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PROMISE1

運命の鎖

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「それでノア、話って何?」
「美心愛ちゃん、私の昔話を聞いてくれる。」
「うん。」
「私には母がいたの。
とても綺麗な人だったけど体が弱い人だったの。
でもとても優しい人で兄様達を産む時は最高のコンディションで無事産めたんだけど私の時は前日まで熱にうなされてたの。
お父様は止めたわ。
無理して産まなくていいって。
でもお母様はそれを拒否したの。
この子は生きている。
頑張って生きようとしているのに母親である私が諦めるのはダメだとね。
だからお母様は私を産んだ。
その後お母様は息を引き取ったわ。
穏やかな微笑みのまま。
だからお父様とお兄様方は私を恨んでるんですわ。
だから私のことを遠巻きに接しているんですの。
………昔話はここまでです。
聞いてくださってありがとうございます。」
ノア、、、、
「だからあなたの心は綺麗なのね。」
頑張って生きようとして運命からもがいているのね。
あなたの心を見た時にうっすら鎖のようなものが見えたの。
あなたは自分の運命を自分で決める意思のある人。
でもなにか呪いがかけられている?のかしら?
よく分からないわ。うーん…。
「え、私の心が綺麗?
何言ってるの。
醜いに決まってるわ!」
「ノア!
自分を卑下しないで!
貴方は家族が自分を遠巻きにしてるって言ってるけどきちんと話し合ったの?
親と子供が話さないなんておかしいわ。
それに正しいことなんて何一つないのよ。
世間から見た常識で全てを決めてたらダメよ。
なんて言ったらいいかわかんないんだけど、まずは大公家の方々と話し合いなさい。
それであなたを責めてきたのなら私がグーパンするわ!
だから大船に乗ったつもりでいてね!」
「美心愛、ちゃん。
ありがと。
(ほんとにありがと、美心愛ちゃん。
あなたに話してよかった。
もう一度人を信じてみようたいと思えるのはあなたの天性の力なのね。)
話し合ってみるわ。」
「うん!」
(コンコン)
「失礼します。」(ガチャ)
「あらサーナイト大公様、とお父様。」
「み、こ、あ~!!!!!!!!
会いたかったよ~。
今までどうしていたんだい?
怪我はしてないか?
会わないうちにまた可愛くなって♡
うちの娘が可愛すぎる~♡」
「お父様、ウザイ。」
「(バターン)」
「暁様!?」
「ふふっ、だから言ったのに。
やめときなさいって。
馬鹿な人ね~。」
「お母様~!」
「あら美心愛。
お話は済んだの?」
「うん!
ノアと仲良く?なれた!」
「そう、それは良かった!
ノア嬢、美心愛をよろしくね。」
「はい、もちろんでございます!
美心愛ちゃんは私の心の恩人ですもの。
命に変えてお守り致しますわ。
美心愛ちゃんに敵対するものは容赦なく、ですわ!」
「まぁ!気に入ったわ!
今度家にいらして!
お茶会を開くから招待するわ!
美心愛について語り合いましょう!」
「喜んで!」
う、ん?
仲良くなれたはずなんだけど、
どういうことかな。
まぁ、お母様も承諾してくださったし良しとしましょう!


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