13 / 15
神国『勇者誕生祭』
怠惰と信仰の国
しおりを挟む
「ぎ、ギルディアさぁん⋯⋯」
「今度はなんだ?」
二人が歩き始めて数日、ハクに思いも寄らぬ事件が起きていた。
「も、もう⋯⋯歩きたくありませぇん!」
へたり、と腰を下ろしてしまったハク。
しかし、それも当然かもしれない。数日間ただひたすらに歩き、いつになったら着くかもわからない。さらに、ハクはまだ子供だ。大人のギルディアの速さについていくのも大変だった。
「⋯⋯なら置いてくぞ」
「それはあんまりじゃないですか?!」
思った以上の乾いた返し驚きを隠せないハク。ここまで築いた信頼関係はなんだったのかを問いたくなる。
「まぁ、この辺でいいか。お前はここで休んでいろ」
「え? 本当に置いていくんですか?!」
ハクの嘆願も虚しく、ギルディアは振り返ることなく草むらの中に消えていった。
「えっ⋯⋯え? ほ、本当に置いていきましたよあの人!」
あまりに自然に立ち去っていくギルディアに驚き以外の感情が追い付いてこない。急いで立ち上がり、後を追おうとするが一度休めてしまった足に上手く力が入らない。
「裏切り者! 人でなし! こんな可愛い子を置いてくなんて最低! 鬼畜生め!」
「やかましいわ!」
「うわ?! ギルディアさん?! も、戻ってきてくれたんですね!」
「お前がうるさいからだ。俺は休んでいろ、と言っただろうが」
「いやいや、あの流れですと本当に私を置いて先に行っちゃう感じですよ」
手をブンブンと振りながら真顔で返答するハク。
しかし、実際に本当に置いてかれると思っていただけに、ギルディアがすぐに戻ってきてくれたのは意外だった。
そして、この一時の間にギルディアは随分と様変わりしていた。
「それはそうと⋯⋯着替えてたんですね」
ギルディアの服装は先ほどまで着ていた立派な法服から、麻の布切れに変わっている。腰に挿してある刀はそのままなので、刀が浮いて見えてしまう。
「どうして着替えたんですか?」
「そろそろ神国に着く。行けばわかる」
「そうなんですか」
ギルディアが無駄なことをするとは思っていないため、本当に行けばわかるのだろう。
ハク個人としては、自身の服装が立派なものではないので、今の服装の方が同じくらいの物を着ている気がして落ち着くのは内緒であった。
◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾
「うわぁ、ここが神国ですか」
ギルディアとハクがやって来たのは東西南北に開かれている門のうちの一つ。
外敵の侵襲を防ぐように石造の壁そびえ立ち、神国をぐるりと囲んでいる。そして、門には不思議な模様が付けられた鎧を着る門番が複数人で入国する人々を捌いていた。
「はい次の人。押さないで、ちゃんと回りますので」
「あー、祭りの参加者ね。信者の方? え、違うの? ならアッチで確認をとってもらって」
「神殿に祈りを捧げにきた方? ならこのまま通ってください。場所はわかりますか? もし分からなかったら、誰かに聞いて連れてってもらって」
盗賊にでもあったかのような家族、武器を手に血気盛んそうな若者、小綺麗な服に身を包んだ一組の男女。言葉通りに十人十色の背景を抱えた人々が列を成していた。
そして、並ぶ列が進みハク達の順番が回ってきた。
「お二人は祭りの参加者? それとも神殿に祈りかい?」
「神殿に向かいたい。印は持っている」
そう言ってギルディアは首元に下げていた『雫のような形をした銀色の石』を見せた。
門番は「おぉ、上位信者の方でしたか」と驚きながら、期待の眼差しでハクを見るが、ハクにはその石がなにを示し、門番がなにを期待しているかが全く理解できない。
「すまない、そっちの娘はまだ祈祷をしたことがない。今日が初めてなんだ」
「ああ、そうだったんですね。銀色の方がご一緒するくらいですから相当の身分なんでしょう! ささ! お通りください!」
「ああ、すまない」
普段のギルディアの態度からでは想像できないほどの礼儀正しさだな、と場違いにも感じながらハクも続いた。
通り過ぎ、振り返れば先ほどの門番はギルディアの時とは別人のように粗暴な態度で次の入国者を捌いていた。
ここまで、あからさまな態度を取られるとハクとしても気になることが出てくるのは当然だった。
「ギルディアさん、さっき銀色がどうのってどういう意味ですか?」
「この石はこの国で信仰されている神を象徴するものだ。そして、その信仰度を示すように階級があり石の材質で振り分けられている」
ハクから質問が投げられるのがわかっていたかのように、ギルディアはスラスラと答える。
振り分けは上から順に、金銀銅と続き石製、木製となっており、ギルディアの持っていたのは上から二番目に位置し、教会関係者以外では最高位にいると言っても過言ではない。
「へ~、そうだったんですね。ギルディアさん、そんなに偉い人だったんですね」
「いや、これはただの貰い物だ」
もらいもんかよ、とツッコミを入れたいながらも、そんな高価なものを貰えるだけ目の前の男はすごいのではないか? と反対意見も出るのだからハクとしては反応に困るのであった⋯⋯ので、微妙な顔をして話を逸らすことにした。
「それにしても、この国って⋯⋯なんか不思議ですね」
見渡すと整えられているが剥き出しの地面、簡素な住宅が並び、そして人々は楽しそうに暇を持て余していた。
世間話に花を咲かせる貴婦人達、神話や宗教に熱弁を振るう哲人達、物々交換をしながら人情を見せる商人とお客達。平和で平穏で牧歌的なその姿はまるで——、
「——みなさん戦争のことなんて少しも気にしてないんですね」
山を越えた先にある農村の伝承のように、
海を越えた先にある国家の宗教のように、
天を超えた先にある異界の神話のように、
この国の人にとって今起きている覇王国との戦いは対岸の火事のようなものに見える。
「勇者がどうなっているのか、戦況がどうなっているかは彼らが知らないだけだろう」
「え、そうなんですか?」
「ああ。そして、この国の兵隊——聖騎士隊が負けるとは微塵も考えていないからだ」
「ど、どうしてですか?」
断言するギルディアにハクが疑問を呈するのは当然だろう。
戦いである以上、勝つ側と負ける側がある。そこまで断言するにはそれなりの理由があると思って然るべきだ。しかし——、
「この国に神がいるからだ」
——なんとも宗教国家らしい答えが返ってきた。
「⋯⋯それだけですか?」
「それだけだ」
「そ、そんなの無茶です!」
「何が無茶なんだ? 実際、神に守られていると思えているだけで軍の士気は上がる。士気が上がれば勢いだけでも勝つことがある」
「ぐぬぬ⋯⋯」
「この国にとっての善は怠惰と信仰だ。時間を余らせ、祈りを捧げ、運命を呪う。勤勉であることは疎まれ、信仰しないことは恥であり、運命を受け入れないことは背叛を意味する」
「だから⋯⋯」
そう言ってハクは道ゆく人に目を向けた。
貴婦人達も哲人達も商人とお客達も、絢爛豪華な様子はなく、どこか質素だ。
自らの役割を全うするように働くが、余裕がない様子はない。悠々自適、そんな言葉が相応しいくらいだ。
「それじゃあ、ギルディアさんが着替えたのも⋯⋯」
「そこまで飾りっ気があるとは思わないが、この国では目立つからな」
ギルディアの話を聞いて納得するハク。
その土地柄、雰囲気を考えて行動する姿は普段からは微塵に想像できないと若干失礼に考えるのは内緒の話だ。
「そろそろ着くぞ」
「え、あっ——」
話しながら、周囲をキョロキョロしていたため気づかなかったが、ハクの目の前には目的地としてた場所が徐々にその全貌を見せてきていた。
「こ、ここが⋯⋯神殿ですか?」
ハク達の目的地、そこには一つの美術品が存在していた。
真っ白な石材をふんだんに使った柱が何本も立ち並び全体を支え、所々に花や鳥、天使などの意匠が施されている。そして、屋根にも同様に純白の石材が使用されており、毎日丁寧に磨かれているのかシミ一つ感じさせないほどだ。
「大きいですね。それに、他の建物とは全然違います」
まるで犬小屋と一軒家ほどに差を感じさせる国民の家と神殿。
華美な装飾があるわけではないので慎ましいと言う見方もないとは言わないが、それにしても露骨ではないかと感じる。
「それだけこの国にとっての神という存在は力を持っているということだ」
そう言って自称神は全く臆することなく神殿の敷居を跨いだ。
「今度はなんだ?」
二人が歩き始めて数日、ハクに思いも寄らぬ事件が起きていた。
「も、もう⋯⋯歩きたくありませぇん!」
へたり、と腰を下ろしてしまったハク。
しかし、それも当然かもしれない。数日間ただひたすらに歩き、いつになったら着くかもわからない。さらに、ハクはまだ子供だ。大人のギルディアの速さについていくのも大変だった。
「⋯⋯なら置いてくぞ」
「それはあんまりじゃないですか?!」
思った以上の乾いた返し驚きを隠せないハク。ここまで築いた信頼関係はなんだったのかを問いたくなる。
「まぁ、この辺でいいか。お前はここで休んでいろ」
「え? 本当に置いていくんですか?!」
ハクの嘆願も虚しく、ギルディアは振り返ることなく草むらの中に消えていった。
「えっ⋯⋯え? ほ、本当に置いていきましたよあの人!」
あまりに自然に立ち去っていくギルディアに驚き以外の感情が追い付いてこない。急いで立ち上がり、後を追おうとするが一度休めてしまった足に上手く力が入らない。
「裏切り者! 人でなし! こんな可愛い子を置いてくなんて最低! 鬼畜生め!」
「やかましいわ!」
「うわ?! ギルディアさん?! も、戻ってきてくれたんですね!」
「お前がうるさいからだ。俺は休んでいろ、と言っただろうが」
「いやいや、あの流れですと本当に私を置いて先に行っちゃう感じですよ」
手をブンブンと振りながら真顔で返答するハク。
しかし、実際に本当に置いてかれると思っていただけに、ギルディアがすぐに戻ってきてくれたのは意外だった。
そして、この一時の間にギルディアは随分と様変わりしていた。
「それはそうと⋯⋯着替えてたんですね」
ギルディアの服装は先ほどまで着ていた立派な法服から、麻の布切れに変わっている。腰に挿してある刀はそのままなので、刀が浮いて見えてしまう。
「どうして着替えたんですか?」
「そろそろ神国に着く。行けばわかる」
「そうなんですか」
ギルディアが無駄なことをするとは思っていないため、本当に行けばわかるのだろう。
ハク個人としては、自身の服装が立派なものではないので、今の服装の方が同じくらいの物を着ている気がして落ち着くのは内緒であった。
◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾
「うわぁ、ここが神国ですか」
ギルディアとハクがやって来たのは東西南北に開かれている門のうちの一つ。
外敵の侵襲を防ぐように石造の壁そびえ立ち、神国をぐるりと囲んでいる。そして、門には不思議な模様が付けられた鎧を着る門番が複数人で入国する人々を捌いていた。
「はい次の人。押さないで、ちゃんと回りますので」
「あー、祭りの参加者ね。信者の方? え、違うの? ならアッチで確認をとってもらって」
「神殿に祈りを捧げにきた方? ならこのまま通ってください。場所はわかりますか? もし分からなかったら、誰かに聞いて連れてってもらって」
盗賊にでもあったかのような家族、武器を手に血気盛んそうな若者、小綺麗な服に身を包んだ一組の男女。言葉通りに十人十色の背景を抱えた人々が列を成していた。
そして、並ぶ列が進みハク達の順番が回ってきた。
「お二人は祭りの参加者? それとも神殿に祈りかい?」
「神殿に向かいたい。印は持っている」
そう言ってギルディアは首元に下げていた『雫のような形をした銀色の石』を見せた。
門番は「おぉ、上位信者の方でしたか」と驚きながら、期待の眼差しでハクを見るが、ハクにはその石がなにを示し、門番がなにを期待しているかが全く理解できない。
「すまない、そっちの娘はまだ祈祷をしたことがない。今日が初めてなんだ」
「ああ、そうだったんですね。銀色の方がご一緒するくらいですから相当の身分なんでしょう! ささ! お通りください!」
「ああ、すまない」
普段のギルディアの態度からでは想像できないほどの礼儀正しさだな、と場違いにも感じながらハクも続いた。
通り過ぎ、振り返れば先ほどの門番はギルディアの時とは別人のように粗暴な態度で次の入国者を捌いていた。
ここまで、あからさまな態度を取られるとハクとしても気になることが出てくるのは当然だった。
「ギルディアさん、さっき銀色がどうのってどういう意味ですか?」
「この石はこの国で信仰されている神を象徴するものだ。そして、その信仰度を示すように階級があり石の材質で振り分けられている」
ハクから質問が投げられるのがわかっていたかのように、ギルディアはスラスラと答える。
振り分けは上から順に、金銀銅と続き石製、木製となっており、ギルディアの持っていたのは上から二番目に位置し、教会関係者以外では最高位にいると言っても過言ではない。
「へ~、そうだったんですね。ギルディアさん、そんなに偉い人だったんですね」
「いや、これはただの貰い物だ」
もらいもんかよ、とツッコミを入れたいながらも、そんな高価なものを貰えるだけ目の前の男はすごいのではないか? と反対意見も出るのだからハクとしては反応に困るのであった⋯⋯ので、微妙な顔をして話を逸らすことにした。
「それにしても、この国って⋯⋯なんか不思議ですね」
見渡すと整えられているが剥き出しの地面、簡素な住宅が並び、そして人々は楽しそうに暇を持て余していた。
世間話に花を咲かせる貴婦人達、神話や宗教に熱弁を振るう哲人達、物々交換をしながら人情を見せる商人とお客達。平和で平穏で牧歌的なその姿はまるで——、
「——みなさん戦争のことなんて少しも気にしてないんですね」
山を越えた先にある農村の伝承のように、
海を越えた先にある国家の宗教のように、
天を超えた先にある異界の神話のように、
この国の人にとって今起きている覇王国との戦いは対岸の火事のようなものに見える。
「勇者がどうなっているのか、戦況がどうなっているかは彼らが知らないだけだろう」
「え、そうなんですか?」
「ああ。そして、この国の兵隊——聖騎士隊が負けるとは微塵も考えていないからだ」
「ど、どうしてですか?」
断言するギルディアにハクが疑問を呈するのは当然だろう。
戦いである以上、勝つ側と負ける側がある。そこまで断言するにはそれなりの理由があると思って然るべきだ。しかし——、
「この国に神がいるからだ」
——なんとも宗教国家らしい答えが返ってきた。
「⋯⋯それだけですか?」
「それだけだ」
「そ、そんなの無茶です!」
「何が無茶なんだ? 実際、神に守られていると思えているだけで軍の士気は上がる。士気が上がれば勢いだけでも勝つことがある」
「ぐぬぬ⋯⋯」
「この国にとっての善は怠惰と信仰だ。時間を余らせ、祈りを捧げ、運命を呪う。勤勉であることは疎まれ、信仰しないことは恥であり、運命を受け入れないことは背叛を意味する」
「だから⋯⋯」
そう言ってハクは道ゆく人に目を向けた。
貴婦人達も哲人達も商人とお客達も、絢爛豪華な様子はなく、どこか質素だ。
自らの役割を全うするように働くが、余裕がない様子はない。悠々自適、そんな言葉が相応しいくらいだ。
「それじゃあ、ギルディアさんが着替えたのも⋯⋯」
「そこまで飾りっ気があるとは思わないが、この国では目立つからな」
ギルディアの話を聞いて納得するハク。
その土地柄、雰囲気を考えて行動する姿は普段からは微塵に想像できないと若干失礼に考えるのは内緒の話だ。
「そろそろ着くぞ」
「え、あっ——」
話しながら、周囲をキョロキョロしていたため気づかなかったが、ハクの目の前には目的地としてた場所が徐々にその全貌を見せてきていた。
「こ、ここが⋯⋯神殿ですか?」
ハク達の目的地、そこには一つの美術品が存在していた。
真っ白な石材をふんだんに使った柱が何本も立ち並び全体を支え、所々に花や鳥、天使などの意匠が施されている。そして、屋根にも同様に純白の石材が使用されており、毎日丁寧に磨かれているのかシミ一つ感じさせないほどだ。
「大きいですね。それに、他の建物とは全然違います」
まるで犬小屋と一軒家ほどに差を感じさせる国民の家と神殿。
華美な装飾があるわけではないので慎ましいと言う見方もないとは言わないが、それにしても露骨ではないかと感じる。
「それだけこの国にとっての神という存在は力を持っているということだ」
そう言って自称神は全く臆することなく神殿の敷居を跨いだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
スウィートカース(Ⅱ):魔法少女・伊捨星歌の絶望飛翔
湯上 日澄(ゆがみ ひずみ)
ファンタジー
異世界の邪悪な存在〝星々のもの〟に憑依され、伊捨星歌は〝魔法少女〟と化した。
自分を拉致した闇の組織を脱出し、日常を取り戻そうとするホシカ。
そこに最強の追跡者〝角度の猟犬〟の死神の鎌が迫る。
絶望の向こうに一欠片の光を求めるハードボイルド・ファンタジー。
「マネしちゃダメだよ。あたしのぜんぶ、マネしちゃダメ」
前世の忠国の騎士を探す元姫、その前にまずは今世の夫に離縁を申し出る~今世の夫がかつての忠国の騎士? そんな訳ないでしょう~
夜霞
ファンタジー
ソウェル王国の王女であるヘンリエッタは、小国であるクィルズ帝国の王子との結婚式の最中に反乱によって殺害される。
犯人は国を乗っ取ろうとした王子と王子が指揮する騎士団だった。
そんなヘンリエッタを救いに、幼い頃からヘンリエッタと国に仕えていた忠国の騎士であるグラナック卿が式場にやって来るが、グラナック卿はソウェル王国の王立騎士団の中に潜んでいた王子の騎士によって殺されてしまう。
互いに密かに愛し合っていたグラナック卿と共に死に、来世こそはグラナック卿と結ばれると決意するが、転生してエレンとなったヘンリエッタが前世の記憶を取り戻した時、既にエレンは別の騎士の妻となっていた。
エレンの夫となったのは、ヘンリエッタ殺害後に大国となったクィルズ帝国に仕える騎士のヘニングであった。
エレンは前世の無念を晴らす為に、ヘニングと離縁してグラナック卿を探そうとするが、ヘニングはそれを許してくれなかった。
「ようやく貴女を抱ける。これまでは出来なかったから――」
ヘニングとの時間を過ごす内に、次第にヘニングの姿がグラナック卿と重なってくる。
エレンはヘニングと離縁して、今世に転生したグラナック卿と再会出来るのか。そしてヘニングの正体とは――。
※エブリスタ、ベリーズカフェ、カクヨム他にも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
ミネルヴァ大陸戦記
一条 千種
ファンタジー
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
時代は移り、大陸西南に位置するロンバルディア教国。
美しき王女・エスメラルダが戴冠を迎えようとする日に、術者の末裔は再び世界に現れる。
ほぼ同時期、別の国では邪悪な術者が大国の支配権を手に入れようとしていた。
術者の再臨とともに大きく波乱へと動き出す世界の歴史を、主要な人物にスポットを当て群像劇として描いていく。
※作中に一部差別用語を用いていますが、あくまで文学的意図での使用であり、当事者を差別する意図は一切ありません
※作中の舞台は、科学的には史実世界と同等の進行速度ですが、文化的あるいは政治思想的には架空の設定を用いています。そのため近代民主主義国家と封建制国家が同じ科学レベルで共存している等の設定があります
※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
霊飼い術師の鎮魂歌
夕々夜宵
ファンタジー
____アラン国
それは現世を生きる人々の世界とは違う世界であった。
表の世界、樹林のように立ち並ぶビル群、発展したIT技術、医療技術。我々が住む平和な現代社会の発展には、もう一つの世界の礎があったのだ。
そこは裏の世界。アラン国を中心とした世界には人間の他に、妖怪が存在していた。それら妖怪は人々の発展を妨げる者も多く、人間、発展を望む妖怪とは永きに渡り争いが起きていた。そんな妖怪と渡り合うべく生み出された四つの力。それらの力により、裏の世界は表の世界をいつだって支えてきたのだった。
___これはそんな、誰も知らない裏の世界の話である。
【完結】君の世界に僕はいない…
春野オカリナ
恋愛
アウトゥーラは、「永遠の楽園」と呼ばれる修道院で、ある薬を飲んだ。
それを飲むと心の苦しみから解き放たれると言われる秘薬──。
薬の名は……。
『忘却の滴』
一週間後、目覚めたアウトゥーラにはある変化が現れた。
それは、自分を苦しめた人物の存在を全て消し去っていたのだ。
父親、継母、異母妹そして婚約者の存在さえも……。
彼女の目には彼らが映らない。声も聞こえない。存在さえもきれいさっぱりと忘れられていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる