からなくなっている順平の頬に、神は軽くキスをした。

「おい、おまっ……ってか、お前は男、俺も男で……え? あ? ……えっ?」
「意外と可愛いんだね、君は。まあ、今後、この迷宮を進む際、色仕掛けには気をつけるよう忠告しておくよ」

 そこで神は順平から腕をほどいて、一歩離れる。

「おい、だからお前――」
「僕が男なのか女なのか……それも秘密だ。もしもねやを共にする事があれば……その時の君の表情を見てみたいからね」
「閨って……というか、結構秘密主義者なんだな」

 人差し指を鼻先に突き立て、チッチッチッと神は悪戯っぽく舌を鳴らした。

「教えて楽しめるなら教えるし、楽しめないなら教えないよ? 何を当たり前の事を言っているんだい?」
「……暖簾のれんに腕押しだな。なあ、そろそろ本題に入ってもらえると助かるんだがな。迷宮の成り立ちだったっけか? ってか、外に出る話はどうなったんだよ……」
「外に出る話ときちんとつながっているよ。だから安心して最後まで話を聞くといい。まあ……正直なところ、あの連中はルールを逆手に取って……少しだけ不愉快だ。かといって僕が直接手を下す訳にもいかない」
「……あの連中とはなんぞやと尋ねても、それは教えられないって回答になるのかな?」

 ヒュウと神は嬉しそうに笑った。

「ご明察めいさつ……。と、いう事で、この迷宮の成り立ち――だったね?」

 順平は何も言わずにコクリと首肯した。

「僕が気の遠くなる時間を一人で過ごしている事は覚えているかな? 不老不死という時の牢獄にさ」
「まあ、初対面であれだけインパクトのある自己紹介をされればな」
「で、ここは僕の管轄外の世界とは言え、ある程度の介入は出来るんだよ。君に直接介入しようとしているのも、君のレベルが1000を超えそうだからなんだけど……まあそれはいいや。ともかく、僕はこの迷宮に干渉して、今、ここにいる」
「干渉……か」
「それでね。以前にもこの迷宮に干渉した事があるんだよ」

 肩をすくめて順平は応じる。

「その時にも……お前のお気に入りっつーか、哀れな子羊が迷宮探索を?」
「いいや、違うよ。話は至極簡単さ……要はトラップを仕掛けたんだ」
「トラップ?」
「うん。トラップだよ……それもかなり特殊な……ね。今考えると当時の僕は浅はかだった。いくらなんでもあのトラップはエゲつなさすぎる」

 神の表情に曇りが窺える。
 人を殺す事や運命をもてあそぶ事に何ら罪の意識を持たない少年が――その言葉と共に確かに反省の色を見せたのだ。
 それに対して順平はゴクリと唾を呑んだ。

「お前がそこまで言うって……よっぽどだな? 一体全体……何をやったんだ?」
「ああ、本当によっぽどな事を、僕はしでかしてしまった」
「で、どんなトラップなんだ?」

 遠い目をして神は自省するように天井を見上げた。

「あの時の僕は……理解者を求めていたのかもしれない。いや、うん、言い替えるならば、それは道連れといったほうが適切かもしれない」
「道連れ……だと?」

 神は深く溜息をついた。

「まあ、僕も若かったって事だろうね。誰かに僕と同じ気持ちを味わってほしかったんだ。ただそれだけの事だよ」

 順平の背筋に冷や汗が走る。
 五臓六腑ごぞうろっぷを駆け巡る、これ以上ないほどの嫌な予感と悪寒。

「どういう……事だ? ひょっとして……」
「ここって安全地帯があるだろ? 君も分かると思うけど、安全地帯に逃げ込むまでには、いろんなパターンがあるんだ。危険と関係なく、運よく安全地帯を発見してそのまま休息に至る者、あるいは、魔物から逃げ出して死に物狂いで何とかそこに辿り着いた者。まあ、いろいろあるよね。そして僕のトラップは後者の人向けに作ったんだよ」

 ああ、と嫌な予感が徐々に現実のモノになろうとしているのを順平は理解する。
 恐らく……と順平は分かっていながらも神に問いかける。

「要は、お前が想定していたのは、命からがら逃げ込んだ安全地帯の場合……例えば、その外には魔物がいる状態で、外に出る事も出来ず……そんな感じで完全に詰んでいる状況って事だろ? で……その安全地帯に仕掛けたトラップって何だよ、早く言えよ」
「地下に潜るタイプの出入り口を作っておいたのさ。マンホールでも想像してもらえればいいかな? もちろん、きちんと入口にどんなトラップかの説明は書いたよ? 騙し討ちはフェアじゃないからね」

 少しだけ苛立って順平は問いかける。

「だから何への入口を仕掛けたんだよ?」

 何でもなさそうにあっけらかんと神は応じた。

「図書館さ。あ、運動場もあるかな」
「……図書館?」

 順平の想像とは少し違う単語が出てきたが、神が続けた言葉は想定通りだった。

「そそ。そこに入ると肉体の代謝は強制的に完全に止まり、ある意味でその者はアンデッドに近くなる。食事も必要ないし、排尿や排便も当初最初の数日は行われるが、そこから先は完全に止まる。無論、自殺は出来ない。そして、古今東西の様々な文書が所在する図書館で、ゆっくり窮地を脱する方法を考えればいいと――そういう事が出入り口に書かれていた訳だ」

 ああ、と今度は順平が天を見上げた。
 神は、時の囚人の道連れが欲しいと言ったのだ。
 ――当然、一度そこに入ってしまえば……

「で、はどれくらいなんだ?」
「一日だよ」
「一日……?」

 呆ける順平に、うんと天使のように神は微笑んだ。

「こちらの時間で一日だよ。まあ、世界図書館の中での時間では九千万年だけどね。当然それも出入り口には書いた。で、ある時、迷宮攻略のとあるパーティのリーダー格の一人が手を挙げた」
「……」

 順平は言葉が出ない。
 美しいとすら表現できる無邪気な笑みの裏には、もはやうすら寒いモノしか感じる事が出来ない。 

「ただ、まあ、魔物に追い込まれて八方塞がり。逆転の可能性は皆無……で、餓えて死ぬかどうかの状況で……それを選ばない人間はいないよね?」
「九千万年……か」
「そう。それは恒久の時と言い換えても差し支えない。一年が九千万回。人の一生である八十年が百万回以上。そして千年が九万回」

 吐き捨てるように順平は呟いた。

「生き残るために、死ぬよりも遥かに辛い永久の生を享受させられるってか……全く、B級ホラーなんかによくある悪魔の契約よりもタチが悪いなそれは」
「はは。褒め言葉と受け取っておくよ。ただ、僕のそんなイタズラで、問題が生じたんだ」
「問題?」
「本を与えすぎたのと、入った本人に資質がありすぎた。その男の職業は、賢者だったんだよね。当然、頭は――良かった」
「本を与えすぎたって?」

 そこで神は歯ぎしりを行った。

「いや、本といっても、この世界で流通している程度の水準の魔導書と、日本の高校レベルまでの基本的な数学や物理の資料。他は普通に歴史書や百科事典の類いだよ。まあ……少しだけ、良くない本もあったね。これも良くなかった」
「つまりそいつは、永久とも思える時間の中で、書物を漁りその全てをマスター……この世界のあらゆる魔導を身に付けた……と? そしてその強大な力は……お前に不快感を与える程度にまで……?」

 ははっと神は順平の言葉を鼻で笑った。

「数十万冊程度だからね。全て読破するのには千年も要らないよ。それにその程度の量の魔導を覚えたとしても……かつて難易度の低い状態だったこの迷宮でも、攻略は不可能だっただろうね」
「じゃあ一体どういう……?」
「時間のコトワリの中で、普通の人間が正気を保っていられるのは最初の数百年。千年も経つと全ての意識にもやがかかり出す。自分がそこに存在しているのかどうかも曖昧になっていくんだ」
「えらく具体的に知ってるんだな」
「……そりゃあ、経験したからね」

 神の瞳に紫色の狂気が宿ったのを確認し、順平はぐっと息を詰まらせた。
 しばしの沈黙の後、神は口を開いた。

「そして数万年も経てば人は発狂せざるを得ない。僕ですらそうだったんだけど……まあ、僕は神様だから完全に精神的にあっちの世界に行っちゃうとちょっと不味まずいんで、行っちゃいそうな時は精神が無理矢理引き戻されるんだけどね」
「俺には十二分に、お前はあちらの世界の住人に見えるがな」

 舌を出しながら、神は順平にウインクを行った。

「いやいやこれは失礼。いや、正直な話ね、僕が正常なのか異常なのか、あるいは他人から今の僕がどう見えているのか、それすら僕自身にはもはや分からないんだ」

 ふう、と溜息と同時、順平は神に尋ねる。

「それでトラップに引っかかった男はどうなったんだ?」

 本題を忘れていた……とでもいった風に神はポンと掌を叩いた。

「結論から言うと、発狂せずに耐えきったんだ」
「……?」
「と、いうよりも、彼はドがつく程の研究馬鹿だったんだね。与えられた時間の全てと、与えられた資料の全てを魔導の研究と真理の探究に捧げたんだ」

 順平の頭の中で、一人の偏屈な理系大学教授が寝る間も惜しんで延々とマウスを使った生物実験を繰り返す光景がよぎった。
 けれど……と彼は思う。

「九千万年も一人で……? 発狂もせずに……?」
「研究自体は数百万年でやりつくしたらしいんだけどね。で、まあ、これは結構笑えるんだけど……最後の最後まで彼が研究していたのは次元転移だ。図書館からの脱出までなかなかいい線行ってたんだけど、あそこにある材料だけではどうにもならなかったんだよ。それで彼は脱出を諦めた。でも、まあ、彼もどうやら本気だったようだ」
「本気って?」
「君と同じく……復讐だよ。自分をそんな部屋に、気の遠くなる時間閉じ込めた者に対する強い憎悪の念……かな。そして彼は研究の最中で、自力で僕という存在にまで辿り着いたんだ」

 そして、と神は続けた。

「ある種の発狂というのは……人間に元々備わっている防御反応だって事は知ってるかい?」
「過度のストレスに耐え切れなくなった際に、脳が生理現象として発狂という回答を出して物事を解決させようとするってやつか?」
「ご明察。君も高校生なのにいろいろ知ってるよね?」
「イジメで引きこもってた時、ネットの百科事典のいろんな項目を回るのが趣味だったからな……まあそれはいい」
「彼は知っていたんだよ。発狂すれば復讐の心が薄れてしまうという事を。そもそも、数千万年も一人の人間を恨み続けるってのは難しいからね。感情ってのは風化するもんだし……。まあ、それはいいとして、ともあれ……僕も正直驚いたよ。耳から串を突っ込んで脳をいじったり、劇薬を自分に投与したり、とにかく……彼はそうやって正気を保ちつつ、自らの魔力を高めながら、理不尽とも言える長さの時間を過ごした」
「……やけに嬉しそうだな」

 うんと頷き神は言った。

「良い暇潰しだったからね」
「……暇潰し……ね」
「そう、それは君の観察と同程度には……ね」

 遠い目で、一つ一つをじっくり思い起こすかのように神は語る。

「そうしてこの世界での一日を終え、彼は戻ってきたんだ。そこで彼の仲間は驚いた。なんせその時まで、彼等を安全地帯に釘づけにしていたケルベロスを、彼は初歩魔法の一撃のもとに屠ったんだからね。ああ、もちろん、当時の迷宮の難易度は低かったとはいえ、かなり深い階層の出来事だから……君が相手にしたケルベロスと全く同じ個体と考えていい」
「……その一団、いや、その男はどうなったんだ? それに、その男と、この迷宮の難易度が上がった事とどういう関係があるんだ?」

 神は話を締めくくるように掌を叩き、首を左右に振りながら笑った。

「それは自分の目で確かめてごらんよ。あんまり君だけの肩を持つ訳にもいかないんだよね。それに……ここから先の階層で出会う迷宮の住民達が、ある程度の回答を示してくれるさ」

 ふむ……と順平が顎に手をやったところで、神は満足げに頷いた。

「そういう事で、それじゃあバイバイ!」

 満面の笑みで手を振る神に、順平は怒声を放った。

「おいっ! 外に出してくれるんじゃねーのかよ!」

 ああそう言えば、と神は目を見開いた。

「忘れていたよ。その件については……あと、五階層だね」
「五階層?」
「そう。五階層先で……面白いイベントが起きるはずだ。そのあたりが外に出るにふさわしい頃合いだと思うよ? 機が熟せば再度僕は君の前に現れるよ。ちなみに――次の階層はリアルに君のステータスではクリア不可能となっているので……差し替えておいた。緊急避難ってやつだから、そういった措置はここ一度だけだと思ってもらいたい」

 そして、と神は付け加えた。

「サービスはそれで終了だ。これから先、未来永劫、僕はこの迷宮で絶対に君を助けない。死んでも生き返らせたりはしない。後の五階層間においても、それは例外ではないからね?」
「………………誰もそんな事は期待してねーよ」

 ところで……と順平は懐からステータスプレートを取り出し、神に差し出した。

「最近……見えるようになったステータスがあるんだ……」
「……うん?」

 ステータスプレートを受け取り、神は怪訝そうに眉を顰める。

「このシソーラス値ってのは、一体何だ?」

 そして、要を得たように神は頷いた。

「ああ、なるほど、ついにキミにもんだね」
「だから、これは何だと聞いている」

 意味深に神は鼻先に手をやり、そして小声で呟いた。

「シソーラス……ギリシャ語で『宝物庫』の意味だよ。しかし、全く……彼女もまた粋な名付けをする」
「……彼女?」
「まあその値は……パンドラの箱のようなものだと説明しておこうかな」
「……だから、これは何だと聞いている。ちなみに『彼女』については一切答える気はねーんだな?」
「ご明察。僕から説明したら、彼女に怒られちゃう……というかつまらないじゃないか。まあ、君には異世界転移の時点でいろいろと仕込まれていてね……というか君も本当に大変な運命を歩んでいるね……さすがの僕も少しだけ同情するよ。それもあって君に興味を示したというのはある。あ、そうそう、シソーラス値だったね。ここに突き落とされた際に、100あった数値が7低下、ケルベロス戦で数値低下が4、ノーライフキング戦で数値低下3、そして僕との再会で低下が3。都合、低下が17で、現在の数値は83。ああ、確かに90を切ってるから、裏パラメータの認識条件は達成か……。まあ、効果はおいおい分かるよ。ただし、発動はランダムだからアテに出来るようなもんじゃあないけどね」
「……仕込まれている? ……って、まあ、それについてもまともに答える気はないんだろうな?」

 満面の笑みで、神は頷いた。

「――ご名答。ともかくキミは残り五階層を踏破する事だね。条件を達成すれば、僕は再度、頃合いを見てキミの前に現れるだろうさ」
「全く……本当にお前って奴は――って、えっ? オイッ?」 

 ――そして。


 順平はドーム状の空間に佇んでいた。
 鼻をくすぐる若葉の香り。日本で言えば初夏の頃合い、渓流のほとりに漂う匂いと例えるのが近いだろうか。
 まあ、そういった爽やかな新緑の空気が満ちた空間に、順平は佇んでいた。
 周囲のほとんどは森林だが、彼は視界の開けている方向、その先に広がる草原を眺めて、独りちる。

「さて、気が付けば……神様は消えていて」

 眼前に広がる集落。順平はそれを注意深く観察する。
 文明の香りを感じたのは、迷宮に叩き落とされてから二度目の事だ。
 集落には、モンゴルの遊牧民族が使用するゲルのようなテントが密集していた。

「んで、やけに友好的な連中がお出迎え……か」

 その言葉通り、テントの中から数名の男達がニコニコとこちらに手を振りながら近寄ってくるのが見えた。
 順平は肩をすくめて吐き捨てるように呟いた。

「全く本当に――出来の悪い話だ」




 挿話 紀子の復讐 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼




 私の名前は竜宮紀子たつみやのりこ、十七歳。
 ひょんな事からクラスメイト数人と一緒に、ファンタジー的なノリの異世界にトリップさせられてしまった女子高校生だ。
 運が悪い事に、私達が転移させられた世界は、和製ファンタジーによくあるような、のんびりほんわかなファンタジーではなかったんだよね。
 分かりやすく言えば、ダークファンタジー的な世界で……食欲と性欲と支配欲がうごめき、いざ戦闘となれば脳漿のうしょう飛び散り内臓撒き散らす――そんな世界。
 スラム街では十歳に満たない少女、あるいはが、一欠けらのパンを食べるために体を売る。
 エルフやドワーフといった亜人に至っては、人権が認められておらず、人間に村ごと狩られる――そんな世界。
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 男みたいに、となる事はないんだから。
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 誰が言い出したのかは分からないけど、エルフの肝臓は不老長寿の妙薬みょうやくとなるという伝承があったらしいんだよね。
 だから、エルフ食なるものがこの世界では発展したんだ。フライとか天ぷらとか、シチューとかとか、そんな感じで。
 で、現在は肝臓だけでなく、骨や毛を除いて、その全てが食用として流通している……なお、一番人気で高値で取引されるのは肩ロースとの事だ。
 笑っちゃうよね。不老長寿の薬という当初の目的はどこにいっちゃったのか……
 うん、この異世界の現況、それはつまり――


 ――いわゆるひとつの、もうだめぽって状態だね。


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