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9 お赤飯やご祝儀のようにスパチャを投げても話せません
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平和だ。
名実共にラブラブ同棲カップルとなった俺たちの交際は順調だ。朝も夜も共にし、寝る時も颯の部屋で一緒に寝ている。若いので肌が触れ合えば気持ちよくなり、もっと欲しくなる。そんな爛れた日々を送ること1ヶ月。
「最近オナニーしてないなぁ……。」
いや、欲求不満ではない。毎日致してて、なんならちょっと控えたいくらいだ。腰がヤバい。颯からの想いを全部受け入れて同じだけ愛を返したい……(トゥクン)とか思ってたけど体がそろそろ限界だ。トキメキも必要だが健康も大事。
ジムでトレーナーのアルバイトをしながら鍛えてる颯と、居酒屋カフェで週2ホールで働いている俺の、筋肉量と体力の差が激しい。夜も激しい。
その……最近は後ろでばかりイかされて、ちんこでイかせてくれないんだよな……。ちんこでイかなくなったら男の沽券に関わる……。とは言うものの毎日颯とは毎日一緒だしな……お風呂で触ったらバレそうだし……とやや悶々としながら過ごした。
「今日は良いところまで進んだねー! この調子なら次の配信で最後までクリア出来るかも。」
颯と付き合ってからは、2人で過ごす時間を大事にしているので、配信も月2~4回くらいだ。2人でただゲームして過ごすこともある。まぁ最後はベッド行きなんだけど……。
「まだちょっと時間あるしなんか話そうかー。」
視聴者には、あの後上手くいって無事に仲が深まったと伝えた。それ以外には何も言ってないのに、
『お赤飯です。』
『ご祝儀送ります』
『つ【湿布】』
というチャットと共にスパチャが送られた。やめろ。
『プライベートは順風満帆なんですか?』
『気持ちが緩んでる時が危ない』
『彼氏さんに隠し事となしてない?』
ギクギク! いや、別にアレは隠し事じゃないし……。気持ちも体もゆるゆるであることは間違いないけど。
「隠し事なんてないよ! ちょっと……危惧してることが一個あるけど……。」
そう……。もう、俺はちんこじゃイけないかもしれないという大ピンチ……。
『千ちゃんのことが大好きな我々に相談してみたら?』
『前もそれで上手くいったし』
「言わないよ! なんでプラベを赤裸々に話さなきゃいけないの。」
『小さなことでも彼氏とは話し合った方が良い』
『千にとってはなんでもないことでも、相手にとってはそうではないかも』
俺がオナニーでイけないかも? という不安を持つことが颯にとって大きな問題であるわけないだろ!
「いやいや、本当にそんなんじゃないんだ! 超超個人的なことだから! じゃあ今日は良い時間になったので終わりますねー! おやすみなさーい。」
今日が颯がジムの日で良かったなぁ。いや、颯がいないから配信してたんだけど……。
帰ってくるのはあと30分……40分くらい?
電車で30分、駅から家まで10分だからそのくらい。
ん……いけるか? 急げばイけるか? 颯が帰って来たら毎回チャイム鳴らすから途中でもすぐに片せば大丈夫だし。よしよし。
隠し事は良くないしな! 大丈夫だって安心したら隠し事自体無くなる訳だし!
今から悪いことをする訳ではないのに、これは正当な理由だと言い聞かせながらいそいそと準備を始めた。
名実共にラブラブ同棲カップルとなった俺たちの交際は順調だ。朝も夜も共にし、寝る時も颯の部屋で一緒に寝ている。若いので肌が触れ合えば気持ちよくなり、もっと欲しくなる。そんな爛れた日々を送ること1ヶ月。
「最近オナニーしてないなぁ……。」
いや、欲求不満ではない。毎日致してて、なんならちょっと控えたいくらいだ。腰がヤバい。颯からの想いを全部受け入れて同じだけ愛を返したい……(トゥクン)とか思ってたけど体がそろそろ限界だ。トキメキも必要だが健康も大事。
ジムでトレーナーのアルバイトをしながら鍛えてる颯と、居酒屋カフェで週2ホールで働いている俺の、筋肉量と体力の差が激しい。夜も激しい。
その……最近は後ろでばかりイかされて、ちんこでイかせてくれないんだよな……。ちんこでイかなくなったら男の沽券に関わる……。とは言うものの毎日颯とは毎日一緒だしな……お風呂で触ったらバレそうだし……とやや悶々としながら過ごした。
「今日は良いところまで進んだねー! この調子なら次の配信で最後までクリア出来るかも。」
颯と付き合ってからは、2人で過ごす時間を大事にしているので、配信も月2~4回くらいだ。2人でただゲームして過ごすこともある。まぁ最後はベッド行きなんだけど……。
「まだちょっと時間あるしなんか話そうかー。」
視聴者には、あの後上手くいって無事に仲が深まったと伝えた。それ以外には何も言ってないのに、
『お赤飯です。』
『ご祝儀送ります』
『つ【湿布】』
というチャットと共にスパチャが送られた。やめろ。
『プライベートは順風満帆なんですか?』
『気持ちが緩んでる時が危ない』
『彼氏さんに隠し事となしてない?』
ギクギク! いや、別にアレは隠し事じゃないし……。気持ちも体もゆるゆるであることは間違いないけど。
「隠し事なんてないよ! ちょっと……危惧してることが一個あるけど……。」
そう……。もう、俺はちんこじゃイけないかもしれないという大ピンチ……。
『千ちゃんのことが大好きな我々に相談してみたら?』
『前もそれで上手くいったし』
「言わないよ! なんでプラベを赤裸々に話さなきゃいけないの。」
『小さなことでも彼氏とは話し合った方が良い』
『千にとってはなんでもないことでも、相手にとってはそうではないかも』
俺がオナニーでイけないかも? という不安を持つことが颯にとって大きな問題であるわけないだろ!
「いやいや、本当にそんなんじゃないんだ! 超超個人的なことだから! じゃあ今日は良い時間になったので終わりますねー! おやすみなさーい。」
今日が颯がジムの日で良かったなぁ。いや、颯がいないから配信してたんだけど……。
帰ってくるのはあと30分……40分くらい?
電車で30分、駅から家まで10分だからそのくらい。
ん……いけるか? 急げばイけるか? 颯が帰って来たら毎回チャイム鳴らすから途中でもすぐに片せば大丈夫だし。よしよし。
隠し事は良くないしな! 大丈夫だって安心したら隠し事自体無くなる訳だし!
今から悪いことをする訳ではないのに、これは正当な理由だと言い聞かせながらいそいそと準備を始めた。
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