29 / 40
〇〇討伐ぅ!?
褐色イケメン
しおりを挟む
喋りかけられた─けど、お、うん、えーと…誰?
「そこで何していると聞いている! 答えろ!」
迫力ヤバぁ。ホントだれ? 怖っ。
「ど、どちら様でしょうか?」
猫かぶりモード発動! 敬語になるだけだけど。リンカ達に初めてあったときが1回目だから、コレ2回目だね。あ、そういえば違和感なく喋ってるけど、翻訳スキル発動したまんまだったんだったわ。と、なんかローブの人が槍突きつけてきた。小麦色の手に握られていたのは、実用性考えられてるんかコレ? ってぐらい金の装飾ででゴテゴテした槍。…は? この人礼儀どうした?
「質問に質問で返すとは何事だ! さては貴様が犯罪者だな!」
犯罪者ぁ!? 何がどうなってそうなるねん。失礼なこと抜かしてるヒマあったら先ず顔見せろい。っていうか、「貴様が」? もしかしてこの人、犯罪者追ってきたの? でも、ウチをそうだと勘違いしたってことは、顔も知らない犯罪者を追ってるの?? いや、ウチ仮面被ってるし、もしかしたら「仮面を被っている」という特徴の犯罪者なのかもしれないけど。でも仮面外せば逃げられる説ない? そんなヤツ、どうやって捕まえるつもりだったんだおバカか。っていうか、え、じゃあこの森(いや、林かも)に犯罪者潜んでるの?? うわ、更に怖っ。
「失礼ですが、」
「問答無用!」
うわっ、危ないな! 急に攻撃してくるじゃん何この人? 至近距離だったらもっと危なかったぞ殺す気か。しかも次々と突いてくるし! どっかの猫妖怪の○烈肉球かよ。でも、こんな実用性無さそうな槍をそんな風に扱えるってことは、実はスゴいのかこの人? いや、ウチにとっては避けられる速さだけどさ。っていうかこの人思い込み激しいな。質問返ししただけで犯罪者だって決めつけて人の話聞かないし。しかも問答無用て。やっと脱出に成功した人だぞ、もっと労れよ。結構頑張ったんだからね、ウチ。
「はっ、たっ、そりゃ、そこだっ!」
ふっふっふ、当たらないねぇ~。避けられる、避けられるよッ。でも、ウチはダンジョンを脱出してきたばっかで、あぁ神よ! ウチ結構頑張ったのに、休息期間短すぎじゃな─待って?
神様って、ウチをビンタでダンジョン送りにした人では? いや、正確にはウチはビンタで気絶しちゃったらしい(威力ヤバいな!)から、あの美人さんがこの世界に送ったのかは知らないけど。あ、でもまぁ誰がやったにせよチートにしてくれたから、それはチャラでいっか。うん、それは許そう(超上から目線)。でも休息期間短すぎると思うんだよね。長時間労働はんた~い!
っていうか、男が動くたびにフードがズレていってるんだけど。これは、風魔法を使わなくても顔を見れるのでは!? よしよし、その調子だ もっと動け~。顔を晒せ~。そしてついでに、ウチはちょっと誘い出す感じで少しずつ後ろへ避け続けている。槍だから、間合いが広いんだよね。森(林)に入るギリギリまで下がんないと中々木陰から出てこないんだけど、まぁ少しずつ付いてきてるしいっか。
「くっ、このっ、ちょこまかとっ、避けやがってっ! それでもっ、犯罪者か!」
それでも犯罪者か って何!? 犯罪者に何期待してるの。犯罪者の全員が全員、どっかの怪盗みたいに紳士的だと思うなよ? コソ泥の方が圧倒的に多いわ! まぁ、ウチはコソ泥でもなければ怪盗紳士でもないですけどね! っていうか思ったんだけど、ウチこれ反撃してもいいよね? 正当防衛成立するよね?? スキル•詳細索敵によると、周りには何もいない。よし、反撃しよ。
まず、地面を蹴って相手の方の斜め上空へ。後ろはもう木だからね。あ、森に誘い込んだほうが良かったかも。槍って案外かさばりそうだし、小回り効かないだろうから…うぁあ、失敗した~。と思ったけど、もう上へ逃げ─オッホン、避けたから、森策切り替えは諦めて反対側─男の後ろへ回り込む。男はウチの後を目で追ったから当然顔が上を向くことになったことで、男の顔を隠していたフードがとれた。そしてウチが着地したのと同時に、体をこちらに向ける。当然、バッチリ目が合─うっは、
「か─」
カッッコ良……! 手の色と同じ小麦色の彫りの深いお顔に、スッと通った鼻筋。銀髪のサラサラ長髪も、一定以下の顔面偏差値なら「厨二病 笑w」って言うとこだけど、この人は一定以上だからそれがめちゃめちゃ似合っている。そして切れ長の紺青い両目。息は上がってるけど、唇の色形も綺麗…。あぁ、カッッッコ良……!! ってかこの世界さ、イケメンで溢れてるわけ? スメラギ君に続いてこの短期間でイケメン2人も拝めたんだけど。奇跡か? 神がウチに罪悪感を感じて授けてくれた奇跡なのか? と、ウチが御尊顔に惚けながらも攻撃を避け続けていると、ウチの顔を見てフードが外れていることに気づいたのか攻撃をやめて、慌てたようにそれを深く被り直した。どうしたんだろ? そんなに顔を見られたのが恥ずかしいん? まぁけど、槍はウチに突きつけたままだから警戒はちゃんとしてるみたいだけど。
「き、貴様! 我の顔を見たな!?」
「そこで何していると聞いている! 答えろ!」
迫力ヤバぁ。ホントだれ? 怖っ。
「ど、どちら様でしょうか?」
猫かぶりモード発動! 敬語になるだけだけど。リンカ達に初めてあったときが1回目だから、コレ2回目だね。あ、そういえば違和感なく喋ってるけど、翻訳スキル発動したまんまだったんだったわ。と、なんかローブの人が槍突きつけてきた。小麦色の手に握られていたのは、実用性考えられてるんかコレ? ってぐらい金の装飾ででゴテゴテした槍。…は? この人礼儀どうした?
「質問に質問で返すとは何事だ! さては貴様が犯罪者だな!」
犯罪者ぁ!? 何がどうなってそうなるねん。失礼なこと抜かしてるヒマあったら先ず顔見せろい。っていうか、「貴様が」? もしかしてこの人、犯罪者追ってきたの? でも、ウチをそうだと勘違いしたってことは、顔も知らない犯罪者を追ってるの?? いや、ウチ仮面被ってるし、もしかしたら「仮面を被っている」という特徴の犯罪者なのかもしれないけど。でも仮面外せば逃げられる説ない? そんなヤツ、どうやって捕まえるつもりだったんだおバカか。っていうか、え、じゃあこの森(いや、林かも)に犯罪者潜んでるの?? うわ、更に怖っ。
「失礼ですが、」
「問答無用!」
うわっ、危ないな! 急に攻撃してくるじゃん何この人? 至近距離だったらもっと危なかったぞ殺す気か。しかも次々と突いてくるし! どっかの猫妖怪の○烈肉球かよ。でも、こんな実用性無さそうな槍をそんな風に扱えるってことは、実はスゴいのかこの人? いや、ウチにとっては避けられる速さだけどさ。っていうかこの人思い込み激しいな。質問返ししただけで犯罪者だって決めつけて人の話聞かないし。しかも問答無用て。やっと脱出に成功した人だぞ、もっと労れよ。結構頑張ったんだからね、ウチ。
「はっ、たっ、そりゃ、そこだっ!」
ふっふっふ、当たらないねぇ~。避けられる、避けられるよッ。でも、ウチはダンジョンを脱出してきたばっかで、あぁ神よ! ウチ結構頑張ったのに、休息期間短すぎじゃな─待って?
神様って、ウチをビンタでダンジョン送りにした人では? いや、正確にはウチはビンタで気絶しちゃったらしい(威力ヤバいな!)から、あの美人さんがこの世界に送ったのかは知らないけど。あ、でもまぁ誰がやったにせよチートにしてくれたから、それはチャラでいっか。うん、それは許そう(超上から目線)。でも休息期間短すぎると思うんだよね。長時間労働はんた~い!
っていうか、男が動くたびにフードがズレていってるんだけど。これは、風魔法を使わなくても顔を見れるのでは!? よしよし、その調子だ もっと動け~。顔を晒せ~。そしてついでに、ウチはちょっと誘い出す感じで少しずつ後ろへ避け続けている。槍だから、間合いが広いんだよね。森(林)に入るギリギリまで下がんないと中々木陰から出てこないんだけど、まぁ少しずつ付いてきてるしいっか。
「くっ、このっ、ちょこまかとっ、避けやがってっ! それでもっ、犯罪者か!」
それでも犯罪者か って何!? 犯罪者に何期待してるの。犯罪者の全員が全員、どっかの怪盗みたいに紳士的だと思うなよ? コソ泥の方が圧倒的に多いわ! まぁ、ウチはコソ泥でもなければ怪盗紳士でもないですけどね! っていうか思ったんだけど、ウチこれ反撃してもいいよね? 正当防衛成立するよね?? スキル•詳細索敵によると、周りには何もいない。よし、反撃しよ。
まず、地面を蹴って相手の方の斜め上空へ。後ろはもう木だからね。あ、森に誘い込んだほうが良かったかも。槍って案外かさばりそうだし、小回り効かないだろうから…うぁあ、失敗した~。と思ったけど、もう上へ逃げ─オッホン、避けたから、森策切り替えは諦めて反対側─男の後ろへ回り込む。男はウチの後を目で追ったから当然顔が上を向くことになったことで、男の顔を隠していたフードがとれた。そしてウチが着地したのと同時に、体をこちらに向ける。当然、バッチリ目が合─うっは、
「か─」
カッッコ良……! 手の色と同じ小麦色の彫りの深いお顔に、スッと通った鼻筋。銀髪のサラサラ長髪も、一定以下の顔面偏差値なら「厨二病 笑w」って言うとこだけど、この人は一定以上だからそれがめちゃめちゃ似合っている。そして切れ長の紺青い両目。息は上がってるけど、唇の色形も綺麗…。あぁ、カッッッコ良……!! ってかこの世界さ、イケメンで溢れてるわけ? スメラギ君に続いてこの短期間でイケメン2人も拝めたんだけど。奇跡か? 神がウチに罪悪感を感じて授けてくれた奇跡なのか? と、ウチが御尊顔に惚けながらも攻撃を避け続けていると、ウチの顔を見てフードが外れていることに気づいたのか攻撃をやめて、慌てたようにそれを深く被り直した。どうしたんだろ? そんなに顔を見られたのが恥ずかしいん? まぁけど、槍はウチに突きつけたままだから警戒はちゃんとしてるみたいだけど。
「き、貴様! 我の顔を見たな!?」
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チート夫婦のお気楽異世界生活
謙虚なサークル
ファンタジー
とある夫婦は結婚式の日、突如雷に打たれた。
目覚めた二人がいたのは異世界。
若返っている上にチートスキルも手にしていた二人はあっさりと異世界に順応し、気楽に生きていくことにする。
どこまでも適当でどこまでものんびりな、そんなお気楽異世界旅。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる