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〇〇討伐ぅ!?
思い込み
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─って、
「「ドラゴンの殲滅ぅ!?」」
「ユイ、何を言い出すんでやんすか!?」
「ほんとだよなんでまたそんなこと…」
ビックリしすぎて声に出しちゃった。エドガワ君も、両手のひらで机を叩いて椅子から立つ。
「ドラゴンは何も悪くないでやんすよ!?」
《アイツらの主がアタシをコケにしたのだ。アタシは守ることしか能のないヤツだと。》
「それは確かに酷いでやんすけど、だからって…」
そして、後ずさってソファに倒れるように座った。そのまま、考え込むように俯いて動かなくなる。えーっと、これはどういうことだ…? とりあえず、エドガワ君はそっとしとこう。っていうか原因くだらなっ。これで殲滅されかけるドラゴンって、哀れすぎるんだけど…。でも、それ─
─盾なんだから当然の事じゃん
《だが、これでは腹の虫がおさまらん。殲滅したら答えてやるから殲滅してこい》
─その「主」って奴だけじゃ駄目?
《駄目だ。これはアイツへの腹いせでもあるんだからな》
こんなに堂々と腹いせ宣言する人、いやアイテム、初めて見たんだけど。
─他の願いはないの?
《無い》
キッパリと言われてしまった。…えぇ…。とりあえずもうちょっと聞いてみよ。
─…じゃあ「主」って奴は56す?
《いいや。非常に腹立たしいがアイツは56せんのだ。》
─そうなの?
《ああ。アイツはアタシと同じだからな》
─同じ…って、もしかして神話級アイテムってこと!?
《そうだ》
─神話級アイテムって皆意思があるの?
《まさか自分だけが特別だと思っていたのか? そしてアタシは例外だと? 》
─………。
う~ん…言われちゃうと否定できないな、それは。確かに前世の記憶があるからって、ラノベやマンガの知識から、自分を「特別」だと思っていた。「アイテム」は普通、何も考えていないし何も喋れないって思い込んでた。だって物だし。普通そう思うし。ウチなんにも悪くないから。っていう言い訳も出来るけど、それでも、ギスが意思を持って答えてきた時点で気づくべきだったかもなー。
でも、それなら。
《もう質問は無いな? じゃあ殲滅してこい》
─いや、やっぱやめとくよそれ
《なに?》
アイテムでさえも、こんなに明確な意思と人格を持っていたなら。
─だって私情で殲滅っていうのはちょっと違うんじゃないかな、って思ってさ
ドラゴンだって、人間と同じじゃあないのか。自分の事を棚に上げてるのは重々承知してるけど。でもそう思ってしまうと、なんの罪もないドラゴンたちまで56すのは些か気が引ける。
《今更何を言っているんだお前は》
─え?
《アタシは散々見てきたぞ? ダンジョンの魔物はあれだけ瞬殺していたくせに、ドラゴンは駄目なのか》
─いや、あの時は
《アタシは、生まれによって人を─魔物を差別をするヤツの言い訳は聞きたくない》
─差別…なのか、これは?
《違うと言うなら、ダンジョンの外で生まれた奴らと中で生まれた奴らは、出身以外で何が違うのか言ってみろ》
─それは…
…何なんだろう? 確かに言われてみれば、然程違いはないような…? う~ん、よしっ。こんな時は~~カッインッさん~!
『ダンジョンの魔物は 全体的に好戦的な傾向でス』
ほうほう、性格が違うのね。
『そしテ ダンジョンによって 生み出サれるため 家族を持ちマせん』
─とのことらしいです
《ふん、自分の眷属に任せっきりしてて恥ずかしくないのか》
─眷属?
《は? ソイツはお前の眷属だろうが。 しかもかなり有能だな》
─えへへ、褒められちゃったねカインさん
《…だが、主は無能で哀れだな》
─ねぇ、もしかして今ケンカ売られた感じ?
《話が脱線したな、元に戻そう。確かにソイツの言うとおり、ダンジョン生まれの魔物は好戦的だ》
─分かりやすく話そらさんといてもろて??
いや、そのそらし方は正解なんだけどね。でも話題から逃げた感もすごいから。
《だが、性格の違いがなんだ? 個々が違っているのは当然のことだろう》
─たしかに
《これを差別と言わずしてなんて言うのだ》
─でも、じゃあ全てを平等に扱えっていうの?
《なんだと?》
─あのさ、平等って難しいと思うんよ
だって生まれつき違うなら、同じ扱いをしても平等にはならないわけで。例えば貧しい家に、裕福な家と同じ額の税金を払えって言っても無理じゃん?
─だから、必要な差別だってある
《…》
─っていうか、よく考えてみればそうじゃん。世界は弱肉強食なんだから。ウチらも生きるために動物を殺して食べてる。ダンジョンの魔物も、今思えばウチは必死だったんだよ。
急に死んだとか言われて頭も追いつかないうちにダンジョンに放り込まれて。外に出たいっていう願望の、もっと奥底に─この未知の土地で生きなければ、という気持ちがあったんだと思う。
─無駄な殺傷はあったかもしれないけれど、生きるためだった。
《…アイテムは食わなくても生きていられる》
─いや、重要なのはそこじゃなくて。…まぁいいや、とにかくウチが言いたいのは、無駄な殺傷はしたくないってこと。だから、何も生まないどころか負の連鎖の始まりにしかならない殲滅は却下
《ッ! だが、アイツらはこのアタシを─》
─ギスも、納得はできなくても理解しるんでしょ?
《─!!》
─だって、こんなふうに言い合わなくてもギスが念話を切れば、ただの我慢大会になるんだから
どっちが先に根負けするかの、なんでもない根性勝負の我慢大会。しかも、ギスはウチの表情などから心理状況をなんとなく図れるのに対して─ウチはギスに眠られたら、終わりのない我慢をすることになる。まぁ、途中で諦めて他を探すと思うけど。でも、我慢大会ならば圧倒的有利なのはあっちだ。
─ホントは、説得してほしかったんでしょう
《何を言って…》
─自分が納得出来るような説得が、欲しかった…違う?
《違う…! アタシはそんなんじゃ…》
さっきまで余裕ぶってたギスの、取り乱した声。これはもしかしなくても、図星か? この調子で殲滅ルートを消せないかなー。消せそうだなー。…出来る限りでやってみよ。
「「ドラゴンの殲滅ぅ!?」」
「ユイ、何を言い出すんでやんすか!?」
「ほんとだよなんでまたそんなこと…」
ビックリしすぎて声に出しちゃった。エドガワ君も、両手のひらで机を叩いて椅子から立つ。
「ドラゴンは何も悪くないでやんすよ!?」
《アイツらの主がアタシをコケにしたのだ。アタシは守ることしか能のないヤツだと。》
「それは確かに酷いでやんすけど、だからって…」
そして、後ずさってソファに倒れるように座った。そのまま、考え込むように俯いて動かなくなる。えーっと、これはどういうことだ…? とりあえず、エドガワ君はそっとしとこう。っていうか原因くだらなっ。これで殲滅されかけるドラゴンって、哀れすぎるんだけど…。でも、それ─
─盾なんだから当然の事じゃん
《だが、これでは腹の虫がおさまらん。殲滅したら答えてやるから殲滅してこい》
─その「主」って奴だけじゃ駄目?
《駄目だ。これはアイツへの腹いせでもあるんだからな》
こんなに堂々と腹いせ宣言する人、いやアイテム、初めて見たんだけど。
─他の願いはないの?
《無い》
キッパリと言われてしまった。…えぇ…。とりあえずもうちょっと聞いてみよ。
─…じゃあ「主」って奴は56す?
《いいや。非常に腹立たしいがアイツは56せんのだ。》
─そうなの?
《ああ。アイツはアタシと同じだからな》
─同じ…って、もしかして神話級アイテムってこと!?
《そうだ》
─神話級アイテムって皆意思があるの?
《まさか自分だけが特別だと思っていたのか? そしてアタシは例外だと? 》
─………。
う~ん…言われちゃうと否定できないな、それは。確かに前世の記憶があるからって、ラノベやマンガの知識から、自分を「特別」だと思っていた。「アイテム」は普通、何も考えていないし何も喋れないって思い込んでた。だって物だし。普通そう思うし。ウチなんにも悪くないから。っていう言い訳も出来るけど、それでも、ギスが意思を持って答えてきた時点で気づくべきだったかもなー。
でも、それなら。
《もう質問は無いな? じゃあ殲滅してこい》
─いや、やっぱやめとくよそれ
《なに?》
アイテムでさえも、こんなに明確な意思と人格を持っていたなら。
─だって私情で殲滅っていうのはちょっと違うんじゃないかな、って思ってさ
ドラゴンだって、人間と同じじゃあないのか。自分の事を棚に上げてるのは重々承知してるけど。でもそう思ってしまうと、なんの罪もないドラゴンたちまで56すのは些か気が引ける。
《今更何を言っているんだお前は》
─え?
《アタシは散々見てきたぞ? ダンジョンの魔物はあれだけ瞬殺していたくせに、ドラゴンは駄目なのか》
─いや、あの時は
《アタシは、生まれによって人を─魔物を差別をするヤツの言い訳は聞きたくない》
─差別…なのか、これは?
《違うと言うなら、ダンジョンの外で生まれた奴らと中で生まれた奴らは、出身以外で何が違うのか言ってみろ》
─それは…
…何なんだろう? 確かに言われてみれば、然程違いはないような…? う~ん、よしっ。こんな時は~~カッインッさん~!
『ダンジョンの魔物は 全体的に好戦的な傾向でス』
ほうほう、性格が違うのね。
『そしテ ダンジョンによって 生み出サれるため 家族を持ちマせん』
─とのことらしいです
《ふん、自分の眷属に任せっきりしてて恥ずかしくないのか》
─眷属?
《は? ソイツはお前の眷属だろうが。 しかもかなり有能だな》
─えへへ、褒められちゃったねカインさん
《…だが、主は無能で哀れだな》
─ねぇ、もしかして今ケンカ売られた感じ?
《話が脱線したな、元に戻そう。確かにソイツの言うとおり、ダンジョン生まれの魔物は好戦的だ》
─分かりやすく話そらさんといてもろて??
いや、そのそらし方は正解なんだけどね。でも話題から逃げた感もすごいから。
《だが、性格の違いがなんだ? 個々が違っているのは当然のことだろう》
─たしかに
《これを差別と言わずしてなんて言うのだ》
─でも、じゃあ全てを平等に扱えっていうの?
《なんだと?》
─あのさ、平等って難しいと思うんよ
だって生まれつき違うなら、同じ扱いをしても平等にはならないわけで。例えば貧しい家に、裕福な家と同じ額の税金を払えって言っても無理じゃん?
─だから、必要な差別だってある
《…》
─っていうか、よく考えてみればそうじゃん。世界は弱肉強食なんだから。ウチらも生きるために動物を殺して食べてる。ダンジョンの魔物も、今思えばウチは必死だったんだよ。
急に死んだとか言われて頭も追いつかないうちにダンジョンに放り込まれて。外に出たいっていう願望の、もっと奥底に─この未知の土地で生きなければ、という気持ちがあったんだと思う。
─無駄な殺傷はあったかもしれないけれど、生きるためだった。
《…アイテムは食わなくても生きていられる》
─いや、重要なのはそこじゃなくて。…まぁいいや、とにかくウチが言いたいのは、無駄な殺傷はしたくないってこと。だから、何も生まないどころか負の連鎖の始まりにしかならない殲滅は却下
《ッ! だが、アイツらはこのアタシを─》
─ギスも、納得はできなくても理解しるんでしょ?
《─!!》
─だって、こんなふうに言い合わなくてもギスが念話を切れば、ただの我慢大会になるんだから
どっちが先に根負けするかの、なんでもない根性勝負の我慢大会。しかも、ギスはウチの表情などから心理状況をなんとなく図れるのに対して─ウチはギスに眠られたら、終わりのない我慢をすることになる。まぁ、途中で諦めて他を探すと思うけど。でも、我慢大会ならば圧倒的有利なのはあっちだ。
─ホントは、説得してほしかったんでしょう
《何を言って…》
─自分が納得出来るような説得が、欲しかった…違う?
《違う…! アタシはそんなんじゃ…》
さっきまで余裕ぶってたギスの、取り乱した声。これはもしかしなくても、図星か? この調子で殲滅ルートを消せないかなー。消せそうだなー。…出来る限りでやってみよ。
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