只の双子

千金楽。

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天界

自称神

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スヤスヤー、スヤスヤーと麗華は熟睡していた・・・・んだけど。


「あっ、あの...あの!」

「あなた誰?うるさいんだけど!」



「申し訳ありません、でも、出来れば早急に起きて欲しいです。」




ん?
よく見ればここ私の部屋じゃないよ~う~な?

私が目を覚ました部屋は、真っ白な壁に真っ白な天井、真っ白な扉が1つと池の様なものが一つある部屋だった。

思い出した!帰り道で突然足元のコンクリートが無くなって落ちたんだった!!
・・・よく分からんけど。


「私は、神です、そしてここは天界と言う場所です!」



へぇ、神か。


「あれ?意外と反応薄いんですね。」
「まぁ、居てもおかしくはない存在だからね。」
「冷静なんですね、もっと驚くと思ってました。」

他の人は驚くだろうけど。 

あと、普通にこの状況自体怖いだろうな、この神が私達を連れて来たのなら半ば誘拐だもんな。




「まぁ、美穂は驚かないんだろうけど、と言うか、美穂何処?」




「呼んだ?」

 



「うわっ!...いきなり後ろから話しかけないでよ美穂。」
「頑張ってみる。」

やらないとは断言しないんだな。

「美穂さんと麗華さんは僕が呼びましたよ。」
「何の為に?」
「そこは秘密です!」




「ふぅーん、へぇ、ひみつかぁ、ひ・み・つかぁ。」
「申し訳ありません‼ですが、僕にも言えないんです!」

「麗華圧強い。」




「あっ、麗華さんに説明するの忘れてましたね。」 

「私説明する、要らない。」
「説明してくれるんですね、ありがとうございます。」
「ん」





「選択肢は2個、自称神の世界に飛ばされるか、家に帰る。」

「あぁ、家に帰る選択肢は有るんだね、美穂はどうしたいの?」

「麗華の分も異世界行くにした、どうせ未練ない。」
「おぉ、凄い勝手に決めたなぁ、まぁ確かにあの世界に未練なんてないから帰りたいとも思わ無いけど。」


私には美穂以外に大切な物なんて無いし


「自称神は出来れば異世界に行って欲しい、だから代償を貰えるように交渉済み。」


美穂が着々と自分に有利な方に動いてるの怖。

「何でも良いですよ、物でもスキルでも。」

「美穂は何にしたの?」
「決めて。」
「私頼りか、ちょっと待ってて決めるから。」

欲しい物ねぇ、異世界で役に立つのがいいよね。

「ねぇ、自称神」
「何ですか?ってその呼び方酷くないですか?」
「異世界はどんな世界なの?」
「あっ、無視なんですね、貴女方が読んでいた漫画のような世界ですよ 、そこに転移します。」

「何で知ってるの?」

「僕は神です、貴女の記憶を読みました。」エッヘン


エッヘン、じゃねーよ。


「決まりましたか?」
「言語関係は必要だと思うから......」
「言語は元々備え付けです、どの種族の言葉でも理解出来ます、因みにステータスも決めてもらいますからね。これがチートと言うものです!」

備え付けってなんだよ。
「これがチートと言うものです!」じゃねーんだよなぁ。
て言うか、何願えば良いんだよ、全然思いつかないんだけど。


「美穂確認いい?」
「何?」

「能力とか全部私が決めていいんだよね?」
「いいよ。」





「ねぇ、あっちに転移した後はステータスとかいつでも見れる?」
「はい、いつでも見れますよ、あっ後名前も決めてくださいね。」



「おい!自称神、連絡事項はまとめて言えよ!」


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