ちょっ！みんな私のこと寵愛しすぎじゃない？！

PROMISE1

暁家のパーティーの準備2

「社長、暁家御用達の仕立て屋がまいりました。」
あ、久しぶりにお母様の秘書さんを見たな。
『ニコッ』
「お嬢様、お久しぶりでございます。
いつお戻りになられたのですか。
社長もだいぶ心配しておりましたよ。
もちろん私もとても心配しており、食事も喉を通らないくらいでしたよ。」
「なんか…ごめんね？」
「いえ、お戻りになられてくださったおかげで嬉しく思います。
これで社長も仕事が捗ります。」
お母様、仕事とプライベートはわけなきゃでしょ。
でもそれは心の中で言っておく。
もし言っちゃったら部屋にひきこもっちゃうもん、ショックで。
あ、ここでお母様と秘書さんのこと紹介しなきゃね。

暁  アリス  ディアランド
(アカツキ アリス ディアランド)
皇国の元第一王女
継承権第一位だったが断った
政略結婚で最初は仲が悪かったが美心愛により今は良きパートナー
美心愛を寵愛、過保護
暁財閥現社長

暁  マリア(アカツキ マリア)
アリスの秘書
とっても優秀
元皇国のメイド長だった
美心愛に過保護、息子たちより好き
こんなものかな？
あ、あと皇国について言ってなかったね。
皇国は隣国にある大きな国のことで、この国、聖国と同盟を結ぶためにそれぞれの王族に連なるものを政略結婚されたの。
だから私には皇国の継承権も聖国の継承権もどっちも持ってるの。
いらないけどね。
あ、あと一応王制だけどそんなに重要じゃないよ。
そんなに格差はないようにしてる。
だけど最近貴族の平民への態度は治す必要があるかな。
爵位はしたから男爵、子爵、伯爵、侯爵、辺境伯、公爵、王族・皇族だよ。
暁家はこのどれにも当てはまらないよ。
何故なら暁家は王族・皇族の上、神族という一族だから。
暁家は特別らしいの。
暁家の血筋は神の血も入っていると言われてるの。
だから王族でも皇族でも頭を私たちには下げなきゃいけないんだって。
暁家が一番偉いなんて実感無いんだけどね。
だから暁家には逆らうな、逆らったら最後死よりもも残酷な運命が訪れるだろう、という貴族たちの暗黙の了解だって。
まぁ、堅苦しいことは置いておこ。
それに仕立て屋さんも待たせてるし。
「マリアさん、仕立て屋さんを呼んでくださる？」
「お嬢様、私にさん入りません。
仕立て屋を呼んでまいります。」
ん～、だって年上だし…。
慣れたら呼んでみよう。
まずは心の中でね。
(コンコン)
「失礼致します。
聞いていたのは今日深夜からパーティーがあると。
時間はあまりありません。
急ですがではすぐに準備に取り掛かりましょう。
時間は一応ありますが下準備が沢山あります。
ではまずデザインから。」
「あとはお母様方にお任せ致します。」
(キラーン)
「あらそう？
なら遠慮なくデザインしちゃうわね。」
「程々にお願いします。」
「ええもちろんよ！
マリアも手伝ってちょうだい。」
「はい！
お任せ下さい！」