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8 もう我慢しない ※
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まるで懺悔のような告白だった。愛の告白なのに赦しを乞う子どものようだった。颯は泣かずにただじっと俺を見て赦しを待っていた。代わりに俺の目から涙が溢れた。
「バカだな。颯はどんな颯でも大好きだよ。もう絶対に離れようとしないで。そしたら絶対許さないから。颯、俺の事好きになってくれてありがとう。好きだって言ってくれてありがとう。大好きだよ、愛してる。」
やっと涙を零した颯の目尻にキスをした。
「そうそう、オレと同じくらいの重さはなくても、千紘がオレのことちゃんと恋愛感情で好きなのは分かってたよ。」
「え! そうなの!?」
「寧ろ、なんでわざわざ好きだって告白しようと思ったのか気になるなぁ。オレの愛が足りなかったのかな?」
「ひ……! いや、特に理由はなく……ちゃんと言いたいなぁって思って……。」
2人で泣いて、しんみりとした雰囲気は何処へやら、もう通常に戻っていた。切り替え早いしツッコミも鋭いな……。
「オレのこの重すぎる愛を疑ったんだから、ちゃんと信じて貰えるようにこれからは我慢しないようにするね。」
「が……がまん………?」
「千紘がね、オレのこと好きだーって顔するのが堪らなくて可愛くて、朝も夜も唇にキスしたらそれだけじゃ終わらないの分かってたし、学校行けなくなったら困るでしょ……?」
学校……遅刻するんじゃなくてお休みすることになるの……? 好意を隠さない颯の顔と同じような顔を俺も颯に見せてたってこと……? それ……。
「は……恥ずかしい……。」
首まで真っ赤になったのではないかと思うほど体が熱くなってしまった。どんな顔だったんだ……バレバレだったのか……。
「その顔も堪らなく可愛いよ。千紘はどんなオレでも好きなんだもんね。」
「う、うん。」
「何をしても、ずっと傍にいてくれるんだよね。」
「うん……うん……?」
言ったっけ。
「もう我慢しなくても良いんだよね? 千紘を不安にさせちゃダメだから、千紘のためにもオレのためにもならないよね。」
話がどんどん進んでいくが、深く考える前に頷いた。
「ありがとう、じゃあ。」
スっと俺を横抱きにすると、颯のベッドに連れていかれる。あれよあれよという間に脱がされ、深く口付けされた。口内を探検するかのように動き回り、颯の舌が俺の上顎を撫ぜるとピクピクと体が勝手に動いた。
気持ちよくて自分の舌も伸ばし、颯の舌を押し合い混じり合う。気持ち良い……。そのまま首に、鎖骨にと強く吸われた。そのまま鎖骨から舌で肌を滑らせ乳首に当たった。
「あ……や……。そこ舐めても……。」
「オレが舐めたい。舐めさせて?」
なんだろう、あの懺悔のような告白を聞いてから本当に嫌なこと以外は許してしまう気がする。颯から向けられる愛と同じだけ愛したいから……。
「いいよ……颯の好きにして……。」
「!!?」
そこからが大変だった。両方の乳首はふやけるまで舐められ、その後は先走りで既にぬるぬるになったそこを躊躇いなく口に入れられた。
「あぁー! や、やぁ……! そこ、やだ……濡れてるの恥ずかしい……舐めないで……!」
「どうして? 美味しいよ。もっと食べたい。」
気持ち良すぎて抵抗らしき抵抗も出来ないまま果てる。ハァ……ハァ……と呼吸が乱れる……。賢者モードでぼんやりと天井を見ていると、急にあらぬ場所に吐息を感じた。
「!!? は!? ……え…なに!?」
まさかの、おしりの穴を颯がぺろぺろ舐めていた。
「やめて、本当にやめて! 恥ずかしい! 恥ずかしくて死んじゃう。汚いからやめて。」
「汚くないよ。それにお風呂にも入ってたでしょ。千紘はね、どこもかしこも綺麗だよ。なのに今からオレに穢されちゃうね……。」
だ、ダメだ。なんかスイッチ入ってる!! でもひとつ大事なことだけは言わないと。
「颯、今から俺たちがやろうとしていることは穢すことでも穢されることでもない。心で愛し合っていて、体も欲しがることが何故悪いんだ。俺は本当は、こういうことはもっと時間経ってから……と思ってたけど、大好きな颯に求められることは嫌じゃないよ。」
そうしっかりと気持ちを伝えると、颯は目をうるませた。
「俺に逃げ道残さなくて良いよ。颯に強いられてるんじゃない、俺も……心も体もいっしょになりたいよ。」
「ほんと、千紘は可愛いのにカッコよすぎ。」
そう言ってお互い裸で抱き合った。そのまま何故かおしりをまた舐められ、ローションでぐずぐずにされ、ゆっくりと指を増やされ、颯の指がふやけるんじゃないかってくらい時間を掛けて丁寧に解され、その後は朝まで突かれていた。最初は楽だからとバックで。お尻を掴まれてゆっくり挿入された。苦しさはあるものの意外と痛みは余りなかった。そのまた律動を早められ、前を扱かれイッてしまった。そのまま体の向きを変えられ何度も何度とも果てた。途中意識が朦朧としながらも、お互いに「好きだ、愛してる。」と言い合っていたと思う。幸せを感じた。
今日が学校無くて良かった……颯が言ったように本当に学校休まなきゃいけなくなるところだった。
その日一日、俺はベッドで過ごし、いつものように颯は尽くしてくれ、ケーキも一口ずつ食べさせてくれた。そしてシャンパンも開けた。俺は両想い記念日と思って買ったが、初H記念日に変わっていた。
まぁ幸せだから良しとしよう。
残す問題は視聴者になんて伝えるかだ……。颯にベッドで抱き締められながら、そのまま良い案は思い浮かばず、うとうとと眠ったのだった。
「バカだな。颯はどんな颯でも大好きだよ。もう絶対に離れようとしないで。そしたら絶対許さないから。颯、俺の事好きになってくれてありがとう。好きだって言ってくれてありがとう。大好きだよ、愛してる。」
やっと涙を零した颯の目尻にキスをした。
「そうそう、オレと同じくらいの重さはなくても、千紘がオレのことちゃんと恋愛感情で好きなのは分かってたよ。」
「え! そうなの!?」
「寧ろ、なんでわざわざ好きだって告白しようと思ったのか気になるなぁ。オレの愛が足りなかったのかな?」
「ひ……! いや、特に理由はなく……ちゃんと言いたいなぁって思って……。」
2人で泣いて、しんみりとした雰囲気は何処へやら、もう通常に戻っていた。切り替え早いしツッコミも鋭いな……。
「オレのこの重すぎる愛を疑ったんだから、ちゃんと信じて貰えるようにこれからは我慢しないようにするね。」
「が……がまん………?」
「千紘がね、オレのこと好きだーって顔するのが堪らなくて可愛くて、朝も夜も唇にキスしたらそれだけじゃ終わらないの分かってたし、学校行けなくなったら困るでしょ……?」
学校……遅刻するんじゃなくてお休みすることになるの……? 好意を隠さない颯の顔と同じような顔を俺も颯に見せてたってこと……? それ……。
「は……恥ずかしい……。」
首まで真っ赤になったのではないかと思うほど体が熱くなってしまった。どんな顔だったんだ……バレバレだったのか……。
「その顔も堪らなく可愛いよ。千紘はどんなオレでも好きなんだもんね。」
「う、うん。」
「何をしても、ずっと傍にいてくれるんだよね。」
「うん……うん……?」
言ったっけ。
「もう我慢しなくても良いんだよね? 千紘を不安にさせちゃダメだから、千紘のためにもオレのためにもならないよね。」
話がどんどん進んでいくが、深く考える前に頷いた。
「ありがとう、じゃあ。」
スっと俺を横抱きにすると、颯のベッドに連れていかれる。あれよあれよという間に脱がされ、深く口付けされた。口内を探検するかのように動き回り、颯の舌が俺の上顎を撫ぜるとピクピクと体が勝手に動いた。
気持ちよくて自分の舌も伸ばし、颯の舌を押し合い混じり合う。気持ち良い……。そのまま首に、鎖骨にと強く吸われた。そのまま鎖骨から舌で肌を滑らせ乳首に当たった。
「あ……や……。そこ舐めても……。」
「オレが舐めたい。舐めさせて?」
なんだろう、あの懺悔のような告白を聞いてから本当に嫌なこと以外は許してしまう気がする。颯から向けられる愛と同じだけ愛したいから……。
「いいよ……颯の好きにして……。」
「!!?」
そこからが大変だった。両方の乳首はふやけるまで舐められ、その後は先走りで既にぬるぬるになったそこを躊躇いなく口に入れられた。
「あぁー! や、やぁ……! そこ、やだ……濡れてるの恥ずかしい……舐めないで……!」
「どうして? 美味しいよ。もっと食べたい。」
気持ち良すぎて抵抗らしき抵抗も出来ないまま果てる。ハァ……ハァ……と呼吸が乱れる……。賢者モードでぼんやりと天井を見ていると、急にあらぬ場所に吐息を感じた。
「!!? は!? ……え…なに!?」
まさかの、おしりの穴を颯がぺろぺろ舐めていた。
「やめて、本当にやめて! 恥ずかしい! 恥ずかしくて死んじゃう。汚いからやめて。」
「汚くないよ。それにお風呂にも入ってたでしょ。千紘はね、どこもかしこも綺麗だよ。なのに今からオレに穢されちゃうね……。」
だ、ダメだ。なんかスイッチ入ってる!! でもひとつ大事なことだけは言わないと。
「颯、今から俺たちがやろうとしていることは穢すことでも穢されることでもない。心で愛し合っていて、体も欲しがることが何故悪いんだ。俺は本当は、こういうことはもっと時間経ってから……と思ってたけど、大好きな颯に求められることは嫌じゃないよ。」
そうしっかりと気持ちを伝えると、颯は目をうるませた。
「俺に逃げ道残さなくて良いよ。颯に強いられてるんじゃない、俺も……心も体もいっしょになりたいよ。」
「ほんと、千紘は可愛いのにカッコよすぎ。」
そう言ってお互い裸で抱き合った。そのまま何故かおしりをまた舐められ、ローションでぐずぐずにされ、ゆっくりと指を増やされ、颯の指がふやけるんじゃないかってくらい時間を掛けて丁寧に解され、その後は朝まで突かれていた。最初は楽だからとバックで。お尻を掴まれてゆっくり挿入された。苦しさはあるものの意外と痛みは余りなかった。そのまた律動を早められ、前を扱かれイッてしまった。そのまま体の向きを変えられ何度も何度とも果てた。途中意識が朦朧としながらも、お互いに「好きだ、愛してる。」と言い合っていたと思う。幸せを感じた。
今日が学校無くて良かった……颯が言ったように本当に学校休まなきゃいけなくなるところだった。
その日一日、俺はベッドで過ごし、いつものように颯は尽くしてくれ、ケーキも一口ずつ食べさせてくれた。そしてシャンパンも開けた。俺は両想い記念日と思って買ったが、初H記念日に変わっていた。
まぁ幸せだから良しとしよう。
残す問題は視聴者になんて伝えるかだ……。颯にベッドで抱き締められながら、そのまま良い案は思い浮かばず、うとうとと眠ったのだった。
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