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47 フリードの世界の中心は
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「おはようエル。今日はえらく機嫌が良いね。休みの日に何かあったの?」
昨日のレオとの濃厚なキスや婚約、同居のことなどを思い出しながら考えていると、フリードから声を掛けられた。マズイ、学校ではあまり多くの人と関わりたくないのでクールキャラを守りたいのに浮き立つ気持ちが顔に出ていただろうか。
「おはよう。ううん、別に何も無いよ」
『週末は恋人とイチャイチャして、今は人生で幸せの絶頂期です』とか『婚約者が出来ました。他国の元王子です』とか勿論言えるはずがないので、否定する。だが俺の言葉を信じないフリードが色々と聞いてくるも「何も無いよ」と素っ気なく返答しているとキールとリアムがやってきた。
「おはようエル! フリード!」
「おはようキール、リアム」
「……おはよう」
「おはよう二人とも。今日エルの様子がいつもと違うんだけど、理由分かる?」
フリードからそのことを聞いたキールが俺を見つめてくる。ここで目を逸らしたら負ける! と思った俺はじっとキールを見つめるとキールが先に目を逸らした。よし、勝った。勝利の味を噛み締める間もなくフリードが話しかける。
「エル、何か良いことあった?」
「え……? うん……」
まぁそのくらいは話して良いだろう。会ってすぐに尋ねられる程に自分の感情を抑えきれてないのなら、逆に何も無いと言うのは不自然だしな。そうだそうだ。
「誰か好い人でも出来た?」
「よ!? え!! な!! あ!?」
『いいひと』ってどういう意味だ!? どういう意味で言ってる!?
「あ、つまり恋人が出来たかなって思ったんだけど、その反応だと本当にそうみたいだね」
「は!? エルが? はぁ? 恋人とかウソでしょ!? ね、エル!!」
真っ赤になったキールがぷんすか怒っている。恋人が出来たことを祝わないにしろ怒るのはよく分からない。生意気にも恋人作ってるんじゃないよってことか?
「えと……その……」
「週末明けでここまで様子が違うと流石に誰でも分かるよ」
「え、そ……そんなに……?」
「私も別人かと思うくらいには」
自覚している以上に心が飛び跳ねて喜んでいるのかもしれない。今はレオとキスしてないから意識はしっかりとしている、はずだし。そっと右手の人差し指で自分の下唇に触れ、感触を確かめた。
「エル、これ以上そんな顔見せるとキールくんが泣いちゃいそうだから」
言われ、フリードの隣を見ると先程まで怒り心頭の様子だったキールが何故か涙目になり、リアムに頭を撫でられ、宥められていた。
「それで、相手の方は良い人なのかい?」
ほぼ確信めいたその問に、俺はこくりと頷いた。キールの呻き声と共に、始業開始のチャイムが鳴る。
「じゃあ席に戻るよ。あ、そうそう。友人の一人として、もし何かアドバイスが必要なら助けになるよ」
頼もしい言葉に思わずフリードの耳に口を寄せ小声で囁いた。
「男同士の恋愛って具体的に何するの?」
一瞬目を見張り俺を見たフリードはすぐに表情を整え微笑んだ。そして俺の耳に顔を寄せて呟いた。
「今日うちにおいで。みんなで勉強会をしよう」
俺を迎えに来てくれた御者に、メンブルク公爵家に行くことと、帰りも公爵家の馬車で伯爵家まで送ってもらうことを伝え、キール、リアムと共にフリードを迎えに来た馬車に乗り込んだ。
フリードが自身の弟に俺たちを紹介したいとからと自宅へと誘い、そのついでに結局進んでいないグループ課題をフリード宅で進めようということになった。
豪奢だが洗練された屋敷のベルを鳴らし、すぐに公爵家の家令らしき人が出てきた。
「フリードリヒ様、おかえりなさいませ。ご一緒におられるのはご学友の方でしょうか。ようこそおいで下さりました」
「こんにちは。急に訪れて申し訳ない」
「とんでもございません。すぐにお茶をお持ちしますね」
公爵家は使用人たちも優秀なのか、黒髪のエルティアを見ても態度を変えなかった。
「じゃあ談話室に案内するよ」
フリードに連れられ三人が長い廊下を歩いていると、ふいにフリードが立ち止まった。
「どうしたフリード、もう談話室着いたのか?」
「いや、その前に弟に会ってもらいたいんだけど、構わないかな?」
「俺は良いけど……」
「僕も、勿論良いよ」
「オレも」
「ありがとう」
フリードが扉をノックをすると中から幼い声がした。
「シュシュ、入るね」
フリードに続いて部屋の中に入ると、ベッドの上で上半身だけ起こした幼い男の子がいた。フリードと同じく緑の髪に翠色の目をしている。聞いていた通り体は華奢で日に当たっていないのか肌は真っ白だった。
「紹介する。シェリーベルだ。私はシュシュと呼んでいるがその呼び名は私専用だから呼ぶことは許さない。シュシュ、向かって右からエルティア、キール、リアムだよ」
「わぁー! エルティア様! ずっとお会いしたかったんです! キール様、リアム様、ようこそお越しくださいました。本日皆様にお会い出来て嬉しいです」
「え……可愛すぎる……。本当にフリードの弟か? 天使じゃないか」
「可愛かろう。シュシュに他の人間を合わせたくなくてうちに学友を連れてくることは無かったが、シュシュがどうしてもと言うのでな。父は今日仕事で不在だから、エルたちに会えなくて残念に思うことだろう」
「えーと、シェリーベルくん初めまして。エルティアと申します。今日はシェリーベルくんに会いたかったのと、課題をするためにお邪魔しました。エルって呼んでね。これからもよろしくね」
「はい! エル様。本当にありがとうございました! あれから体の調子が良くて。前まで日中も寝ていることが多かったんですが、最近は本を読んだり、部屋の中を軽く歩いたり出来るようになったんです」
「俺が直接何かした訳じゃないから、お礼は大丈夫だよ。でもありがとう。シェリーベルくんが元気になって俺も嬉しいよ」
「あの、ぼくのことはシェリーって呼んでください! シュシュだとお兄様が怒るから」
「許さんぞ」
フリード、お前……ブラコンだったのか……。だから初めて話した時にあんなに感謝してたのか。この感じだともしかすると公爵様も溺愛してそうだな。
「シェリーくんがもっと元気になって、これからたくさん遊べるようにパワーを送るね」
俺はシェリーくんの手を握って目を瞑り祈った。シェリーくんが部屋の外で自由に動き回れる程元気になれますように。やりたいことが全部出来ますように。俺はただ祈っただけだったが、自分の体内にある温かい何かがシェリーくんに移動した感覚がした。俺はハッと顔を上げてシェリーくんを見る。もしかして今の魔力か? 万が一シェリーくんが傷付いたら大変だ、と思い焦っていると、シェリーくんは目をパチパチさせた後、微笑んだ。
「なんだか、エル様がお祈りしてくださったら本当に体がより楽になった気がします。ありがとうございます」
俺の魔力? が移動してもシェリーくんが無事だったことに安心して息をつく。気付くとそのままキールとリアムが自己紹介を始めていた。今のは魔法だろうか。唯一自分で使える温めたり冷やしたりする魔法発動の時には感じなかった大きな力を感じた。保護魔法が発動した時とは違った柔らかな力だった。魔法のコントロールをするためにはレナセール国に行くのが一番だとは分かっているが、今出来ることを模索することも大事だろう……と思考の海に潜っていく。
「そしたら、あまり長時間いると体に障るから、そろそろ行こうか。シュシュ、また後で来るよ」
「うん、お兄様。エル様、キール様、リアム様ありがとうございました。また来てくださいね」
「うん、今度は美味しいクッキーを持ってくるよ」
「お前……お手製だけはやめろよ」
「ちゃんと美味しいと噂のクッキーを買ってきますぅー!」
俺とリアムのやりとりにシェリーくんがクスクスと笑ってくれた。こんな弟がいたら心配性なブラコンになるのは分かるな。
名残惜しさを抱きつつ、シェリーくんの部屋をあとにした。
昨日のレオとの濃厚なキスや婚約、同居のことなどを思い出しながら考えていると、フリードから声を掛けられた。マズイ、学校ではあまり多くの人と関わりたくないのでクールキャラを守りたいのに浮き立つ気持ちが顔に出ていただろうか。
「おはよう。ううん、別に何も無いよ」
『週末は恋人とイチャイチャして、今は人生で幸せの絶頂期です』とか『婚約者が出来ました。他国の元王子です』とか勿論言えるはずがないので、否定する。だが俺の言葉を信じないフリードが色々と聞いてくるも「何も無いよ」と素っ気なく返答しているとキールとリアムがやってきた。
「おはようエル! フリード!」
「おはようキール、リアム」
「……おはよう」
「おはよう二人とも。今日エルの様子がいつもと違うんだけど、理由分かる?」
フリードからそのことを聞いたキールが俺を見つめてくる。ここで目を逸らしたら負ける! と思った俺はじっとキールを見つめるとキールが先に目を逸らした。よし、勝った。勝利の味を噛み締める間もなくフリードが話しかける。
「エル、何か良いことあった?」
「え……? うん……」
まぁそのくらいは話して良いだろう。会ってすぐに尋ねられる程に自分の感情を抑えきれてないのなら、逆に何も無いと言うのは不自然だしな。そうだそうだ。
「誰か好い人でも出来た?」
「よ!? え!! な!! あ!?」
『いいひと』ってどういう意味だ!? どういう意味で言ってる!?
「あ、つまり恋人が出来たかなって思ったんだけど、その反応だと本当にそうみたいだね」
「は!? エルが? はぁ? 恋人とかウソでしょ!? ね、エル!!」
真っ赤になったキールがぷんすか怒っている。恋人が出来たことを祝わないにしろ怒るのはよく分からない。生意気にも恋人作ってるんじゃないよってことか?
「えと……その……」
「週末明けでここまで様子が違うと流石に誰でも分かるよ」
「え、そ……そんなに……?」
「私も別人かと思うくらいには」
自覚している以上に心が飛び跳ねて喜んでいるのかもしれない。今はレオとキスしてないから意識はしっかりとしている、はずだし。そっと右手の人差し指で自分の下唇に触れ、感触を確かめた。
「エル、これ以上そんな顔見せるとキールくんが泣いちゃいそうだから」
言われ、フリードの隣を見ると先程まで怒り心頭の様子だったキールが何故か涙目になり、リアムに頭を撫でられ、宥められていた。
「それで、相手の方は良い人なのかい?」
ほぼ確信めいたその問に、俺はこくりと頷いた。キールの呻き声と共に、始業開始のチャイムが鳴る。
「じゃあ席に戻るよ。あ、そうそう。友人の一人として、もし何かアドバイスが必要なら助けになるよ」
頼もしい言葉に思わずフリードの耳に口を寄せ小声で囁いた。
「男同士の恋愛って具体的に何するの?」
一瞬目を見張り俺を見たフリードはすぐに表情を整え微笑んだ。そして俺の耳に顔を寄せて呟いた。
「今日うちにおいで。みんなで勉強会をしよう」
俺を迎えに来てくれた御者に、メンブルク公爵家に行くことと、帰りも公爵家の馬車で伯爵家まで送ってもらうことを伝え、キール、リアムと共にフリードを迎えに来た馬車に乗り込んだ。
フリードが自身の弟に俺たちを紹介したいとからと自宅へと誘い、そのついでに結局進んでいないグループ課題をフリード宅で進めようということになった。
豪奢だが洗練された屋敷のベルを鳴らし、すぐに公爵家の家令らしき人が出てきた。
「フリードリヒ様、おかえりなさいませ。ご一緒におられるのはご学友の方でしょうか。ようこそおいで下さりました」
「こんにちは。急に訪れて申し訳ない」
「とんでもございません。すぐにお茶をお持ちしますね」
公爵家は使用人たちも優秀なのか、黒髪のエルティアを見ても態度を変えなかった。
「じゃあ談話室に案内するよ」
フリードに連れられ三人が長い廊下を歩いていると、ふいにフリードが立ち止まった。
「どうしたフリード、もう談話室着いたのか?」
「いや、その前に弟に会ってもらいたいんだけど、構わないかな?」
「俺は良いけど……」
「僕も、勿論良いよ」
「オレも」
「ありがとう」
フリードが扉をノックをすると中から幼い声がした。
「シュシュ、入るね」
フリードに続いて部屋の中に入ると、ベッドの上で上半身だけ起こした幼い男の子がいた。フリードと同じく緑の髪に翠色の目をしている。聞いていた通り体は華奢で日に当たっていないのか肌は真っ白だった。
「紹介する。シェリーベルだ。私はシュシュと呼んでいるがその呼び名は私専用だから呼ぶことは許さない。シュシュ、向かって右からエルティア、キール、リアムだよ」
「わぁー! エルティア様! ずっとお会いしたかったんです! キール様、リアム様、ようこそお越しくださいました。本日皆様にお会い出来て嬉しいです」
「え……可愛すぎる……。本当にフリードの弟か? 天使じゃないか」
「可愛かろう。シュシュに他の人間を合わせたくなくてうちに学友を連れてくることは無かったが、シュシュがどうしてもと言うのでな。父は今日仕事で不在だから、エルたちに会えなくて残念に思うことだろう」
「えーと、シェリーベルくん初めまして。エルティアと申します。今日はシェリーベルくんに会いたかったのと、課題をするためにお邪魔しました。エルって呼んでね。これからもよろしくね」
「はい! エル様。本当にありがとうございました! あれから体の調子が良くて。前まで日中も寝ていることが多かったんですが、最近は本を読んだり、部屋の中を軽く歩いたり出来るようになったんです」
「俺が直接何かした訳じゃないから、お礼は大丈夫だよ。でもありがとう。シェリーベルくんが元気になって俺も嬉しいよ」
「あの、ぼくのことはシェリーって呼んでください! シュシュだとお兄様が怒るから」
「許さんぞ」
フリード、お前……ブラコンだったのか……。だから初めて話した時にあんなに感謝してたのか。この感じだともしかすると公爵様も溺愛してそうだな。
「シェリーくんがもっと元気になって、これからたくさん遊べるようにパワーを送るね」
俺はシェリーくんの手を握って目を瞑り祈った。シェリーくんが部屋の外で自由に動き回れる程元気になれますように。やりたいことが全部出来ますように。俺はただ祈っただけだったが、自分の体内にある温かい何かがシェリーくんに移動した感覚がした。俺はハッと顔を上げてシェリーくんを見る。もしかして今の魔力か? 万が一シェリーくんが傷付いたら大変だ、と思い焦っていると、シェリーくんは目をパチパチさせた後、微笑んだ。
「なんだか、エル様がお祈りしてくださったら本当に体がより楽になった気がします。ありがとうございます」
俺の魔力? が移動してもシェリーくんが無事だったことに安心して息をつく。気付くとそのままキールとリアムが自己紹介を始めていた。今のは魔法だろうか。唯一自分で使える温めたり冷やしたりする魔法発動の時には感じなかった大きな力を感じた。保護魔法が発動した時とは違った柔らかな力だった。魔法のコントロールをするためにはレナセール国に行くのが一番だとは分かっているが、今出来ることを模索することも大事だろう……と思考の海に潜っていく。
「そしたら、あまり長時間いると体に障るから、そろそろ行こうか。シュシュ、また後で来るよ」
「うん、お兄様。エル様、キール様、リアム様ありがとうございました。また来てくださいね」
「うん、今度は美味しいクッキーを持ってくるよ」
「お前……お手製だけはやめろよ」
「ちゃんと美味しいと噂のクッキーを買ってきますぅー!」
俺とリアムのやりとりにシェリーくんがクスクスと笑ってくれた。こんな弟がいたら心配性なブラコンになるのは分かるな。
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