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一気にヤっちゃう

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「よーし、任せて!」

 私は、下着姿になったアリアちゃんに抱きついた。
 抱いてみてわかったことだけど、彼女の身体はほどよく引き締まっていて、なんというか……いろいろと気持ちいい。ふわふわした柔らかさが魅力のノエルちゃんや、すべすべしたルナちゃん、ぺったんこなフローラちゃんなんかとはまた別の魅力があった。
 もちろん、ステファニーちゃんとも違う。アリアちゃんはアリアちゃんだ。

 私よりも僅かに高い身長のその身体を抱きしめながら背中のあたりを撫でていると、アリアちゃんは私の耳元でふぅ、ふぅと荒い息をつきはじめた。もう興奮しているのかな? それなら遠慮する必要はない。

「あ、先生……遠慮しなくていいですから、一気にやっちゃってください」

「そうするつもり……よっ!」

 まるで私の心を呼んだかのようなアリアちゃんの声に答えると、私は一気にアリアちゃんのショーツの中に両手を突っ込んだ。

「あぁぁっ!?」

「声はあまり出さないで、気づかれるわよ?」

「う、うん……っ」

「もう、ステファニーちゃんいい所でコメント入れないでよ!」

「コメントじゃなくて注意ですっ! 先生は自分の命がかかってるの分かってます!?」

「知らないもん! 私はエッチなことできればそれでいいんだもん!」

 口出しをしてムードを壊してきたステファニーちゃんに苦言を呈しながらも、私はアリアちゃんの割れ目を擦り、中に指を入れて弄んだ。アリアちゃんは必死に声を抑えようとしながらも、んっ……んっ……といううめき声のようなものを上げていたので、大きく喘がれるよりも結構そそるものがあった。

「アリアちゃん……アリアちゃんかわいいよ!」

「せ、先生もっ……か、かわいいで……ふぁっ!?」

 クチュクチュと水っぽいいやらしい音を立てながらアリアちゃんを犯していると、なんと犯されながらもアリアちゃんは私をかわいいと言ってくれようとしていた。こういう所が普通の令嬢にはないイケメンなところ──アリアちゃんの推しポイントだ。

「物足りない気がするけど、一気にクライマックスいっちゃおうかな? アリアちゃん、魔法の準備よろしくね?」

「は、はひ……っ!」

 アリアちゃんの返答を聞くと、私はそのまま唇を重ねて彼女の口を塞ぐ。これは単にキスしたかったのもあるけれど、アリアちゃんが大声を上げないようにするための配慮。ステファニーちゃんやルナちゃん、フローラちゃんを見てわかったのだけど、貴族の令嬢たちは魔法使う時に呪文を唱える必要がないようだった。だとすれば、口を塞いでいてもなんの問題もないだろう。


 そして、左手でアリアちゃんを抱き寄せながらその口の中に舌を入れ、アリアちゃんの舌としっかり絡める。アリアちゃんも私の舌に自らのを絡めてくる。二人が一つになったところで、私はアリアちゃんの奥深くに右手の中指を押し込んでいった。

「んっ……んーっ、んんぅぅぅっ……!!」

 アリアちゃんの身体がビクビクと震える。私は安心させるように彼女の背中に触れながら、指を突き入れてアリアちゃんを刺激し続けた。

「んーっ! んーっ! ……んーっ!」

 突き入れる度にうめき声を上げるアリアちゃん。その度に彼女の膣内からはトロトロした液体が溢れる。もうこれは性行為となんら変わりない。アンリエットちゃんが見たら卒倒しそうな光景だった。これを間近で見ているステファニーちゃんはどんな気分なのだろう。

「そろそろトドメだよ!」

 私は指を一層奥まで入れていく。それが彼女と壁を突っつくくらいに達したところで、アリアちゃんは一際激しく震えながら、秘部から大量の液体を吐き出した。と、同時に──


 ドドドドドドドドッ!!!


 地響きのような轟音を立てながら、私の背後に大量の水がぶちまけられる。それはみるみる勢いを増し……私たちを飲み込んで押し流し始めた。

「うわぁぁぁぁぁっ!?」

「な、何が起きてるの!?」

 私の悲鳴、そしてステファニーちゃんが困惑する声を残し、私は濁流に流されていった。


「……ぷはっ……ぶはっ!」

 もはや息継ぎをするのもやっとという状態。なにかに捕まろうにもものすごい勢いで流されているので捕まる隙すらもない。周りからは濁流に飲み込まれた人達が放つ悲鳴と怒号で阿鼻叫喚。

 何がなんだかよく分からない状態のまま、気づいた時には私は地面に倒れていた。辺りを見渡すと、近くには同じように倒れている甲冑姿の兵士たちがいる。そして目の前には立派な城門。どうやら私たちは見張りの兵士を押し流しながら城門をくぐることができたらしい。

「やった成功!?」

 喜びの声を上げたのも束の間、私は背後から切羽詰まった声をかけられた。

「先生! 走ってください! 早く! すぐに追っ手が来ます! その前にできるだけ遠くへ!」

 ステファニーちゃんの声だ。どこにいるのか分からないが振り返っている余裕はない。

「わかった! ありがとう二人とも!」

 私はステファニーちゃんとアリアちゃんにお礼を言いながら走り出す。前へ、ひたすら前へ!
 ステファニーちゃんとアリアちゃんの二人がいなかったら私はこうして王都を脱出することは出来なかっただろう。いや、二人だけではない。ノエルちゃん、ルナちゃん、フローラちゃんだって、危険を冒して私を逃がしてくれた。命すらかけてくれた。私は──素晴らしい生徒を持った。

 惜しむらくは未だにアンリエットちゃんとの仲直りができていないのだが、今更悔やんでも仕方ない。今はとにかく前を向いて、王都の外で暮らすことを考えないと。そして、新しいターゲットを探して……

「へへへっ」

 と考えていると不思議と力が湧いてきた。私は脇目も振らずに王都から全力で逃げ出した。ゆくあてもなく。
 でも気にしない。美少女のいるところが私の行くべき場所だ! そして全ての美少女をレズに染めてやる。──それが私の夢だ。

「待ってろよ美少女ー!」

 そんなことを叫びながらいつになくハイテンションで薄暗くなった道を走る。でも、このハイテンションは、令嬢のみんなとの別れの寂しさを紛らわすためという意味が大きく、あたりが暗くなる度にその寂寥の念は深くなっていった。


 やがてあたりがすっかり暗くなった頃、私は道端の岩に腰をかけて考え込んだ。辺りに町はない。十分な準備をせずに出てきたから、食べ物や着替えは持っていても、明かりがつくものは持っていなかった。それに異世界だからモンスターとかが出るかもしれない。

「困ったなぁ……寂しいなぁ……こんな時にステファニーちゃんとかがいれば……」

 くよくよ悩んでも仕方ない。とりあえず朝まで寝て待とうと思った時、道から少し離れたところにいきなり黄色い明かりが現れた。恐らくランプかなにか……火をつけるタイプの照明器具だ。まあ異世界にはそれ以外になにか照明があるのかわからないが。

 明かりは少しずつこちらに近づいてくる。よく見ると、誰かがランタンのようなものを持っているようだ。

「よかった……人間かぁ……」

 安心した私のすぐ隣で止まった明かり、それに照らされて立っていた明かりの持ち主は、白い装束に身を包んだ、黒髪の長い……


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 私は思わず悲鳴を上げた。


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