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第1章 守護龍の謎
第28話 一体なにをするつもりですか
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「どうやら人違い──じゃなくて龍違いだったらしいんだ。オレが倒したかったのは姉ちゃんじゃなくて、そこの嬢ちゃんだったってわけだ」
「ふーん、人違いで殺されかけるとかほんとに笑えないわね」
「だから謝りに来たんだよ。すまなかった」
シドニウスは深々と頭を下げて謝罪をした。
「……どういうこと?」
「ロイがこのシドニウスさんに勝って、姉様に謝罪をするように要求したんです」
「へえ、やるじゃんあいつ。少しは見直したよ」
アイシアの言葉に俺はホッと胸をなでおろした。なんとか誤解は解けそうだな。
「いいわ。ウチの巣に勝手に入ったことは許してあげる」
「いいのか?」
「うん。ただ、ひとつだけお願いをきいてもらってもいいかな?」
「なんだ?」
「あのね、ロイだっけ? ウチと契約しない?」
「はあ!?」
アイシアの要求に、俺は思わず声を上げた。
「な、なんでそうなる!?」
「あんたとの契約のせいでフラウが危ない状態ってのは見ればわかるのよ。それに、ウチはフラウよりも強い。ウチとロイが組んだら女神も敵じゃないよ」
「確かに……! いや、しかし……」
俺は隣にいるフラウを見る。彼女は複雑そうな表情を浮かべていた。そんな彼女の手を握り、安心させるように微笑む。
「大丈夫だよ。俺を信じてくれ」
「……ロイ」
「はい……」
「ロイ!」
「なんだよフラウ?」
「勝手に契約を解除するなんて許しませんからね! ロイは私のものなんですから!」
フラウは頬を膨らませて不満をあらわにしている。それを見たアイシアはニヤリと笑った。
「でもさぁ、ロイはまだフラウとヤッてないんでしょ? ウチと契約したらすぐにでもヤらせてあげるよ?」
「そ、それは……。……うぅっ」
「こらロイ! そこで揺らがないでください!? 私もすぐにでもできますもん!」
フラウは俺の背中にしがみついて必死に揺すってくる。
「おいお前ら、オレの前でイチャつくんじゃねえよ」
シドニウスは呆れた様子で俺たちを見つめていた。
「とにかく、今俺はフラウと契約してるんだ。勝手に契約相手を変えるわけにはいかない」
「その契約がフラウを危険に晒しているとしても? ──ウチは別にロイとヤりたくて契約しようなんて言ってるわけじゃないの。純粋に姉としてフラウが心配なわけ」
「それは……、分かるけどさ」
「なら決まりだね。ほら、さっさと契約を済ませるよ」
アイシアはそう言うと、右手を差し出してきた。どうやら握手を求めているようだ。
俺はチラッとフラウの方を見た。彼女は祈るようなポーズでこちらを見つめている。「まさか本当に姉様と契約しないですよね……?」とでも無言で訴えているようだ。
俺はため息をついた。
「いや、やっぱりやめておくよ。俺の契約相手は後にも先にもフラウだけだ。それを解除したら新たに契約する気はないし、解除するのは目標を達成した後だ」
「あんたらの目標って、女神を倒すことだっけ?」
「ああ、そうだ」
「ふーん。ま、ウチは人間あまり好きじゃないしロイ以外の人間に興味はないから、フラウがいいならそれで構わないけどね」
アイシアはつまらなさそうに言った。
「……ありがとうございます姉様」
「気にしないで。それよりフラウ、体調はどう?」
アイシアはフラウの額に手を当てた。そしてなにやら集中しているようだ。するとフラウの顔色が良くなっていく。
「だいぶ楽になりました。これならなんとか戦えそうです」
「ウチの魔力を送り込んであげたからね。応急処置ではあるけど、これでしばらくは大丈夫かな。……でも守護龍の契約は、ドラゴンライダーが魔力を使う度に守護龍は魔力を失っていくの。だから、力の使い所は気をつけなさい。無駄遣いは厳禁よ?」
アイシアは俺に忠告するような口調で語った。
「分かった。肝に銘じとくよ」
「ありがとうございます姉様」
フラウが頭を下げると、アイシアは少し照れながら手を振った。
「べ、別に……姉として当たり前のことをしただけだし。……フラウはもう唯一の血の繋がったドラゴンの生き残りだから、長生きしてほしいのよ」
「……え? どういうこと?」
アイシアの言葉に引っかかりを覚えた俺は思わず尋ねた。
「…………」
アイシアは無言で視線を逸らす。フラウが不安げな表情で俺の腕を掴んだ。
「アイシア、教えてくれないか?」
「嫌。契約相手でもない人間に、守護龍の秘密をペラペラ話すわけないじゃない」
「でも俺はフラウの契約相手だ」
「それでも駄目。それに、今はそんな話してる場合じゃないでしょう?」
アイシアは俺を睨みつけるように見つめてくる。……確かに彼女の言う通りだ。今ここで言い争っている場合ではない。俺たちには女神との対決が控えている。
でも、アイシアが俺やフラウの知らない守護龍の秘密を知っているというのなら、俺たちも知っておくべきだと思った。
「アイシア、頼む。このとおりだ!」
俺はアイシアに深く頭を下げた。彼女にとって人間の頼みなど聞きたくないだろうし、そもそも俺ごときが頭を下げたところで心を動かされるはずもないと思う。
しかし彼女はしばらく黙ったあと、「仕方ないなぁ……」と呟いた。
「いいけど、ウチが教えるのはフラウに対してだから。ロイは、知りたかったらフラウに聞いて」
そして、俺とシドニウスに身振り手振りで向こうへ行くように指示する。
「フラウ、ちょっとこっちに来て」
アイシアはフラウの手を引いて部屋の隅へと移動していく。
「姉様、一体何をするつもりですか?」
「いいから、こっち来て。ほら、あれだから……」
「分かりましたけど……。──ロイ、絶対に覗かないでくださいよ!」
フラウは顔を真っ赤にして釘を打ってくる。
「分かってるよ」
姉妹でいったい何をしているのか、覗きたい気持ちは山々だが、ここは我慢だ。俺は大人しく待つことにした。
「ふーん、人違いで殺されかけるとかほんとに笑えないわね」
「だから謝りに来たんだよ。すまなかった」
シドニウスは深々と頭を下げて謝罪をした。
「……どういうこと?」
「ロイがこのシドニウスさんに勝って、姉様に謝罪をするように要求したんです」
「へえ、やるじゃんあいつ。少しは見直したよ」
アイシアの言葉に俺はホッと胸をなでおろした。なんとか誤解は解けそうだな。
「いいわ。ウチの巣に勝手に入ったことは許してあげる」
「いいのか?」
「うん。ただ、ひとつだけお願いをきいてもらってもいいかな?」
「なんだ?」
「あのね、ロイだっけ? ウチと契約しない?」
「はあ!?」
アイシアの要求に、俺は思わず声を上げた。
「な、なんでそうなる!?」
「あんたとの契約のせいでフラウが危ない状態ってのは見ればわかるのよ。それに、ウチはフラウよりも強い。ウチとロイが組んだら女神も敵じゃないよ」
「確かに……! いや、しかし……」
俺は隣にいるフラウを見る。彼女は複雑そうな表情を浮かべていた。そんな彼女の手を握り、安心させるように微笑む。
「大丈夫だよ。俺を信じてくれ」
「……ロイ」
「はい……」
「ロイ!」
「なんだよフラウ?」
「勝手に契約を解除するなんて許しませんからね! ロイは私のものなんですから!」
フラウは頬を膨らませて不満をあらわにしている。それを見たアイシアはニヤリと笑った。
「でもさぁ、ロイはまだフラウとヤッてないんでしょ? ウチと契約したらすぐにでもヤらせてあげるよ?」
「そ、それは……。……うぅっ」
「こらロイ! そこで揺らがないでください!? 私もすぐにでもできますもん!」
フラウは俺の背中にしがみついて必死に揺すってくる。
「おいお前ら、オレの前でイチャつくんじゃねえよ」
シドニウスは呆れた様子で俺たちを見つめていた。
「とにかく、今俺はフラウと契約してるんだ。勝手に契約相手を変えるわけにはいかない」
「その契約がフラウを危険に晒しているとしても? ──ウチは別にロイとヤりたくて契約しようなんて言ってるわけじゃないの。純粋に姉としてフラウが心配なわけ」
「それは……、分かるけどさ」
「なら決まりだね。ほら、さっさと契約を済ませるよ」
アイシアはそう言うと、右手を差し出してきた。どうやら握手を求めているようだ。
俺はチラッとフラウの方を見た。彼女は祈るようなポーズでこちらを見つめている。「まさか本当に姉様と契約しないですよね……?」とでも無言で訴えているようだ。
俺はため息をついた。
「いや、やっぱりやめておくよ。俺の契約相手は後にも先にもフラウだけだ。それを解除したら新たに契約する気はないし、解除するのは目標を達成した後だ」
「あんたらの目標って、女神を倒すことだっけ?」
「ああ、そうだ」
「ふーん。ま、ウチは人間あまり好きじゃないしロイ以外の人間に興味はないから、フラウがいいならそれで構わないけどね」
アイシアはつまらなさそうに言った。
「……ありがとうございます姉様」
「気にしないで。それよりフラウ、体調はどう?」
アイシアはフラウの額に手を当てた。そしてなにやら集中しているようだ。するとフラウの顔色が良くなっていく。
「だいぶ楽になりました。これならなんとか戦えそうです」
「ウチの魔力を送り込んであげたからね。応急処置ではあるけど、これでしばらくは大丈夫かな。……でも守護龍の契約は、ドラゴンライダーが魔力を使う度に守護龍は魔力を失っていくの。だから、力の使い所は気をつけなさい。無駄遣いは厳禁よ?」
アイシアは俺に忠告するような口調で語った。
「分かった。肝に銘じとくよ」
「ありがとうございます姉様」
フラウが頭を下げると、アイシアは少し照れながら手を振った。
「べ、別に……姉として当たり前のことをしただけだし。……フラウはもう唯一の血の繋がったドラゴンの生き残りだから、長生きしてほしいのよ」
「……え? どういうこと?」
アイシアの言葉に引っかかりを覚えた俺は思わず尋ねた。
「…………」
アイシアは無言で視線を逸らす。フラウが不安げな表情で俺の腕を掴んだ。
「アイシア、教えてくれないか?」
「嫌。契約相手でもない人間に、守護龍の秘密をペラペラ話すわけないじゃない」
「でも俺はフラウの契約相手だ」
「それでも駄目。それに、今はそんな話してる場合じゃないでしょう?」
アイシアは俺を睨みつけるように見つめてくる。……確かに彼女の言う通りだ。今ここで言い争っている場合ではない。俺たちには女神との対決が控えている。
でも、アイシアが俺やフラウの知らない守護龍の秘密を知っているというのなら、俺たちも知っておくべきだと思った。
「アイシア、頼む。このとおりだ!」
俺はアイシアに深く頭を下げた。彼女にとって人間の頼みなど聞きたくないだろうし、そもそも俺ごときが頭を下げたところで心を動かされるはずもないと思う。
しかし彼女はしばらく黙ったあと、「仕方ないなぁ……」と呟いた。
「いいけど、ウチが教えるのはフラウに対してだから。ロイは、知りたかったらフラウに聞いて」
そして、俺とシドニウスに身振り手振りで向こうへ行くように指示する。
「フラウ、ちょっとこっちに来て」
アイシアはフラウの手を引いて部屋の隅へと移動していく。
「姉様、一体何をするつもりですか?」
「いいから、こっち来て。ほら、あれだから……」
「分かりましたけど……。──ロイ、絶対に覗かないでくださいよ!」
フラウは顔を真っ赤にして釘を打ってくる。
「分かってるよ」
姉妹でいったい何をしているのか、覗きたい気持ちは山々だが、ここは我慢だ。俺は大人しく待つことにした。
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