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32 仲直り
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キール状態異常事件から一夜明け、今日は放課後に集まる予定の金曜日だ。以前のキールは口を開けば皮肉ばかりだったのに、この間から何故か会話が出来ている。良い空気とは言えないが、関係が改善していると言っても過言ではない。おそらく。
今朝学校に来た時も挨拶したしな……。キールの声が小さくて聞き取れなかったけど、俺が「おはよう」って言って皮肉が返ってこなかったから挨拶成功だ。
全てを話すことは出来ないが、あの時のことを再度謝ってみよう。それでも向こうが信じてくれなかったり許してくれなかったりしたら諦めよう。二人に個別で話そうかどうか迷うが、リアムは……キールの横にいるからついでに聞くだろう……。
明日は休みだからマルタ食堂に行けるな。数日行ってないだけで大分みんなに会ってない気がする。レオは冒険者業やるって行ってたけど、明日会えるかな。もし明日会えたら伊達眼鏡買いに行くの付き合って貰おう。ガルロさんたちに俺の料理の実験も手伝ってもらいたいけど時間あるかな。
明日の予定を考えていると、授業はいつの間にか終わっていた。
「やりやすいように机を繋げようか。あ、私お菓子も持って来たんだ。食べながらやろう」
気が利く男フリードはきっとモテるに違いない。次期公爵で美形で気配りも出来るとかハイスペックだ。せめて料理はクソマズであって欲しい。テキパキと机を並べ、お菓子を置いていく。本来この机は今いる4人以外の人のものだが、俺たち以外の生徒はもういない。
「あ、資料用の本持ってくるの忘れたから、リアムくんと取ってくるよ」
「え」
キールがすぐさま反応して顔を上げる。リアムは何か考えがあるのか、はたまた無いのか、とりあえず無言でフリードを見ている。
まさか、俺がキールと話したがっているのを察して……!? と思いフリードを見ると口元がニヤニヤしていた。あ、違う、この人楽しんでる……! あとでしばこうかな。
「じゃあ10分位で戻るから。二人で話して待っててね」
そう言い残しリアムを連れてフリードは教室から出ていった。俺とキールしかいない教室は急に静かになった。窓越しに外のざわめきが耳を凝らせば微かに聞こえる。俺とキールは向かい合って座っている。レオに言われた言葉を思い出す。
自分の言葉や行動が変われば、人も未来も変えられるかもしれない。人の性格や行動を変えることは難しいけど、自分の行動は自分の意思一つで変えられる。過ぎてしまった6年は戻らなくても、これからの何十年は変えられる可能性がある。
俺は覚悟を決めた。
「キールに、言いたいことがあって」
「……な…なにを……」
キールはビクビクしている。やっぱり、俺が怖いのだろうか。
「学校入学前、お前たちが倒れたの、俺のせいなんだ。改めてごめんって謝りたくて」
「え……」
「あの時話した言葉も本当だよ。俺のせいだって知らなくて……二人を害するつもりも無かったし……結果的にそうなってしまって。理由が分かってからも、関係は戻らないと諦めて話そうとしなかった。話したくなかったし。でも、一度ちゃんと話しておこうと思って。信じて貰わなくても良いよ。俺がただ言いたかっただけだから。もう、このことを話すのは本当に最後にするから」
謝りつつも、少し拒絶するような、突き放すような態度になってしまった。だって、また傷つきたくない。好きで何度も嫌われたくはないんだ。目線が落ちて机に向かってしまう。
「…………め……」
キールの声が漏れ、目線は落としたまま、耳を傾ける。
「僕も……ずっと……信じられなくて、ごめん」
思わず前を向いた。
「僕、エルとあんなに仲が良かったのに、嫌がらせで毒入りのお菓子を食べさせられたんだと勘違いして、ショックで……。両親がエルのこと、悪く言ってたのも、信じて。エルが傷付けば良いと思ってあんな風に言ったんだ。僕も、すごく傷付いたから、エルも同じようにって……。でもそしたらエルが僕の傍にいなくなっちゃって、エルはずっと一人でいるようになって。そのことは僕たちの家しか知らないはずなのに、悪い噂はどんどん広がっていって怖くて……。小さい頃のエルはあんなに笑ってたのに、僕のせいでそんな顔も見せなくなって。何かが間違えてしまったことはすぐに分かったんだ。でもどうしたら良いか分からなくて……ごめん。ごめんねエル」
知らなかった。いつも憎まれ口を叩いていたのに、キールがこんなに苦しんでいることなんて気付かなかった。顔をぐちゃぐちゃにして泣いている。そうだ、キールは末っ子で甘やかされていたから、昔は泣き虫だったんだ。今も、変わらないのか。
「俺のせいでごめんな……」
「ううん、僕が、僕が……間違えなければ……」
「あの時はどうしようも無かったんだ。お互い子どもで、何も分からない状態だった。俺もずっと意地張って無視してごめんな」
「ううん! ううん! どう話したら良いか分かんなくて、いつも突っかかってごめんね。また、友達になっても良い?」
「もちろん。黒髪で黒い目の俺と友達で良いの?」
「僕、僕……本当はエルの黒い髪が濡れたように艶やかで、全てを見透かすような深い黒の瞳が大好きなんだ……」
仲直りした瞬間、とても素直になるキールに驚く。昨日までと違いすぎる。だが弟のようで可愛い。
「俺もキールの綺麗な輝く金髪と、澄んだ碧い目が好きだよ」
「えへへ……」
照れてにこにこ笑いながら泣いている。何この子可愛い。恐ろしい子……。
ガラっ! と扉が開く音がした。
「あれ、何か深刻な話してた? キールくん大丈夫?」
「大丈夫! ちょっと顔を洗ってくる!」
キールが小走りで教室から出ていった。さて……。
「お前ら、図書室行ってないだろ」
「あれ、バレた?」
「少しは取り繕うとかしろよ。本持ってないし、教室出たあと足音しなかった。しゃがんで話聞いてたんだろ」
「そうだよ」
「一度だけ全力で叩いて良いか?」
「何度でも構わないけど」
「そう言われたら、なんか嫌だ……」
フリードと仲良くなったのは本当にここ数日だが、波長が合うのか会話が弾む。それに頭も切れるし洞察力が凄い。一癖も二癖もあるけど。
「話聞いてたなら分かると思うけど、リアムもごめんな。俺のせいで二人が倒れたのは事実だから……」
「……別にオレは元々気にしていない」
「え……」
しゃ、喋っただと……!? 二語文以上を……!? リアムのことは身長180cm超えの3歳児くらいに思っていたので衝撃が凄い。
「……キールがエルのことをずっと気にしてたから、いつかちゃんと話して仲直り出来たら良いと思っていた。でも仲直り出来なくても別に良かった」
「キールのことを思いつつ仲直りはどっちでも良いってこと?」
興味あるのか無いのか分からない。
「キールがエルとの関係を完全に断ち切れば、キールの傍にいるのはオレだけになるだろ?」
「ん?」
なんだ雲行きが怪しいぞ。あとめちゃめちゃよく喋るなコイツ。
「仲違いした時にキールを止めなかったのも、オレがキールを独り占めしたくて、これでエルと離れれば良いかなと思ったからだし。でも、逆にキールが辛そうで、そのせいでずっとキールの心にエルの存在があったから、正直とても迷惑だった」
なんかすごいこと言われてる。俺は驚き過ぎて固まっているが、フリードはまたもや爆笑している。お前、もしや笑い上戸か?
「エルに何も言わず放っておいたことには悪いと思っていたし、それに関しては謝罪する。だがこれで邪魔な障害はなくなったし、キールを完全にオレだけのものに出来る」
障害物扱いされて遺憾の意を表明したいが、それよりも気になることがある。
「あの……もしかしてお二人はお付き合いされていらっしゃる……?」
「いや、まだだ」
「まだ!?」
「あ、もしかして付き合っているように見えるくらいラブラブに見えたか?」
「やけにポジティブ!! いや、リアムの発言が彼氏のソレだったんですけど? その自信はどこから?」
「最終的にオレ以外の人間を排除したらオレを選ぶだろう」
「え……こわ……」
隣で爆笑していたフリードが復帰して、混乱している俺に説明してくれる。
「リアムくんはキールくんの傍に常に居て、周りを睨み付けてキールくんに誰も近寄らせないようにしてたんだよ。入学してからずっとだよ? 誰だって気付くよ。学校内で知らないのは二人だけだよ」
俺とキールですね。というか、リアムは俺だけじゃなくキール以外全員にガン飛ばしてたのか。やっぱり一番ヤバイ。
「リアムくんは確かに無口だけど、キールくんとは凄い喋るし、分かりやすかったよ。エルは二人と極力関わらないようにしてたから気付かなかったんだろうね」
「マジか……確かにリアムは昔から俺とキールが二人きりになるの嫌がってたけど、仲間はずれが嫌なんだと思ってた。まさか恋愛感情からの独占欲だったとは……」
仲直りからの衝撃の事実に脳が追いついてこれず頭が痛くなり、俺は机に突っ伏した。
今朝学校に来た時も挨拶したしな……。キールの声が小さくて聞き取れなかったけど、俺が「おはよう」って言って皮肉が返ってこなかったから挨拶成功だ。
全てを話すことは出来ないが、あの時のことを再度謝ってみよう。それでも向こうが信じてくれなかったり許してくれなかったりしたら諦めよう。二人に個別で話そうかどうか迷うが、リアムは……キールの横にいるからついでに聞くだろう……。
明日は休みだからマルタ食堂に行けるな。数日行ってないだけで大分みんなに会ってない気がする。レオは冒険者業やるって行ってたけど、明日会えるかな。もし明日会えたら伊達眼鏡買いに行くの付き合って貰おう。ガルロさんたちに俺の料理の実験も手伝ってもらいたいけど時間あるかな。
明日の予定を考えていると、授業はいつの間にか終わっていた。
「やりやすいように机を繋げようか。あ、私お菓子も持って来たんだ。食べながらやろう」
気が利く男フリードはきっとモテるに違いない。次期公爵で美形で気配りも出来るとかハイスペックだ。せめて料理はクソマズであって欲しい。テキパキと机を並べ、お菓子を置いていく。本来この机は今いる4人以外の人のものだが、俺たち以外の生徒はもういない。
「あ、資料用の本持ってくるの忘れたから、リアムくんと取ってくるよ」
「え」
キールがすぐさま反応して顔を上げる。リアムは何か考えがあるのか、はたまた無いのか、とりあえず無言でフリードを見ている。
まさか、俺がキールと話したがっているのを察して……!? と思いフリードを見ると口元がニヤニヤしていた。あ、違う、この人楽しんでる……! あとでしばこうかな。
「じゃあ10分位で戻るから。二人で話して待っててね」
そう言い残しリアムを連れてフリードは教室から出ていった。俺とキールしかいない教室は急に静かになった。窓越しに外のざわめきが耳を凝らせば微かに聞こえる。俺とキールは向かい合って座っている。レオに言われた言葉を思い出す。
自分の言葉や行動が変われば、人も未来も変えられるかもしれない。人の性格や行動を変えることは難しいけど、自分の行動は自分の意思一つで変えられる。過ぎてしまった6年は戻らなくても、これからの何十年は変えられる可能性がある。
俺は覚悟を決めた。
「キールに、言いたいことがあって」
「……な…なにを……」
キールはビクビクしている。やっぱり、俺が怖いのだろうか。
「学校入学前、お前たちが倒れたの、俺のせいなんだ。改めてごめんって謝りたくて」
「え……」
「あの時話した言葉も本当だよ。俺のせいだって知らなくて……二人を害するつもりも無かったし……結果的にそうなってしまって。理由が分かってからも、関係は戻らないと諦めて話そうとしなかった。話したくなかったし。でも、一度ちゃんと話しておこうと思って。信じて貰わなくても良いよ。俺がただ言いたかっただけだから。もう、このことを話すのは本当に最後にするから」
謝りつつも、少し拒絶するような、突き放すような態度になってしまった。だって、また傷つきたくない。好きで何度も嫌われたくはないんだ。目線が落ちて机に向かってしまう。
「…………め……」
キールの声が漏れ、目線は落としたまま、耳を傾ける。
「僕も……ずっと……信じられなくて、ごめん」
思わず前を向いた。
「僕、エルとあんなに仲が良かったのに、嫌がらせで毒入りのお菓子を食べさせられたんだと勘違いして、ショックで……。両親がエルのこと、悪く言ってたのも、信じて。エルが傷付けば良いと思ってあんな風に言ったんだ。僕も、すごく傷付いたから、エルも同じようにって……。でもそしたらエルが僕の傍にいなくなっちゃって、エルはずっと一人でいるようになって。そのことは僕たちの家しか知らないはずなのに、悪い噂はどんどん広がっていって怖くて……。小さい頃のエルはあんなに笑ってたのに、僕のせいでそんな顔も見せなくなって。何かが間違えてしまったことはすぐに分かったんだ。でもどうしたら良いか分からなくて……ごめん。ごめんねエル」
知らなかった。いつも憎まれ口を叩いていたのに、キールがこんなに苦しんでいることなんて気付かなかった。顔をぐちゃぐちゃにして泣いている。そうだ、キールは末っ子で甘やかされていたから、昔は泣き虫だったんだ。今も、変わらないのか。
「俺のせいでごめんな……」
「ううん、僕が、僕が……間違えなければ……」
「あの時はどうしようも無かったんだ。お互い子どもで、何も分からない状態だった。俺もずっと意地張って無視してごめんな」
「ううん! ううん! どう話したら良いか分かんなくて、いつも突っかかってごめんね。また、友達になっても良い?」
「もちろん。黒髪で黒い目の俺と友達で良いの?」
「僕、僕……本当はエルの黒い髪が濡れたように艶やかで、全てを見透かすような深い黒の瞳が大好きなんだ……」
仲直りした瞬間、とても素直になるキールに驚く。昨日までと違いすぎる。だが弟のようで可愛い。
「俺もキールの綺麗な輝く金髪と、澄んだ碧い目が好きだよ」
「えへへ……」
照れてにこにこ笑いながら泣いている。何この子可愛い。恐ろしい子……。
ガラっ! と扉が開く音がした。
「あれ、何か深刻な話してた? キールくん大丈夫?」
「大丈夫! ちょっと顔を洗ってくる!」
キールが小走りで教室から出ていった。さて……。
「お前ら、図書室行ってないだろ」
「あれ、バレた?」
「少しは取り繕うとかしろよ。本持ってないし、教室出たあと足音しなかった。しゃがんで話聞いてたんだろ」
「そうだよ」
「一度だけ全力で叩いて良いか?」
「何度でも構わないけど」
「そう言われたら、なんか嫌だ……」
フリードと仲良くなったのは本当にここ数日だが、波長が合うのか会話が弾む。それに頭も切れるし洞察力が凄い。一癖も二癖もあるけど。
「話聞いてたなら分かると思うけど、リアムもごめんな。俺のせいで二人が倒れたのは事実だから……」
「……別にオレは元々気にしていない」
「え……」
しゃ、喋っただと……!? 二語文以上を……!? リアムのことは身長180cm超えの3歳児くらいに思っていたので衝撃が凄い。
「……キールがエルのことをずっと気にしてたから、いつかちゃんと話して仲直り出来たら良いと思っていた。でも仲直り出来なくても別に良かった」
「キールのことを思いつつ仲直りはどっちでも良いってこと?」
興味あるのか無いのか分からない。
「キールがエルとの関係を完全に断ち切れば、キールの傍にいるのはオレだけになるだろ?」
「ん?」
なんだ雲行きが怪しいぞ。あとめちゃめちゃよく喋るなコイツ。
「仲違いした時にキールを止めなかったのも、オレがキールを独り占めしたくて、これでエルと離れれば良いかなと思ったからだし。でも、逆にキールが辛そうで、そのせいでずっとキールの心にエルの存在があったから、正直とても迷惑だった」
なんかすごいこと言われてる。俺は驚き過ぎて固まっているが、フリードはまたもや爆笑している。お前、もしや笑い上戸か?
「エルに何も言わず放っておいたことには悪いと思っていたし、それに関しては謝罪する。だがこれで邪魔な障害はなくなったし、キールを完全にオレだけのものに出来る」
障害物扱いされて遺憾の意を表明したいが、それよりも気になることがある。
「あの……もしかしてお二人はお付き合いされていらっしゃる……?」
「いや、まだだ」
「まだ!?」
「あ、もしかして付き合っているように見えるくらいラブラブに見えたか?」
「やけにポジティブ!! いや、リアムの発言が彼氏のソレだったんですけど? その自信はどこから?」
「最終的にオレ以外の人間を排除したらオレを選ぶだろう」
「え……こわ……」
隣で爆笑していたフリードが復帰して、混乱している俺に説明してくれる。
「リアムくんはキールくんの傍に常に居て、周りを睨み付けてキールくんに誰も近寄らせないようにしてたんだよ。入学してからずっとだよ? 誰だって気付くよ。学校内で知らないのは二人だけだよ」
俺とキールですね。というか、リアムは俺だけじゃなくキール以外全員にガン飛ばしてたのか。やっぱり一番ヤバイ。
「リアムくんは確かに無口だけど、キールくんとは凄い喋るし、分かりやすかったよ。エルは二人と極力関わらないようにしてたから気付かなかったんだろうね」
「マジか……確かにリアムは昔から俺とキールが二人きりになるの嫌がってたけど、仲間はずれが嫌なんだと思ってた。まさか恋愛感情からの独占欲だったとは……」
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