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6 抑えられない欲求 クロードside ※
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お兄様は今日のお茶会の結果に満足そうだった。
カイルはお兄様の美貌に一瞬当てられたが、僕の視線一つで立ち直ったので良しとしよう。
ニコラス様は僕と同類かと思って警戒したけど、お兄様に手を出すことはなさそうだから問題ない。寧ろ今後のためにお互い情報・意見交換が必要だ。
お兄様が僕のためにお茶会に着いてきてくれたのは嬉しかったが、やはりたくさんの人に大事なお兄様を見られるのは不快だった。お兄様がいつも僕を意識していると実感出来ているから許せたが。
「お兄様、今日はお兄様と一緒に眠りたいです。」
「もちろん良いよ! 今日は外出して疲れたから早目に休もうか。」
100%肯定で返してくれるのを分かっていてお兄様に甘えてみる。毎日ではなくたまに甘えるのがコツだ。お兄様は僕を愛してくれているが、人のスペースに無理やり入るようなことはしないので、一緒にお風呂に入ろう、とか寝ようとかは言わない。なのでこちらから強請るしかないのだ。
夜も深まった頃。
僕は寝ているお兄様の顔に自分の口を這わす。瞼、鼻先、額、頬、そして唇。この人は自分のものだと主張したいが年齢も力も足りない。深く眠っているのでお兄様はちょっとくらいでは起きないだろう。今の3歳差は大きい。だがあと10年もしたら体格も年齢差も変わらなくなるだろう。そしたらお兄様も罪悪感なく僕を受け入れてくれるはず。
それまでは……。
精通もまだで、性的に興奮するわけではないが、ただ所有欲と体中全てに口付けたいという欲求のみで自分の唇をレイフォードの体に滑らせていく。
ゆっくりと布団を取り、寝衣をはだけさせる。
首に顔を寄せ、匂いを嗅ぐ。甘いような爽やかな香りがする。安心する匂いだ。特に強く香る項に舌を這わせ、舐める。
「ん……。」
レイフォードの声が少し漏れるが気にせず首筋を舐めていく。何度も行っている行為で、起きたことは1度もない。警戒心もなく気配に鈍感すぎて少し心配だが今の自分にとっては好都合だった。
胸の飾りが月明かりに照らされてピンクに色付いているのが分かる。全体的に色が薄い兄の乳首はとても可愛らしかった。向かって右側の乳首を舐めてみる。自分の唾液でテカっていやらしい。次は左を舐めながら右側の乳首は右手の親指でコロコロと触ってみる。
「ん……んん……。」
時折吐息を漏らしながら、体をビクビクと反応する兄が可愛くて仕方ない。確か、兄も精通はまだのはずだ。何故なら今まで何度も触っていた中で、レイフォードが射精したことは無かったからだ。だが、射精しなくとも体は反応する。
お腹、ヘソ、と舌を伸ばし、反応している兄の陰茎を取り出す。僕は心臓がドクドクと高なり、呼吸が早くなっているのを感じた。兄のモノを直接触るのは初めてだった。僕は躊躇いなく陰茎に舌を這わせた。まだ小さく、僕の口にも入る大きさだ。ビクビクと反応する兄を堪能し、寝衣を戻していく。僕の唾液で光る白い肌。本当は痕を残したいけどバレて警戒されては困る。父も僕の気持ちは知っているし、お兄様に触ったのがバレて警戒され、一緒に眠れなくなるのは嫌だ。
次は精通まで見たいが、流石に起きてしまうだろう。
何か上手い方法は無いかと考えながら、クロードはレイフォードに抱きついて目を閉じた。
カイルはお兄様の美貌に一瞬当てられたが、僕の視線一つで立ち直ったので良しとしよう。
ニコラス様は僕と同類かと思って警戒したけど、お兄様に手を出すことはなさそうだから問題ない。寧ろ今後のためにお互い情報・意見交換が必要だ。
お兄様が僕のためにお茶会に着いてきてくれたのは嬉しかったが、やはりたくさんの人に大事なお兄様を見られるのは不快だった。お兄様がいつも僕を意識していると実感出来ているから許せたが。
「お兄様、今日はお兄様と一緒に眠りたいです。」
「もちろん良いよ! 今日は外出して疲れたから早目に休もうか。」
100%肯定で返してくれるのを分かっていてお兄様に甘えてみる。毎日ではなくたまに甘えるのがコツだ。お兄様は僕を愛してくれているが、人のスペースに無理やり入るようなことはしないので、一緒にお風呂に入ろう、とか寝ようとかは言わない。なのでこちらから強請るしかないのだ。
夜も深まった頃。
僕は寝ているお兄様の顔に自分の口を這わす。瞼、鼻先、額、頬、そして唇。この人は自分のものだと主張したいが年齢も力も足りない。深く眠っているのでお兄様はちょっとくらいでは起きないだろう。今の3歳差は大きい。だがあと10年もしたら体格も年齢差も変わらなくなるだろう。そしたらお兄様も罪悪感なく僕を受け入れてくれるはず。
それまでは……。
精通もまだで、性的に興奮するわけではないが、ただ所有欲と体中全てに口付けたいという欲求のみで自分の唇をレイフォードの体に滑らせていく。
ゆっくりと布団を取り、寝衣をはだけさせる。
首に顔を寄せ、匂いを嗅ぐ。甘いような爽やかな香りがする。安心する匂いだ。特に強く香る項に舌を這わせ、舐める。
「ん……。」
レイフォードの声が少し漏れるが気にせず首筋を舐めていく。何度も行っている行為で、起きたことは1度もない。警戒心もなく気配に鈍感すぎて少し心配だが今の自分にとっては好都合だった。
胸の飾りが月明かりに照らされてピンクに色付いているのが分かる。全体的に色が薄い兄の乳首はとても可愛らしかった。向かって右側の乳首を舐めてみる。自分の唾液でテカっていやらしい。次は左を舐めながら右側の乳首は右手の親指でコロコロと触ってみる。
「ん……んん……。」
時折吐息を漏らしながら、体をビクビクと反応する兄が可愛くて仕方ない。確か、兄も精通はまだのはずだ。何故なら今まで何度も触っていた中で、レイフォードが射精したことは無かったからだ。だが、射精しなくとも体は反応する。
お腹、ヘソ、と舌を伸ばし、反応している兄の陰茎を取り出す。僕は心臓がドクドクと高なり、呼吸が早くなっているのを感じた。兄のモノを直接触るのは初めてだった。僕は躊躇いなく陰茎に舌を這わせた。まだ小さく、僕の口にも入る大きさだ。ビクビクと反応する兄を堪能し、寝衣を戻していく。僕の唾液で光る白い肌。本当は痕を残したいけどバレて警戒されては困る。父も僕の気持ちは知っているし、お兄様に触ったのがバレて警戒され、一緒に眠れなくなるのは嫌だ。
次は精通まで見たいが、流石に起きてしまうだろう。
何か上手い方法は無いかと考えながら、クロードはレイフォードに抱きついて目を閉じた。
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