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〇〇討伐ぅ!?
ギルマス
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「んじゃ、どういうことか説明してもらおうか。」
ギルマスの部屋。上品な深緑のソファに、ウチとリンカとスメラギ君。入りきらないので、ソファの後ろにエドガワ君とミオリちゃんが立っていた。その向かい合わせの、セットになってるであろうおんなじ色•模様のソファに、ギルマスさんが座っている。ギルマスさんは褐色のお肌に金髪で眼帯をしている。さらに片脚が義足のおじさんだ。ウチの中ではイケオジにギリギリ届かないくらいの顔である。一言で言うと海賊っぽい。ついでに言うと、ギルマスさんの後ろにモブ顔の、書類を持ったいかにもな秘書さんらしき男の方が控えてる。……うん。
どうしてこうなった?
よし、一旦整理(という名の説明)をしよう。ウチらはとりま森抜けて、ギルド(支部)に向かった。なにやらほんわかした雰囲気の受付令嬢の方にリンカ達がギルドカード(らしい)を提示すると、ニッコリ微笑まれて、奥の部屋で少々お待ち下さいと言われた。んで、気づいたらここにいた。
うん、どうしてこうなった? え、
転移されたのか? 魔法で転移されたのか!?
「どういうこと、とは、何がでしょうか? それよりも何故イキナリ、ギルマスの部屋に私達がいるのかを説明して頂きたいところなのですが。」
おっ、流石リンカ。冷静に対処してる。リンカの言葉を受けて、ギルマスがため息をついた。そして渋々といったふうに説明をしてくれる。さては律儀だな、この人。
「はぁ…。お前たちは支部から魔法で転移された。ギルドの支部には必ずそういう部屋がある。これだけ分かれば充分だろ。」
「…! そんな大規模の転移装置が、全ての支部に…スゴいですね。」
ウチは基準がよく分かってないけど、まあリンカが凄いって言うんなら凄いのかな。知らんけど。
「じゃあ、次はこっちの質問に答えてもらおうか。」
「はい。」
「何故、生きている?」
「「「「…はい?」」」」
はい? え、死んでほしかったん? ウチらが目を丸くしてると、秘書さんらしき人がギルマスに耳打ちした。
「ライアン様。お言葉ですが、それだと死んでほしかったように聞こえますよ。」
「あ、いや、誤解しないでほしいが、別に死んでほしかった訳じゃあない。ただ、お前達が潜ってから3日ほど経って、ダンジョンの入り口の色が変わったんでな。」
「入り口の色が、」
「変わった…?」
もはや目が二重丸─いや、二重丸だと普通の目か。とにかく、皆めちゃめちゃに驚いてる。でも確か入り口の色って、ダンジョンの等級(ランク)を表すんだっけ。ってことは、
「2重ダンジョン…?」
「…そういえば、お嬢さんはどなたかな? 見る限り、ギルド職員でも冒険者でもないようだが。しかもその仮面はなんなんだ?」
「あ、か、彼女は「ウ─私は、ユウと申します。リンカさん達の友達です。仮面について知りたくなるのはごもっともですが、出来れば触れないで頂けると嬉しいです。」
「そ、そうです。ユウは、まだギルドカードを持ってないんですけど、冒険者になりたくて友達の私に頼ってきたんです。」
「と、いうわけでライアンさんには、彼女のギルドカードを発行してほしい…です。」
スメラギ君は取ってつけたような「ですます調」になってるけど、二人は話の大筋とウチの希望を伝えてくれた。あざす。
~~~~
森を抜ける前。
「ユウ。正体を隠す─って、ちょっと大袈裟だけど、隠蔽工作するなら、話し合わせるためにも、あらかた話を決めておいた方がいいと思うのよ。」
「確かにな。ユウは、その仮面を取るつもりは無いのだろう? 」
いや、取るつもりは無い、というか…取りたくても取れないんだけどね。
「それに、俺達は自分でも思うが結構人気でな。俺達の近くにいることで、妬まれたりする可能性があることは否定できん。そういう奴らはユウに弱みがないか、とかを考えているものだ。俺達の話の辻褄が合わなければ、即刻言いがかりつけて絡んでくるぞ。」
「そういうわけですからぁ、細かい部分はともかくとしてぇ─」
「─大まかな出会いなどの筋書きはあったほうがいいでやんす。」
「…たしかに、そうだね。じゃあ作ろっか! 」
~~~~
と、いうわけで
①出会いは? :ダンジョン
②リンカ達との関係は? :友達
③どうしてダンジョンに? :冒険者に憧れていて、真似したくなった
④年齢は? :15 (15で冒険者登録可能)
⑤今まで何処に? :森の中に
という設定を作った。詐欺は犯罪だけど、でもこれ割と嘘じゃないし? ダンジョンで出会ったのはホントだし、友達も、憧れてるのも、(ほぼだけど)年も全部ホント。真似したくなったっていう気持ちもホントっちゃホントだし。あれ? 嘘ついてなくない? …って思うじゃん。でも違うんだよなー、これが。嘘に本当を混ぜるとバレにくい、っていうのは有名だけど、これは意図的な情報の隠蔽─っていうの? まぁつまりは、嘘はついてないけど、本当のことも全部は言ってないだけ。
例えば⑤とか、ね。森の中にいた、と言ってるだけで、どのくらいの間、とか住んでいた、とかは言ってない。ダンジョンから森に強制帰還されてそこにいたのはホントだから、嘘もついてない。でも多分、大抵の人は「森に住んでいた」と思ってくれるんだろうね。勝手に物語を創り上げて吹聴したがるのが人だから(諸説あり→)。まあ、大抵は、だけど。
「ギルドカードを発行…? 失礼だが、お嬢さんは何歳で?」
「先日15になりました。発行、できますよね?」
そして、これがウチの希望。
ギルマスの部屋。上品な深緑のソファに、ウチとリンカとスメラギ君。入りきらないので、ソファの後ろにエドガワ君とミオリちゃんが立っていた。その向かい合わせの、セットになってるであろうおんなじ色•模様のソファに、ギルマスさんが座っている。ギルマスさんは褐色のお肌に金髪で眼帯をしている。さらに片脚が義足のおじさんだ。ウチの中ではイケオジにギリギリ届かないくらいの顔である。一言で言うと海賊っぽい。ついでに言うと、ギルマスさんの後ろにモブ顔の、書類を持ったいかにもな秘書さんらしき男の方が控えてる。……うん。
どうしてこうなった?
よし、一旦整理(という名の説明)をしよう。ウチらはとりま森抜けて、ギルド(支部)に向かった。なにやらほんわかした雰囲気の受付令嬢の方にリンカ達がギルドカード(らしい)を提示すると、ニッコリ微笑まれて、奥の部屋で少々お待ち下さいと言われた。んで、気づいたらここにいた。
うん、どうしてこうなった? え、
転移されたのか? 魔法で転移されたのか!?
「どういうこと、とは、何がでしょうか? それよりも何故イキナリ、ギルマスの部屋に私達がいるのかを説明して頂きたいところなのですが。」
おっ、流石リンカ。冷静に対処してる。リンカの言葉を受けて、ギルマスがため息をついた。そして渋々といったふうに説明をしてくれる。さては律儀だな、この人。
「はぁ…。お前たちは支部から魔法で転移された。ギルドの支部には必ずそういう部屋がある。これだけ分かれば充分だろ。」
「…! そんな大規模の転移装置が、全ての支部に…スゴいですね。」
ウチは基準がよく分かってないけど、まあリンカが凄いって言うんなら凄いのかな。知らんけど。
「じゃあ、次はこっちの質問に答えてもらおうか。」
「はい。」
「何故、生きている?」
「「「「…はい?」」」」
はい? え、死んでほしかったん? ウチらが目を丸くしてると、秘書さんらしき人がギルマスに耳打ちした。
「ライアン様。お言葉ですが、それだと死んでほしかったように聞こえますよ。」
「あ、いや、誤解しないでほしいが、別に死んでほしかった訳じゃあない。ただ、お前達が潜ってから3日ほど経って、ダンジョンの入り口の色が変わったんでな。」
「入り口の色が、」
「変わった…?」
もはや目が二重丸─いや、二重丸だと普通の目か。とにかく、皆めちゃめちゃに驚いてる。でも確か入り口の色って、ダンジョンの等級(ランク)を表すんだっけ。ってことは、
「2重ダンジョン…?」
「…そういえば、お嬢さんはどなたかな? 見る限り、ギルド職員でも冒険者でもないようだが。しかもその仮面はなんなんだ?」
「あ、か、彼女は「ウ─私は、ユウと申します。リンカさん達の友達です。仮面について知りたくなるのはごもっともですが、出来れば触れないで頂けると嬉しいです。」
「そ、そうです。ユウは、まだギルドカードを持ってないんですけど、冒険者になりたくて友達の私に頼ってきたんです。」
「と、いうわけでライアンさんには、彼女のギルドカードを発行してほしい…です。」
スメラギ君は取ってつけたような「ですます調」になってるけど、二人は話の大筋とウチの希望を伝えてくれた。あざす。
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森を抜ける前。
「ユウ。正体を隠す─って、ちょっと大袈裟だけど、隠蔽工作するなら、話し合わせるためにも、あらかた話を決めておいた方がいいと思うのよ。」
「確かにな。ユウは、その仮面を取るつもりは無いのだろう? 」
いや、取るつもりは無い、というか…取りたくても取れないんだけどね。
「それに、俺達は自分でも思うが結構人気でな。俺達の近くにいることで、妬まれたりする可能性があることは否定できん。そういう奴らはユウに弱みがないか、とかを考えているものだ。俺達の話の辻褄が合わなければ、即刻言いがかりつけて絡んでくるぞ。」
「そういうわけですからぁ、細かい部分はともかくとしてぇ─」
「─大まかな出会いなどの筋書きはあったほうがいいでやんす。」
「…たしかに、そうだね。じゃあ作ろっか! 」
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と、いうわけで
①出会いは? :ダンジョン
②リンカ達との関係は? :友達
③どうしてダンジョンに? :冒険者に憧れていて、真似したくなった
④年齢は? :15 (15で冒険者登録可能)
⑤今まで何処に? :森の中に
という設定を作った。詐欺は犯罪だけど、でもこれ割と嘘じゃないし? ダンジョンで出会ったのはホントだし、友達も、憧れてるのも、(ほぼだけど)年も全部ホント。真似したくなったっていう気持ちもホントっちゃホントだし。あれ? 嘘ついてなくない? …って思うじゃん。でも違うんだよなー、これが。嘘に本当を混ぜるとバレにくい、っていうのは有名だけど、これは意図的な情報の隠蔽─っていうの? まぁつまりは、嘘はついてないけど、本当のことも全部は言ってないだけ。
例えば⑤とか、ね。森の中にいた、と言ってるだけで、どのくらいの間、とか住んでいた、とかは言ってない。ダンジョンから森に強制帰還されてそこにいたのはホントだから、嘘もついてない。でも多分、大抵の人は「森に住んでいた」と思ってくれるんだろうね。勝手に物語を創り上げて吹聴したがるのが人だから(諸説あり→)。まあ、大抵は、だけど。
「ギルドカードを発行…? 失礼だが、お嬢さんは何歳で?」
「先日15になりました。発行、できますよね?」
そして、これがウチの希望。
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